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アリア編
138 王都へ向かって出発
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「えーーーーーー!?行っちゃうのーー?」
王都へ出発することを伝えにアニキと二人でトーレス商会に来たところだ。
店に三人共揃っていたので丁度良かったな。
「ずっと南で魔王が暴れてるって噂を聞いてな」
「王都行ったら勇者とかいそうだから見に行くのだ」
「魔王・・・ですか?」
「街が一つ滅ぼされたらしい」
「え?ちょっと、それってマズくない?」
魔王がどれほど強いのかだよな。死神クラスなら激戦になるのは確実だ。
「う~~~、王都に行ったらいつ戻ってくるの?」
「あー、転移でちょくちょく遊びに来るつもりだぞ」
「てんい?」
ガチャッ
アンナちゃん先生の後ろのドアの向こうに転移してドアを開けて戻って来た。
「転移使えばこうやって一瞬で移動出来るんだ」
「ほへーーー」
「とまあいつでも自由に戻って来られるんで、どこかへ行くと言ってもこの街にいるのと変わらんのだ。もし魔王軍がこの街に向かってるなんて噂を聞いたら、すぐにすっ飛んで来るよ」
「それは頼もしいわね!」
「もし何か悪い噂を聞いたら、私に伝えてもらって宜しいですか?」
「任せとき!んじゃそろそろ出発するぞー」
「王都でおみやげ買ってきてねーーー!」
「わはははは。任せろ!」
「んじゃ行くわ」
「気を付けてね~」
「無事を祈ります」
「いってらっしゃーい!」
トーレス商会を出てから一応ギルドにも王都に行くことを報告し、王都へ向けて出発した。
・・・・・
「しかしギルドから貰った地図よぉ、雑すぎるだろ」
「距離感がさっぱりわからんな。まあ雪原越えよりマシじゃね?」
最北の村の南にレイモンドの街があり、そこから南西の方角にずっと行けば王都だ。地図では王都までの間に街が2つあるらしい。
急いで王都に着く必要も無いので、いつものようにぶらり旅だ。
「この辺はずっと平和だな。魔物一匹出やしねえ」
「冒険者ギルドがどうも軟弱なのは魔物いないせいだなきっと」
ぶっちゃけ強い人が一人もいなかった。戦ってみたわけじゃ無いけどさ。カール達が魔の森を攻めてたのもわかる気がする。ずっと道歩いててもせいぜいゴブリンくらいしか出会わないんだもの。これじゃ強くなろうにも無理だわ。
だらだらと歩き続けてたら暗くなってきたので、道端に一本だけ生えてた木の横にアニキが等身大パンダの置物を作って目印とし、二人で大笑いしながらダンジョンに帰還した。
************************************************************
「予感がした」
「ぬ?何がだ?」
アニキが突然ようわからんことを言った。
「ガチャだ。出発の前にちょっとだけデラックス回してく」
「お、いいねえ!オレもやろっと」
ガチャの前に移動した。
思えば最近ずっとガチャ回してなかったな。
「運は相当溜まっているハズ。今回は特攻服じゃなくてもいい。とにかく大物を引きたい」
「大物かー!たまにはおもろいモノ出したいよな」
アニキがデラックスガチャに魔石をセットした。そして精神集中。
お?すげーいい感じでないかい?
ガチャコン!キュピン!
「うおっ!銀来やがった」
「これは期待出来るぞ!」
カードに書かれている文字は【服】
ひりつくような空気の中、カプセルが白い服に変化する。
「で、出やがった・・・」
「特攻服じゃん!オレが最初に出したのと一緒かな?」
「いや、よく見てみろ。色はいつもの(白)だが背中の文字が違う!」
背中に書かれている文字は天下無双ではなく天下無敵だった。
「ぬお、微妙に違う!」
「性能は一緒だな・・・。いや、ちょっと違う!こっちは精神力じゃなくて体力10%アップだ!」
「へーーー!精神力ってよくわからんとこあるから体力のがいいかもなー」
「俺もそう思う。体感できるかはわからんが。しかしたまには(白)以外の色も着てみたいんだがなあ」
「なぜか(白)ばっかだよな。まあでも着替え出来るからいいんでない?」
「まあな。力アップ体力アップ精神アップと状況によって選択出来るのは大きい」
「と言っても魔王戦とかになったら伝説の特攻服よな」
「強敵相手ならそうなるだろう」
「よし、次はオレがデラックス回すよ」
「おう、頑張れ!」
魔石をセット。久々だから緊張するな~!でも集中集中。
ガチャコン!キュピピピン!
「うお!こっちは金だ!」
「マジか!?」
カードに書かれている文字は【布団】
「「なにィ!?」」
[豪華羽毛布団セット]
:コカトリスの羽毛を使用して作られた豪華な羽毛布団セット。評価A
:掛け布団、敷布団、高反発マットレス、布団カバー、枕の5点セット。
:布団カバーは掛け布団用と敷布団用の2点。
:自動修復(小)炎耐性 汚れ耐性+ 防水機能 消臭脱臭機能
「クッソ大当たりじゃん!!!」
「凄まじいな・・・。特攻服引いといて何だが、正直こっちの方が当たりだろ」
「防御力の高さにちょっと笑えるな」
これでもう間違いなく今日の安眠は確定だ。寝るのが楽しみすぎる!
王都へ出発することを伝えにアニキと二人でトーレス商会に来たところだ。
店に三人共揃っていたので丁度良かったな。
「ずっと南で魔王が暴れてるって噂を聞いてな」
「王都行ったら勇者とかいそうだから見に行くのだ」
「魔王・・・ですか?」
「街が一つ滅ぼされたらしい」
「え?ちょっと、それってマズくない?」
魔王がどれほど強いのかだよな。死神クラスなら激戦になるのは確実だ。
「う~~~、王都に行ったらいつ戻ってくるの?」
「あー、転移でちょくちょく遊びに来るつもりだぞ」
「てんい?」
ガチャッ
アンナちゃん先生の後ろのドアの向こうに転移してドアを開けて戻って来た。
「転移使えばこうやって一瞬で移動出来るんだ」
「ほへーーー」
「とまあいつでも自由に戻って来られるんで、どこかへ行くと言ってもこの街にいるのと変わらんのだ。もし魔王軍がこの街に向かってるなんて噂を聞いたら、すぐにすっ飛んで来るよ」
「それは頼もしいわね!」
「もし何か悪い噂を聞いたら、私に伝えてもらって宜しいですか?」
「任せとき!んじゃそろそろ出発するぞー」
「王都でおみやげ買ってきてねーーー!」
「わはははは。任せろ!」
「んじゃ行くわ」
「気を付けてね~」
「無事を祈ります」
「いってらっしゃーい!」
トーレス商会を出てから一応ギルドにも王都に行くことを報告し、王都へ向けて出発した。
・・・・・
「しかしギルドから貰った地図よぉ、雑すぎるだろ」
「距離感がさっぱりわからんな。まあ雪原越えよりマシじゃね?」
最北の村の南にレイモンドの街があり、そこから南西の方角にずっと行けば王都だ。地図では王都までの間に街が2つあるらしい。
急いで王都に着く必要も無いので、いつものようにぶらり旅だ。
「この辺はずっと平和だな。魔物一匹出やしねえ」
「冒険者ギルドがどうも軟弱なのは魔物いないせいだなきっと」
ぶっちゃけ強い人が一人もいなかった。戦ってみたわけじゃ無いけどさ。カール達が魔の森を攻めてたのもわかる気がする。ずっと道歩いててもせいぜいゴブリンくらいしか出会わないんだもの。これじゃ強くなろうにも無理だわ。
だらだらと歩き続けてたら暗くなってきたので、道端に一本だけ生えてた木の横にアニキが等身大パンダの置物を作って目印とし、二人で大笑いしながらダンジョンに帰還した。
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「予感がした」
「ぬ?何がだ?」
アニキが突然ようわからんことを言った。
「ガチャだ。出発の前にちょっとだけデラックス回してく」
「お、いいねえ!オレもやろっと」
ガチャの前に移動した。
思えば最近ずっとガチャ回してなかったな。
「運は相当溜まっているハズ。今回は特攻服じゃなくてもいい。とにかく大物を引きたい」
「大物かー!たまにはおもろいモノ出したいよな」
アニキがデラックスガチャに魔石をセットした。そして精神集中。
お?すげーいい感じでないかい?
ガチャコン!キュピン!
「うおっ!銀来やがった」
「これは期待出来るぞ!」
カードに書かれている文字は【服】
ひりつくような空気の中、カプセルが白い服に変化する。
「で、出やがった・・・」
「特攻服じゃん!オレが最初に出したのと一緒かな?」
「いや、よく見てみろ。色はいつもの(白)だが背中の文字が違う!」
背中に書かれている文字は天下無双ではなく天下無敵だった。
「ぬお、微妙に違う!」
「性能は一緒だな・・・。いや、ちょっと違う!こっちは精神力じゃなくて体力10%アップだ!」
「へーーー!精神力ってよくわからんとこあるから体力のがいいかもなー」
「俺もそう思う。体感できるかはわからんが。しかしたまには(白)以外の色も着てみたいんだがなあ」
「なぜか(白)ばっかだよな。まあでも着替え出来るからいいんでない?」
「まあな。力アップ体力アップ精神アップと状況によって選択出来るのは大きい」
「と言っても魔王戦とかになったら伝説の特攻服よな」
「強敵相手ならそうなるだろう」
「よし、次はオレがデラックス回すよ」
「おう、頑張れ!」
魔石をセット。久々だから緊張するな~!でも集中集中。
ガチャコン!キュピピピン!
「うお!こっちは金だ!」
「マジか!?」
カードに書かれている文字は【布団】
「「なにィ!?」」
[豪華羽毛布団セット]
:コカトリスの羽毛を使用して作られた豪華な羽毛布団セット。評価A
:掛け布団、敷布団、高反発マットレス、布団カバー、枕の5点セット。
:布団カバーは掛け布団用と敷布団用の2点。
:自動修復(小)炎耐性 汚れ耐性+ 防水機能 消臭脱臭機能
「クッソ大当たりじゃん!!!」
「凄まじいな・・・。特攻服引いといて何だが、正直こっちの方が当たりだろ」
「防御力の高さにちょっと笑えるな」
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