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アリア編
125 もはや恒例となったステーキ
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「うむ。ウィンドドラゴンのステーキだ」
「ウィンドドラゴン!え?それってもしや魔の森のですか?」
「そうそう!ここ来る時に見つけて倒して来たんだよ」
「ひえーーーっ、よくドラゴンなんて倒せましたね。お二人ともやはり高名な冒険者だったのですな」
「冒険者ランクはFだぞ!」
「え?F?」
「登録したばっかだからな」
「なるほどそういう理由でしたか。お二人が着ている服を見て只者ではないと思っておりましたが、ドラゴンを倒せるほどでしたとは」
「お?この服の価値がわかるとは流石店長だ」
「ハッハッハ。ここまで繊細に作られた服を見たのは初めてですよ。付与魔法がかかっていて防御力も高いと推測しています」
「いい読みだ。鉄の鎧より頑丈なハズだ。これに命を救われたこともある」
「ほう・・・鉄の鎧よりもですか」
「ねえねえ!早くドラゴン食べたーい!」
「おっと悪い!話し込んでしまった。店長、厨房はあるかい?」
「こちらです。アンナ、早いがもう店を閉めるようメルに言ってきてくれ」
「はーい!」
あのおねーさんの名前はメルっていうのか。
厨房はこの部屋の奥にあった。
・・・・・
ジュワーーッパチパチパチッ
肉が焼ける音だけでご飯一杯いけるな!
「うわあ~!いい匂~い!」
「ドラゴンを食べるのは本当に久々なので緊張しますなあ」
「お?食ったことはあるんだな」
「10年も昔の話しですよ」
「私は初めてよ!あーいい匂い!」
おねーさんとアンナちゃんは初めてか。秘伝のタレを用意しとこう。
人数分のステーキが焼き上がった。
今日はみんなに米も振舞ってみよう。炊き上がった米がそのままアイテムボックスに入ってるのて、いつでもホカホカご飯が食べられるのだ。
「これは一体何ですかな?」
「米だけど、食ったこと無いのか?」
「初めて見ます。しかしいい香りだ」
「ご飯は最高だぞ!ステーキにも絶対合うぞ」
「ほほう。では頂いてみましょう」
「ステーキはそのままでも美味いけど、このタレに付けるとさらに美味いんで試してみて!ああ、最初の一口はそのまま食べたほうがいいかも」
「じゃあ召し上がってくれ!」
「うわ~~~~~!!おいし~~~~~~!」
「ハフッ、ハフッ、素晴らしい味付けだ!これは胡椒かな?」
「はあ・・・幸せ・・・」
やっぱりドラゴンは誰が食っても大絶賛だな!おねーさんなんか泣いてるぞ。
「ステーキをおかずに、ご飯も食べてみてくれ」
「おお、なるほど。これは美味い」
「ホクホクね!」
「これなあに?」
「ステーキにそのタレを付けるとさらに最強だ!ご飯が進むぞー!」
「おおおおお!なんて美味いタレだ!この複雑な味の正体は一体・・・」
「うわ~~!こっちのほうがおいしい!」
「・・・・・・はふ~っ」
こうして楽しい夕食は大絶賛に終わった。
「この肉はプレゼントだ。後で自分らで食ってもいいし、知り合いに食べさせたりするといいだろう」
アニキが肉の塊をドンと置いた。
特大ステーキ10枚分くらいはある量だな。
「い、いいんですか?こんなに・・・」
「店長には世話になってるからな。受け取ってくれ」
「ありがとう。メル、肉の包装を頼む」
「任せてー!」
アンナちゃんには肉が大きすぎたようで、現在床にノックダウン中。
「ドラゴンの肉をご所持しているという事は、素材もお持ちですかな?」
「もちろんあるぞ」
「売りに出す気はおありですか?」
「売ろうかどうしようかコテツと話し合ったばかりだな。正直な所ラガー金貨の件で金は出来たので、どっちでもいいって状態だ」
「見せてもらっていいでしょうか?」
「構わんぞ。コテツ、出してくれ」
ウィンドドラゴン素材は地味に浄化していって最近全部終わった所だ。アイテムボックスから色々出して見せる。
「え?今どこから出したのです?マジックバッグは持って無いように見えますが」
「アイテムボックスだぞ」
「アイテムボックス!?ま、まさか時空魔法!?」
「お?店長、時空魔法のこと知ってるんか」
「お、驚きました!現世に時空魔法の所持者が実在してるとは・・・」
「やっぱレアなのか?」
「レアも何も伝説の魔法です!人には絶対話さないほうがいいですよ。面倒な事になりかねませんので」
「そうなのか」
「時空魔法の使い手にしかマジックバッグを作ることが出来ませんからね。貴方を監禁して作らせようとする者まで出て来るかもしれない」
「ほー。マジックバッグ作れるなんて初めて知ったぞ」
「噂だけなので真実はわかりません。現存するマジックバッグはその昔、時空魔法の使い手が作った物だという噂だけが残ってるのです」
「やっぱマジックバッグは貴重品だったんだな」
アイテムボックスからマジックバッグを取り出す。
「おお!?それはマジックバッグですか?」
「うむ。最近これ全然使ってないけど」
「はぁ~今日は本当に驚いてばかりだ・・・。マジックバッグ持ちが目の前に二人いるってだけでも衝撃ですが」
ダンジョンの1階で見つかったから、それほどのレアだとは認識して無かった。まあ便利すぎるのは間違いないからそりゃ貴重品だよな。
「ウィンドドラゴン!え?それってもしや魔の森のですか?」
「そうそう!ここ来る時に見つけて倒して来たんだよ」
「ひえーーーっ、よくドラゴンなんて倒せましたね。お二人ともやはり高名な冒険者だったのですな」
「冒険者ランクはFだぞ!」
「え?F?」
「登録したばっかだからな」
「なるほどそういう理由でしたか。お二人が着ている服を見て只者ではないと思っておりましたが、ドラゴンを倒せるほどでしたとは」
「お?この服の価値がわかるとは流石店長だ」
「ハッハッハ。ここまで繊細に作られた服を見たのは初めてですよ。付与魔法がかかっていて防御力も高いと推測しています」
「いい読みだ。鉄の鎧より頑丈なハズだ。これに命を救われたこともある」
「ほう・・・鉄の鎧よりもですか」
「ねえねえ!早くドラゴン食べたーい!」
「おっと悪い!話し込んでしまった。店長、厨房はあるかい?」
「こちらです。アンナ、早いがもう店を閉めるようメルに言ってきてくれ」
「はーい!」
あのおねーさんの名前はメルっていうのか。
厨房はこの部屋の奥にあった。
・・・・・
ジュワーーッパチパチパチッ
肉が焼ける音だけでご飯一杯いけるな!
「うわあ~!いい匂~い!」
「ドラゴンを食べるのは本当に久々なので緊張しますなあ」
「お?食ったことはあるんだな」
「10年も昔の話しですよ」
「私は初めてよ!あーいい匂い!」
おねーさんとアンナちゃんは初めてか。秘伝のタレを用意しとこう。
人数分のステーキが焼き上がった。
今日はみんなに米も振舞ってみよう。炊き上がった米がそのままアイテムボックスに入ってるのて、いつでもホカホカご飯が食べられるのだ。
「これは一体何ですかな?」
「米だけど、食ったこと無いのか?」
「初めて見ます。しかしいい香りだ」
「ご飯は最高だぞ!ステーキにも絶対合うぞ」
「ほほう。では頂いてみましょう」
「ステーキはそのままでも美味いけど、このタレに付けるとさらに美味いんで試してみて!ああ、最初の一口はそのまま食べたほうがいいかも」
「じゃあ召し上がってくれ!」
「うわ~~~~~!!おいし~~~~~~!」
「ハフッ、ハフッ、素晴らしい味付けだ!これは胡椒かな?」
「はあ・・・幸せ・・・」
やっぱりドラゴンは誰が食っても大絶賛だな!おねーさんなんか泣いてるぞ。
「ステーキをおかずに、ご飯も食べてみてくれ」
「おお、なるほど。これは美味い」
「ホクホクね!」
「これなあに?」
「ステーキにそのタレを付けるとさらに最強だ!ご飯が進むぞー!」
「おおおおお!なんて美味いタレだ!この複雑な味の正体は一体・・・」
「うわ~~!こっちのほうがおいしい!」
「・・・・・・はふ~っ」
こうして楽しい夕食は大絶賛に終わった。
「この肉はプレゼントだ。後で自分らで食ってもいいし、知り合いに食べさせたりするといいだろう」
アニキが肉の塊をドンと置いた。
特大ステーキ10枚分くらいはある量だな。
「い、いいんですか?こんなに・・・」
「店長には世話になってるからな。受け取ってくれ」
「ありがとう。メル、肉の包装を頼む」
「任せてー!」
アンナちゃんには肉が大きすぎたようで、現在床にノックダウン中。
「ドラゴンの肉をご所持しているという事は、素材もお持ちですかな?」
「もちろんあるぞ」
「売りに出す気はおありですか?」
「売ろうかどうしようかコテツと話し合ったばかりだな。正直な所ラガー金貨の件で金は出来たので、どっちでもいいって状態だ」
「見せてもらっていいでしょうか?」
「構わんぞ。コテツ、出してくれ」
ウィンドドラゴン素材は地味に浄化していって最近全部終わった所だ。アイテムボックスから色々出して見せる。
「え?今どこから出したのです?マジックバッグは持って無いように見えますが」
「アイテムボックスだぞ」
「アイテムボックス!?ま、まさか時空魔法!?」
「お?店長、時空魔法のこと知ってるんか」
「お、驚きました!現世に時空魔法の所持者が実在してるとは・・・」
「やっぱレアなのか?」
「レアも何も伝説の魔法です!人には絶対話さないほうがいいですよ。面倒な事になりかねませんので」
「そうなのか」
「時空魔法の使い手にしかマジックバッグを作ることが出来ませんからね。貴方を監禁して作らせようとする者まで出て来るかもしれない」
「ほー。マジックバッグ作れるなんて初めて知ったぞ」
「噂だけなので真実はわかりません。現存するマジックバッグはその昔、時空魔法の使い手が作った物だという噂だけが残ってるのです」
「やっぱマジックバッグは貴重品だったんだな」
アイテムボックスからマジックバッグを取り出す。
「おお!?それはマジックバッグですか?」
「うむ。最近これ全然使ってないけど」
「はぁ~今日は本当に驚いてばかりだ・・・。マジックバッグ持ちが目の前に二人いるってだけでも衝撃ですが」
ダンジョンの1階で見つかったから、それほどのレアだとは認識して無かった。まあ便利すぎるのは間違いないからそりゃ貴重品だよな。
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