133 / 183
アリア編
133 ゴブリンキングとやらを探す
しおりを挟む
「これ・・・何体分だ?」
「300だっけか。そんくらい」
「さ、300って、西の森だよな?」
「だな」
「この数はちょっと異常だな・・・、ゴブリンキングが居るのかもしれん」
「キング!?王様なのか?」
「ん?ああ、ここまで群れが大きいとゴブリンキングが沸いた可能性が高い」
ゴブリンキングか。キングってくらいだから最強だよな?
「なあアニキ、もっかい森行ってキング倒す?」
「名前からして最強ゴブリンだろう?剣ゴブよか強いとなると激戦必至だな」
「幹部みたいなゴブリンもいたりしてな」
「おいおい!お前ら二人で行く気なのか!?キングが沸いたとなると緊急依頼案件だ。この街にいるギルドのDランク以上の冒険者全員に指令が発せられるハズだぞ」
「Fじゃ参加できないのか?」
「Fだあ!?参加出来なくもないが・・・、ってFランクがゴブリン300体も狩って来ただと!?」
「アニキ、参加出来るみたいだぞ」
「んーー、集団で行くのは面倒だ。それに他人に倒されたら無駄骨だろ」
「それもそうか。んじゃやっぱ今すぐ行こうぜ」
「暗くなったら流石に厳しいから少し急ぐか」
「お前ら正気か?無傷で300体倒したのなら実力はありそうだが、キングはそんなヌルい魔物じゃ無いぞ」
「手に負えないようなら逃げるだけだ。まあ大丈夫だろ」
「無理すんじゃねえぞ?あーちょっと待ってろ」
おっちゃんが依頼達成のサインと討伐数を紙に記入し、それを渡された。
「忘れる前に、これを受付に持って行って報酬貰って来な」
「さんきゅーおっちゃん!」
受付に持ってくと300という数字に驚かれたが無事報酬をゲットした。
「んじゃ出発だ!」
「急ぐぞ」
店長が前に、時空魔法はあまり他人に見せない方がいいと言っていたので、宿屋の自分の部屋に戻ってから森の手前に転移した。
・・・・・
森に入り、ゴブリンを蹂躙しながらどんどん奥に進んで行く。
めんどいのでゴブリンの死体は全部そのままアイテムボックスに収納だ。
そして倒した数が200くらいになった頃、ゴブリンの集落でキングらしきゴブリンを発見した。
「アレじゃねえか?他のよりデカくて偉そうだ」
「ダンジョンのゴブさんよか小さいぞ」
「側近らしいのも結構いるが・・・、正直強そうじゃ無いな」
「めんどいから突撃しようぜ」
「だな。もし強敵だったら結界張ってくれ」
「あいお」
集落なのでゴブリンの数は多い。それを蹂躙しながら進んで行く。
「グギャギャ!」
「ギャギャギャギャギャ」
近寄ると側近らしきゴブリンに囲まれた。
目の前の一匹を斬ってみる。
んーーー、弱い。雑魚ゴブリンよりは硬い気がするけど。
アニキも不満そうな顔をしてるな。
10体くらいいた側近を全部倒し、残るはゴブリンキング1体だ。
「グギャギャギャギャギャ!!」
・・・・・・なーんか迫力が無いんだよなー。
ダンジョンのゴブさんは1階のですら威圧感凄いから、正直今でも少し緊張感がある。だがコイツは偉そうなくせに威圧感不足。ゴブリンキングって名前なのに1階のゴブさんより弱いとしか思えない。
「これがキング~?」
「鑑定したが、やっぱゴブリンキングで合ってる」
キングが大剣で攻撃して来たがサッと躱す。
槍で軽く払ってみると攻撃が当たって、なかなかのダメージを与えたようだ。キングは憤慨している。
「ジャングルにいたマンティコアのほうが強い」
「あーそんなのもいたっけな」
いたぶっててもしゃーないからサクッとキングを倒した。
「一応このままアイテムボックスに入れて持って帰る」
「死体の数が多すぎる。とりあえず全部アイテムボックス行きで、明日にでも証明部位以外を捨てに来よう。いや、疫病が発生してもマズいから燃やした方がいいな」
「あーそっか。ダンジョンと違って倒したモンスターは勝手に消えないんだもんな」
「ダンジョン暮らしで変な癖付いてるから気を付けて行動せにゃならん」
死体を全て回収し、宿屋に転移で戻って来た。
「変に疲れたから今日はもうメシ食って寝るか」
「オレも疲れた」
なんか忘れてるような気がしたけど、メシ食った後すぐ部屋に戻りぐっすり寝た。
************************************************************
次の日の朝、ギルドに入ると中は人でごった返していた。
「ゴブリンキングだってよ」
「でも俺らはEランクだから関係無いだろ」
「いや、ゴブリンの討伐報酬が上がるらしいから稼ぐチャンスだぞ」
「なるほど、キングと戦う必要も無いのか」
・・・何か忘れてた気がしたけどコレだったか!
「アニキ、とっとと報告せんとマズイかも」
「緊急指令とか言ってたの忘れてたわ」
受付は人が並んでたけど、「緊急案件だ」と前に行かせてもらった。
「失礼する!えーとな、ゴブリンキングを討伐した」
「はい?」
「もう西の森に行ってもゴブリンキングはいない。側近もだ」
「・・・・・・えーと、証拠を見せてもらってもいいですか?」
アイテムボックスからゴブリンキングを出した。
アイテムボックスの存在を無暗に見せちゃイカンってことで、マジックバッグから出したように見せる。
「どわああああああああ!な、なんだ!?」
「おい、え?ゴブリン・・・いやこれは・・・キングだ!」
「なんだと!?」
どうせなので側近も10体全て出した。
「ゴブリンジェネラルまでも・・・」
「え?緊急依頼はどーなるんだ?」
ウーム。昨日すぐ宿屋で寝てしまったのは失敗だったな。大騒動になってしもた。
「300だっけか。そんくらい」
「さ、300って、西の森だよな?」
「だな」
「この数はちょっと異常だな・・・、ゴブリンキングが居るのかもしれん」
「キング!?王様なのか?」
「ん?ああ、ここまで群れが大きいとゴブリンキングが沸いた可能性が高い」
ゴブリンキングか。キングってくらいだから最強だよな?
「なあアニキ、もっかい森行ってキング倒す?」
「名前からして最強ゴブリンだろう?剣ゴブよか強いとなると激戦必至だな」
「幹部みたいなゴブリンもいたりしてな」
「おいおい!お前ら二人で行く気なのか!?キングが沸いたとなると緊急依頼案件だ。この街にいるギルドのDランク以上の冒険者全員に指令が発せられるハズだぞ」
「Fじゃ参加できないのか?」
「Fだあ!?参加出来なくもないが・・・、ってFランクがゴブリン300体も狩って来ただと!?」
「アニキ、参加出来るみたいだぞ」
「んーー、集団で行くのは面倒だ。それに他人に倒されたら無駄骨だろ」
「それもそうか。んじゃやっぱ今すぐ行こうぜ」
「暗くなったら流石に厳しいから少し急ぐか」
「お前ら正気か?無傷で300体倒したのなら実力はありそうだが、キングはそんなヌルい魔物じゃ無いぞ」
「手に負えないようなら逃げるだけだ。まあ大丈夫だろ」
「無理すんじゃねえぞ?あーちょっと待ってろ」
おっちゃんが依頼達成のサインと討伐数を紙に記入し、それを渡された。
「忘れる前に、これを受付に持って行って報酬貰って来な」
「さんきゅーおっちゃん!」
受付に持ってくと300という数字に驚かれたが無事報酬をゲットした。
「んじゃ出発だ!」
「急ぐぞ」
店長が前に、時空魔法はあまり他人に見せない方がいいと言っていたので、宿屋の自分の部屋に戻ってから森の手前に転移した。
・・・・・
森に入り、ゴブリンを蹂躙しながらどんどん奥に進んで行く。
めんどいのでゴブリンの死体は全部そのままアイテムボックスに収納だ。
そして倒した数が200くらいになった頃、ゴブリンの集落でキングらしきゴブリンを発見した。
「アレじゃねえか?他のよりデカくて偉そうだ」
「ダンジョンのゴブさんよか小さいぞ」
「側近らしいのも結構いるが・・・、正直強そうじゃ無いな」
「めんどいから突撃しようぜ」
「だな。もし強敵だったら結界張ってくれ」
「あいお」
集落なのでゴブリンの数は多い。それを蹂躙しながら進んで行く。
「グギャギャ!」
「ギャギャギャギャギャ」
近寄ると側近らしきゴブリンに囲まれた。
目の前の一匹を斬ってみる。
んーーー、弱い。雑魚ゴブリンよりは硬い気がするけど。
アニキも不満そうな顔をしてるな。
10体くらいいた側近を全部倒し、残るはゴブリンキング1体だ。
「グギャギャギャギャギャ!!」
・・・・・・なーんか迫力が無いんだよなー。
ダンジョンのゴブさんは1階のですら威圧感凄いから、正直今でも少し緊張感がある。だがコイツは偉そうなくせに威圧感不足。ゴブリンキングって名前なのに1階のゴブさんより弱いとしか思えない。
「これがキング~?」
「鑑定したが、やっぱゴブリンキングで合ってる」
キングが大剣で攻撃して来たがサッと躱す。
槍で軽く払ってみると攻撃が当たって、なかなかのダメージを与えたようだ。キングは憤慨している。
「ジャングルにいたマンティコアのほうが強い」
「あーそんなのもいたっけな」
いたぶっててもしゃーないからサクッとキングを倒した。
「一応このままアイテムボックスに入れて持って帰る」
「死体の数が多すぎる。とりあえず全部アイテムボックス行きで、明日にでも証明部位以外を捨てに来よう。いや、疫病が発生してもマズいから燃やした方がいいな」
「あーそっか。ダンジョンと違って倒したモンスターは勝手に消えないんだもんな」
「ダンジョン暮らしで変な癖付いてるから気を付けて行動せにゃならん」
死体を全て回収し、宿屋に転移で戻って来た。
「変に疲れたから今日はもうメシ食って寝るか」
「オレも疲れた」
なんか忘れてるような気がしたけど、メシ食った後すぐ部屋に戻りぐっすり寝た。
************************************************************
次の日の朝、ギルドに入ると中は人でごった返していた。
「ゴブリンキングだってよ」
「でも俺らはEランクだから関係無いだろ」
「いや、ゴブリンの討伐報酬が上がるらしいから稼ぐチャンスだぞ」
「なるほど、キングと戦う必要も無いのか」
・・・何か忘れてた気がしたけどコレだったか!
「アニキ、とっとと報告せんとマズイかも」
「緊急指令とか言ってたの忘れてたわ」
受付は人が並んでたけど、「緊急案件だ」と前に行かせてもらった。
「失礼する!えーとな、ゴブリンキングを討伐した」
「はい?」
「もう西の森に行ってもゴブリンキングはいない。側近もだ」
「・・・・・・えーと、証拠を見せてもらってもいいですか?」
アイテムボックスからゴブリンキングを出した。
アイテムボックスの存在を無暗に見せちゃイカンってことで、マジックバッグから出したように見せる。
「どわああああああああ!な、なんだ!?」
「おい、え?ゴブリン・・・いやこれは・・・キングだ!」
「なんだと!?」
どうせなので側近も10体全て出した。
「ゴブリンジェネラルまでも・・・」
「え?緊急依頼はどーなるんだ?」
ウーム。昨日すぐ宿屋で寝てしまったのは失敗だったな。大騒動になってしもた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
140
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる