106 / 183
アリア編
106 ジャングル
しおりを挟む
生い茂った森の中をとにかく真っすぐ進んで行く。
ある程度進んだら塔を建てて進路確認だ。
ガサッ
「何かいるぞ!」
「グオオオオオオオオオオオ!」
「おお!クマじゃん!」
「ダンジョンのより小さいな」
コテツたちにとってクマなど小動物と出くわしたくらいの感覚でしか無いのだ。
「野生のクマなんだろか?」
「魔物との違いがわからんぞ」
クマが爪で攻撃して来たのでサッと避ける。
だがしつこく攻撃して来たので槍でサクッと倒した。
「なんか弱かったぞ」
「俺ら死神倒して来たわけだからな。こっちが強すぎるんじゃねえか?」
「たしかに今さらクマ程度に負ける気はせんけどさ」
とりあえずいつものように魔石を取り出す。
「ちっさ!」
「何だこりゃ?魔石(小)より小さい魔石なんてあったのか」
「だから弱かったんだな。ジャングル記念にクマは一応持ってくか」
クマをアイテムボックスに収納した。
さらに進み続けると出会うモンスターがどんどん増えて行った。
「あーもうイチイチめんどいな」
「虫も増えて来た。俺はこっちのがめんどいわ」
「青結界!アニキにも青結界!」
「結界は有難いが剣持ったままだぞ」
「結界のままでも十分斬れると思って」
「まあそれもそうか」
尚も進み続けると、そこそこ開けた場所に出た。
「お?なんか強そうなキモいのがいるぞ!」
「顔がモロおっさんじゃねえか!体は動物だが」
名前 :マンティコア
「んーこれは聞いたことある名前な気がする」
「ほお。んじゃ強いのかもな」
「ウヴォオオオオオオオオオ!」
近寄ると尻尾をこっちに向けてきた。
「ほう、オレとやる気かね?」
「よく見ると体はライオンか?ネコ科の動物って感じだ」
すると尻尾から凄い数の毛針が飛んできた。
「うわっ!」
「うお!」
毛針は青結界に当たって全部弾かれた。
「結界張っててよかったー!」
「案外危険生物だな。どれ、俺が倒そう」
アニキが近寄るとマンティコアが素早い動きで襲い掛かる。
とはいえアニキに当たるハズも無くマンティコアは一刀両断された。
「動きは悪くなかったぞ。相手が悪かっただけだ」
「ここらで一番強かったな。危うく針まみれにされてたぞ」
「雑魚とばっかやってたから俺らも気が抜けてたな。ちょい気合入れ直すか」
魔石を取り出すとマンティコアのは(小)の大きさだった。
「やっと魔石(小)ゲットだぜ!」
「(中)クラスの魔物ってここにはいないかもしれんな」
「(中)と言ってもピンキリだぞ!ゴブさんの強さなんか(大)でもおかしくないし」
「魔石の大きさと強さってのは比例しないのかもな」
マンティコアをアイテムボックスに収納した。
「今日はかなり進んだし少し暗くなったからここまでにしよう」
「そうだな。まあまあ疲れたぞ」
「んじゃココに砦作るわ」
そう言ってアニキが標準サイズの砦を建てた。
中に入り、壁に『マンティコア』と彫って、マンティコア風のオブジェを設置。
「わははは!たしかにわかりやすいぞ」
「せめてもの弔いだ」
たぶんテキトーに言っただけだな。
そしてダンジョンの部屋に戻り、その日はカニを食ってすぐ寝たのだった。
************************************************************
「アニキ!向こうにデカいのがいる!たぶんドラゴン」
塔の上から偵察中に発見してアニキにすぐ伝えた。
「そりゃもう行くしかあるまい!」
「アッチの方向だ!」
そばに近寄るとやはりそこにはドラゴンがいた。
名前 :ウィンドドラゴン(下位竜)
「ウィンドドラゴンキターーーーー!」
「ファイヤーじゃなくて良かったな。山火事になる所だ」
「ギョアアアアアアアアアアアアアアア!!」
ウィンドドラゴンがオレらに気付き咆哮を上げた。
「赤結界!アニキにも赤結界!」
今回はちゃんと剣を手放してから結界を張った。
「緑結界でも十分だった気もするが、怪我してもアホくさいしな」
「雪原ツアーでオレらの腕、絶対鈍ってるから真面目にやろう」
「だな」
いきなりのブレスを屈んでやり過ごし、ドラゴンに特攻した。
・・・・・
「ダメだな。暴れてスッキリはしたが、今更下位竜と戦った所でいい刺激にはならん」
「まあねー。でも死神ともう一度戦いたくはないぞ」
「そいつは俺も勘弁だ。まあ戦いの日々とは当分オサラバしてえな」
雪原ツアーやってた時以外毎日のように戦ってたもんな。
ちなみにジャングルのモンスターくらいじゃ戦ってるウチには入らん。
「お?ドラゴンだけあって(中)の魔石だ」
「レジェンド引くのは当分無理だな」
「ん?・・・あああああああああああああ!」
「どうした?」
「最後のレジェンドガチャ、まだやってなかった!!!」
「あーー!!そういや脱出してすぐ雪原ツアーに入ったもんな」
「なんで長い間ずっと忘れてたんだ!?」
「まあ雪原ツアーが忙しかったからとしか言えんな・・・」
思い出したらもうレジェンド引きたくて堪らなくなって来たぞ!
