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番外編
お父様の隠し子騒動4
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「それにね。夫はあたくしと婚姻を結ぶとき、神殿に誓約書を奉納しておりますの。残りの人生において、あたくしとの婚姻を最後にし、また最後の女とすると」
「「は?」」
セシリアとその夫ヴァシレウスは、あまりにも年が離れていた。
年齢差は60を超える。
そこで世間体を考えヴァシレウスが、妻となるセシリアに見せた誠意のひとつだった。
「ですから、神殿への誓約ですの。ご存知ない? 神官に誓約魔法をかけてもらってね、違反すると罰が下るようになるんですの。三日三晩苦しみにのたうち回るそうですわあ」
旦那様はパーティーの後、寝込んだりはしただろうか?
秘書に尋ねると、そんな事実はありません、と淡々と返ってきた。
「だ、だけど、あたしは確かにヴァシレウス様に……」
なおも言い募る令嬢に、セシリアはトドメを刺した。
「あたくしの夫がいくつだかご存知? 今年で97歳ですのよ? とーっくに現役なんて引退しておりますわ」
「はあ!? どういうことよ、とっくに枯れたジジイってこと!?」
「はい、アウトー」
子爵令嬢が怒鳴ったところで、セシリアは両手を叩いた。
即座に衛兵たちが動き、子爵一家を拘束した。
「あたくしの旦那様をハニートラップに嵌めるには、ちょおっとお粗末でしたわね?」
「ええ。まず、ヴァシレウス様と関係を持ったとの虚偽の申告。先王陛下であらせられる王族のヴァシレウス様の御子を懐妊したとの虚偽申告。王位継承権を持つアルトレイ女大公セシリア様への侮辱行為の数々。最後に、ヴァシレウス様への侮辱発言。見事なコンボです」
子爵はこれから自分たちに待つ運命を悟って項垂れている。
だが夫人と令嬢のほうは、拘束されながらも納得がいかないと喚いていてうるさい。
「何で虚偽だってわかるのよ! 生まれてくる子供がヴァシレウス様と同じ黒髪黒目だったら、あんたどう責任取ってくれるつもり!?」
令嬢が血走った目でセシリアを睨みつけるが、セシリアは涼しい顔のままだった。
「あら、お腹の子供のお父様も黒髪黒目なの? ロギー・マーキス。他国の商人なのね。あずまやであなたと致したのは彼みたいね?」
「ど、どうしてそれを!?」
「この国だと黒髪黒目は王族だけだけど、他国はそうでもないのよね。ええと、こういう他のお種を孕んで無関係の殿方に責任を取れと詰め寄るって、何て言うのだったかしら?」
確か、ずっと昔、少女時代に読んだロマンス小説に似たようなシチュエーションがあった。
「“托卵”です。ご当主様」
「ああ! そうそう、それ!」
「わかっていてやったなら、この国の法律では極刑です」
「まあ。可哀想」
ちっとも同情のない口調でセシリアは大袈裟に驚いて見せた。
「待ちなさいよ! 何で虚偽だってわかったのか理由を答えなさい!」
今度は夫人が怒鳴ってきた。
「……不勉強にも程がある。アケロニア王族に特有のスキルを知らないのか?」
呆れたように秘書のレイナート伯爵が、夫人ではなく、夫の子爵のほうを見た。
「子爵はどうなのだ。貴殿も王都で学園を卒業しているな? もちろん授業で習ったよな?」
「じ、人物鑑定スキル……でしたか?」
「正解だ」
この世界では鑑定スキル持ちは少ないが、いないわけではない。
人間の出自、親兄弟やより遡る血筋の履歴は、人物鑑定スキルのランクが上がるほど精密な情報が読み取れる。
「こちらにおわすアルトレイ女大公セシリア様は、特級ランクの人物鑑定スキルの持ち主だ。貴様らの虚言は最初から裏が露呈していたというわけだ。この愚か者どもめ」
「あたくし、誰と誰がどこでどのように致したかとか、お腹の子供のお種が誰のものなのかとか、ぜーんぶ読めちゃうの。本当なら相手の許可を得てから使うスキルなんだけど、ごめんなさいね?」
「ぷ、プライバシーの侵害じゃない!」
「あらあら」
叫ぶ子爵令嬢に、おかしそうにセシリアが笑う。
実は人物鑑定スキルの上級ランク以上のスキル保持者は、臨機応変にスキルを使って良いとの特例がある。
特級ランク保持者のセシリアも国にその権利を保証されている。
だがこの場合、相手には言わないほうがいいだろう。
