111 / 183
アリア編
111 ドラゴンステーキ
しおりを挟む
「ウーム・・・これなら6500ギランだな。どうする?」
「売った!」
武器屋のおっちゃんから銀貨6枚と銅貨5枚を受け取る。
「見た感じ、アンタらかなり強いだろ?その着てる服なんて凄まじいの一言だ」
「お?そこに気付くとは、やるな?おっちゃん」
「そりゃ長いこと武器屋やってんだ。田舎もんでもそれくらいはわかるさ」
「へーーー!いい服だとは思ってたけど、そんなに凄いの?」
「凄いどころか白金貨何枚出そうが買えねえぞ。こんなの」
「白金貨!?あは、アハハハハ・・・」
このおっちゃんなかなかやるな!服を褒められてアニキも得意げだ。
「んじゃそろそろ宿屋に案内してくれ」
「はいよー」
「おっちゃん、落ち着いたらまた来るよ。買い取りあんがとさん」
「おう!この剣ならすぐ売れるだろうから、こっちも有難いくらいだ」
「ほほう?なるほどなるほど」
「コテツ、行くぞー」
店の外に出た。とりあえず宿代出来て良かった。しかし骨剣なんて腐るほどあるんだよね。これ売ってるだけで暮らしていけるんじゃないか?
「おーーーい!そこのお二人さん」
ん?オレらは今三人いるが・・・。
なんか知らないおっさんが遠くから呼びかけて来た。
「ドラゴンを所持してるって本当ですかな!?村の入り口でカール達が話してるのを聞いて来たのだが」
「ん?カール達に聞いたのか。確かに持ってるが」
「ドラゴンの肉を少し譲って欲しい!金なら払う!」
「んー、どうするよ?コテツ」
「売ってくれって話しなら問題ないぞ」
「そうか。あーでもまだ解体して無いから、どこが広い場所にドラゴンを出して切り取らなきゃならんな」
「おおおおおお!売っていただけるのですか!?何としても死ぬまでに一度だけでも、ドラゴンを食べてみたかったのですよ!」
「んーーーー、そうだな・・・。村って全部で何人いるんだ?」
「村の全員?・・・えーと、町へ出稼ぎに行ってるのを除いたら36人くらいだろうか」
多いのか少ないのか微妙なとこだな。町なら少ないんだろうけど。
「んじゃみんな集めてくれ。全員にドラゴンステーキを食わせてやろう。もちろん無料だ!」
「ぜ、全員に???しかも無料で!?」
「コテツ、いいよな?」
「別に問題無いぞ」
「そうだな、ステーキは一人一枚!他にカニ、ホタテ、イカ、タコなどの海産物も大盤振る舞いだ!」
「あのっ!私さっき食べたけどまた食べてもいいの?」
「構わん。カール達も全員呼べ!」
「太っ腹キターーーーーーーーーーーーーーー!」
アニキの1番の良さって非常に気前のいい豪快さだな。
「ドラゴンの解体が出来る広場ってあるか?」
「そうだなあ・・・、ウチの横にある広場なら大丈夫だ」
「よし、んじゃそこに集合をかけてくれ」
「わ、わかった!レイラ、二人を広場に案内してくれ」
「お任せあれ~」
「んじゃ先に行って解体しようぜ。レイラ達もそこで一緒にクマの解体すればいい」
「そうね。どうせこの後やるつもりだったし丁度いいわ」
そんなわけでカール達を引き連れ広場に向かった。
・・・・・
「ふー、やっぱドラゴンの解体は時間かかるな」
「聖水が無いから内臓や素材はアイテムボックスに一旦入れておこうか」
「だな!やっぱ丸1日泉に浸けて浄化したいし」
カール達も近くでせっせと解体中。血抜きにブラッディナイフを貸してやった。使い方教えたらすげー驚いてたぞ。
「うわあああああ!ドラゴンだ!」「すごい!」「なんつーデカさだ!!!」「ママー!怖い!」
ギャラリーが結構集まってきたな。村の子供たちも楽しそうだ。
少し暗くなってきた頃解体が完了した。
カール達もなんとか終わったようで井戸で手洗い中。
「ゴホン!!えーと本日みんなに集まってもらった理由は先ほど説明した通り、ドラゴンを食べられるという機会を得たからです!」
「うわあああああああ!!」「おおお!!食っていいのか!?」「やったーーー!」
「静粛に!!・・・ここにいるお二人の提供で、なんと『無料で!』みなにドラゴンのステーキを振舞ってくれるそうだ!」
「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」
「はいはい静粛に!!ではお二人からも一言お願いします」
アニキが一歩前に出る。
「今日は集まってもらって感謝する!俺らはついさっきこの村に来たばかりだ。少しの間この村に世話になると思うので、今日は村との親睦を深めるためにドラゴンの肉を振舞わさせてくれ!」
「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」
「ドラゴンステーキは数に限りがあるので一人一枚だが、分厚く切るのでみんな満足出来るハズだ!そしてドラゴン以外にも、海老、蟹、ホタテ、イカ、タコなど海産物を盛り沢山振舞おうと思う!こっちは食べ放題だ!!」
「「うわああああああああああああああああああ!!!」」
コテツも前に出て続く。
「ドラゴンステーキはもちろん最強だけど、海産物もすっげー美味いからもの凄く期待してくれ!!」
「「ひゃっふーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」」
何かアニキの時と若干歓声の種類違うかったがまあいいだろう。
「んじゃ料理を開始する!焼き上がったのからどんどん回して行くんで、カール達はみんなに配るのを手伝ってくれ」
「「まかせとけ!」」
こうして盛大なドラゴン祭りが開催された。
「売った!」
武器屋のおっちゃんから銀貨6枚と銅貨5枚を受け取る。
「見た感じ、アンタらかなり強いだろ?その着てる服なんて凄まじいの一言だ」
「お?そこに気付くとは、やるな?おっちゃん」
「そりゃ長いこと武器屋やってんだ。田舎もんでもそれくらいはわかるさ」
「へーーー!いい服だとは思ってたけど、そんなに凄いの?」
「凄いどころか白金貨何枚出そうが買えねえぞ。こんなの」
「白金貨!?あは、アハハハハ・・・」
このおっちゃんなかなかやるな!服を褒められてアニキも得意げだ。
「んじゃそろそろ宿屋に案内してくれ」
「はいよー」
「おっちゃん、落ち着いたらまた来るよ。買い取りあんがとさん」
「おう!この剣ならすぐ売れるだろうから、こっちも有難いくらいだ」
「ほほう?なるほどなるほど」
「コテツ、行くぞー」
店の外に出た。とりあえず宿代出来て良かった。しかし骨剣なんて腐るほどあるんだよね。これ売ってるだけで暮らしていけるんじゃないか?
「おーーーい!そこのお二人さん」
ん?オレらは今三人いるが・・・。
なんか知らないおっさんが遠くから呼びかけて来た。
「ドラゴンを所持してるって本当ですかな!?村の入り口でカール達が話してるのを聞いて来たのだが」
「ん?カール達に聞いたのか。確かに持ってるが」
「ドラゴンの肉を少し譲って欲しい!金なら払う!」
「んー、どうするよ?コテツ」
「売ってくれって話しなら問題ないぞ」
「そうか。あーでもまだ解体して無いから、どこが広い場所にドラゴンを出して切り取らなきゃならんな」
「おおおおおお!売っていただけるのですか!?何としても死ぬまでに一度だけでも、ドラゴンを食べてみたかったのですよ!」
「んーーーー、そうだな・・・。村って全部で何人いるんだ?」
「村の全員?・・・えーと、町へ出稼ぎに行ってるのを除いたら36人くらいだろうか」
多いのか少ないのか微妙なとこだな。町なら少ないんだろうけど。
「んじゃみんな集めてくれ。全員にドラゴンステーキを食わせてやろう。もちろん無料だ!」
「ぜ、全員に???しかも無料で!?」
「コテツ、いいよな?」
「別に問題無いぞ」
「そうだな、ステーキは一人一枚!他にカニ、ホタテ、イカ、タコなどの海産物も大盤振る舞いだ!」
「あのっ!私さっき食べたけどまた食べてもいいの?」
「構わん。カール達も全員呼べ!」
「太っ腹キターーーーーーーーーーーーーーー!」
アニキの1番の良さって非常に気前のいい豪快さだな。
「ドラゴンの解体が出来る広場ってあるか?」
「そうだなあ・・・、ウチの横にある広場なら大丈夫だ」
「よし、んじゃそこに集合をかけてくれ」
「わ、わかった!レイラ、二人を広場に案内してくれ」
「お任せあれ~」
「んじゃ先に行って解体しようぜ。レイラ達もそこで一緒にクマの解体すればいい」
「そうね。どうせこの後やるつもりだったし丁度いいわ」
そんなわけでカール達を引き連れ広場に向かった。
・・・・・
「ふー、やっぱドラゴンの解体は時間かかるな」
「聖水が無いから内臓や素材はアイテムボックスに一旦入れておこうか」
「だな!やっぱ丸1日泉に浸けて浄化したいし」
カール達も近くでせっせと解体中。血抜きにブラッディナイフを貸してやった。使い方教えたらすげー驚いてたぞ。
「うわあああああ!ドラゴンだ!」「すごい!」「なんつーデカさだ!!!」「ママー!怖い!」
ギャラリーが結構集まってきたな。村の子供たちも楽しそうだ。
少し暗くなってきた頃解体が完了した。
カール達もなんとか終わったようで井戸で手洗い中。
「ゴホン!!えーと本日みんなに集まってもらった理由は先ほど説明した通り、ドラゴンを食べられるという機会を得たからです!」
「うわあああああああ!!」「おおお!!食っていいのか!?」「やったーーー!」
「静粛に!!・・・ここにいるお二人の提供で、なんと『無料で!』みなにドラゴンのステーキを振舞ってくれるそうだ!」
「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」
「はいはい静粛に!!ではお二人からも一言お願いします」
アニキが一歩前に出る。
「今日は集まってもらって感謝する!俺らはついさっきこの村に来たばかりだ。少しの間この村に世話になると思うので、今日は村との親睦を深めるためにドラゴンの肉を振舞わさせてくれ!」
「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」
「ドラゴンステーキは数に限りがあるので一人一枚だが、分厚く切るのでみんな満足出来るハズだ!そしてドラゴン以外にも、海老、蟹、ホタテ、イカ、タコなど海産物を盛り沢山振舞おうと思う!こっちは食べ放題だ!!」
「「うわああああああああああああああああああ!!!」」
コテツも前に出て続く。
「ドラゴンステーキはもちろん最強だけど、海産物もすっげー美味いからもの凄く期待してくれ!!」
「「ひゃっふーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」」
何かアニキの時と若干歓声の種類違うかったがまあいいだろう。
「んじゃ料理を開始する!焼き上がったのからどんどん回して行くんで、カール達はみんなに配るのを手伝ってくれ」
「「まかせとけ!」」
こうして盛大なドラゴン祭りが開催された。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
140
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる