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アリア編
158 王都の冒険者ギルド
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春風亭で体を休めた後、食堂でアニキと今日の予定を話し合って冒険者ギルドに行くことが決定した。
宿屋の外に出てバイクに跨って気付く。
「あーそういやバイクに塗装してねーじゃん」
「これも早いとこやりてえよな。まあとにかく今日はギルドだ」
いつもの散策でギルドの場所はわかっていたので、サクッとギルドまでバイクを走らせる。
王都のギルドは大きく、さすが王都って感じだ。
入口のドアを開けて中に入ると、やはり人でごった返していた。
ただレイモンドと違い、入った瞬間静まってオレらに視線が集中することも無かった。この辺は都会の無関心さなのかもしれんな。
「へえ・・・、コテツ見てみろ。アイツら結構つえーぞ」
「ん?どれだ?あー、腰に魔剣っぽいのぶら下げたヤツか」
「そいつだ。周りにいる仲間らしき連中も悪くない」
「さすが王都だな。冒険者のレベルも高いのか」
そいつら以外にもチラホラと強そうな奴が歩いてる。
こうやって人を眺めてるだけでもおもしれえな。
とはいえ冒険者ばっか見ててもしゃーないから掲示板を確認することに。
「EランクになったっつってもFに毛が生えた程度か」
「護衛依頼しないとCランクなれないらしいけど、Eの依頼には無いなあ」
「正直ランク上げってめんどくせえな。依頼受けるよりもゴーレム作ったりした方が稼げそうだしよ」
「オレも秘蔵のバッグ売ってりゃ余裕で生活出来そう」
「急に思い出したけど宝石類が丸々残ってるよな。急に金無くなったとしてもどうにでもなりそうだ」
そういや宝石のことスッカリ忘れてたな。アニキがチャンピオンベルト作った時に少し使用しただけで、オレの分なんか全部残ってるじゃんね。
「今更雑用するのもアレだし適当に討伐依頼でも受けるか」
「ゴブリンはもう飽きたから却下だな。このスーサン鳥にしようぜ。から揚げ食いたい」
「久々にから揚げもいいな。鳥っつーとコカトリスはねえのか?」
「Eには無いぞ。スーサン鳥だけだ」
「んじゃそれにすっか」
受付に依頼書を持って行きスーサン鳥の居場所を聞いた。
西の鉱山へ向かう道中に襲ってくるので大変迷惑しているらしい。
討伐証明は角って言われた。鳥のくせに角生えてるんだな。
早速バイクに跨り西の出口から鉱山に向かった。
・・・・・
「この辺くらいから出現するみたいだぞ」
「鉱山で働いてる人はみんなここを通らなきゃだし、毎度襲われたら敵わんわな」
「飛んでる相手だし飛び道具の方がいいよな。火魔法はマズいから鉄球使うか」
「そうだな。オレは石礫の魔法にすっか」
バイクはアイテムボックスに収納し、ここからは歩きで進むことにした。
「キョエーーーーーーーーーッ!」
「ん?なんだ!?」
「上だ!」
空を見上げると、鶏を一回り大きくしたような白い鳥がこっちに突撃して来る所だった。
アニキが石礫の魔法を当てるとスーサン鳥が地面に落下した。
「随分と好戦的な鳥だな」
「でも丸々としててすっげーから揚げ向きじゃん!」
「飛ぶ鶏って感じか。まあこの性格なら歩いてるだけでいっぱい捕獲出来そうだ」
************************************************************
鉱山までの道のりを歩き続け、スーサン鳥を20羽ほど仕留めた。
「もうそろそろ、から揚げには十分じゃね?」
「そうだな。美味いかどうかもわからんのだからこの辺にしとくか」
依頼書には出来るだけ多くと書いてあっただけなので問題なかろう。
ということで帰りはバイクでかっ飛ばして行こう。
・・・・・
そしてもうすぐ街へ到着するぞってタイミングでそれと遭遇した。
「なあアニキ!あの馬車、襲われてねえか?」
「盗賊か!?護衛がほとんどやられちまってるじゃねえか」
盗賊の数が多い。15人くらいか?さすがにその数じゃ護衛も厳しいわな。
バイクで特攻中なんだが、見つけた場所が遠かったので到着前に最後の護衛もやられちまった。
護衛と思われる冒険者の首が飛ぶのを見て頭に血が上る。
「このクソ共がああああああああああああ!」
バイクを横滑りさせながら、すれ違いざまに盗賊を黒槍でぶった斬る。
「な、なんだあ!?」
「変なのが突っ込んできたぞ!」
なんとか転倒せずに止まれたが、今はそんなのどうでもいい。
馬車の中から悲鳴が聞こえてきて更に頭に血が上った。
バイクから降りて目に付く盗賊を片っ端から斬り伏せる。
若干遅れて到着したアニキが暴れてるオレを見て驚いた顔をしていたけど、すぐに戦いに参加し大剣で盗賊をぶった斬っていった。
「なんだテメーら!?」
「お、お頭!こいつらがいきなり飛び込んできやがったんだ!」
「邪魔しやがって!八つ裂きにしちゃる」
お頭とか言ってたから、こいつがリーダーっぽいな。
一人だけいい鎧を着ていて幅の広い剣を持っている。周りの手下より強そうだ。
だからどうした?こっちは腹が立ってるんだ。キッチリ制裁させてもらう。
「いくゾ?」
「ぐおおらああああああア!!」
盗賊のリーダーが振り下ろした剣を最小限の動きで躱し、黒槍の一閃であっけなく首を飛ばした。
宿屋の外に出てバイクに跨って気付く。
「あーそういやバイクに塗装してねーじゃん」
「これも早いとこやりてえよな。まあとにかく今日はギルドだ」
いつもの散策でギルドの場所はわかっていたので、サクッとギルドまでバイクを走らせる。
王都のギルドは大きく、さすが王都って感じだ。
入口のドアを開けて中に入ると、やはり人でごった返していた。
ただレイモンドと違い、入った瞬間静まってオレらに視線が集中することも無かった。この辺は都会の無関心さなのかもしれんな。
「へえ・・・、コテツ見てみろ。アイツら結構つえーぞ」
「ん?どれだ?あー、腰に魔剣っぽいのぶら下げたヤツか」
「そいつだ。周りにいる仲間らしき連中も悪くない」
「さすが王都だな。冒険者のレベルも高いのか」
そいつら以外にもチラホラと強そうな奴が歩いてる。
こうやって人を眺めてるだけでもおもしれえな。
とはいえ冒険者ばっか見ててもしゃーないから掲示板を確認することに。
「EランクになったっつってもFに毛が生えた程度か」
「護衛依頼しないとCランクなれないらしいけど、Eの依頼には無いなあ」
「正直ランク上げってめんどくせえな。依頼受けるよりもゴーレム作ったりした方が稼げそうだしよ」
「オレも秘蔵のバッグ売ってりゃ余裕で生活出来そう」
「急に思い出したけど宝石類が丸々残ってるよな。急に金無くなったとしてもどうにでもなりそうだ」
そういや宝石のことスッカリ忘れてたな。アニキがチャンピオンベルト作った時に少し使用しただけで、オレの分なんか全部残ってるじゃんね。
「今更雑用するのもアレだし適当に討伐依頼でも受けるか」
「ゴブリンはもう飽きたから却下だな。このスーサン鳥にしようぜ。から揚げ食いたい」
「久々にから揚げもいいな。鳥っつーとコカトリスはねえのか?」
「Eには無いぞ。スーサン鳥だけだ」
「んじゃそれにすっか」
受付に依頼書を持って行きスーサン鳥の居場所を聞いた。
西の鉱山へ向かう道中に襲ってくるので大変迷惑しているらしい。
討伐証明は角って言われた。鳥のくせに角生えてるんだな。
早速バイクに跨り西の出口から鉱山に向かった。
・・・・・
「この辺くらいから出現するみたいだぞ」
「鉱山で働いてる人はみんなここを通らなきゃだし、毎度襲われたら敵わんわな」
「飛んでる相手だし飛び道具の方がいいよな。火魔法はマズいから鉄球使うか」
「そうだな。オレは石礫の魔法にすっか」
バイクはアイテムボックスに収納し、ここからは歩きで進むことにした。
「キョエーーーーーーーーーッ!」
「ん?なんだ!?」
「上だ!」
空を見上げると、鶏を一回り大きくしたような白い鳥がこっちに突撃して来る所だった。
アニキが石礫の魔法を当てるとスーサン鳥が地面に落下した。
「随分と好戦的な鳥だな」
「でも丸々としててすっげーから揚げ向きじゃん!」
「飛ぶ鶏って感じか。まあこの性格なら歩いてるだけでいっぱい捕獲出来そうだ」
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鉱山までの道のりを歩き続け、スーサン鳥を20羽ほど仕留めた。
「もうそろそろ、から揚げには十分じゃね?」
「そうだな。美味いかどうかもわからんのだからこの辺にしとくか」
依頼書には出来るだけ多くと書いてあっただけなので問題なかろう。
ということで帰りはバイクでかっ飛ばして行こう。
・・・・・
そしてもうすぐ街へ到着するぞってタイミングでそれと遭遇した。
「なあアニキ!あの馬車、襲われてねえか?」
「盗賊か!?護衛がほとんどやられちまってるじゃねえか」
盗賊の数が多い。15人くらいか?さすがにその数じゃ護衛も厳しいわな。
バイクで特攻中なんだが、見つけた場所が遠かったので到着前に最後の護衛もやられちまった。
護衛と思われる冒険者の首が飛ぶのを見て頭に血が上る。
「このクソ共がああああああああああああ!」
バイクを横滑りさせながら、すれ違いざまに盗賊を黒槍でぶった斬る。
「な、なんだあ!?」
「変なのが突っ込んできたぞ!」
なんとか転倒せずに止まれたが、今はそんなのどうでもいい。
馬車の中から悲鳴が聞こえてきて更に頭に血が上った。
バイクから降りて目に付く盗賊を片っ端から斬り伏せる。
若干遅れて到着したアニキが暴れてるオレを見て驚いた顔をしていたけど、すぐに戦いに参加し大剣で盗賊をぶった斬っていった。
「なんだテメーら!?」
「お、お頭!こいつらがいきなり飛び込んできやがったんだ!」
「邪魔しやがって!八つ裂きにしちゃる」
お頭とか言ってたから、こいつがリーダーっぽいな。
一人だけいい鎧を着ていて幅の広い剣を持っている。周りの手下より強そうだ。
だからどうした?こっちは腹が立ってるんだ。キッチリ制裁させてもらう。
「いくゾ?」
「ぐおおらああああああア!!」
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