「犯罪者にその言葉は当て嵌まりませんのよ。しかもあなた、あたくしの夫の浮気相手としてやって来てるのに。丁重な扱いなんか必要ありまして?」
「あるわけないですね。連れて行け!」
罵声を発しながら、子爵一家は衛兵たちに引き摺られていった。
途中から静かになったから、猿轡で口を塞がれたようだ。
「あの人たち、どうなるの?」
「荷車に載せて王宮行きです。あとは国王陛下か王太女殿下が対応してくださるでしょう。運が良ければユーグレン王子殿下が」
「運が悪かったらグレイシア王太女殿下ね」
今、最もこの国の王族で苛烈な性格の王太女グレイシアは、次代の女王で、セシリアの再従姉妹だ。そしてセシリアの夫である先王ヴァシレウス大王を深く尊敬している。
「王太女殿下にお任せ致したい旨、伝えておきましょう」
さすがヴァシレウス大王の秘書。レイナート伯爵は有能だった。
「……まあ、現役は引退してても、別に不能じゃないけどねえ」
家族用のリビングに移動して、ほっと一息つきながらつい溜め息混じりに呟きが漏れてしまった。
お茶を入れてくれた侍女には聞こえてしまっただろうが、聞こえなかった振りでそのまま部屋の入り口近くに控えている。
セシリアと夫ヴァシレウスの年齢差は実に63。
この国に最初にやって来たときセシリアは祖国の成人年齢16歳で、ヴァシレウスは79歳だった。
その後、愛息子カズンを産んでから、まだまだ十代後半で若いセシリアは別の年の近い男との結婚を勧められたが受け入れず、根負けしたヴァシレウスとそのまま婚姻を結んだ。
セシリアは同盟国に嫁いだヴァシレウスの娘クラウディアの孫で、ヴァシレウス本人は曾祖父、直系尊属にあたる。
この点、アケロニア王国側からも婚姻にはかなりの難色を示されている。
だが、その頃既に誰が見てもヴァシレウスの実子である黒髪黒目の男子カズンを出産していたことを武器に、セシリアは強引に自分の権利を主張して押し通した。
結果的に、その判断は大当たりだったと思っている。
セシリアがその報告を受けたのは、息子カズンが出奔して、しばらく経った頃だ。
ロットハーナの末裔によって黄金に変えられてしまった夫の残骸を前に、泣き暮れて涙が枯れた頃のことである。
「……そう。あのときのお嬢さん、出産されたのね」
「はい。子供は里子に出され、主犯の子爵令嬢と子爵夫人は処刑。子爵は情状酌量の余地有りと見なされ、降爵して子爵から男爵になり、罰金刑です」
夫亡き今、そのまま自分の秘書となったレイナート伯爵の報告を、セシリアは泣きすぎて痛くなった頭で聞いていた。
面白くない出来事だったが、確かあのとき、当日の夜に帰ってきた夫と息子は、友人の領地で分けてもらったという生チーズを土産に帰ってきたのだったか。
「……ブルー男爵領の生チーズ、美味しかったなあ」
翌朝、トマトやハーブのバジルと一緒にオリーブオイルと新鮮なレモンを絞って食したあの味わいといったら、天にも登るほど。
以来、定期的に注文して舌鼓を打っていたのだが、そういえば食卓に上がらなくなってどのくらい経っただろう。
(そうだわ。あたくしの可愛いショコラちゃんがいなくなってから)
そして、最愛の夫が、邪悪な前王家ロットハーナの末裔によって黄金に変えられてしまってから、一度も食していなかった。
女主人の呟きを聞き逃す部下や使用人は、この屋敷にはいない。
その日の晩には、ブルー男爵家の商会に手配して、白い生チーズは夕飯の食卓に並んだ。
家族用の食卓に独り着席して、その生チーズを見たときセシリアは泣いた。
本当なら、この場には愛する夫と息子がいて、この生チーズを得るまでの冒険譚を楽しく回想しながらの賑やかな時間だったはずなのに。
それからも幾度となくセシリアは泣いたが、この頃から夫と息子がいたときの出来事を少しずつ追体験することで感情的には持ち直すようになっていったのだった。
「「は?」」
セシリアとその夫ヴァシレウスは、あまりにも年が離れていた。
年齢差は60を超える。
そこで世間体を考えヴァシレウスが、妻となるセシリアに見せた誠意のひとつだった。
「ですから、神殿への誓約ですの。ご存知ない? 神官に誓約魔法をかけてもらってね、違反すると罰が下るようになるんですの。三日三晩苦しみにのたうち回るそうですわあ」
旦那様はパーティーの後、寝込んだりはしただろうか?
秘書に尋ねると、そんな事実はありません、と淡々と返ってきた。
「だ、だけど、あたしは確かにヴァシレウス様に……」
なおも言い募る令嬢に、セシリアはトドメを刺した。
「あたくしの夫がいくつだかご存知? 今年で97歳ですのよ? とーっくに現役なんて引退しておりますわ」
「はあ!? どういうことよ、とっくに枯れたジジイってこと!?」
「はい、アウトー」
子爵令嬢が怒鳴ったところで、セシリアは両手を叩いた。
即座に衛兵たちが動き、子爵一家を拘束した。
「あたくしの旦那様をハニートラップに嵌めるには、ちょおっとお粗末でしたわね?」
「ええ。まず、ヴァシレウス様と関係を持ったとの虚偽の申告。先王陛下であらせられる王族のヴァシレウス様の御子を懐妊したとの虚偽申告。王位継承権を持つアルトレイ女大公セシリア様への侮辱行為の数々。最後に、ヴァシレウス様への侮辱発言。見事なコンボです」
子爵はこれから自分たちに待つ運命を悟って項垂れている。
だが夫人と令嬢のほうは、拘束されながらも納得がいかないと喚いていてうるさい。
「何で虚偽だってわかるのよ! 生まれてくる子供がヴァシレウス様と同じ黒髪黒目だったら、あんたどう責任取ってくれるつもり!?」
令嬢が血走った目でセシリアを睨みつけるが、セシリアは涼しい顔のままだった。
「あら、お腹の子供のお父様も黒髪黒目なの? ロギー・マーキス。他国の商人なのね。あずまやであなたと致したのは彼みたいね?」
「ど、どうしてそれを!?」
「この国だと黒髪黒目は王族だけだけど、他国はそうでもないのよね。ええと、こういう他のお種を孕んで無関係の殿方に責任を取れと詰め寄るって、何て言うのだったかしら?」
確か、ずっと昔、少女時代に読んだロマンス小説に似たようなシチュエーションがあった。
「“托卵”です。ご当主様」
「ああ! そうそう、それ!」
「わかっていてやったなら、この国の法律では極刑です」
「まあ。可哀想」
ちっとも同情のない口調でセシリアは大袈裟に驚いて見せた。
「待ちなさいよ! 何で虚偽だってわかったのか理由を答えなさい!」
今度は夫人が怒鳴ってきた。
「……不勉強にも程がある。アケロニア王族に特有のスキルを知らないのか?」
呆れたように秘書のレイナート伯爵が、夫人ではなく、夫の子爵のほうを見た。
「子爵はどうなのだ。貴殿も王都で学園を卒業しているな? もちろん授業で習ったよな?」
「じ、人物鑑定スキル……でしたか?」
「正解だ」
この世界では鑑定スキル持ちは少ないが、いないわけではない。
人間の出自、親兄弟やより遡る血筋の履歴は、人物鑑定スキルのランクが上がるほど精密な情報が読み取れる。
「こちらにおわすアルトレイ女大公セシリア様は、特級ランクの人物鑑定スキルの持ち主だ。貴様らの虚言は最初から裏が露呈していたというわけだ。この愚か者どもめ」
「あたくし、誰と誰がどこでどのように致したかとか、お腹の子供のお種が誰のものなのかとか、ぜーんぶ読めちゃうの。本当なら相手の許可を得てから使うスキルなんだけど、ごめんなさいね?」
「ぷ、プライバシーの侵害じゃない!」
「あらあら」
叫ぶ子爵令嬢に、おかしそうにセシリアが笑う。
実は人物鑑定スキルの上級ランク以上のスキル保持者は、臨機応変にスキルを使って良いとの特例がある。
特級ランク保持者のセシリアも国にその権利を保証されている。
だがこの場合、相手には言わないほうがいいだろう。
「犯罪者にその言葉は当て嵌まりませんのよ。しかもあなた、あたくしの夫の浮気相手としてやって来てるのに。丁重な扱いなんか必要ありまして?」
「あるわけないですね。連れて行け!」
罵声を発しながら、子爵一家は衛兵たちに引き摺られていった。
