160 / 183
アリア編
160 から揚げ大会
しおりを挟む
おっちゃんがランクを上げる権限を持ってたのは、おっちゃんがギルドの副長だからだった。ギルドカードを更新してもらい依頼の報酬を受け取る。スーサン鳥の報酬は微々たる物だったが、盗賊は懸賞金がかかっていたので報酬は全部で300万ギランちょいだった。
報酬を受け取りギルドの外に出ると、助けたおっちゃんが待っていた。
「キミ達にお礼がしたいので、ウチの店まで付いて来てもらえないだろうか?」
「ああ、気にすんな。中で盗賊の報酬がっぽり貰って来たとこだから」
「いや、それじゃあ俺の気がすまん。助けてもらった礼をさせてくれ」
「だとよコテツ。断るのもアレだからおっちゃんの店まで行こうか」
「了解だ」
というわけでそのまま馬車に乗り、おっちゃんの店まで行くことになった。
・・・・・
「ここが俺の店だ」
どうやらおっちゃんの店は食品を扱ってる店のようだ。
肉・野菜・果物・穀物と色々並べられていた。
「そういや自己紹介がまだだったな。俺の名はアレックスだ」
「キヨミツだ」
「コテツだぞ」
「中で用意してくるんでテキトーに見ててくれ」
「ちょっと待った!おっちゃん。礼って何を持ってくるつもりだったのかわからんけど、どうせならこの店の商品が欲しい」
「ん?ここに売ってる物か?」
「肉は大量にあるから必要ないんだけど、野菜、果物、穀物に非常に興味がある。俺らずっと肉だけの生活をして来たんで、野菜に飢えてるとこあるんだよ」
「ほ~、肉以外の物がいいのか。普通は肉のほうが喜ばれるもんなんだがな」
オレらの肉だけ生活は筋金入りだからな!さすがのオレですら今は野菜を求めるほどになったのだ。ダンジョン突破してからは野菜もそこそこ食べてるけど、今のオレなら野菜をいくらでも食えるぞ。
「そうだ!片栗粉ってあるか?ああ、えーと、でんぷん粉だ」
「でんぷん粉?」
「えーとな、芋なんかをすり降ろして水の中で揉むと、下に白い塊が出来るんだよ。その白い塊を乾燥させて粉にしたのがでんぷん粉だ。白い塊を使うと料理にとろみを付けれるんだ」
「へーーーっ、そんな物があるのか。あんちゃん料理出来るんだな」
「ということは無いってことだよな。芋から自作するしかねーか」
「なあアニキ、なんで片栗粉なんか欲しいんだ?」
「スーサン鳥のから揚げ作るって言ったろ。から揚げ作るにゃ必須だぞ。小麦粉でもいいんだが、片栗粉使った方がカリッと揚がるんだ」
「あーーー!そっか。ただ油で揚げるだけじゃダメなのか!」
「から揚げって何だ?」
「この流れはもう、ここでから揚げ大会が始まるって事だよな」
「から揚げ大会キターーーーーーーーー!」
「なんかよくわからんが、そのから揚げってのには非常に興味がある」
どこで作るかは決めてなかったけど、話の流れで突然から揚げ大会が始まったのだった。
************************************************************
まずスーサン鳥をみんなで捌いた後、片栗粉の乾燥はコテツの魔法でやって、味付けに使う生姜やニンニクは非常に近い野菜があったのでそれを代用した。小麦粉は店に普通に置いてあったので、それも使って2種類のから揚げを作ることになった。
ジュワーーーーッ
「そろそろいい色になって来たぞ!」
「よし、んじゃ第一陣はみんなで試食だ」
皿にから揚げを山積みし、第二陣のから揚げを作りながらみんなで試食タイムだ。
「うんめええええええええええええええ!!!」
「なんという美味さだ!これが、から揚げという物なのか・・・」
「スーサン鳥最高じゃねえか!」
ヤバイ!本当に美味すぎる!!!
