120 / 172
夏休みは避暑地で温泉
別荘にて最後の晩餐、そして友の合流
しおりを挟む
明日、王都に戻ると決めた日の午後、何と別荘にライルとグレンがやって来た。
夏休みに入って一月ほど見ないうちに、赤茶の髪が特徴のライルは背が伸びて身体にも手脚にも厚みが増し、顔つきも精悍になっている。
対するピンクブロンドの髪と水色の瞳の美少年グレンも成長期らしく少し背が伸びているが、人形のように愛らしい顔立ちは変わらずである。
カズンたち仲間内では、ライルのホーライル侯爵領が一番王都から遠い。
アケロニア王国では侯爵の名称で統一されているが、港のあるホーライル侯爵領はいわば辺境、他国なら辺境伯と呼ばれているところだ。
「冷却魔導瓶の輸送テスト中なんです。ホーライル侯爵領の港で夜明け前に水揚げされた海産物を入れて、王都や他領まで新鮮なまま輸送できるかどうか」
冷却魔導瓶は、以前ブルー男爵領の生チーズ調達のためグレンの妹カレンが開発したものだ。
今回、グレンたちはそれを使って、馬車に乗せられるだけ魔導瓶の入りの海産物を運んできたという。
別荘の居間に移動して、茶を飲みながら話を聞くと、二人はライルの父ホーライル侯爵から冒険者として正式に依頼を受けているらしい。
「カズン様のおうちに連絡入れたら、こちらにいるって教えてもらったので」
夏休み中、グレンはライルに引き摺られて国内の主要ダンジョンで修行中だったそうだ。
どうやら二人は順調に仲を深めているようである。
そして冷却魔導瓶にみっちり詰まっていたものといえば。
「海老か!」
「おう。これでまた美味いもん作ってくれよ、カズン」
以前、ホーライル侯爵領に小旅行に行った際、調理実験で使わせてもらった車海老や芝海老などの海老だった。
「よし。今日で海老を食い尽くして、明日王都に帰ろう」
「カズン様、海老で何作ってくれるんですかー?」
「よくぞ聞いた、グレン。海老餃子しかあるまい」
「おおー」
夏休み前、学園の家庭科室で食べた餃子の美味さは記憶にまだ新しい。
「そして、ライルよ」
「お? どうした」
カズンが黒縁眼鏡のブリッジを中指で押し上げる。
不敵な笑みを浮かべると、同時に眼鏡のガラス面がキラリと光った。
「喜べ! ついに味噌ラーメンが完成した!」
「おおおおお!」
ガタァッと勢いよく座椅子から立ち上がりスタンディングオベーションしてライルが両の拳を握り締める。
「海老餃子、味噌ラーメン、そして焼きおにぎり。これを別荘で最後の晩餐にするとしよう」
「焼きおにぎりは外さないんですねえ、カズン様」
「だって好きなんだ! 本当に好きで好きで堪らない!」
さあ、調理を開始しよう。
夏休みに入ってからホーライル侯爵領へ向かっていたライルとグレンは、途中ダンジョンに潜って経験値上げをしていたらしい。
「オリハルコンスライムに遭遇したんですよー。見てください、これがオリハルコン!」
小瓶の中に小さく光る粒がいくつか。
「これだけなのか?」
「これだけですとも。一匹しか遭遇できなかったから、これしか獲れなくて……」
オリハルコンはアダマンタイトと並ぶレア中のレア金属だ。もっともアダマンタイトは鉱物だが。
「これもカレン嬢の魔導具用の素材にするの?」
「それもいいですし、オリハルコンは魔力を集めるのに向いてる素材なんだそうです。武器に組み込んで魔術発動用の端末にしてみようかなって、ライル先輩と話してて」
グレンもライルも、魔力値はとても低い。
攻撃力は自力や武器に依存するから、武器の補強には余念がない。
そして夕食どき。
海老餃子も味噌ラーメンも焼きおにぎりも、ライルはもちろん他の面々にも好評だった。
特に、昼と同じ味噌ラーメンでも快く了解してくれたヨシュアとユーグレンには感謝しかない。
そして案の定、同じ日本人を前世に持つライルに焼きおにぎり(味噌味)は大ヒットした。
「ぐああ……俺、前世は東北出身だったんだぜえ……味噌塗った焼きおにぎりはソウルフード中のソウルフードなんだ……ううっ、母ちゃん思い出しちまう」
「そうだろうそうだろう。さあライル、もっと食べるが良い……」
別荘での最後の夜ということもあり、食事はいつもの料理人のオヤジさんに完全お任せだ。
新たに若者二人が増えて、ますます腕が鳴ると張り切っていた。
カズンお気に入りの焼きおにぎりも次々出てくる。
そのバラエティの豊かさにカズンは戦慄した。
「まさかここまで焼きおにぎりに種類があるとは……」
「おいカズン、食い過ぎには気をつけろよ。油断するとすぐお前は食い過ぎる」
「だって……焼きおにぎりが食い納めになると思うと……!」
切ない。これが文字通り最後の晩餐なのだ。
「坊ちゃんたち。良かったら、戻る途中の昼に食べられるよう、朝焼いて包んでお渡ししましょうか?」
「!」
オヤジさん、好きだ。
そんなカズンの呟きにヨシュアが嫉妬したり、ユーグレンがペナルティだと言って自分たちに好きと言わせようとしたり。
ライルが爆笑して、グレンは呆れたりなど。
若者五人、思う存分に飲み食いして温泉を堪能し、語り合いながら、和やかに夕食の時間は進む。
カズンは冒険者ランクを上げたライルとグレンが羨ましかった。
男ならやはり冒険者として名を上げることに憧れる。ここに王族も貴族も庶民もない。
「夏休みの間、僕たちもダンジョンに入れないだろうか?」
「難しいな。王都近くのダンジョンでロットハーナの術の痕跡が見つかっていただろう? まだ国内に潜伏しているだろうロットハーナの末裔の足取りも掴めていない現状では許可が降りぬ」
すかさずユーグレンに却下されてしまった。
「あ、それなら、騎士団でランクアップ試験を受ければ良いのでは?」
とヨシュアが提案する。
実はこの世界、組織に属さない冒険者と、各国の騎士たち宮仕えの者たちのランクには互換性がある。
例えば冒険者ランクAの者は騎士ランクAに相当し、逆も然りだ。
平民で身分の低い者でも冒険者として実績を積んでランクアップすれば、国籍のある国の騎士への転職資格が得られる。
逆に、騎士を退職した後も、騎士として持っていたランクそのままに冒険者としてランクに応じた依頼がすぐに受注可能となっていた。
そのため、王族や高位貴族など、身の安全の確保が重要な貴人が鍛錬してランクを上げたい場合は、冒険者としてではなく属する国家の騎士団で試験を受けることが多い。
もっとも、最近ではそのような区別もなく、貴族でも普通に冒険者登録して腕を磨く者が多いのだが。
そんな話を聞いて発奮しない男子はいない。
「王都に戻ったら騎士団でランクアップ試験に挑戦する!」
じゃあ自分たちも、とヨシュアとユーグレンも手を上げた。
いよいよ長かった避暑地での養生も終わり、夏真っ盛りだろう王都に戻るのは少し気が重いが、まあ仕方がない。
様々な想いを抱え、五人は明日、朝一で王都へと帰還する。
夏休みに入って一月ほど見ないうちに、赤茶の髪が特徴のライルは背が伸びて身体にも手脚にも厚みが増し、顔つきも精悍になっている。
対するピンクブロンドの髪と水色の瞳の美少年グレンも成長期らしく少し背が伸びているが、人形のように愛らしい顔立ちは変わらずである。
カズンたち仲間内では、ライルのホーライル侯爵領が一番王都から遠い。
アケロニア王国では侯爵の名称で統一されているが、港のあるホーライル侯爵領はいわば辺境、他国なら辺境伯と呼ばれているところだ。
