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アリア編
154 返り討ち
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「フハハハハー!パンダちゃんの大逆転勝利だな!」
「何なんだよ!そのパンダちゃんの超加速は!」
「加速スイッチだ」
「汚い!汚すぎる!リベンジマッチを申し込む!」
「おいおい、汚いとは酷い言い草じゃないか。加速スイッチならクマちゃん号にも付いてるというのに」
「なにィ!?そんなの聞いてないぞ!」
「うむ。聞かれなかったからな。ほら、このスイッチだ」
「頭に変な出っ張りがあるとは思ってたけど、これが加速スイッチだったのか!こういう便利な機能あるなら先に言おうよ!」
「ハッハッハ。今度は忘れないように気を付けよう(棒)」
「なんかすげー棒読みじゃん!うそくせえーー!」
「ちょっと!騒がし過ぎて集中出来ないんだけど!」
おっと、白熱しすぎてレベッカに怒られてしまったぞ。
「わりぃわりぃ。で、完成したのか?」
「周りでぐるぐる変なのが大騒ぎしながら走ってたら、気になってそれどころじゃないわよ!」
「だって暇なんだもんよ」
「でもその乗り物も楽しそうで悪くはないわね」
「レベッカもやっぱりクマの乗り物でいいんじゃないか?」
「みんなでワイワイ乗るならいいけど、一人で乗ってたら絶対恥ずかしいじゃない!・・・でも私にも一つ作って貰えないかしら?」
「レベッカがご所望でござる!何の動物がいいかな?」
「定番なのはやっぱゾウ、キリン、イヌ、後はウサギとかサルとかだな」
「ウサギでいいんじゃね?キリンとかクビ長くて邪魔そうだし」
「んじゃウサギにすっか」
アニキが地面に(小)魔石を置いてウサギちゃん号を作り始める。
「え!?ちょっと!(中)魔石を使うの!?」
あーそっか。地上じゃ(中)なんだっけか。
「ん?ああ、(小)魔石じゃパワー不足だからな」
「ひえー、アナタ達って豪快に遊ぶのね・・・」
そして数分でウサギちゃん号が完成。
「あら、これってラビじゃない」
「ん?こっちじゃラビっつーのか。まあ説明するぞ。この丸いのがさっき説明したハンドルな。んでこの小さいボタンは右のがスタートボタン、左のがストップボタンで、頭にあるヤツが加速ボタンだ」
アニキが説明してる間にウサギの鼻だけ絵の具で白く塗った。本当は三匹とも完璧に色を塗りたいんだが絵の具が足りなすぎる。
「よーし、動かしてみるわね!」
レベッカがスタートボタンを押すと、ラビちゃん号が短い足でウニョウニョ歩き出した。
「あはははははっ!なにコレ!面白い!!」
「ハンドルを少し右に回してみ」
レベッカがハンドルを右に切ると、ラビちゃん号がゆっくり右に旋回し始める。
「あーーーっはっはっはっは!これ本当に面白すぎるわ!」
「加速スイッチは、押した後にもう一度押すと元の速度に戻るからな。試してみ」
「おおおーー!速度が上がったわ!凄いわねこれ」
加速ボタン押すと倍くらい早くなるな。最初からこの速さでも良かった気もするが、アニキ的にはきっとオリジナルを尊重したいのだろう。
そしてレベッカが操縦に慣れたのでレースの提案をしてみた。
「いや、これに乗ってこのまま街に繰り出すわよ!」
「なぬっ!?俺らもこれに乗って行かないとないとダメなのか?」
「わははははは!三匹揃い踏みだと壮観だぞ!」
若干嫌がってるアニキを説得し、三人はウニョウニョと街へ繰り出した。
・・・・・
「みんな、もの凄くこっちを見てるわね」
「そりゃあな。いきなり変なのが出現したら見るだろうよ」
「てかオレらは普段からいつでも見られまくってるぞ」
「見つけたぞ!こいつらだ!」
「「あ?」」
なんか兵士っぽいのがゾロゾロと集まって来た。
「おい!その乗り物を渡せ!」
「痛い目にあいたくなければ素直に従うんだな」
「しかしムニョス様はこんな変な物を欲しがってるのか?」
「子爵様のお考えなど我らにわかる筈もない」
なんだこいつら?クマちゃん号を奪い取るつもりか!?
「オイお前ら!さっきはよくも生意気な口を利いてくれたな!大人しくその乗り物を・・・、あれ?さっきのと違わないか?」
「あー、さっきのうるせーおっさんじゃん」
「まあいい!さっさと降りろ!」
「え?ちょっと!私は無関係なんですけど!」
完全に巻き込まれたレベッカは狼狽してるけど、さっき揉め事見てただろ!
