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アリア編
180 シャンプー&リンス作り
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今日もみんなでワイワイと食事をして、『この後ちょっと用事があるんで』とトランプをねだるサーシャに『一枚も無くすなよ?』とトランプと説明書を貸してから、アニキの部屋にシャンプー&リンス隊が集結。
「諸君、昨日言った材料は持ってきたか?」
「「バッチリよ!」」
アニキが入れ物型のおろし器をみんなに1個ずつ渡す。
あんなのいつの間に作ったんだ!?
「まずはこの『おろし器』を使って各自石鹸をすりおろしてくれ。手本を見せるがこれは非常に簡単だ」
アニキが石鹸をすりおろしていく。オレと女性陣もそれを見ながら石鹸をすりおろす。
「よし、みんな出来たな?すりおろした石鹸をこの器に移してくれ」
アニキが全員に器を渡し、みんなその器に粉になった石鹸を移し替える。
「んで、さっき食堂で貰って来たぬるま湯を少しずつ入れて行き、クリーム状になるまで練ってくれ。水はいきなり入れすぎないようにな!」
「これは気を付けた方がいいわね。水を入れ過ぎてサラサラになったら失敗だわ」
みんな丁寧に混ぜていってクリーム状の石鹸が完成した。
「よし、これならみんな大丈夫だ。じゃあ次はハチミツを入れるんだが、今から渡すスプーンに一杯だけハチミツを入れてくれ」
みんなに大きめのスプーンが配られ、それぞれ一杯だけハチミツを入れてクリーム石鹸に混ぜる。
「これでシャンプーはほとんど完成だ。あとは香料を使って香り付けなんだが、これも入れ過ぎると匂いがキツくなるから少しずつ入れて、ほど良い感じに仕上げてくれ」
「みんな、ここも注意よ!入れ過ぎて失敗したらまた初めからになってしまうわ」
「少しずつね」
大体みんな上手くいったようで、とりあえずシャンプーは完成した。
「じゃ次はリンスを作るぞ。まず俺が作るから見ててくれ」
アニキが違う器にぬるま湯を入れ、その上からラププをギューッと絞って果汁を入れた。
「完成だ」
「「え?それだけ??」」
「本当にこれだけだ。これを少し混ぜるだけで完成だ」
「リンスってこんなんでいいのか」
「石鹸でアルカリ性になった髪を酸性に戻すだけだからな。酸っぱい物を付けるだけでいいわけよ」
「うーん、これって結局シャンプーに匂いを付けてもリンスの酸っぱい果物の匂いになっちゃわない?」
「まあなー。まあでも実際に使ってみんことにはどうなるか俺にもわからんのだ」
「オレらも実際にこれ使ってみて、その結果次第でまた作戦練ろうぜ」
リンスは楽勝だったようで、リンスはみんなすぐに完成した。
そしてアニキが全員に『これに移し替えろ』とシャンプーとリンスの入れ物を渡す。
相変わらずの先読みだ。戦った時強いわけだよ・・・、いつも二手三手先を読んで来るんだものな。
「よーし、じゃあこれを持ってお風呂へ突撃よ!」
「楽しみね!」
「成功してるといいなあ」
女性陣がお風呂に行ったので、オレらも今日の成果を確かめに行くことにした。
・・・・・
「予想以上にいい感じでない?」
「悪くねえな。匂いはラププになっちまったが俺はこの匂い好きな方だし」
そのままアニキの部屋に行ってあーだこーだ話し合ってると、女性陣がお風呂から帰って来た。
「手作りシャンプーなかなか良かったよ!」
「匂いはほとんど果物っぽくなっちゃったけどね」
「でもこれで気兼ね無く使いたい放題だわ!」
「私は発見したわよ!頭は果物だけどシャンプーで体を洗うと香料の匂いなの」
「あーそっか!石鹸で作ったから、別にそれで体を洗ってもいいのよね」
なるほどボディーソープか。石鹸にハチミツ入ってるだけだもんな。
とにかくみんな満足したようだ。これなら大成功と言っていいだろう。
「入れ物とかは俺に返す必要ねえからそのまま各自で愛用してくれ」
「「やったー!」」
あのすりおろし器なんかは店に売ってないっぽいしな。
シャンプー作りは成功ってことで、アニキにこっそり着ぐるみを渡してから部屋に戻ってすぐ眠りについた。
************************************************************
当然今朝もふにょふにょと楽しんでからアニキとダンジョンに転移し、女神の泉で清めてあったシルバーウルフの毛皮を床に広げる。
これで夕方までには乾いてることだろう。
そしてまだ早いと思いつつも南の森に転移した。
アニキが森の見張りをしていたおっちゃんに話し掛けてみる。
「レムルの魔法学校の校長先生から砦建設の話しは聞いてないか?」
「おお!あの魔法学校の校長か。いや、そんな話しは聞いてないな」
「やはりまだ早かったか」
「ここに砦を作るのか?」
「ああ。南がきな臭いからここの防御を固めるって話しが出ているはずだ。俺らの到着が早かったので報告がまだ来ていないのだろう」
「そりゃーありがたい!俺もこの森は気になっていたんだよ。もし魔物が押し寄せて来たら今の防壁じゃ頼りないと常々思っててな」
確かに見た感じ、この壁じゃあ少々頼りないように思える。
アニキが本気出せば堅牢な砦と城壁クラスのを作り上げることだろうよ。
カーンカーンカーンカーン
そんなことを考えていた時に突如鐘が鳴り響いた。
「諸君、昨日言った材料は持ってきたか?」
「「バッチリよ!」」
アニキが入れ物型のおろし器をみんなに1個ずつ渡す。
あんなのいつの間に作ったんだ!?
「まずはこの『おろし器』を使って各自石鹸をすりおろしてくれ。手本を見せるがこれは非常に簡単だ」
アニキが石鹸をすりおろしていく。オレと女性陣もそれを見ながら石鹸をすりおろす。
「よし、みんな出来たな?すりおろした石鹸をこの器に移してくれ」
アニキが全員に器を渡し、みんなその器に粉になった石鹸を移し替える。
「んで、さっき食堂で貰って来たぬるま湯を少しずつ入れて行き、クリーム状になるまで練ってくれ。水はいきなり入れすぎないようにな!」
「これは気を付けた方がいいわね。水を入れ過ぎてサラサラになったら失敗だわ」
みんな丁寧に混ぜていってクリーム状の石鹸が完成した。
「よし、これならみんな大丈夫だ。じゃあ次はハチミツを入れるんだが、今から渡すスプーンに一杯だけハチミツを入れてくれ」
みんなに大きめのスプーンが配られ、それぞれ一杯だけハチミツを入れてクリーム石鹸に混ぜる。
「これでシャンプーはほとんど完成だ。あとは香料を使って香り付けなんだが、これも入れ過ぎると匂いがキツくなるから少しずつ入れて、ほど良い感じに仕上げてくれ」
「みんな、ここも注意よ!入れ過ぎて失敗したらまた初めからになってしまうわ」
「少しずつね」
大体みんな上手くいったようで、とりあえずシャンプーは完成した。
「じゃ次はリンスを作るぞ。まず俺が作るから見ててくれ」
アニキが違う器にぬるま湯を入れ、その上からラププをギューッと絞って果汁を入れた。
「完成だ」
「「え?それだけ??」」
「本当にこれだけだ。これを少し混ぜるだけで完成だ」
「リンスってこんなんでいいのか」
「石鹸でアルカリ性になった髪を酸性に戻すだけだからな。酸っぱい物を付けるだけでいいわけよ」
「うーん、これって結局シャンプーに匂いを付けてもリンスの酸っぱい果物の匂いになっちゃわない?」
「まあなー。まあでも実際に使ってみんことにはどうなるか俺にもわからんのだ」
「オレらも実際にこれ使ってみて、その結果次第でまた作戦練ろうぜ」
リンスは楽勝だったようで、リンスはみんなすぐに完成した。
そしてアニキが全員に『これに移し替えろ』とシャンプーとリンスの入れ物を渡す。
相変わらずの先読みだ。戦った時強いわけだよ・・・、いつも二手三手先を読んで来るんだものな。
「よーし、じゃあこれを持ってお風呂へ突撃よ!」
「楽しみね!」
「成功してるといいなあ」
女性陣がお風呂に行ったので、オレらも今日の成果を確かめに行くことにした。
・・・・・
「予想以上にいい感じでない?」
「悪くねえな。匂いはラププになっちまったが俺はこの匂い好きな方だし」
そのままアニキの部屋に行ってあーだこーだ話し合ってると、女性陣がお風呂から帰って来た。
「手作りシャンプーなかなか良かったよ!」
「匂いはほとんど果物っぽくなっちゃったけどね」
「でもこれで気兼ね無く使いたい放題だわ!」
「私は発見したわよ!頭は果物だけどシャンプーで体を洗うと香料の匂いなの」
「あーそっか!石鹸で作ったから、別にそれで体を洗ってもいいのよね」
なるほどボディーソープか。石鹸にハチミツ入ってるだけだもんな。
とにかくみんな満足したようだ。これなら大成功と言っていいだろう。
「入れ物とかは俺に返す必要ねえからそのまま各自で愛用してくれ」
「「やったー!」」
あのすりおろし器なんかは店に売ってないっぽいしな。
シャンプー作りは成功ってことで、アニキにこっそり着ぐるみを渡してから部屋に戻ってすぐ眠りについた。
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当然今朝もふにょふにょと楽しんでからアニキとダンジョンに転移し、女神の泉で清めてあったシルバーウルフの毛皮を床に広げる。
これで夕方までには乾いてることだろう。
そしてまだ早いと思いつつも南の森に転移した。
アニキが森の見張りをしていたおっちゃんに話し掛けてみる。
「レムルの魔法学校の校長先生から砦建設の話しは聞いてないか?」
「おお!あの魔法学校の校長か。いや、そんな話しは聞いてないな」
「やはりまだ早かったか」
「ここに砦を作るのか?」
「ああ。南がきな臭いからここの防御を固めるって話しが出ているはずだ。俺らの到着が早かったので報告がまだ来ていないのだろう」
「そりゃーありがたい!俺もこの森は気になっていたんだよ。もし魔物が押し寄せて来たら今の防壁じゃ頼りないと常々思っててな」
確かに見た感じ、この壁じゃあ少々頼りないように思える。
アニキが本気出せば堅牢な砦と城壁クラスのを作り上げることだろうよ。
カーンカーンカーンカーン
そんなことを考えていた時に突如鐘が鳴り響いた。
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