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第二章 お師匠様がやってきた
番外編1後編 私はここに骨を埋める(鶏つくねの焼き鳥編)
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「それでね、カズンが作ってくれたときはラディッシュをおろしたものを焼き鳥ですくいながら食べたのよね」
本来なら大根という野菜を使うとも聞いたが、カーナ王国にはなかったのでラディッシュで代用していた。
「なるほど、そういうことか。……食べるときに付けるタレはあとは……」
顎に手を当ててルシウスが思案げな顔になっている。
すぐに思いついたようで、冷蔵庫の中から数個の鶏卵を取り出してきた。
「“物品鑑定スキル”発動。……む、やはり生食は無理か」
「えっ、卵を生は無理よ!?」
食中毒になってしまう。
「ふむ。カーナ王国では鶏卵の消毒はしないか。では浄化だ、アイシャ」
ボウルに入れた鶏卵を渡された。
「あんまりやりすぎると、ヒヨコが孵っちゃいそう」
そっと、指先で卵の殻に触れる。
カーナ王国で流通している鶏卵は有精卵だ。
環を腰回りに出し、うっかりヒヨコにしない程度に慎重に聖女の魔力で鶏卵を浄化するのだった。
ルシウスが用意した鶏つくねの焼き鳥には、別の小鉢にそれぞれ、ラディッシュおろし、それに卵黄を入れたものが用意された。
なお、使わなかった卵白はルシウスが明日、朝食用のコーンケーキを焼くのに使うそうで、ボウルごと魔法樹脂の中に封入されて厨房に置いてある。
「焼き鳥はまだ学生だった頃のカズン様に教えたらビックリしてたっけ。彼の前世の世界でも食べていた料理だそうで」
「異世界料理なんですねえ」
「私がまだ未成年だったとき、冒険者活動をしていたことは以前話しただろう? 拠点にしていた冒険者ギルドの食堂のオヤジさんから教わった料理なんだ」
ちなみに醤油もみりんも、元々この円環大陸にはなかった調味料だという。
異世界からの転生者たちが、前世の記憶を頼りに再現したものだということだ。
「ってことは、そのオヤジさんって人も転生者だってこと?」
「ああ。彼の故郷では一般的な料理だったそうだ」
鶏ミンチのつくね焼きは、期待を裏切らない美味さだった。
前にカズンが作ってくれたときも思ったが、褐色の甘辛いタレが美味い。
そのままでも良いし、卵黄を付けて食べるとそのまろやかさと相まって酒が進む。
今回、トオンはビールを、ルシウスは赤ワインを。アイシャは酒は飲まないそうで炭酸水にライムを絞ったものを。
あと意外なことに、かたい肉質の廃鶏もこうしてミンチにすると良い歯ごたえがあって、悪くない。
「そうそう、このラディッシュおろしと一緒に食うやつが美味くて。ビクトリノ様も絶賛してたんだよなあ」
「このラディッシュおろしでソースを作って、ハンバーグやステーキにかけてもいけるぞ」
「「それも食べたーい!」」
明日はおろしソースのハンバーグも良いかもしれない。
カーナ王国は牛肉も安くてお手頃なのだ。
鶏つくねを食べ終えた後の串と細い骨が、皿の上に残っている。
片付けようとして、ふとアイシャは飴のような茶色の瞳で、じーっとその骨を見た。
そして皿の上から串と骨を選り分け始めた。
「アイシャ? どうしたの?」
「うん、ちょっとね」
骨の載ったほうの皿を片手に、食堂から裏庭へと出て行く。
トオンはルシウスと顔を見合わせ、そんなアイシャの行動を見守った。
夕食を終えた時刻だから、裏庭は暗い。
アイシャは食堂から漏れる光が届く辺りの地面に、ルシウス直伝の魔法樹脂でシャベルを作り、ざっくりと穴を掘っている。
深さはそう、ちょうど食べ終えた鶏の骨一羽分を埋められる程度。そう深いものではない。
掘り終えた穴の中に、ざらっと骨を落としていく。
そしてまたシャベルで土を被せて穴を埋めた。
「私は聖女アイシャ。カーナ王国に骨を埋めたわ。……自分の骨だなんて言ってないもの。ふふふ」
「「!」」
そう、かつてアイシャはここ王都の地下に眠る邪悪な古代生物の浄化に使う魔力を、世界の外の虚空から引き出すときの生贄に、己の骸を指定している。
『我が名は聖女アイシャ。私はこのカーナ王国に骨を埋めるわ』
それがアイシャの誓いの言葉だったわけだが。
「なーんてね」
振り返ったアイシャが悪戯っぽく笑っている。
トオンやルシウスも笑っていた。
「案外、それでいいのかも知れないよ。アイシャ」
「そうそう。だって“誰の骨”か“何の骨”なのかも誓いの文言では指定してないそうじゃないか」
もしかしたら、いけるかもしれない。
「別に、こんなことしたからってカーナ王国を見捨てたいわけじゃないけどね」
ただ、あのときアイシャはとても緩い文言で誓いを発していたから、その誓いの実効範囲を調査中なのだ。
以前、海上デートをしながら国境を出たときは、何ともなかった。
今後、自分が死亡したとき亡骸は当然カーナ王国に埋葬されるだろうが、まだまだ先の話だ。
何にせよ、死んだ後のことなど気にしていても仕方がない。
それでも。
「焼き鳥の骨を埋めて土をかぶせたら、ちょっとだけ身体が軽くなった気がしたの」
「何かの儀式を行ったと、“世界”が認定したのかもな。まだ鶏はあるから、明日以降も試してみればいい」
それで自分の骨と同じくらいの重量を埋めるまで、試してみればいいのだ。
その後しばらく、食卓にはチキンや牛の骨付き肉が並ぶ日々が続いたという。
終わり
--
タイトル書いちゃうと即ネタバレだったお話。
カクヨム版のコメントで
「作中の代償とか誓約とか結構ザルっぽいので、カズンが焼き鳥の為に捌いた骨とかその辺に埋めたら逃げれそうな予感。」
と頂戴したことからヒントを得て。
一章連載時、アイシャの「骨を埋める」発言にたくさん反応をいただき、ビックリしてた作者です。
考え方や具体的な対処法をあれこれ考えてくれた読者様たちに感謝です♪
本来なら大根という野菜を使うとも聞いたが、カーナ王国にはなかったのでラディッシュで代用していた。
「なるほど、そういうことか。……食べるときに付けるタレはあとは……」
顎に手を当ててルシウスが思案げな顔になっている。
すぐに思いついたようで、冷蔵庫の中から数個の鶏卵を取り出してきた。
「“物品鑑定スキル”発動。……む、やはり生食は無理か」
「えっ、卵を生は無理よ!?」
食中毒になってしまう。
「ふむ。カーナ王国では鶏卵の消毒はしないか。では浄化だ、アイシャ」
ボウルに入れた鶏卵を渡された。
「あんまりやりすぎると、ヒヨコが孵っちゃいそう」
そっと、指先で卵の殻に触れる。
カーナ王国で流通している鶏卵は有精卵だ。
環を腰回りに出し、うっかりヒヨコにしない程度に慎重に聖女の魔力で鶏卵を浄化するのだった。
ルシウスが用意した鶏つくねの焼き鳥には、別の小鉢にそれぞれ、ラディッシュおろし、それに卵黄を入れたものが用意された。
なお、使わなかった卵白はルシウスが明日、朝食用のコーンケーキを焼くのに使うそうで、ボウルごと魔法樹脂の中に封入されて厨房に置いてある。
「焼き鳥はまだ学生だった頃のカズン様に教えたらビックリしてたっけ。彼の前世の世界でも食べていた料理だそうで」
「異世界料理なんですねえ」
「私がまだ未成年だったとき、冒険者活動をしていたことは以前話しただろう? 拠点にしていた冒険者ギルドの食堂のオヤジさんから教わった料理なんだ」
ちなみに醤油もみりんも、元々この円環大陸にはなかった調味料だという。
異世界からの転生者たちが、前世の記憶を頼りに再現したものだということだ。
「ってことは、そのオヤジさんって人も転生者だってこと?」
「ああ。彼の故郷では一般的な料理だったそうだ」
鶏ミンチのつくね焼きは、期待を裏切らない美味さだった。