「俺のパンダちゃん号を奪い去ろうとは許せん!」
「ぐあああっ!」
アニキが近くの兵士を思いっきりぶん殴った。
「貴様ら!逆らうつもりか!!!」
兵士が全員剣を抜きやがった。
乗り物から降りて黒槍を取り出す。当然アニキも魔剣を抜いた。
「クマちゃん号を狙う気持ちはわかるが、悪は滅ぼすと決めている!」
「ぐへっ!」「アガッ!」「お、ちょ、ギエあ!」
数分後、オレらを囲んでいた兵士は全員大地に沈んだ。
殺しちゃマズいので一応峰打ちだ。
「パンダちゃん号を強奪しようなどとは二度と思わん事だ」
「クマちゃん号を狙う不届き者は、月に代わってお仕置きだ!」
「いや、狙ってたのはたぶんバイクの方だと思うわよ?」
「何なんだよ!そのパンダちゃんの超加速は!」
「加速スイッチだ」
「汚い!汚すぎる!リベンジマッチを申し込む!」
「おいおい、汚いとは酷い言い草じゃないか。加速スイッチならクマちゃん号にも付いてるというのに」
「なにィ!?そんなの聞いてないぞ!」
「うむ。聞かれなかったからな。ほら、このスイッチだ」
「頭に変な出っ張りがあるとは思ってたけど、これが加速スイッチだったのか!こういう便利な機能あるなら先に言おうよ!」
「ハッハッハ。今度は忘れないように気を付けよう(棒)」
「なんかすげー棒読みじゃん!うそくせえーー!」
「ちょっと!騒がし過ぎて集中出来ないんだけど!」
おっと、白熱しすぎてレベッカに怒られてしまったぞ。
「わりぃわりぃ。で、完成したのか?」
「周りでぐるぐる変なのが大騒ぎしながら走ってたら、気になってそれどころじゃないわよ!」
「だって暇なんだもんよ」
「でもその乗り物も楽しそうで悪くはないわね」
「レベッカもやっぱりクマの乗り物でいいんじゃないか?」
「みんなでワイワイ乗るならいいけど、一人で乗ってたら絶対恥ずかしいじゃない!・・・でも私にも一つ作って貰えないかしら?」
「レベッカがご所望でござる!何の動物がいいかな?」
「定番なのはやっぱゾウ、キリン、イヌ、後はウサギとかサルとかだな」
「ウサギでいいんじゃね?キリンとかクビ長くて邪魔そうだし」
「んじゃウサギにすっか」
アニキが地面に(小)魔石を置いてウサギちゃん号を作り始める。
「え!?ちょっと!(中)魔石を使うの!?」
あーそっか。地上じゃ(中)なんだっけか。
「ん?ああ、(小)魔石じゃパワー不足だからな」
「ひえー、アナタ達って豪快に遊ぶのね・・・」
そして数分でウサギちゃん号が完成。
「あら、これってラビじゃない」
「ん?こっちじゃラビっつーのか。まあ説明するぞ。この丸いのがさっき説明したハンドルな。んでこの小さいボタンは右のがスタートボタン、左のがストップボタンで、頭にあるヤツが加速ボタンだ」
アニキが説明してる間にウサギの鼻だけ絵の具で白く塗った。本当は三匹とも完璧に色を塗りたいんだが絵の具が足りなすぎる。
「よーし、動かしてみるわね!」
レベッカがスタートボタンを押すと、ラビちゃん号が短い足でウニョウニョ歩き出した。
「あはははははっ!なにコレ!面白い!!」
「ハンドルを少し右に回してみ」
レベッカがハンドルを右に切ると、ラビちゃん号がゆっくり右に旋回し始める。
「あーーーっはっはっはっは!これ本当に面白すぎるわ!」
「加速スイッチは、押した後にもう一度押すと元の速度に戻るからな。試してみ」
「おおおーー!速度が上がったわ!凄いわねこれ」
加速ボタン押すと倍くらい早くなるな。最初からこの速さでも良かった気もするが、アニキ的にはきっとオリジナルを尊重したいのだろう。
そしてレベッカが操縦に慣れたのでレースの提案をしてみた。
「いや、これに乗ってこのまま街に繰り出すわよ!」
「なぬっ!?俺らもこれに乗って行かないとないとダメなのか?」
「わははははは!三匹揃い踏みだと壮観だぞ!」
若干嫌がってるアニキを説得し、三人はウニョウニョと街へ繰り出した。
・・・・・
「みんな、もの凄くこっちを見てるわね」
「そりゃあな。いきなり変なのが出現したら見るだろうよ」
「てかオレらは普段からいつでも見られまくってるぞ」
「見つけたぞ!こいつらだ!」
「「あ?」」
なんか兵士っぽいのがゾロゾロと集まって来た。
「おい!その乗り物を渡せ!」
「痛い目にあいたくなければ素直に従うんだな」
「しかしムニョス様はこんな変な物を欲しがってるのか?」
「子爵様のお考えなど我らにわかる筈もない」
なんだこいつら?クマちゃん号を奪い取るつもりか!?
「オイお前ら!さっきはよくも生意気な口を利いてくれたな!大人しくその乗り物を・・・、あれ?さっきのと違わないか?」
「あー、さっきのうるせーおっさんじゃん」
「まあいい!さっさと降りろ!」
「え?ちょっと!私は無関係なんですけど!」
完全に巻き込まれたレベッカは狼狽してるけど、さっき揉め事見てただろ!
「俺のパンダちゃん号を奪い去ろうとは許せん!」
「ぐあああっ!」
アニキが近くの兵士を思いっきりぶん殴った。
「貴様ら!逆らうつもりか!!!」
兵士が全員剣を抜きやがった。
乗り物から降りて黒槍を取り出す。当然アニキも魔剣を抜いた。
「クマちゃん号を狙う気持ちはわかるが、悪は滅ぼすと決めている!」
「ぐへっ!」「アガッ!」「お、ちょ、ギエあ!」
数分後、オレらを囲んでいた兵士は全員大地に沈んだ。
殺しちゃマズいので一応峰打ちだ。
「パンダちゃん号を強奪しようなどとは二度と思わん事だ」
「クマちゃん号を狙う不届き者は、月に代わってお仕置きだ!」
「いや、狙ってたのはたぶんバイクの方だと思うわよ?」
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