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夏休みは避暑地で温泉
焼きおにぎり進化形態 ※飯テロ回
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主菜の生姜焼きも食し、箸休めに野菜カクテルを齧っていた頃。
序盤のうちにカズンが作った焼きおにぎりを見て、なるほどと一つ頷いて厨房に戻っていた壮年の料理人のオヤジさんが庭へ戻ってきた。
手に持った大皿の上には、三角の握り飯が山と積み上げられている。
「坊ちゃんたち育ち盛りだから、こういうのも好きかなって思って」
まだ炭火の残っていた長方形の七輪、金網の上に次々と握り飯を乗せていく。
「あっ。これは……」
ずっと庭に漂っていた醤油の匂いに新たに混ざるこれは。
「醤油バター……だと……」
「え。その組み合わせってアリなんですか?」
これまでカズンの数々の調理実験に付き合ってきたヨシュアも、まだ試したことのない組み合わせだった。
カズンが良い顔をしているから不味くはないだろうが。
「間違いない……間違いない組み合わせだ……」
黒縁眼鏡のブリッジを中指で押し上げながら、カズンが力強く保証した。
まずはと、料理人から渡された焼きおにぎりを王族二人がいただく。
三角形の頂点からかぶりつくカズン、慎重に一度割ってから口に運ぶユーグレン。同じ王族でも食べ方に性格が表れている。
「おおお……」
「鮭か。バターと醤油と鮭。すごく美味い」
え、とヨシュアが驚いて自分もひとつ受け取る。
熱々を齧って、中から出てきたものに銀の花咲く湖面の水色の目を見開いた。
「うちの塩鮭使ってくれたのですか! ありがとうございます」
醤油とバターを混ぜた米飯の中に、粗くほぐした鮭の身が入っている。ヨシュアが自分の領地から持ち込んでいたものだ。
料理人の仕事なので、しっかり皮や骨も取り除き済みである。
醤油も味噌ほどではないが、複雑な旨味を持つとはいっても、なかなか塩辛い調味料だ。
そこに加わる、バターのまろやかさ。オイリーに感じるほどではない絶妙な量が混ぜ込まれている。
多分、これはそれだけでも美味い代物だ。なのに更に炭火で表面をこんがり焼いて醤油を塗っている。
更に更に、格別味の良いリースト伯爵領産の塩鮭が加わるとどうなるか。
「これは……止まりませんね。いくらでも食べれてしまいます」
「結構、腹も膨れてきてるのにな」
既に醤油と味噌の焼きおにぎりを数個食べた後なのに、更に一個、二個とつい手が伸びてしまう。
「間違いない組み合わせに、間違いない食材が追加されてパーフェクト化したな……」
うまああ……と呟きながら、またカズンが至福の世界に入り込んでいる。
「これは作る。家に帰っても絶対また作る。お母様もお父様も絶対好きなやつだ」
何やら決意を固めているようである。
なお、ヨシュアは料理人のオヤジさんに、自分の領地で作って広めても良いかを確認していた。何てことのない単純な料理だからもちろんどうぞ、と快諾してもらえたようだ。
そうして大満足のうちに夕食を終えた。
カズンはその晩は寝るまでずっと機嫌が良かったし、そんなカズンを見てヨシュアもニコニコと始終笑顔だった。
ヨシュアが笑っていると、それだけでユーグレンも嬉しい。
(この関係の上手い回し方が、わかってきた気がするな)
食べ過ぎた翌朝は、昨晩の残りの焼きおにぎりを焼き直して、料理人のオヤジさんが熱い煎茶でお茶漬けを作ってくれた。
こちらは醤油味の焼きおにぎりに、梅の実の塩漬けと、三つ葉に似たハーブが乗せられ、風味も充分だ。
「この世界で梅干しが食えるだなんて!」
カズンはしきりに感激していたが、ヨシュアとユーグレンは知らずに赤い実を口に含んでひどい目に遭った。
「何だこれは、毒か!?」
「い、いえ、違うようです、ユーグレン殿下。物品鑑定では、塩漬けにした果実と出ています。ただし、注意書きには『ものすごく酸っぱい』と……」
大慌ての二人にカズンが呆れている。
「一気に口に含む奴があるか。梅干しは少しずつ食すんだ」
「それを早く言え!」
朝から別荘の食堂は賑やかだった。
そして今朝も焼きおにぎりを食すことができて、カズンの端正な顔が綻んでいる。
「お茶で食べる焼きおにぎりもまた善きかな……」
「か、カズン様、この酸っぱいやつ、食べられるのですか……?」
ヨシュアが慄いている。
大抵のことならカズンの言動を全肯定の彼でも、梅干しは許容できなかったようだ。
「この集落は多分、僕が前世でいた国の文化を持った異世界転生者がいたのだと思う」
「ん?」
ふとカズンがそんなことを言い出した。
「米、醤油、味噌、昨晩食べた生姜焼き、醤油バターの味付け、そしてこの梅干しやお茶漬け。僕の前世だった“日本”という国に特有の食文化だ」
「では、集落の人々はカズン様と同じ魂のルーツを持っているということですか?」
「多分な。村の人たちにそれとなく聞いてみたんだが、味噌や醤油その他、この集落で作り始めたのはここ百年ほどだそうだ。その頃、多分僕と同じような異世界からの転生者がここに来て、異世界の食文化を再現しようとしたのだと思う」
詳しく調査すればもっと詳しいことが判明するだろうが、そこまではカズンも望まなかった。
「僕が生きているのは異世界の日本ではなく、このアケロニア王国だろう? 前世の記憶があるからといって、別に前の人生の続きをやりたいわけじゃないんだ」
「そうか……」
ユーグレンは、カズンの隣の席に座っていたヨシュアと視線を交わし合った。
自分も彼も、カズンの前世の話については、とても心配していたのだ。
だがこの様子ならもう過去のことは吹っ切れたのかもしれない。
序盤のうちにカズンが作った焼きおにぎりを見て、なるほどと一つ頷いて厨房に戻っていた壮年の料理人のオヤジさんが庭へ戻ってきた。
手に持った大皿の上には、三角の握り飯が山と積み上げられている。
「坊ちゃんたち育ち盛りだから、こういうのも好きかなって思って」
まだ炭火の残っていた長方形の七輪、金網の上に次々と握り飯を乗せていく。
「あっ。これは……」
ずっと庭に漂っていた醤油の匂いに新たに混ざるこれは。
「醤油バター……だと……」
「え。その組み合わせってアリなんですか?」
これまでカズンの数々の調理実験に付き合ってきたヨシュアも、まだ試したことのない組み合わせだった。
カズンが良い顔をしているから不味くはないだろうが。
「間違いない……間違いない組み合わせだ……」
黒縁眼鏡のブリッジを中指で押し上げながら、カズンが力強く保証した。
まずはと、料理人から渡された焼きおにぎりを王族二人がいただく。
三角形の頂点からかぶりつくカズン、慎重に一度割ってから口に運ぶユーグレン。同じ王族でも食べ方に性格が表れている。
「おおお……」
「鮭か。バターと醤油と鮭。すごく美味い」
え、とヨシュアが驚いて自分もひとつ受け取る。
熱々を齧って、中から出てきたものに銀の花咲く湖面の水色の目を見開いた。
「うちの塩鮭使ってくれたのですか! ありがとうございます」
醤油とバターを混ぜた米飯の中に、粗くほぐした鮭の身が入っている。ヨシュアが自分の領地から持ち込んでいたものだ。
料理人の仕事なので、しっかり皮や骨も取り除き済みである。
醤油も味噌ほどではないが、複雑な旨味を持つとはいっても、なかなか塩辛い調味料だ。
そこに加わる、バターのまろやかさ。オイリーに感じるほどではない絶妙な量が混ぜ込まれている。
多分、これはそれだけでも美味い代物だ。なのに更に炭火で表面をこんがり焼いて醤油を塗っている。
更に更に、格別味の良いリースト伯爵領産の塩鮭が加わるとどうなるか。
「これは……止まりませんね。いくらでも食べれてしまいます」
「結構、腹も膨れてきてるのにな」
既に醤油と味噌の焼きおにぎりを数個食べた後なのに、更に一個、二個とつい手が伸びてしまう。
「間違いない組み合わせに、間違いない食材が追加されてパーフェクト化したな……」
うまああ……と呟きながら、またカズンが至福の世界に入り込んでいる。
「これは作る。家に帰っても絶対また作る。お母様もお父様も絶対好きなやつだ」
何やら決意を固めているようである。
なお、ヨシュアは料理人のオヤジさんに、自分の領地で作って広めても良いかを確認していた。何てことのない単純な料理だからもちろんどうぞ、と快諾してもらえたようだ。
そうして大満足のうちに夕食を終えた。
カズンはその晩は寝るまでずっと機嫌が良かったし、そんなカズンを見てヨシュアもニコニコと始終笑顔だった。
ヨシュアが笑っていると、それだけでユーグレンも嬉しい。
(この関係の上手い回し方が、わかってきた気がするな)
食べ過ぎた翌朝は、昨晩の残りの焼きおにぎりを焼き直して、料理人のオヤジさんが熱い煎茶でお茶漬けを作ってくれた。
こちらは醤油味の焼きおにぎりに、梅の実の塩漬けと、三つ葉に似たハーブが乗せられ、風味も充分だ。
「この世界で梅干しが食えるだなんて!」
カズンはしきりに感激していたが、ヨシュアとユーグレンは知らずに赤い実を口に含んでひどい目に遭った。
「何だこれは、毒か!?」
「い、いえ、違うようです、ユーグレン殿下。物品鑑定では、塩漬けにした果実と出ています。ただし、注意書きには『ものすごく酸っぱい』と……」
大慌ての二人にカズンが呆れている。
「一気に口に含む奴があるか。梅干しは少しずつ食すんだ」
「それを早く言え!」
朝から別荘の食堂は賑やかだった。
そして今朝も焼きおにぎりを食すことができて、カズンの端正な顔が綻んでいる。
「お茶で食べる焼きおにぎりもまた善きかな……」
「か、カズン様、この酸っぱいやつ、食べられるのですか……?」
ヨシュアが慄いている。
大抵のことならカズンの言動を全肯定の彼でも、梅干しは許容できなかったようだ。
「この集落は多分、僕が前世でいた国の文化を持った異世界転生者がいたのだと思う」
「ん?」
ふとカズンがそんなことを言い出した。
「米、醤油、味噌、昨晩食べた生姜焼き、醤油バターの味付け、そしてこの梅干しやお茶漬け。僕の前世だった“日本”という国に特有の食文化だ」
「では、集落の人々はカズン様と同じ魂のルーツを持っているということですか?」
「多分な。村の人たちにそれとなく聞いてみたんだが、味噌や醤油その他、この集落で作り始めたのはここ百年ほどだそうだ。その頃、多分僕と同じような異世界からの転生者がここに来て、異世界の食文化を再現しようとしたのだと思う」
詳しく調査すればもっと詳しいことが判明するだろうが、そこまではカズンも望まなかった。
「僕が生きているのは異世界の日本ではなく、このアケロニア王国だろう? 前世の記憶があるからといって、別に前の人生の続きをやりたいわけじゃないんだ」
「そうか……」
ユーグレンは、カズンの隣の席に座っていたヨシュアと視線を交わし合った。
自分も彼も、カズンの前世の話については、とても心配していたのだ。
だがこの様子ならもう過去のことは吹っ切れたのかもしれない。
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