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金の巻き毛の生徒会長グリンダ
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「おやめなさい、リースト伯爵令嬢!」
現れたのは、眩いばかりの長い金髪を巻き毛にした、群青の瞳の、知性を感じさせる美女だった。
背丈は背が高めのオデットより、僅かに低いぐらいか。だが胸元はオデットよりはるかに豊満だ。それでいてウエストは見事に括れている。
彼女は息を切らして、そのまま渦中の中庭に駆けてきた。
その傍らにはピンクブロンドのショートヘアの小柄な少女が、心配そうな顔をして付き従っている。
「まあ。誰? あなた」
「生徒会長の2年、ウェイザー公爵家のグリンダです。リースト伯爵令嬢、ここはわたくしの顔に免じて引いていただけませんこと?」
「……私、あなたの“顔”がどの程度のものか、よく知らないのだわ。でも公爵家の方なら、今は引きましょう。……でもね、今回だけですよ?」
公爵家なら王家の親戚だ。ここで逆らうのは得策ではない。
軽くオデットが手を上げると、それを合図に生徒たちを磔にしていたダイヤモンドのレイピアが消え失せる。
生徒たちはそのまま地面に落ちていき、噴水に磔にされていた女生徒とその取り巻きたちは水に落ちた。
現在は2月、まだまだ春には早い。何人もの悲鳴が聞こえたが、知ったことではない。オデット自身、まだ水に濡れていてすごく寒いのだ。
その後、オデットは興味を失ったように、特に誰に挨拶するでもなく、当初の予定通り馬車で自宅へ帰宅した。
現れたのは、眩いばかりの長い金髪を巻き毛にした、群青の瞳の、知性を感じさせる美女だった。
背丈は背が高めのオデットより、僅かに低いぐらいか。だが胸元はオデットよりはるかに豊満だ。それでいてウエストは見事に括れている。
彼女は息を切らして、そのまま渦中の中庭に駆けてきた。
その傍らにはピンクブロンドのショートヘアの小柄な少女が、心配そうな顔をして付き従っている。
「まあ。誰? あなた」
「生徒会長の2年、ウェイザー公爵家のグリンダです。リースト伯爵令嬢、ここはわたくしの顔に免じて引いていただけませんこと?」
「……私、あなたの“顔”がどの程度のものか、よく知らないのだわ。でも公爵家の方なら、今は引きましょう。……でもね、今回だけですよ?」
公爵家なら王家の親戚だ。ここで逆らうのは得策ではない。
軽くオデットが手を上げると、それを合図に生徒たちを磔にしていたダイヤモンドのレイピアが消え失せる。
生徒たちはそのまま地面に落ちていき、噴水に磔にされていた女生徒とその取り巻きたちは水に落ちた。
現在は2月、まだまだ春には早い。何人もの悲鳴が聞こえたが、知ったことではない。オデット自身、まだ水に濡れていてすごく寒いのだ。
その後、オデットは興味を失ったように、特に誰に挨拶するでもなく、当初の予定通り馬車で自宅へ帰宅した。
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