ある程度進んだら塔を建てて進路確認だ。
ガサッ
「何かいるぞ!」
「グオオオオオオオオオオオ!」
「おお!クマじゃん!」
「ダンジョンのより小さいな」
コテツたちにとってクマなど小動物と出くわしたくらいの感覚でしか無いのだ。
「野生のクマなんだろか?」
「魔物との違いがわからんぞ」
クマが爪で攻撃して来たのでサッと避ける。
だがしつこく攻撃して来たので槍でサクッと倒した。
「なんか弱かったぞ」
「俺ら死神倒して来たわけだからな。こっちが強すぎるんじゃねえか?」
「たしかに今さらクマ程度に負ける気はせんけどさ」
とりあえずいつものように魔石を取り出す。
「ちっさ!」
「何だこりゃ?魔石(小)より小さい魔石なんてあったのか」
「だから弱かったんだな。ジャングル記念にクマは一応持ってくか」
クマをアイテムボックスに収納した。
さらに進み続けると出会うモンスターがどんどん増えて行った。
「あーもうイチイチめんどいな」
「虫も増えて来た。俺はこっちのがめんどいわ」
「青結界!アニキにも青結界!」
「結界は有難いが剣持ったままだぞ」
「結界のままでも十分斬れると思って」
「まあそれもそうか」
尚も進み続けると、そこそこ開けた場所に出た。
「お?なんか強そうなキモいのがいるぞ!」
「顔がモロおっさんじゃねえか!体は動物だが」
名前 :マンティコア
「んーこれは聞いたことある名前な気がする」
「ほお。んじゃ強いのかもな」
「ウヴォオオオオオオオオオ!」
近寄ると尻尾をこっちに向けてきた。
「ほう、オレとやる気かね?」
「よく見ると体はライオンか?ネコ科の動物って感じだ」
すると尻尾から凄い数の毛針が飛んできた。
「うわっ!」
「うお!」
毛針は青結界に当たって全部弾かれた。
「結界張っててよかったー!」
「案外危険生物だな。どれ、俺が倒そう」
アニキが近寄るとマンティコアが素早い動きで襲い掛かる。
とはいえアニキに当たるハズも無くマンティコアは一刀両断された。
「動きは悪くなかったぞ。相手が悪かっただけだ」
「ここらで一番強かったな。危うく針まみれにされてたぞ」
「雑魚とばっかやってたから俺らも気が抜けてたな。ちょい気合入れ直すか」
魔石を取り出すとマンティコアのは(小)の大きさだった。
「やっと魔石(小)ゲットだぜ!」
「(中)クラスの魔物ってここにはいないかもしれんな」
「(中)と言ってもピンキリだぞ!ゴブさんの強さなんか(大)でもおかしくないし」
「魔石の大きさと強さってのは比例しないのかもな」
マンティコアをアイテムボックスに収納した。
「今日はかなり進んだし少し暗くなったからここまでにしよう」
「そうだな。まあまあ疲れたぞ」
「んじゃココに砦作るわ」
そう言ってアニキが標準サイズの砦を建てた。
中に入り、壁に『マンティコア』と彫って、マンティコア風のオブジェを設置。
「わははは!たしかにわかりやすいぞ」
「せめてもの弔いだ」
たぶんテキトーに言っただけだな。
そしてダンジョンの部屋に戻り、その日はカニを食ってすぐ寝たのだった。
************************************************************
「アニキ!向こうにデカいのがいる!たぶんドラゴン」
塔の上から偵察中に発見してアニキにすぐ伝えた。
「そりゃもう行くしかあるまい!」
「アッチの方向だ!」
そばに近寄るとやはりそこにはドラゴンがいた。
名前 :ウィンドドラゴン(下位竜)
「ウィンドドラゴンキターーーーー!」
「ファイヤーじゃなくて良かったな。山火事になる所だ」
「ギョアアアアアアアアアアアアアアア!!」
ウィンドドラゴンがオレらに気付き咆哮を上げた。
「赤結界!アニキにも赤結界!」
今回はちゃんと剣を手放してから結界を張った。
「緑結界でも十分だった気もするが、怪我してもアホくさいしな」
「雪原ツアーでオレらの腕、絶対鈍ってるから真面目にやろう」
「だな」
いきなりのブレスを屈んでやり過ごし、ドラゴンに特攻した。
・・・・・
「ダメだな。暴れてスッキリはしたが、今更下位竜と戦った所でいい刺激にはならん」
「まあねー。でも死神ともう一度戦いたくはないぞ」
「そいつは俺も勘弁だ。まあ戦いの日々とは当分オサラバしてえな」
雪原ツアーやってた時以外毎日のように戦ってたもんな。
ちなみにジャングルのモンスターくらいじゃ戦ってるウチには入らん。
「お?ドラゴンだけあって(中)の魔石だ」
「レジェンド引くのは当分無理だな」
「ん?・・・あああああああああああああ!」
「どうした?」
「最後のレジェンドガチャ、まだやってなかった!!!」
「あーー!!そういや脱出してすぐ雪原ツアーに入ったもんな」
「なんで長い間ずっと忘れてたんだ!?」
「まあ雪原ツアーが忙しかったからとしか言えんな・・・」
思い出したらもうレジェンド引きたくて堪らなくなって来たぞ!
3
お気に入りに追加
140
あなたにおすすめの小説

赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!
ほむらさん
ファンタジー
ヘルメット、マスク、そして赤い軍服。
幸か不幸か、偶然この服を手に入れたことにより、波乱な人生が幕を開けた。
これは、異世界で赤い流星の衣装を一生涯着続けることになった男の物語。
※服は話の流れで比較的序盤に手に入れますが、しばらくは作業着生活です。
※主人公は凄腕付与魔法使いです。
※多種多様なヒロインが数多く登場します。
※戦って内政してガチャしてラッキースケベしてと、バラエティー豊かな作品です。
☆祝・100万文字達成!皆様に心よりの感謝を!
小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+にも投稿しています。


ウルティメイド〜クビになった『元』究極メイドは、素材があれば何でも作れるクラフト系スキルで商売をして生計を立てていく〜
西館亮太
ファンタジー
「お前は今日でクビだ。」
主に突然そう宣告された究極と称されるメイドの『アミナ』。
生まれてこの方、主人の世話しかした事の無かった彼女はクビを言い渡された後、自分を陥れたメイドに魔物の巣食う島に転送されてしまう。
その大陸は、街の外に出れば魔物に襲われる危険性を伴う非常に危険な土地だった。
だがそのまま死ぬ訳にもいかず、彼女は己の必要のないスキルだと思い込んでいた、素材と知識とイメージがあればどんな物でも作れる『究極創造』を使い、『物作り屋』として冒険者や街の住人相手に商売することにした。
しかし街に到着するなり、外の世界を知らない彼女のコミュ障が露呈したり、意外と知らない事もあったりと、悩みながら自身は究極なんかでは無かったと自覚する。
そこから始まる、依頼者達とのいざこざや、素材収集の中で起こる騒動に彼女は次々と巻き込まれていく事になる。
これは、彼女が本当の究極になるまでのお話である。
※かなり冗長です。
説明口調も多いのでそれを加味した上でお楽しみ頂けたら幸いです

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編

クラスまるごと異世界転移
八神
ファンタジー
二年生に進級してもうすぐ5月になろうとしていたある日。
ソレは突然訪れた。
『君たちに力を授けよう。その力で世界を救うのだ』
そんな自分勝手な事を言うと自称『神』は俺を含めたクラス全員を異世界へと放り込んだ。
…そして俺たちが神に与えられた力とやらは『固有スキル』なるものだった。
どうやらその能力については本人以外には分からないようになっているらしい。
…大した情報を与えられてもいないのに世界を救えと言われても…
そんな突然異世界へと送られた高校生達の物語。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる