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プロローグ3 ※ほんのり百合回
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そしてお転婆という言葉では言い表せないほどオデットが学園でやんちゃするようになって、しばらくした頃。
その行動がさすがに目に余ると、生徒会室に彼女を呼び出したのが、何とオデットの憧れてやまない生徒会長だったのだ。
窓から夕陽の差す教室で、生徒会室は一面オレンジ色だった。
(ああ。何だろう、とても切ないような、悲しいような。不思議な気分)
オデットを呼び出した生徒は、学園の3年生で生徒会長のグレイシア。
この国、アケロニア王国の王女殿下だった。
豊かな波打つ黒髪、輝く黒い瞳。
一見すると男性的な端正な顔立ちだが、ビリジアングリーンの制服のブレザーの上からでもわかる豊満な胸元や括れたウエストと相俟って、とてもセクシーな女性だった。
オデットはたんまりと日頃のやんちゃ行為へのお説教を頂戴し、しまいには不貞腐れて横を向いてしまった。
そんな彼女を見て、王女殿下は仕方なさそうに笑った。
そしてオデットの艶のある青銀の長い髪を一房手にとって、
「綺麗な髪だな」
と言った。
そして髪に口づけた。
多分、ふたりきりのシチュエーションが良かったのだと思う。
オデットは深いことは何も考えずに、黒髪黒目の先輩に詰め寄った。
「先輩、キスしてもいい?」
(どういう反応するのかな。……あの男みたいに、気持ち悪いって言われてしまうかしら)
だがそんなオデットの心配とは裏腹に、王女殿下は驚いてその黒い瞳を見開きはしたものの、すぐに笑ってオデットの細い顎に指をかけて顔を上げさせた。
「悪い子だ、オデット。……内緒だぞ?」
音も何もたてず、そっとオデットの小さな唇に口づけたのだった。
オデットは思った。
ああ、もう死んでもいい。
その行動がさすがに目に余ると、生徒会室に彼女を呼び出したのが、何とオデットの憧れてやまない生徒会長だったのだ。
窓から夕陽の差す教室で、生徒会室は一面オレンジ色だった。
(ああ。何だろう、とても切ないような、悲しいような。不思議な気分)
オデットを呼び出した生徒は、学園の3年生で生徒会長のグレイシア。
この国、アケロニア王国の王女殿下だった。
豊かな波打つ黒髪、輝く黒い瞳。
一見すると男性的な端正な顔立ちだが、ビリジアングリーンの制服のブレザーの上からでもわかる豊満な胸元や括れたウエストと相俟って、とてもセクシーな女性だった。
オデットはたんまりと日頃のやんちゃ行為へのお説教を頂戴し、しまいには不貞腐れて横を向いてしまった。
そんな彼女を見て、王女殿下は仕方なさそうに笑った。
そしてオデットの艶のある青銀の長い髪を一房手にとって、
「綺麗な髪だな」
と言った。
そして髪に口づけた。
多分、ふたりきりのシチュエーションが良かったのだと思う。
オデットは深いことは何も考えずに、黒髪黒目の先輩に詰め寄った。
「先輩、キスしてもいい?」
(どういう反応するのかな。……あの男みたいに、気持ち悪いって言われてしまうかしら)
だがそんなオデットの心配とは裏腹に、王女殿下は驚いてその黒い瞳を見開きはしたものの、すぐに笑ってオデットの細い顎に指をかけて顔を上げさせた。
「悪い子だ、オデット。……内緒だぞ?」
音も何もたてず、そっとオデットの小さな唇に口づけたのだった。
オデットは思った。
ああ、もう死んでもいい。
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