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ダンジョン編
103 脱出
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「金貨100枚に宝石60個、あとはこの指輪だな」
「流石は10階のご褒美ってところか。んじゃ指輪鑑定してみっか」
[星屑の指輪]
:神が作り出したと伝えられる指輪。素材は不明。評価S
:装備者のMPが30%増える。
:自動修復(強)サイズ自動調節 衝撃耐性+
「大当たりじゃん!」
「コテツの指輪ほどじゃないがこれもすげえわ」
「これはアニキが装備しなよ」
「これもコテツが装備したほうが効果的だろう」
「もうダンジョン攻略したんだし、そう効率ばかり求める必要無くない?」
「あー、まあそれもそうだな。んじゃコイツは俺が頂くとしよう」
アニキが左手中指に指輪を装備した。
うん、やっぱ利き手じゃない中指が一番しっくりくるよな。
「俺も死神戦でMP消費しまくったから、ちょっとしか増えてねえわ」
「わはははは!土壁すごいことになってたもんな」
「明日になれば実感も出来よう。んで財宝はいつものように山分けだ」
「超大金持ちだぞ!」
大金持ちと言っても毎日美味い物食ってるし、欲しい物もガチャで手に入れてるから使い道があるかは謎だ。まあ貧乏よりはいいだろさ。
「さて・・・そろそろ魔法陣に乗ってみるか」
「裏ボスの所にワープしたりして」
「オイやめろ!非常に不吉だしマジで有り得るんだよそれ!」
そして魔法陣の前に来た。
「まず俺が乗ってみよう。何が起きるかわからんから警戒しとけよ?」
「大丈夫だ、問題ない」
「んじゃ行くぜ!」
アニキが魔法陣に乗った瞬間、魔法陣が光りアニキが消えた。
一応異変が起きてないか周囲を警戒する。
・・・よし、問題ないな。オレも乗ってみよう!
コテツが魔法陣に乗るとまた魔法陣が光り景色が一転した。
************************************************************
ビュオオオオオオオオオオオォォォォォォォ
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
あ、ありのまま今起こった事を話すぜ!
「魔法陣に乗ったと思ったら見渡す限り真っ白だった」
な、何を言っているのかわからねーと思うが、オレも何でこうなったのかわからなかった。
「普通よぉ、長く苦しい戦いが終わってそこから脱出したら、緑の景色と温かい日差しが迎えてくれると思うわけよ」
「オレもそんな想像してた」
「なんで猛吹雪なんだよ!!!」
アニキの魂の叫びが響き渡る。いや、猛吹雪の中なので声はすぐかき消された。
「一面雪で真っ白だから何とも言えんけど、一応ここがダンジョン入口なんじゃね?」
「その可能性は高いな。少し掘ってみっか」
「いや、デンジャラスファイヤーで溶かしてみる」
「えーと、後ろが雪山なんで、たぶんここが入口な気がするな」
「んじゃコッチに撃つぞ。デンジャラスファイヤー!」
コテツの特大ファイヤーが雪山に炸裂し、そこから岩山が出現した。
「おー岩山になったぞ!」
「んじゃこのでかい穴が入口か」
やっぱ吹雪で完全に埋まってたんだな。
「うーん・・・、穴に入ってみる?」
「いや、折角脱出して来たのにすぐ戻るのは御免だ。ちょっと待ってろ」
岩山とは逆方向にアニキが石壁を作り出した。
マジックポーションを飲んでMPを補充しつつ、数分後に砦が完成する。
「よし、こんなもんだろ。中入るぞ!」
「すげーな!ドアもあるじゃん」
中は光があまり入って来なくて暗かった。
「んーー困ったな。穴開けると雪入ってくるだろうし」
アニキが砦の改良をする。
光が入るように四角い穴を数か所に開け、穴の外側の壁を伸ばし吹雪が入りにくいようにする。
「それなりに明るくはなったが、これじゃ家としては使えんな。寒すぎる!」
中央に木材を出しファイヤーで点火。
「はぁ~、あったけえ・・・」
「うむ。・・・いやいや、俺らは難民キャンプみたいなことをしに来たわけじゃねえぞ!」
「んー、でもどうする?」
「どうするっつってもなあ。吹雪の中突き進んで行くしか道は無かろうよ」
「ある程度進んだら家作ってーみたいな感じか」
「まあそのパターンで行くしかねえな」
やっとダンジョン突破したのに、また試練が来るとはね。
「前にコテツが作った部屋の鍵が完全に無駄になったな。こんな所に来る奴なんか存在しねえわ」
「あれ作るの苦労したのになー。鍵は取っ払おう」
「ところで、雪の中じゃ無理だろうがココみたいな風景なら転移で戻って来られるか?」
「んーーー、たぶん大丈夫。何か目印あればなお良い」
「ふむ。んじゃ壁に番号書いとくか。砦を作るたびに番号増やして行けば、新しい番号の砦を目印にどんどん進めるだろう?」
「おー、その作戦で行こう!」
アニキが壁に『1』と彫った。
そして壁の前に謎のオブジェを設置し印象に残るようにしてくれた。
「ぷっ!その謎生物はなんだ?」
「わからん、テキトーだ。毎回違うもの置くからその場の閃きでこんなの置いてくぞ」
「わははは!誰かがここに迷い込んだら意味不明すぎて絶対悩むぞ!」
「ハハッ!だろうな!まあこんな所に人なんて来ないだろうけどな」
そしてボス戦の疲れもあったので、普通に転移で部屋に帰って寝たのだった。
「流石は10階のご褒美ってところか。んじゃ指輪鑑定してみっか」
[星屑の指輪]
:神が作り出したと伝えられる指輪。素材は不明。評価S
:装備者のMPが30%増える。
:自動修復(強)サイズ自動調節 衝撃耐性+
「大当たりじゃん!」
「コテツの指輪ほどじゃないがこれもすげえわ」
「これはアニキが装備しなよ」
「これもコテツが装備したほうが効果的だろう」
「もうダンジョン攻略したんだし、そう効率ばかり求める必要無くない?」
「あー、まあそれもそうだな。んじゃコイツは俺が頂くとしよう」
アニキが左手中指に指輪を装備した。
うん、やっぱ利き手じゃない中指が一番しっくりくるよな。
「俺も死神戦でMP消費しまくったから、ちょっとしか増えてねえわ」
「わはははは!土壁すごいことになってたもんな」
「明日になれば実感も出来よう。んで財宝はいつものように山分けだ」
「超大金持ちだぞ!」
大金持ちと言っても毎日美味い物食ってるし、欲しい物もガチャで手に入れてるから使い道があるかは謎だ。まあ貧乏よりはいいだろさ。
「さて・・・そろそろ魔法陣に乗ってみるか」
「裏ボスの所にワープしたりして」
「オイやめろ!非常に不吉だしマジで有り得るんだよそれ!」
そして魔法陣の前に来た。
「まず俺が乗ってみよう。何が起きるかわからんから警戒しとけよ?」
「大丈夫だ、問題ない」
「んじゃ行くぜ!」
アニキが魔法陣に乗った瞬間、魔法陣が光りアニキが消えた。
一応異変が起きてないか周囲を警戒する。
・・・よし、問題ないな。オレも乗ってみよう!
コテツが魔法陣に乗るとまた魔法陣が光り景色が一転した。
************************************************************
ビュオオオオオオオオオオオォォォォォォォ
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
あ、ありのまま今起こった事を話すぜ!
「魔法陣に乗ったと思ったら見渡す限り真っ白だった」
な、何を言っているのかわからねーと思うが、オレも何でこうなったのかわからなかった。
「普通よぉ、長く苦しい戦いが終わってそこから脱出したら、緑の景色と温かい日差しが迎えてくれると思うわけよ」
「オレもそんな想像してた」
「なんで猛吹雪なんだよ!!!」
アニキの魂の叫びが響き渡る。いや、猛吹雪の中なので声はすぐかき消された。
「一面雪で真っ白だから何とも言えんけど、一応ここがダンジョン入口なんじゃね?」
「その可能性は高いな。少し掘ってみっか」
「いや、デンジャラスファイヤーで溶かしてみる」
「えーと、後ろが雪山なんで、たぶんここが入口な気がするな」
「んじゃコッチに撃つぞ。デンジャラスファイヤー!」
コテツの特大ファイヤーが雪山に炸裂し、そこから岩山が出現した。
「おー岩山になったぞ!」
「んじゃこのでかい穴が入口か」
やっぱ吹雪で完全に埋まってたんだな。
「うーん・・・、穴に入ってみる?」
「いや、折角脱出して来たのにすぐ戻るのは御免だ。ちょっと待ってろ」
岩山とは逆方向にアニキが石壁を作り出した。
マジックポーションを飲んでMPを補充しつつ、数分後に砦が完成する。
「よし、こんなもんだろ。中入るぞ!」
「すげーな!ドアもあるじゃん」
中は光があまり入って来なくて暗かった。
「んーー困ったな。穴開けると雪入ってくるだろうし」
アニキが砦の改良をする。
光が入るように四角い穴を数か所に開け、穴の外側の壁を伸ばし吹雪が入りにくいようにする。
「それなりに明るくはなったが、これじゃ家としては使えんな。寒すぎる!」
中央に木材を出しファイヤーで点火。
「はぁ~、あったけえ・・・」
「うむ。・・・いやいや、俺らは難民キャンプみたいなことをしに来たわけじゃねえぞ!」
「んー、でもどうする?」
「どうするっつってもなあ。吹雪の中突き進んで行くしか道は無かろうよ」
「ある程度進んだら家作ってーみたいな感じか」
「まあそのパターンで行くしかねえな」
やっとダンジョン突破したのに、また試練が来るとはね。
「前にコテツが作った部屋の鍵が完全に無駄になったな。こんな所に来る奴なんか存在しねえわ」
「あれ作るの苦労したのになー。鍵は取っ払おう」
「ところで、雪の中じゃ無理だろうがココみたいな風景なら転移で戻って来られるか?」
「んーーー、たぶん大丈夫。何か目印あればなお良い」
「ふむ。んじゃ壁に番号書いとくか。砦を作るたびに番号増やして行けば、新しい番号の砦を目印にどんどん進めるだろう?」
「おー、その作戦で行こう!」
アニキが壁に『1』と彫った。
そして壁の前に謎のオブジェを設置し印象に残るようにしてくれた。
「ぷっ!その謎生物はなんだ?」
「わからん、テキトーだ。毎回違うもの置くからその場の閃きでこんなの置いてくぞ」
「わははは!誰かがここに迷い込んだら意味不明すぎて絶対悩むぞ!」
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