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円環大陸、各国

カーナ王国(カーナ神国)

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カーナ王国(後のカーナ神国)は、円環大陸の西の小国。

元は数十万年前に竜人族の姫カーナと、魚人族の王子トオンの同名の息子トオンが変じた邪悪な古代生物の化石が埋まる土地だった。

約五百年前、他国の政争に敗北し賎民に落とされた貴人の一族が移住。
後のカーナ王族である。

一族の後継者はかつてこの地の支配者だった古代種トオンの名前を襲名し、魔導具師で見習い聖女として現地の穢れや邪気の浄化に従事していた女エイリーを娶り、カーナ王国を建国する。

建国の祖トオン国王は聖女エイリーとの「国土の穢れを浄化する代わりに聖女エイリーを王妃として丁重に扱う」契約を反故にして、一方的に国の穢れを聖女に流し込み負担させるため、邪法「賎民呪法」を実行。

以降、国民から聖なる魔力保持者が出るたび、強制的に王家と癒着した国内の教会に所属させ国土の穢れ処理を強制する。

建国から約五百年後、クーツ王太子の婚約者となった聖女アイシャの虐待事件が、彼女本人の新聞投稿による告発で国民の前に明らかとなる。(「カーナ王国の聖女投稿事件」)

カーナ王家の悍ましい邪法行使と聖女聖者たちを使い捨てにする非人道的行為は円環大陸各国から猛烈な非難を浴び、結果としてカーナ王家は解体し、王国は共和制へと移行することを決めた。
だが、国内は混乱を極め、共和制実現会議は荒れに荒れることに。


「カーナ王国の聖女投稿事件」後、聖女アイシャの師匠となったアケロニア王国の聖者、無欠のルシウスにより王都地下にSSSランクダンジョンが形成される。

ダンジョンマスター(ダンジョンボス)に神人が名乗りを上げると同時に、古の時代の新たな神人の生き残り、サラマンダー・ピアディが復活し国土の所有権を主張する。

カーナ王国はカーナ神国に改名し、神人ピアディ配下の神殿組織が統治することになる。

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