「冷却魔導瓶の輸送テスト中なんです。ホーライル侯爵領の港で夜明け前に水揚げされた海産物を入れて、王都や他領まで新鮮なまま輸送できるかどうか」
冷却魔導瓶は、以前ブルー男爵領の生チーズ調達のためグレンの妹カレンが開発したものだ。
今回、グレンたちはそれを使って、馬車に乗せられるだけ魔導瓶の入りの海産物を運んできたという。
別荘の居間に移動して、茶を飲みながら話を聞くと、二人はライルの父ホーライル侯爵から冒険者として正式に依頼を受けているらしい。
「カズン様のおうちに連絡入れたら、こちらにいるって教えてもらったので」
夏休み中、グレンはライルに引き摺られて国内の主要ダンジョンで修行中だったそうだ。
どうやら二人は順調に仲を深めているようである。
そして冷却魔導瓶にみっちり詰まっていたものといえば。
「海老か!」
「おう。これでまた美味いもん作ってくれよ、カズン」
以前、ホーライル侯爵領に小旅行に行った際、調理実験で使わせてもらった車海老や芝海老などの海老だった。
「よし。今日で海老を食い尽くして、明日王都に帰ろう」
「カズン様、海老で何作ってくれるんですかー?」
「よくぞ聞いた、グレン。海老餃子しかあるまい」
「おおー」
夏休み前、学園の家庭科室で食べた餃子の美味さは記憶にまだ新しい。
「そして、ライルよ」
「お? どうした」
カズンが黒縁眼鏡のブリッジを中指で押し上げる。
不敵な笑みを浮かべると、同時に眼鏡のガラス面がキラリと光った。
「喜べ! ついに味噌ラーメンが完成した!」
「おおおおお!」
ガタァッと勢いよく座椅子から立ち上がりスタンディングオベーションしてライルが両の拳を握り締める。
「海老餃子、味噌ラーメン、そして焼きおにぎり。これを別荘で最後の晩餐にするとしよう」
「焼きおにぎりは外さないんですねえ、カズン様」
「だって好きなんだ! 本当に好きで好きで堪らない!」
さあ、調理を開始しよう。
夏休みに入ってからホーライル侯爵領へ向かっていたライルとグレンは、途中ダンジョンに潜って経験値上げをしていたらしい。
「オリハルコンスライムに遭遇したんですよー。見てください、これがオリハルコン!」
小瓶の中に小さく光る粒がいくつか。
「これだけなのか?」
「これだけですとも。一匹しか遭遇できなかったから、これしか獲れなくて……」
オリハルコンはアダマンタイトと並ぶレア中のレア金属だ。もっともアダマンタイトは鉱物だが。
「これもカレン嬢の魔導具用の素材にするの?」
「それもいいですし、オリハルコンは魔力を集めるのに向いてる素材なんだそうです。武器に組み込んで魔術発動用の端末にしてみようかなって、ライル先輩と話してて」
グレンもライルも、魔力値はとても低い。
攻撃力は自力や武器に依存するから、武器の補強には余念がない。
そして夕食どき。
海老餃子も味噌ラーメンも焼きおにぎりも、ライルはもちろん他の面々にも好評だった。
特に、昼と同じ味噌ラーメンでも快く了解してくれたヨシュアとユーグレンには感謝しかない。
そして案の定、同じ日本人を前世に持つライルに焼きおにぎり(味噌味)は大ヒットした。
「ぐああ……俺、前世は東北出身だったんだぜえ……味噌塗った焼きおにぎりはソウルフード中のソウルフードなんだ……ううっ、母ちゃん思い出しちまう」
「そうだろうそうだろう。さあライル、もっと食べるが良い……」
別荘での最後の夜ということもあり、食事はいつもの料理人のオヤジさんに完全お任せだ。
新たに若者二人が増えて、ますます腕が鳴ると張り切っていた。
カズンお気に入りの焼きおにぎりも次々出てくる。
そのバラエティの豊かさにカズンは戦慄した。
「まさかここまで焼きおにぎりに種類があるとは……」
「おいカズン、食い過ぎには気をつけろよ。油断するとすぐお前は食い過ぎる」
「だって……焼きおにぎりが食い納めになると思うと……!」
切ない。これが文字通り最後の晩餐なのだ。
「坊ちゃんたち。良かったら、戻る途中の昼に食べられるよう、朝焼いて包んでお渡ししましょうか?」
「!」
オヤジさん、好きだ。
そんなカズンの呟きにヨシュアが嫉妬したり、ユーグレンがペナルティだと言って自分たちに好きと言わせようとしたり。
ライルが爆笑して、グレンは呆れたりなど。
若者五人、思う存分に飲み食いして温泉を堪能し、語り合いながら、和やかに夕食の時間は進む。
カズンは冒険者ランクを上げたライルとグレンが羨ましかった。
男ならやはり冒険者として名を上げることに憧れる。ここに王族も貴族も庶民もない。
「夏休みの間、僕たちもダンジョンに入れないだろうか?」
「難しいな。王都近くのダンジョンでロットハーナの術の痕跡が見つかっていただろう? まだ国内に潜伏しているだろうロットハーナの末裔の足取りも掴めていない現状では許可が降りぬ」
すかさずユーグレンに却下されてしまった。
「あ、それなら、騎士団でランクアップ試験を受ければ良いのでは?」
とヨシュアが提案する。
実はこの世界、組織に属さない冒険者と、各国の騎士たち宮仕えの者たちのランクには互換性がある。
例えば冒険者ランクAの者は騎士ランクAに相当し、逆も然りだ。
平民で身分の低い者でも冒険者として実績を積んでランクアップすれば、国籍のある国の騎士への転職資格が得られる。
逆に、騎士を退職した後も、騎士として持っていたランクそのままに冒険者としてランクに応じた依頼がすぐに受注可能となっていた。
そのため、王族や高位貴族など、身の安全の確保が重要な貴人が鍛錬してランクを上げたい場合は、冒険者としてではなく属する国家の騎士団で試験を受けることが多い。
もっとも、最近ではそのような区別もなく、貴族でも普通に冒険者登録して腕を磨く者が多いのだが。
そんな話を聞いて発奮しない男子はいない。
「王都に戻ったら騎士団でランクアップ試験に挑戦する!」
じゃあ自分たちも、とヨシュアとユーグレンも手を上げた。
いよいよ長かった避暑地での養生も終わり、夏真っ盛りだろう王都に戻るのは少し気が重いが、まあ仕方がない。
様々な想いを抱え、五人は明日、朝一で王都へと帰還する。
2
お気に入りに追加
457
あなたにおすすめの小説
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
勇者がアレなので小悪党なおじさんが女に転生されられました
ぽとりひょん
ファンタジー
熱中症で死んだ俺は、勇者が召喚される16年前へ転生させられる。16年で宮廷魔法士になって、アレな勇者を導かなくてはならない。俺はチートスキルを隠して魔法士に成り上がって行く。勇者が召喚されたら、魔法士としてパーティーに入り彼を導き魔王を倒すのだ。
冤罪で山に追放された令嬢ですが、逞しく生きてます
里見知美
ファンタジー
王太子に呪いをかけたと断罪され、神の山と恐れられるセントポリオンに追放された公爵令嬢エリザベス。その姿は老婆のように皺だらけで、魔女のように醜い顔をしているという。
だが実は、誰にも言えない理由があり…。
※もともとなろう様でも投稿していた作品ですが、手を加えちょっと長めの話になりました。作者としては抑えた内容になってるつもりですが、流血ありなので、ちょっとエグいかも。恋愛かファンタジーか迷ったんですがひとまず、ファンタジーにしてあります。
全28話で完結。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる