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アリア編
156 レベッカの意外な才能
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「よっしゃー!色塗って完璧に仕上げるぞ!」
「それぞれが自分の乗り物を担当するってことでいいな?」
「ラビちゃん、綺麗に仕上げてあげるからね!」
「オレのを白クマにすると、白ばっかが無くならんかな?」
「あー確かに白ばっか減りそうだが、そうなったら雑貨屋でまた補充すりゃいいだけのことよ。おっちゃんも喜ぶだろ。気にせずガンガン使うぞ!」
「この刷毛と容器を一つ借りるわね。さあ塗るわよ~!」
「んじゃ誰が一番上手く塗れるか勝負だな!よーいスタート!」
こうして三人は黙々と塗料を塗り始めた。
************************************************************
「完成!っていうか白クマ簡単すぎだろ!全部真っ白で目と鼻が黒いだけだぞ」
アニキを見るとまだ半分塗ったくらいだった。パンダの模様を思い出すのに苦労してそうだな。オレもパンダ担当なら絶対悩んでたわ。逆にアニキのを見て思い出したくらいだ。目と耳が黒いのはわかってたけど、手と足も黒いのか。
驚いたのはレベッカだ。白ウサギの想像してたのに、基本は白っぽいんだけども茶色を上手く使って野生感のある感じに塗っている。正直むっちゃ上手い。完成は一番遅そうだけどね。
少し参考にして白クマの耳の中をちょっとだけ黒く塗ってみた。
そしてまずはアニキのパンダちゃん号が完成し、遅れてレベッカのラビちゃん号もようやく完成した。
「はう~。ラビちゃん、なんて美しいの!」
「悔しいが今回の勝負はレベッカの圧勝だなこりゃ」
「題材が白クマじゃ何度やっても勝てる気しねーぞ!」
「塗料が乾いたらまた街を散歩してみましょ!」
「それは構わんが、もう街でやる事無くねえか?」
「ただのお披露目よ!夕食おごるわよ」
「いいね!でも乾くまでちょっと暇だな」
「こうなるとバイクにも色を塗りたいが、まあそれは今度でいいか」
バイクに色塗りたいけど、それをやるとさらに時間かかるしな。それにしてもレベッカの塗りセンスは凄いモノがある。もうこれで食って行けるんじゃね?
「どうせ暇ならさ、レベッカも動物ゴーレム作ってみたらいいんでね?何種類もあったらさらに壮観だぞ!」
「そりゃいいかもな。作り方のコツ教えてやっから作ってみ」
「わかったわ!やってみる!」
アニキとレベッカは動物ゴーレムの作成に入った。
オレだけ暇になったんで、前から作ろうと思ってたヤツを作るか。
そう、マジックバッグだ!
店長が空間魔法の使い手が作ったようなこと言ってたんで、それならばオレにも可能なハズなんよね。
アイテムボックスから、前にノーマルガチャから出した中くらいのバッグを取り出す。
バッグの中に空間を作り出せばいいんだよな。きっとアイテムボックスを作った要領で行けると思うんだよ。あとはマジックバッグの仕様を思い出すためにマジックバッグを取り出し鑑定する。
[マジックバッグ(大)]
:生物以外何でも入るバッグ。かなりの物が入れられる。評価A
:登録者以外は使用不可
:登録者:コテツ・クロダ
ぶっ!生物以外何でも入るってしっかり書いてんじゃん。釣りの時魚が入らなかったわけだ。
しかしこの登録者の設定なんか出来るんだろかね?まあやってみるしかねーか。登録者がオレの名前にならんように注意しつつ、性能はこれと同じになるように心に刻み込む。
・・・よし、把握した。
バッグを開けて、中に空間を作成。そして同時に登録者の設定や時間停止を意識する。
あー、時間停止は感覚的に厳しいか・・・。なるほど、マジックバッグの中が時間遅延だった理由が理解できた。そしてバッグの大きさの問題なのか、空間を広げるのにも限界を感じたので広げるのをそこでヤメた。
[マジックバッグ(中)]
:生物以外何でも入るバッグ。なかなかの容量。評価A
:登録者以外は使用不可
「っしゃーーーーー!出来た!」
「ん?なんだ?」
「アニキ、これ鑑定みてみ!」
「おおおお!もしやコテツが作ったのか!?」
「その通りでござるよ!」
「すげーな。だが凄すぎて他人には絶対言えないぞ」
「もちろんわかってる。ってそっちは完成したのか?」
「どうだろう?見た目は完成っぽいが、まだなんか調整してるな」
アニキは簡単にポイポイ作るけど加護が弱いと難しいみたいだ。まあアニキの方が特殊なんだろうけどさ。
「よしっ!出来たわ」
レベッカが謎動物に乗って動作確認中。こっちの世界にはオレらの知らない動物がいるっぽい。
「うーん、やっぱり(中)魔石じゃなきゃダメね。(小)じゃ絶対このパワーは出ないと思う」
「あーそれは間違いない。そういや魔石の交換はちゃんと出来るようにしたか?」
「大丈夫よ。それはゴーレム作りの基本だから」
しかし2台目も作ってしまうと置くとこに困るよな?
「レベッカ!これやるよ」
謎動物に跨っているレベッカに、出来立てのマジックバッグを放り投げる。
「わわわっ!なに?」
「動物ゴーレムの保管場所がねーだろ?そのマジックバッグに入れるといい」
「マジックバッグ!?」
「人には絶対言うなよ?盗まれるかもしれんから」
「え?うそ!本物のマジックバッグなの?そんな高価なの受け取れない」
「いいから貰っておけ。コテツに気に入られて良かったじゃねえか」
「あ、ありがとう!大事にする!」
「それぞれが自分の乗り物を担当するってことでいいな?」
「ラビちゃん、綺麗に仕上げてあげるからね!」
「オレのを白クマにすると、白ばっかが無くならんかな?」
「あー確かに白ばっか減りそうだが、そうなったら雑貨屋でまた補充すりゃいいだけのことよ。おっちゃんも喜ぶだろ。気にせずガンガン使うぞ!」
「この刷毛と容器を一つ借りるわね。さあ塗るわよ~!」
「んじゃ誰が一番上手く塗れるか勝負だな!よーいスタート!」
こうして三人は黙々と塗料を塗り始めた。
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「完成!っていうか白クマ簡単すぎだろ!全部真っ白で目と鼻が黒いだけだぞ」
アニキを見るとまだ半分塗ったくらいだった。パンダの模様を思い出すのに苦労してそうだな。オレもパンダ担当なら絶対悩んでたわ。逆にアニキのを見て思い出したくらいだ。目と耳が黒いのはわかってたけど、手と足も黒いのか。
驚いたのはレベッカだ。白ウサギの想像してたのに、基本は白っぽいんだけども茶色を上手く使って野生感のある感じに塗っている。正直むっちゃ上手い。完成は一番遅そうだけどね。
少し参考にして白クマの耳の中をちょっとだけ黒く塗ってみた。
そしてまずはアニキのパンダちゃん号が完成し、遅れてレベッカのラビちゃん号もようやく完成した。
「はう~。ラビちゃん、なんて美しいの!」
「悔しいが今回の勝負はレベッカの圧勝だなこりゃ」
「題材が白クマじゃ何度やっても勝てる気しねーぞ!」
「塗料が乾いたらまた街を散歩してみましょ!」
「それは構わんが、もう街でやる事無くねえか?」
「ただのお披露目よ!夕食おごるわよ」
「いいね!でも乾くまでちょっと暇だな」
「こうなるとバイクにも色を塗りたいが、まあそれは今度でいいか」
バイクに色塗りたいけど、それをやるとさらに時間かかるしな。それにしてもレベッカの塗りセンスは凄いモノがある。もうこれで食って行けるんじゃね?
「どうせ暇ならさ、レベッカも動物ゴーレム作ってみたらいいんでね?何種類もあったらさらに壮観だぞ!」
「そりゃいいかもな。作り方のコツ教えてやっから作ってみ」
「わかったわ!やってみる!」
アニキとレベッカは動物ゴーレムの作成に入った。
オレだけ暇になったんで、前から作ろうと思ってたヤツを作るか。
そう、マジックバッグだ!
店長が空間魔法の使い手が作ったようなこと言ってたんで、それならばオレにも可能なハズなんよね。
アイテムボックスから、前にノーマルガチャから出した中くらいのバッグを取り出す。
バッグの中に空間を作り出せばいいんだよな。きっとアイテムボックスを作った要領で行けると思うんだよ。あとはマジックバッグの仕様を思い出すためにマジックバッグを取り出し鑑定する。
[マジックバッグ(大)]
:生物以外何でも入るバッグ。かなりの物が入れられる。評価A
:登録者以外は使用不可
:登録者:コテツ・クロダ
ぶっ!生物以外何でも入るってしっかり書いてんじゃん。釣りの時魚が入らなかったわけだ。
しかしこの登録者の設定なんか出来るんだろかね?まあやってみるしかねーか。登録者がオレの名前にならんように注意しつつ、性能はこれと同じになるように心に刻み込む。
・・・よし、把握した。
バッグを開けて、中に空間を作成。そして同時に登録者の設定や時間停止を意識する。
あー、時間停止は感覚的に厳しいか・・・。なるほど、マジックバッグの中が時間遅延だった理由が理解できた。そしてバッグの大きさの問題なのか、空間を広げるのにも限界を感じたので広げるのをそこでヤメた。
[マジックバッグ(中)]
:生物以外何でも入るバッグ。なかなかの容量。評価A
:登録者以外は使用不可
「っしゃーーーーー!出来た!」
「ん?なんだ?」
「アニキ、これ鑑定みてみ!」
「おおおお!もしやコテツが作ったのか!?」
「その通りでござるよ!」
「すげーな。だが凄すぎて他人には絶対言えないぞ」
「もちろんわかってる。ってそっちは完成したのか?」
「どうだろう?見た目は完成っぽいが、まだなんか調整してるな」
アニキは簡単にポイポイ作るけど加護が弱いと難しいみたいだ。まあアニキの方が特殊なんだろうけどさ。
「よしっ!出来たわ」
レベッカが謎動物に乗って動作確認中。こっちの世界にはオレらの知らない動物がいるっぽい。
「うーん、やっぱり(中)魔石じゃなきゃダメね。(小)じゃ絶対このパワーは出ないと思う」
「あーそれは間違いない。そういや魔石の交換はちゃんと出来るようにしたか?」
「大丈夫よ。それはゴーレム作りの基本だから」
しかし2台目も作ってしまうと置くとこに困るよな?
「レベッカ!これやるよ」
謎動物に跨っているレベッカに、出来立てのマジックバッグを放り投げる。
「わわわっ!なに?」
「動物ゴーレムの保管場所がねーだろ?そのマジックバッグに入れるといい」
「マジックバッグ!?」
「人には絶対言うなよ?盗まれるかもしれんから」
「え?うそ!本物のマジックバッグなの?そんな高価なの受け取れない」
「いいから貰っておけ。コテツに気に入られて良かったじゃねえか」
「あ、ありがとう!大事にする!」
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