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第三章 カーナ王国の混迷
堂々巡りを繰り返す
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トオンの異母弟、レイ王子と母親の殺害事件が公表された。
新聞で発表されたのだが誌面の記事は小さく、そのせいか大騒ぎになるほどではなかった。
簡単な事件の経緯と首謀者の名前が記されるのみ。
ただし、それだけの内容でも大事件だと気づく者は気づくはずだ。
注目されやすい発表を避けたのは聖女アイシャの意向による。
王族の血を持つ貴族や関係者は他にもいるし、そちらにまで過激派が手を伸ばさないよう配慮した形になる。
新聞には、不幸な死を迎えたレイ王子とその母の訃報を悼むようにと一言を添えた。
アクシデントがありつつも、共和制実現会議の開催は続いている。
今回、アイシャが特に新生カーナ共和国への意見を求められたのだが、メンバーが望む答えは返さなかった。
会議が延々といつまでも続くのは、メンバーたちがいつかアイシャが「私がこの国を率いる」と言ってくれないかと暗に期待しているせいもあるのだ。
しかし、いくら要望があってもアイシャが応えるわけにはいかなかった。
「私は聖女であって、国の統治を行うものではないわ。国のヴィジョンは共和国の代表になるあなたたちが示さなきゃいけない」
その上で聖女としてアイシャが求めることはいくつかある。
「先日、神殿がこの王都に設置されました。このまま国はその指導を仰ぐこと。国を共和制に変更するにあたって、できるだけ国民生活に負担をかけないこと。元王侯貴族であっても能力のあるものは国政に参加させること。このぐらいかしら」
むしろアイシャとしては、早く国の方針を定めて、聖女の自分を上手く使ってほしいと考えている。
歴代の聖女や聖女たちは、カーナ王族の伴侶になることが多いが、国政に参加した者はほとんどいない。
王家が囲い込むためだけの『お飾り』なのだ。
「私がクーツの婚約者としてあのまま王太子妃や王妃になってても、ホームはやはり戦場ね。王族として社交や外交を行うことはなかったと思う」
一応、王太子の婚約者として王族教育は受けていたのだが、本当に最低限度でしかなかった。
どちらかといえば、教会関係者としての教育が主体だった。
クーツ王太子は恋人の公爵令嬢を始めとした見目の良い貴族たちばかり取り巻きにしていたから、地味めで華やさのないアイシャは最初から気に入らなかったようだ。
アイシャが公式にまとうのは聖女用の聖職者の白いローブばかりで、令嬢たちのようなドレスを着ることも滅多になかった。
新生カーナ国をどう設計するか? は共和制実現会議の主要議題になっている。
国の機能はカーナ王国のものをそのまま引き継ぐが、収入源が激減したため代替案が必要だった。
特に、魔石の元になる魔物や魔獣を引き寄せていた地下の邪悪な古代生物は聖女アイシャが浄化してしまった。
今後は百年に一度の頻度でカーナ王国に発生していた、魔物の大侵攻スタンピードも発生しない。
カーナ王国が吹けば飛ぶような小国なのに王家と貴族たち特権階級が贅沢に暮らしていたのは、魔物たちから取れる魔石や素材があったからだ。
今はまだ良い。魔物の数は減ったが、国内のニヶ所のダンジョンから魔石や素材が出ているうちは。
カーナ王国は国の成り立ちは最悪でも、王家はそれなりに国を設計して成り立たせてきている。
大国と比べられなくても、内需に必要な各種産業は基本的に国内だけで賄えている。
たまたま、クーツ王太子という頭の悪い王族が出て、よりによって自国の聖女を蔑ろにして虐げさえしなければ、王政はまだあと数百年は保っただろうに。
結局、今日もぐだぐだで会議は終わってしまった。
現状でも、いつでもカーナ王国はカーナ共和国に名前と制度を変えることができた。
けれどまだ内外へ、何を目指す国なのか示せる内容がない。
「いっそ、アイシャっていう聖女を頂点にしたカーナ聖国にしようかって意見もまだまだ根強いよね」
会議会場の王都からルシウスの屋敷に集まってランチをご馳走になり、食後はサロンで意見交換や情報の整理を行った。
秘書ユキレラがコーヒーを入れてくれて、彼も部屋に控えてアイシャたちの会話を見守っている。
「無理だろうな。元王太子の婚約者とはいえ、アイシャは後の王太子妃や王妃として人々を支配し統治するための教育を受けていない。むしろ国を守り戦う戦士に仕上げられている」
カーナ王国の首脳部は宰相が健在で、共和制実現会議のメンバーと一緒に旧体制の政治機能を利用しながら組織の変革を進めている。
王城と関連する施設はそのまま新政府の官邸や公邸として転用する。今日見てきた限りでも、王城の官僚や職員たちはカーナ王家時代と変わりなく動いていた。
「王家を打倒したい人たちが共和制実現会議に集まってるけど、その後のヴィジョンがどうしても弱すぎるわ」
「このままだと共和制への移行はいつになるやら」
この堂々巡りを繰り返して、長い。
「国民にとっては上が変わろうが、生活はそんなに変わらないけどね。けどこのまま宙ぶらりんだと……」
カーナ王国は国は小さいが国内にダンジョンがニヶ所あり、そこから上がる討伐報酬やドロップ品が馬鹿にできない。
弱体化した隙を狙って他国が攻めてこないとも限らなかった。
実際、同じ円環大陸の西部にある国や、近くの西南部の国の一部が軍備を動かしているとの情報もあった。
聖女のアイシャがいて、現在は著名な聖者ビクトリノもいるから安易な手出しをして来ないだけだ。油断はできない。
特に海を挟んだ対岸にある西南部の国だ。
真正面のゼクセリアは共和国だから侵略してくる可能性は低かったが、その隣にあるミルズ王国はもう何十年も内紛が続いていて貧困が深刻な問題になっている。
ミルズ王国は他国にスパイを放って工作活動しているとの噂もある。
「生憎と、カーナ王国の軍は強いわよ。歴代の聖女や聖者たちは皆、武闘派だもの。従う騎士や兵士たちは一騎当千の猛者たちの集まりなの」
今のところ、国境の防御は以前同様に固めてある。
アイシャも週に最低一度は国軍を訪れて将校や騎士、兵士たちと交流している。
今朝、パン屋で見回りの騎士たちが声をかけてきたのはそんなアイシャの活動の賜物でもある。
アイシャとその恋人トオンの師匠ルシウスはといえば、これらカーナ王国の現状を眺めるだけの立ち位置を保っていた。
ルシウスの国籍は北西部のアケロニア王国にある。他国の貴族である彼が国政に口を挟むと内政干渉と取られかねない。
アイシャやトオンが聞いたところでは、彼は故郷では女王と歳の離れた幼馴染みだそうで、成人後は女王の懐刀とまで呼ばれる王家の相談役だったという。
というより彼の実家リースト侯爵家自体が王家と親しく家族付き合いをしていた仲だそうだ。
宰相や共和制実現会議の人々はそんなルシウスの出自を知った上で、会議に自発的に関わらない態度をもどかしく感じているようだった。
あまり面と向かって指摘しないのは、やはり彼が怖いからだろう。
ただ、同じ一族だという秘書ユキレラは、そんなルシウスを見てはニヤニヤと意味深に笑っていたのだけれど。
「ユキレラさん、何か気になることでも?」
妙な企みでもしているのかと、アイシャが怪訝そうに訊いてみると。
「いえいえ。ただ、会議の方々はルシウス様にとっては他人ですから。やっぱり深入りするほど思い入れはないようだなあって」
そもそもルシウスは他国の貴族で、カーナ王国に来たのも、自分の甥っ子の大事な人であるカズンが頼んだからに過ぎない。
「アイシャ様とトオン君は弟子ですが、それ以外はさて、どうでしょう?」
「確かにね。ルシウスさんは助言を請われれば答えるけど、会議でもあんまり自分から発言しない」
「私とトオンだけじゃ心配だからって付いてきてくれてるけどね」
新聞で発表されたのだが誌面の記事は小さく、そのせいか大騒ぎになるほどではなかった。
簡単な事件の経緯と首謀者の名前が記されるのみ。
ただし、それだけの内容でも大事件だと気づく者は気づくはずだ。
注目されやすい発表を避けたのは聖女アイシャの意向による。
王族の血を持つ貴族や関係者は他にもいるし、そちらにまで過激派が手を伸ばさないよう配慮した形になる。
新聞には、不幸な死を迎えたレイ王子とその母の訃報を悼むようにと一言を添えた。
アクシデントがありつつも、共和制実現会議の開催は続いている。
今回、アイシャが特に新生カーナ共和国への意見を求められたのだが、メンバーが望む答えは返さなかった。
会議が延々といつまでも続くのは、メンバーたちがいつかアイシャが「私がこの国を率いる」と言ってくれないかと暗に期待しているせいもあるのだ。
しかし、いくら要望があってもアイシャが応えるわけにはいかなかった。
「私は聖女であって、国の統治を行うものではないわ。国のヴィジョンは共和国の代表になるあなたたちが示さなきゃいけない」
その上で聖女としてアイシャが求めることはいくつかある。
「先日、神殿がこの王都に設置されました。このまま国はその指導を仰ぐこと。国を共和制に変更するにあたって、できるだけ国民生活に負担をかけないこと。元王侯貴族であっても能力のあるものは国政に参加させること。このぐらいかしら」
むしろアイシャとしては、早く国の方針を定めて、聖女の自分を上手く使ってほしいと考えている。
歴代の聖女や聖女たちは、カーナ王族の伴侶になることが多いが、国政に参加した者はほとんどいない。
王家が囲い込むためだけの『お飾り』なのだ。
「私がクーツの婚約者としてあのまま王太子妃や王妃になってても、ホームはやはり戦場ね。王族として社交や外交を行うことはなかったと思う」
一応、王太子の婚約者として王族教育は受けていたのだが、本当に最低限度でしかなかった。
どちらかといえば、教会関係者としての教育が主体だった。
クーツ王太子は恋人の公爵令嬢を始めとした見目の良い貴族たちばかり取り巻きにしていたから、地味めで華やさのないアイシャは最初から気に入らなかったようだ。
アイシャが公式にまとうのは聖女用の聖職者の白いローブばかりで、令嬢たちのようなドレスを着ることも滅多になかった。
新生カーナ国をどう設計するか? は共和制実現会議の主要議題になっている。
国の機能はカーナ王国のものをそのまま引き継ぐが、収入源が激減したため代替案が必要だった。
特に、魔石の元になる魔物や魔獣を引き寄せていた地下の邪悪な古代生物は聖女アイシャが浄化してしまった。
今後は百年に一度の頻度でカーナ王国に発生していた、魔物の大侵攻スタンピードも発生しない。
カーナ王国が吹けば飛ぶような小国なのに王家と貴族たち特権階級が贅沢に暮らしていたのは、魔物たちから取れる魔石や素材があったからだ。
今はまだ良い。魔物の数は減ったが、国内のニヶ所のダンジョンから魔石や素材が出ているうちは。
カーナ王国は国の成り立ちは最悪でも、王家はそれなりに国を設計して成り立たせてきている。
大国と比べられなくても、内需に必要な各種産業は基本的に国内だけで賄えている。
たまたま、クーツ王太子という頭の悪い王族が出て、よりによって自国の聖女を蔑ろにして虐げさえしなければ、王政はまだあと数百年は保っただろうに。
結局、今日もぐだぐだで会議は終わってしまった。
現状でも、いつでもカーナ王国はカーナ共和国に名前と制度を変えることができた。
けれどまだ内外へ、何を目指す国なのか示せる内容がない。
「いっそ、アイシャっていう聖女を頂点にしたカーナ聖国にしようかって意見もまだまだ根強いよね」
