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アリア編
184 砦?いやこれは要塞だ
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驚愕して顎が外れかけたギルマスを連れて砦の中に入ってみる。
オレも中は初めて見たけどマジですげーなこれ。
「なあ、国から貰った1億ギラン以上は払えんぞ?」
「わかってる。俺も少しやりすぎたとは思っているんだ」
「こんなのもう砦を通り越して要塞だ。正直な感想を言うと10億払ってもいいくらいのレベルだな。ここに立て籠もったら10万の兵士に囲まれても耐えられるんじゃないか?」
「オレもそう思うぞ」
「ぐぬぬぬ、次があるなら金額に合わせて作らんとダメだな。なんせ依頼を受けて作ったのは初めてだったからなあ」
まあ何にせよ依頼は達成だろ。
確認も終わったのでギルドに戻ることにした。
・・・・・
「大白金貨100枚だ。確認してくれ」
「確かに受け取った。ここにサインすりゃいいのか?」
「ああ、そこに書いてくれ」
アニキが依頼書にサインをした。しかし今回オレ何もせんかったな。
「すぐレムルに戻るのか?」
「そうだな。そこが本拠地ってわけじゃないが、校長先生に依頼達成の報告する必要があるだろう」
「レムルの校長って魔法学校のか?」
「ああ。魔法学校の校長先生だ」
「なるほど。校長に礼を言わんとな!本当にいい人材を派遣してくれた」
「さてと、じゃあ俺らはそろそろ行く」
「ああ、砦の建設や魔物の討伐とご苦労だった。何日かしたら今ある魔物の解体も終わると思うんで、数日後に君達の所持してる魔物の解体が出来るようになるはずだ。マジックバッグに入ってるならすぐには腐らないのだろう?」
「中は時間の流れがゆっくりだから、まあ数日くらいなら余裕だな」
「じゃあ数日後にまたここへ来てくれ。一体何匹の魔物が入ってるのか恐怖でいっぱいだがな!ガッハッハ」
その時は頼む、とギルマスを握手をしてギルドの外へ出た。
「んじゃ転移でサクッと帰ろうぜ」
「待て、コテツの分だ」
アニキが小袋に入った大白金貨を渡して来た。ってこれさっき貰った半分入ってるやん。
「こんなん受け取れねーよ!オレ今回マジで何もしてねーもん」
「つっても俺の依頼のせいで魔物の大群と戦っただろ。受け取る資格はあるぞ」
「いやまあ確かに魔物とは戦ったけどさあ。・・・んじゃ10枚だけ貰う」
10枚だけ抜き取って大白金貨40枚は小袋ごとアニキに返した。
「もっと持ってっていいんだが、・・・まあ無理に押し付けてもコテツが困るか」
「うむ。建設に関しては完全にアニキがやった仕事だしな」
「それじゃあとっとと宿屋に帰るか」
「転移!」
まだ夕食には早かったんで風呂で汗を流すことにした。
食堂に行くと今日は小さなテーブルが空いてたけど、もう大きいテーブルで慣れたからいつもの場所で食うことにした。
ふにゅん
「今日は早いね」
「お?ルナか。アニキがすぐに仕事終わらせたから早く帰れたのだ」
「仕事?」
「校長先生に頼まれて、南の森んとこに砦を作って来た」
「南の森って・・・、あー魔物がいっぱいいるとこだ!」
「いっぱいどころじゃなかったぞ。魔物が1000匹以上押し寄せて来たし」
「「はい?」」
うお!他にも会話聞いてた人がいたのか。
「最初アニキと二人で魔物倒してたんだけどさ、途中から沢山の冒険者がギルドから派遣されて来てくれたのだ。あまりにも大量の魔物肉ゲットで、今街は肉の大特価セール状態だぞ」
「南の森と言ったらホルン国よね?あそこに行けばお肉食べ放題なのね」
「いいなー!・・・いや、良くは無いね。街が危なかったんだもん」
「あの場所にオレらが居なかったら、1000匹以上の魔物が街に雪崩れ込んでたと思うぞ。とてもじゃないが大特価セールとか笑ってる状態じゃ無かったな」
「ひえーーー!」
けどあのレベルの氾濫は初めてみたいだし、魔王がなんかやった可能性が高いな。
みんなを不安にさせてもしゃーないから言わんけど。
晩飯を食べ終わって出された紅茶を飲んでるとトランプ大会が始まった。
「お?神経衰弱じゃん」
「昨日からこれが流行り出したのよ!」
アニキが説明書にトランプゲームを何種類も書いていたので、神経衰弱もその中にあったんだろな。
ぶっちゃけ神経衰弱って名前付けたヤツって何を考えてこんな名前にしたのか。普通なら数合わせとかカードめくりとかそんなんにするじゃんねえ。
見てるとサーシャが超つえー。記憶力が飛び抜けてるのかも。
「サーシャむっちゃ強くね?」
「強い!記憶力には自信あったんだけど全然勝てないのよ!」
「勉強が出来るのは知ってたけど、サーシャって天才だったのね」
オレも記憶力があったらもっと勉強が好きだったかもなー。
そしてサーシャの勝利で終わって、次は遊んでない人達とメンバーがみんな入れ替わった。
「なあアニキ、これだとトランプ1セットじゃ足りないかも」
「俺もそう思っていた所だ。みんなが遊ぶにはあと2セットくらい必要か」
「やっぱアニキしか作れないってのがネックだなー」
「もうそこは店長に頑張ってもらうしかあるまい。しかしここのみんなは、もうトランプを知ってしまったから発売までなんか待てないよな。あと2セットくらいは俺が用意するか・・・」
オレも色塗りくらいなら手伝えるか。こりゃあ明日はトランプ作りだな。
オレも中は初めて見たけどマジですげーなこれ。
「なあ、国から貰った1億ギラン以上は払えんぞ?」
「わかってる。俺も少しやりすぎたとは思っているんだ」
「こんなのもう砦を通り越して要塞だ。正直な感想を言うと10億払ってもいいくらいのレベルだな。ここに立て籠もったら10万の兵士に囲まれても耐えられるんじゃないか?」
「オレもそう思うぞ」
「ぐぬぬぬ、次があるなら金額に合わせて作らんとダメだな。なんせ依頼を受けて作ったのは初めてだったからなあ」
まあ何にせよ依頼は達成だろ。
確認も終わったのでギルドに戻ることにした。
・・・・・
「大白金貨100枚だ。確認してくれ」
「確かに受け取った。ここにサインすりゃいいのか?」
「ああ、そこに書いてくれ」
アニキが依頼書にサインをした。しかし今回オレ何もせんかったな。
「すぐレムルに戻るのか?」
「そうだな。そこが本拠地ってわけじゃないが、校長先生に依頼達成の報告する必要があるだろう」
「レムルの校長って魔法学校のか?」
「ああ。魔法学校の校長先生だ」
「なるほど。校長に礼を言わんとな!本当にいい人材を派遣してくれた」
「さてと、じゃあ俺らはそろそろ行く」
「ああ、砦の建設や魔物の討伐とご苦労だった。何日かしたら今ある魔物の解体も終わると思うんで、数日後に君達の所持してる魔物の解体が出来るようになるはずだ。マジックバッグに入ってるならすぐには腐らないのだろう?」
「中は時間の流れがゆっくりだから、まあ数日くらいなら余裕だな」
「じゃあ数日後にまたここへ来てくれ。一体何匹の魔物が入ってるのか恐怖でいっぱいだがな!ガッハッハ」
その時は頼む、とギルマスを握手をしてギルドの外へ出た。
「んじゃ転移でサクッと帰ろうぜ」
「待て、コテツの分だ」
アニキが小袋に入った大白金貨を渡して来た。ってこれさっき貰った半分入ってるやん。
「こんなん受け取れねーよ!オレ今回マジで何もしてねーもん」
「つっても俺の依頼のせいで魔物の大群と戦っただろ。受け取る資格はあるぞ」
「いやまあ確かに魔物とは戦ったけどさあ。・・・んじゃ10枚だけ貰う」
10枚だけ抜き取って大白金貨40枚は小袋ごとアニキに返した。
「もっと持ってっていいんだが、・・・まあ無理に押し付けてもコテツが困るか」
「うむ。建設に関しては完全にアニキがやった仕事だしな」
「それじゃあとっとと宿屋に帰るか」
「転移!」
まだ夕食には早かったんで風呂で汗を流すことにした。
食堂に行くと今日は小さなテーブルが空いてたけど、もう大きいテーブルで慣れたからいつもの場所で食うことにした。
ふにゅん
「今日は早いね」
