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アリア編
162 第二回から揚げ大会
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スーサン鳥をアニキと二人で捌いてから、ジャガイモの皮を剥いて細く切っていく。たぶんここでは違う名前なんだろうけど、どう見てもジャガイモだから名前はこれでいい。
そしてニンニクと生姜をすりおろした。名前は知らん。
「ナルティアさんもメルも作り方を覚えておきな。そう難しいもんじゃないから」
そう言いながら、下味を付けてあった鳥肉に小麦粉をまぶしていく。
ナルティアさんとメル姉がフムフム言いながら手順を覚える。
「後はこれを油の中に投下するだけだ」
ジュワーーーッ
「もう見てるだけで美味しいってわかるわね」
「今は小麦粉を使ったが、次はでんぷん粉を使った方も揚げるからな」
そして第一陣が揚がったので大皿に盛っていった。
今回は大人数だから一回に揚げる量もすごく多いので、鍋を二つ使ってやっている。
「よし第一陣の完成だ!腹ペコ共、食いまくりやがれ!」
「「わあああああ~~~~!」」
子供達を優先してから揚げを分け与え、そしてみんな肉にかぶりついた。
「「おいしいいいいいい!!!」」
「これは美味い・・・」
「から揚げって初めて食べたけど本当に美味しいわね」
「お二人の料理って、どれもが素晴らしい味です」
「大好評だな!やっぱから揚げは大正義すぎる!」
「これを嫌いな奴って見たことねーわ」
そして瞬く間にみんなの胃袋に肉が消え去り、第二陣待ちだ。
「次のはでんぷん粉を使った方だ。こっちは衣がカリカリで更に美味いぞー」
「オレもでんぷん粉の方が食べ応えあって好きかも」
第二陣も揚がったので、大皿に盛ってから全員が手に取る。
「やっぱうめえええええええ!!!」
「「おいしーーーーーー!!!」」
「なるほど、確かにこっちのほうがカリカリしています」
「本当だ!言われなかったら気付かないかもだけど食感が違うわ」
「付ける粉の違いでも差が出るのですね」
「今回は子供達がどれほど食えるかわからんから先にフライドポテトを作るぞ」
芋をどんどん油に投下して、いい色具合になった所で大皿に盛り塩を振る。
「これは芋を細く切って油で揚げた物に塩を振っただけの料理だ。作りは単純なくせにやたらと美味いスグレモノよ。さあ食らいやがれ!」
「「おいしーーーーーー!!!」」
「こんな単純な作り方でこれほど美味しくなるとは・・・」
「これすごく好きかも!!!いくらでも食べれるわ!」
「癖になる食べ物ですね!本当いくらでも食べれそう」
うん。子供達の反応が何食っても全て一緒だ。まあおいしー以外の言葉が無いんだが!
から揚げとフライドポテトは、全世界どこへ行っても通用するよな。
そして第三陣、第四陣といった所で全員ギブアップ。
第二回から揚げ大会もみんなに大好評だった。
・・・・・
食事の後は大人組を集めて、でんぷん粉の作り方のレクチャーだ。
最初はオレの乾燥魔法で簡単に作って見せて、魔法を使わないでも半日くらい放置すりゃいいとアニキが伝える。これでもういつでもから揚げを作って食えることだろう。
「フライドポテトも作りたいのだけれど、あの塩はどこで手に入るの?」
「あーそっか。確かに普通の塩じゃあれほどの美味さにならんよな」
「オッケイ!塩を出せばいいんだな」
アイテムボックスから塩を100袋出した。ついでに胡椒も10個出した。
「うわっ!なんでこんなにいっぱい塩持ってるのよ!?」
「塩が真っ白!」
「なんて綺麗な塩だ・・・。え?こっちの黒いのはもしや胡椒では!?」
「こっちのは胡椒だぞ」
「これほどの塩となると通常の10倍、いや20倍でも欲しがる人はいるでしょうな」
やっぱこっちの塩って岩塩だから不純物いっぱい混じってるのかもな。
「全部タダでやるぞ。胡椒もプレゼントだ」
「はい!?」
「最北の村に大量に売ったことあるから、もうそこまでストック無いんで今回だけな!売り物じゃなく自分らで使ってくれ」
「いやいや、流石にこんな大量に貰うわけには・・・」
「コテツがいいって言ってんだ、受け取ってくれ。また今度何か頼むかもしれんしな」
「あ、そうだ。店長にこれもあげるよ」
アイテムボックスから来る時に作ったマジックバッグを取り出す。
「バッグですか?・・・・・・まさかこれは!?」
「そのまさかで正解。オレの手作りだ」
「流石にこれは受け取れません!」
フム。ここはアニキを見習って強引に行くか。
ナイフを取り出し、店長の手を少し切ってマジックバッグを押し付ける。
鑑定すると登録者がトーレスになっていた。
「これでもう店長の物になったぞ。バッグの中は時間の流れがゆっくりだから、使う分以外の塩は全部入れとくといいぞ」
「なんと強引な・・・」
「ハハハッ!コテツに一本取られたな!」
「はぁ、なんとも大きな借りを作ってしまいましたな。はははっ」
「んじゃそろそろ俺らは帰るとしよう」
「だな。腹いっぱいで眠くなってきた」
「今日は本当にありがとうございました。こんなに凄いお土産まで・・・」
店長の肩をパシッと叩き王都にサクッと転移した。
ナルティアさんにだけ渡さないのもアレなので、メル姉の分は渡すのやめといた。
そしてニンニクと生姜をすりおろした。名前は知らん。
「ナルティアさんもメルも作り方を覚えておきな。そう難しいもんじゃないから」
そう言いながら、下味を付けてあった鳥肉に小麦粉をまぶしていく。
ナルティアさんとメル姉がフムフム言いながら手順を覚える。
「後はこれを油の中に投下するだけだ」
ジュワーーーッ
「もう見てるだけで美味しいってわかるわね」
「今は小麦粉を使ったが、次はでんぷん粉を使った方も揚げるからな」
そして第一陣が揚がったので大皿に盛っていった。
今回は大人数だから一回に揚げる量もすごく多いので、鍋を二つ使ってやっている。
「よし第一陣の完成だ!腹ペコ共、食いまくりやがれ!」
「「わあああああ~~~~!」」
子供達を優先してから揚げを分け与え、そしてみんな肉にかぶりついた。
「「おいしいいいいいい!!!」」
「これは美味い・・・」
「から揚げって初めて食べたけど本当に美味しいわね」
「お二人の料理って、どれもが素晴らしい味です」
「大好評だな!やっぱから揚げは大正義すぎる!」
「これを嫌いな奴って見たことねーわ」
そして瞬く間にみんなの胃袋に肉が消え去り、第二陣待ちだ。
「次のはでんぷん粉を使った方だ。こっちは衣がカリカリで更に美味いぞー」
「オレもでんぷん粉の方が食べ応えあって好きかも」
第二陣も揚がったので、大皿に盛ってから全員が手に取る。
「やっぱうめえええええええ!!!」
「「おいしーーーーーー!!!」」
「なるほど、確かにこっちのほうがカリカリしています」
「本当だ!言われなかったら気付かないかもだけど食感が違うわ」
「付ける粉の違いでも差が出るのですね」
「今回は子供達がどれほど食えるかわからんから先にフライドポテトを作るぞ」
芋をどんどん油に投下して、いい色具合になった所で大皿に盛り塩を振る。
「これは芋を細く切って油で揚げた物に塩を振っただけの料理だ。作りは単純なくせにやたらと美味いスグレモノよ。さあ食らいやがれ!」
「「おいしーーーーーー!!!」」
「こんな単純な作り方でこれほど美味しくなるとは・・・」
「これすごく好きかも!!!いくらでも食べれるわ!」
「癖になる食べ物ですね!本当いくらでも食べれそう」
うん。子供達の反応が何食っても全て一緒だ。まあおいしー以外の言葉が無いんだが!
から揚げとフライドポテトは、全世界どこへ行っても通用するよな。
そして第三陣、第四陣といった所で全員ギブアップ。
第二回から揚げ大会もみんなに大好評だった。
・・・・・
食事の後は大人組を集めて、でんぷん粉の作り方のレクチャーだ。
最初はオレの乾燥魔法で簡単に作って見せて、魔法を使わないでも半日くらい放置すりゃいいとアニキが伝える。これでもういつでもから揚げを作って食えることだろう。
「フライドポテトも作りたいのだけれど、あの塩はどこで手に入るの?」
「あーそっか。確かに普通の塩じゃあれほどの美味さにならんよな」
「オッケイ!塩を出せばいいんだな」
アイテムボックスから塩を100袋出した。ついでに胡椒も10個出した。
「うわっ!なんでこんなにいっぱい塩持ってるのよ!?」
「塩が真っ白!」
「なんて綺麗な塩だ・・・。え?こっちの黒いのはもしや胡椒では!?」
「こっちのは胡椒だぞ」
「これほどの塩となると通常の10倍、いや20倍でも欲しがる人はいるでしょうな」
やっぱこっちの塩って岩塩だから不純物いっぱい混じってるのかもな。
「全部タダでやるぞ。胡椒もプレゼントだ」
「はい!?」
「最北の村に大量に売ったことあるから、もうそこまでストック無いんで今回だけな!売り物じゃなく自分らで使ってくれ」
「いやいや、流石にこんな大量に貰うわけには・・・」
「コテツがいいって言ってんだ、受け取ってくれ。また今度何か頼むかもしれんしな」
「あ、そうだ。店長にこれもあげるよ」
アイテムボックスから来る時に作ったマジックバッグを取り出す。
「バッグですか?・・・・・・まさかこれは!?」
「そのまさかで正解。オレの手作りだ」
「流石にこれは受け取れません!」
フム。ここはアニキを見習って強引に行くか。
ナイフを取り出し、店長の手を少し切ってマジックバッグを押し付ける。
鑑定すると登録者がトーレスになっていた。
「これでもう店長の物になったぞ。バッグの中は時間の流れがゆっくりだから、使う分以外の塩は全部入れとくといいぞ」
「なんと強引な・・・」
「ハハハッ!コテツに一本取られたな!」
「はぁ、なんとも大きな借りを作ってしまいましたな。はははっ」
「んじゃそろそろ俺らは帰るとしよう」
「だな。腹いっぱいで眠くなってきた」
「今日は本当にありがとうございました。こんなに凄いお土産まで・・・」
店長の肩をパシッと叩き王都にサクッと転移した。
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