会議会場の王都からルシウスの屋敷に集まってランチをご馳走になり、食後はサロンで意見交換や情報の整理を行った。
秘書ユキレラがコーヒーを入れてくれて、彼も部屋に控えてアイシャたちの会話を見守っている。
「無理だろうな。元王太子の婚約者とはいえ、アイシャは後の王太子妃や王妃として人々を支配し統治するための教育を受けていない。むしろ国を守り戦う戦士に仕上げられている」
カーナ王国の首脳部は宰相が健在で、共和制実現会議のメンバーと一緒に旧体制の政治機能を利用しながら組織の変革を進めている。
王城と関連する施設はそのまま新政府の官邸や公邸として転用する。今日見てきた限りでも、王城の官僚や職員たちはカーナ王家時代と変わりなく動いていた。
「王家を打倒したい人たちが共和制実現会議に集まってるけど、その後のヴィジョンがどうしても弱すぎるわ」
「このままだと共和制への移行はいつになるやら」
この堂々巡りを繰り返して、長い。
「国民にとっては上が変わろうが、生活はそんなに変わらないけどね。けどこのまま宙ぶらりんだと……」
カーナ王国は国は小さいが国内にダンジョンがニヶ所あり、そこから上がる討伐報酬やドロップ品が馬鹿にできない。
弱体化した隙を狙って他国が攻めてこないとも限らなかった。
実際、同じ円環大陸の西部にある国や、近くの西南部の国の一部が軍備を動かしているとの情報もあった。
聖女のアイシャがいて、現在は著名な聖者ビクトリノもいるから安易な手出しをして来ないだけだ。油断はできない。
特に海を挟んだ対岸にある西南部の国だ。
真正面のゼクセリアは共和国だから侵略してくる可能性は低かったが、その隣にあるミルズ王国はもう何十年も内紛が続いていて貧困が深刻な問題になっている。
ミルズ王国は他国にスパイを放って工作活動しているとの噂もある。
「生憎と、カーナ王国の軍は強いわよ。歴代の聖女や聖者たちは皆、武闘派だもの。従う騎士や兵士たちは一騎当千の猛者たちの集まりなの」
今のところ、国境の防御は以前同様に固めてある。
アイシャも週に最低一度は国軍を訪れて将校や騎士、兵士たちと交流している。
今朝、パン屋で見回りの騎士たちが声をかけてきたのはそんなアイシャの活動の賜物でもある。
アイシャとその恋人トオンの師匠ルシウスはといえば、これらカーナ王国の現状を眺めるだけの立ち位置を保っていた。
ルシウスの国籍は北西部のアケロニア王国にある。他国の貴族である彼が国政に口を挟むと内政干渉と取られかねない。
アイシャやトオンが聞いたところでは、彼は故郷では女王と歳の離れた幼馴染みだそうで、成人後は女王の懐刀とまで呼ばれる王家の相談役だったという。
というより彼の実家リースト侯爵家自体が王家と親しく家族付き合いをしていた仲だそうだ。
宰相や共和制実現会議の人々はそんなルシウスの出自を知った上で、会議に自発的に関わらない態度をもどかしく感じているようだった。
あまり面と向かって指摘しないのは、やはり彼が怖いからだろう。
ただ、同じ一族だという秘書ユキレラは、そんなルシウスを見てはニヤニヤと意味深に笑っていたのだけれど。
「ユキレラさん、何か気になることでも?」
妙な企みでもしているのかと、アイシャが怪訝そうに訊いてみると。
「いえいえ。ただ、会議の方々はルシウス様にとっては他人ですから。やっぱり深入りするほど思い入れはないようだなあって」
そもそもルシウスは他国の貴族で、カーナ王国に来たのも、自分の甥っ子の大事な人であるカズンが頼んだからに過ぎない。
「アイシャ様とトオン君は弟子ですが、それ以外はさて、どうでしょう?」
「確かにね。ルシウスさんは助言を請われれば答えるけど、会議でもあんまり自分から発言しない」
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