途中から静かになったから、猿轡で口を塞がれたようだ。
「あの人たち、どうなるの?」
「荷車に載せて王宮行きです。あとは国王陛下か王太女殿下が対応してくださるでしょう。運が良ければユーグレン王子殿下が」
「運が悪かったらグレイシア王太女殿下ね」
今、最もこの国の王族で苛烈な性格の王太女グレイシアは、次代の女王で、セシリアの再従姉妹だ。そしてセシリアの夫である先王ヴァシレウス大王を深く尊敬している。
「王太女殿下にお任せ致したい旨、伝えておきましょう」
さすがヴァシレウス大王の秘書。レイナート伯爵は有能だった。
「……まあ、現役は引退してても、別に不能じゃないけどねえ」
家族用のリビングに移動して、ほっと一息つきながらつい溜め息混じりに呟きが漏れてしまった。
お茶を入れてくれた侍女には聞こえてしまっただろうが、聞こえなかった振りでそのまま部屋の入り口近くに控えている。
セシリアと夫ヴァシレウスの年齢差は実に63。
この国に最初にやって来たときセシリアは祖国の成人年齢16歳で、ヴァシレウスは79歳だった。
その後、愛息子カズンを産んでから、まだまだ十代後半で若いセシリアは別の年の近い男との結婚を勧められたが受け入れず、根負けしたヴァシレウスとそのまま婚姻を結んだ。
セシリアは同盟国に嫁いだヴァシレウスの娘クラウディアの孫で、ヴァシレウス本人は曾祖父、直系尊属にあたる。
この点、アケロニア王国側からも婚姻にはかなりの難色を示されている。
だが、その頃既に誰が見てもヴァシレウスの実子である黒髪黒目の男子カズンを出産していたことを武器に、セシリアは強引に自分の権利を主張して押し通した。
結果的に、その判断は大当たりだったと思っている。
セシリアがその報告を受けたのは、息子カズンが出奔して、しばらく経った頃だ。
ロットハーナの末裔によって黄金に変えられてしまった夫の残骸を前に、泣き暮れて涙が枯れた頃のことである。
「……そう。あのときのお嬢さん、出産されたのね」
「はい。子供は里子に出され、主犯の子爵令嬢と子爵夫人は処刑。子爵は情状酌量の余地有りと見なされ、降爵して子爵から男爵になり、罰金刑です」
夫亡き今、そのまま自分の秘書となったレイナート伯爵の報告を、セシリアは泣きすぎて痛くなった頭で聞いていた。
面白くない出来事だったが、確かあのとき、当日の夜に帰ってきた夫と息子は、友人の領地で分けてもらったという生チーズを土産に帰ってきたのだったか。
「……ブルー男爵領の生チーズ、美味しかったなあ」
翌朝、トマトやハーブのバジルと一緒にオリーブオイルと新鮮なレモンを絞って食したあの味わいといったら、天にも登るほど。
以来、定期的に注文して舌鼓を打っていたのだが、そういえば食卓に上がらなくなってどのくらい経っただろう。
(そうだわ。あたくしの可愛いショコラちゃんがいなくなってから)
そして、最愛の夫が、邪悪な前王家ロットハーナの末裔によって黄金に変えられてしまってから、一度も食していなかった。
女主人の呟きを聞き逃す部下や使用人は、この屋敷にはいない。
その日の晩には、ブルー男爵家の商会に手配して、白い生チーズは夕飯の食卓に並んだ。
家族用の食卓に独り着席して、その生チーズを見たときセシリアは泣いた。
本当なら、この場には愛する夫と息子がいて、この生チーズを得るまでの冒険譚を楽しく回想しながらの賑やかな時間だったはずなのに。
それからも幾度となくセシリアは泣いたが、この頃から夫と息子がいたときの出来事を少しずつ追体験することで感情的には持ち直すようになっていったのだった。
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