「お?ルナか。アニキがすぐに仕事終わらせたから早く帰れたのだ」
「仕事?」
「校長先生に頼まれて、南の森んとこに砦を作って来た」
「南の森って・・・、あー魔物がいっぱいいるとこだ!」
「いっぱいどころじゃなかったぞ。魔物が1000匹以上押し寄せて来たし」
「「はい?」」
うお!他にも会話聞いてた人がいたのか。
「最初アニキと二人で魔物倒してたんだけどさ、途中から沢山の冒険者がギルドから派遣されて来てくれたのだ。あまりにも大量の魔物肉ゲットで、今街は肉の大特価セール状態だぞ」
「南の森と言ったらホルン国よね?あそこに行けばお肉食べ放題なのね」
「いいなー!・・・いや、良くは無いね。街が危なかったんだもん」
「あの場所にオレらが居なかったら、1000匹以上の魔物が街に雪崩れ込んでたと思うぞ。とてもじゃないが大特価セールとか笑ってる状態じゃ無かったな」
「ひえーーー!」
けどあのレベルの氾濫は初めてみたいだし、魔王がなんかやった可能性が高いな。
みんなを不安にさせてもしゃーないから言わんけど。
晩飯を食べ終わって出された紅茶を飲んでるとトランプ大会が始まった。
「お?神経衰弱じゃん」
「昨日からこれが流行り出したのよ!」
アニキが説明書にトランプゲームを何種類も書いていたので、神経衰弱もその中にあったんだろな。
ぶっちゃけ神経衰弱って名前付けたヤツって何を考えてこんな名前にしたのか。普通なら数合わせとかカードめくりとかそんなんにするじゃんねえ。
見てるとサーシャが超つえー。記憶力が飛び抜けてるのかも。
「サーシャむっちゃ強くね?」
「強い!記憶力には自信あったんだけど全然勝てないのよ!」
「勉強が出来るのは知ってたけど、サーシャって天才だったのね」
オレも記憶力があったらもっと勉強が好きだったかもなー。
そしてサーシャの勝利で終わって、次は遊んでない人達とメンバーがみんな入れ替わった。
「なあアニキ、これだとトランプ1セットじゃ足りないかも」
「俺もそう思っていた所だ。みんなが遊ぶにはあと2セットくらい必要か」
「やっぱアニキしか作れないってのがネックだなー」
「もうそこは店長に頑張ってもらうしかあるまい。しかしここのみんなは、もうトランプを知ってしまったから発売までなんか待てないよな。あと2セットくらいは俺が用意するか・・・」
オレも色塗りくらいなら手伝えるか。こりゃあ明日はトランプ作りだな。
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みんなの感想(5件)
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私も向こうのお話から来ました。
ダンジョンを抜けて最北の村まで来た辺りまで読みました。
コテツ君達も結構苦労してたのですね。
まだまだ先は長いのですが、楽しみながら読んでいきます。
いつか続きもお願いしますね。
こちらも読んで頂き感謝です!
雪原突破は普通の人間にはまず不可能だったと思います。
二人なら大抵の事は何とかなる!って感じでしょうか。
こっちの続きもいつかは・・・!
もう一つのお話が面白かったのでこちらにも来てみました^ ^
こっちのお話も楽しいけれど、電車の中とかでは読めないね。笑いが堪えられないもん(笑)
まだ全部読んでいませんが、こちらも更新よろしくお願いしますね〜^ ^
楽しんでいただけるのは本当にありがたいです!
本当はこっち一本で行きたかったのですが、『主人公が腕白な小学生』って所が、どうしても一般に受け入れられないんですよね。
なので新作を手掛けたのですが、七人の愚か者も終わらせたわけじゃ無いので、赤い流星の方が一段落ついたらこっちの話の続きを書くかもしれません。
面白かったです。
一気読みしてしまいました。
これからも更新を楽しみにしてます。
面白かったと言って貰えるのが一番の励みになります!
1話1話全てを楽しんで頂けるよう努力していきますので応援宜しくお願いします。