前にカズンが作ってくれたときも思ったが、褐色の甘辛いタレが美味い。
そのままでも良いし、卵黄を付けて食べるとそのまろやかさと相まって酒が進む。
今回、トオンはビールを、ルシウスは赤ワインを。アイシャは酒は飲まないそうで炭酸水にライムを絞ったものを。
あと意外なことに、かたい肉質の廃鶏もこうしてミンチにすると良い歯ごたえがあって、悪くない。
「そうそう、このラディッシュおろしと一緒に食うやつが美味くて。ビクトリノ様も絶賛してたんだよなあ」
「このラディッシュおろしでソースを作って、ハンバーグやステーキにかけてもいけるぞ」
「「それも食べたーい!」」
明日はおろしソースのハンバーグも良いかもしれない。
カーナ王国は牛肉も安くてお手頃なのだ。
鶏つくねを食べ終えた後の串と細い骨が、皿の上に残っている。
片付けようとして、ふとアイシャは飴のような茶色の瞳で、じーっとその骨を見た。
そして皿の上から串と骨を選り分け始めた。
「アイシャ? どうしたの?」
「うん、ちょっとね」
骨の載ったほうの皿を片手に、食堂から裏庭へと出て行く。
トオンはルシウスと顔を見合わせ、そんなアイシャの行動を見守った。
夕食を終えた時刻だから、裏庭は暗い。
アイシャは食堂から漏れる光が届く辺りの地面に、ルシウス直伝の魔法樹脂でシャベルを作り、ざっくりと穴を掘っている。
深さはそう、ちょうど食べ終えた鶏の骨一羽分を埋められる程度。そう深いものではない。
掘り終えた穴の中に、ざらっと骨を落としていく。
そしてまたシャベルで土を被せて穴を埋めた。
「私は聖女アイシャ。カーナ王国に骨を埋めたわ。……自分の骨だなんて言ってないもの。ふふふ」
「「!」」
そう、かつてアイシャはここ王都の地下に眠る邪悪な古代生物の浄化に使う魔力を、世界の外の虚空から引き出すときの生贄に、己の骸を指定している。
『我が名は聖女アイシャ。私はこのカーナ王国に骨を埋めるわ』
それがアイシャの誓いの言葉だったわけだが。
「なーんてね」
振り返ったアイシャが悪戯っぽく笑っている。
トオンやルシウスも笑っていた。
「案外、それでいいのかも知れないよ。アイシャ」
「そうそう。だって“誰の骨”か“何の骨”なのかも誓いの文言では指定してないそうじゃないか」
もしかしたら、いけるかもしれない。
「別に、こんなことしたからってカーナ王国を見捨てたいわけじゃないけどね」
ただ、あのときアイシャはとても緩い文言で誓いを発していたから、その誓いの実効範囲を調査中なのだ。
以前、海上デートをしながら国境を出たときは、何ともなかった。
今後、自分が死亡したとき亡骸は当然カーナ王国に埋葬されるだろうが、まだまだ先の話だ。
何にせよ、死んだ後のことなど気にしていても仕方がない。
それでも。
「焼き鳥の骨を埋めて土をかぶせたら、ちょっとだけ身体が軽くなった気がしたの」
「何かの儀式を行ったと、“世界”が認定したのかもな。まだ鶏はあるから、明日以降も試してみればいい」
それで自分の骨と同じくらいの重量を埋めるまで、試してみればいいのだ。
その後しばらく、食卓にはチキンや牛の骨付き肉が並ぶ日々が続いたという。
終わり
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タイトル書いちゃうと即ネタバレだったお話。
カクヨム版のコメントで
「作中の代償とか誓約とか結構ザルっぽいので、カズンが焼き鳥の為に捌いた骨とかその辺に埋めたら逃げれそうな予感。」
と頂戴したことからヒントを得て。
一章連載時、アイシャの「骨を埋める」発言にたくさん反応をいただき、ビックリしてた作者です。
考え方や具体的な対処法をあれこれ考えてくれた読者様たちに感謝です♪
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