第一陣のから揚げは一瞬でみんなの胃の中へ消え去った。
「第二陣は小麦粉のから揚げだ。食感の違いを感じ取れ!」
「うめえええええええええええええええ!!!」
「こっちも非常に美味い。でも確かに衣の硬さが少し違うか?」
「小麦粉の方も普通に美味えな。でもやっぱ俺は片栗粉派だ」
そして第三陣のから揚げも平らげ腹が少し膨れた頃、フライドポテトが登場。
「これは芋を細長く切ってあった奴か?」
「その通り。それを油で揚げて塩を振っただけの物だ」
「〆にフライドポテトとか完璧すぎるだろ!」
そして三人共フライドポテトを口に入れる。
「うめえええええええええええええええ!!!」
「なんと!ただの芋がこれほどの美味さになった、だと!?」
「作ったのは久々だったが完璧な出来だな。うめえなオイ!」
全てを平らげた三人はもはや大満足の一言だった。
「え?こんなに大量に貰っていいのか!?」
「そこにある物全て持って行ってくれ。助けてもらった事もそうだが、あんなに美味い料理を食べたのは生まれて初めてだ。そのお礼も含めてだ」
「そいつはマジでありがたい。やったなコテツ!これでしばらくは美味い料理作り放題だぞ」
「よっしゃー!明日はアンナちゃん先生んとこにも、から揚げ振舞おうぜ」
「お、それもいいな」
野菜・果物・穀物と大量ゲットだ!そして明日は店長んとこでも大会決定だ!
報酬を受け取りギルドの外に出ると、助けたおっちゃんが待っていた。
「キミ達にお礼がしたいので、ウチの店まで付いて来てもらえないだろうか?」
「ああ、気にすんな。中で盗賊の報酬がっぽり貰って来たとこだから」
「いや、それじゃあ俺の気がすまん。助けてもらった礼をさせてくれ」
「だとよコテツ。断るのもアレだからおっちゃんの店まで行こうか」
「了解だ」
というわけでそのまま馬車に乗り、おっちゃんの店まで行くことになった。
・・・・・
「ここが俺の店だ」
どうやらおっちゃんの店は食品を扱ってる店のようだ。
肉・野菜・果物・穀物と色々並べられていた。
「そういや自己紹介がまだだったな。俺の名はアレックスだ」
「キヨミツだ」
「コテツだぞ」
「中で用意してくるんでテキトーに見ててくれ」
「ちょっと待った!おっちゃん。礼って何を持ってくるつもりだったのかわからんけど、どうせならこの店の商品が欲しい」
「ん?ここに売ってる物か?」
「肉は大量にあるから必要ないんだけど、野菜、果物、穀物に非常に興味がある。俺らずっと肉だけの生活をして来たんで、野菜に飢えてるとこあるんだよ」
「ほ~、肉以外の物がいいのか。普通は肉のほうが喜ばれるもんなんだがな」
オレらの肉だけ生活は筋金入りだからな!さすがのオレですら今は野菜を求めるほどになったのだ。ダンジョン突破してからは野菜もそこそこ食べてるけど、今のオレなら野菜をいくらでも食えるぞ。
「そうだ!片栗粉ってあるか?ああ、えーと、でんぷん粉だ」
「でんぷん粉?」
「えーとな、芋なんかをすり降ろして水の中で揉むと、下に白い塊が出来るんだよ。その白い塊を乾燥させて粉にしたのがでんぷん粉だ。白い塊を使うと料理にとろみを付けれるんだ」
「へーーーっ、そんな物があるのか。あんちゃん料理出来るんだな」
「ということは無いってことだよな。芋から自作するしかねーか」
「なあアニキ、なんで片栗粉なんか欲しいんだ?」
「スーサン鳥のから揚げ作るって言ったろ。から揚げ作るにゃ必須だぞ。小麦粉でもいいんだが、片栗粉使った方がカリッと揚がるんだ」
「あーーー!そっか。ただ油で揚げるだけじゃダメなのか!」
「から揚げって何だ?」
「この流れはもう、ここでから揚げ大会が始まるって事だよな」
「から揚げ大会キターーーーーーーーー!」
「なんかよくわからんが、そのから揚げってのには非常に興味がある」
どこで作るかは決めてなかったけど、話の流れで突然から揚げ大会が始まったのだった。
************************************************************
まずスーサン鳥をみんなで捌いた後、片栗粉の乾燥はコテツの魔法でやって、味付けに使う生姜やニンニクは非常に近い野菜があったのでそれを代用した。小麦粉は店に普通に置いてあったので、それも使って2種類のから揚げを作ることになった。
ジュワーーーーッ
「そろそろいい色になって来たぞ!」
「よし、んじゃ第一陣はみんなで試食だ」
皿にから揚げを山積みし、第二陣のから揚げを作りながらみんなで試食タイムだ。
「うんめええええええええええええええ!!!」
「なんという美味さだ!これが、から揚げという物なのか・・・」
「スーサン鳥最高じゃねえか!」
ヤバイ!本当に美味すぎる!!!
第一陣のから揚げは一瞬でみんなの胃の中へ消え去った。
「第二陣は小麦粉のから揚げだ。食感の違いを感じ取れ!」
「うめえええええええええええええええ!!!」
「こっちも非常に美味い。でも確かに衣の硬さが少し違うか?」
「小麦粉の方も普通に美味えな。でもやっぱ俺は片栗粉派だ」
そして第三陣のから揚げも平らげ腹が少し膨れた頃、フライドポテトが登場。
「これは芋を細長く切ってあった奴か?」
「その通り。それを油で揚げて塩を振っただけの物だ」
「〆にフライドポテトとか完璧すぎるだろ!」
そして三人共フライドポテトを口に入れる。
「うめえええええええええええええええ!!!」
「なんと!ただの芋がこれほどの美味さになった、だと!?」
「作ったのは久々だったが完璧な出来だな。うめえなオイ!」
全てを平らげた三人はもはや大満足の一言だった。
「え?こんなに大量に貰っていいのか!?」
「そこにある物全て持って行ってくれ。助けてもらった事もそうだが、あんなに美味い料理を食べたのは生まれて初めてだ。そのお礼も含めてだ」
「そいつはマジでありがたい。やったなコテツ!これでしばらくは美味い料理作り放題だぞ」
「よっしゃー!明日はアンナちゃん先生んとこにも、から揚げ振舞おうぜ」
「お、それもいいな」
野菜・果物・穀物と大量ゲットだ!そして明日は店長んとこでも大会決定だ!
5
お気に入りに追加
140
あなたにおすすめの小説

赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!
ほむらさん
ファンタジー
ヘルメット、マスク、そして赤い軍服。
幸か不幸か、偶然この服を手に入れたことにより、波乱な人生が幕を開けた。
これは、異世界で赤い流星の衣装を一生涯着続けることになった男の物語。
※服は話の流れで比較的序盤に手に入れますが、しばらくは作業着生活です。
※主人公は凄腕付与魔法使いです。
※多種多様なヒロインが数多く登場します。
※戦って内政してガチャしてラッキースケベしてと、バラエティー豊かな作品です。
☆祝・100万文字達成!皆様に心よりの感謝を!
小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+にも投稿しています。

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

器用貧乏の底辺冒険者~俺だけ使える『ステータスボード』で最強になる!~
夢・風魔
ファンタジー
*タイトル少し変更しました。
全ての能力が平均的で、これと言って突出したところもない主人公。
適正職も見つからず、未だに見習いから職業を決められずにいる。
パーティーでは荷物持ち兼、交代要員。
全ての見習い職業の「初期スキル」を使えるがそれだけ。
ある日、新しく発見されたダンジョンにパーティーメンバーと潜るとモンスターハウスに遭遇してパーティー決壊の危機に。
パーティーリーダーの裏切りによって囮にされたロイドは、仲間たちにも見捨てられひとりダンジョン内を必死に逃げ惑う。
突然地面が陥没し、そこでロイドは『ステータスボード』を手に入れた。
ロイドのステータスはオール25。
彼にはユニークスキルが備わっていた。
ステータスが強制的に平均化される、ユニークスキルが……。
ステータスボードを手に入れてからロイドの人生は一変する。
LVUPで付与されるポイントを使ってステータスUP、スキル獲得。
不器用大富豪と蔑まれてきたロイドは、ひとりで前衛後衛支援の全てをこなす
最強の冒険者として称えられるようになる・・・かも?
【過度なざまぁはありませんが、結果的にはそうなる・・みたいな?】
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる