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ダンジョン編
96 時は来た!それだけだ
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「らあッ!!!」
アニキ渾身の回転斬りが黒龍の鱗を斬り裂く。
反撃の隙を与えず、チビ結界で高くまで登っていたコテツが追撃。
「ジャスティス!!」
『ギャアアアアアアアアアッッ!!』
黒龍の首に深い傷を与えることに成功。
「よしッ!一気に決めるぞ!コテツ、加速だ!」
「加速!アニキにも加速!」
黒龍が死に物狂いでブレスを吐くが、それをジャンプで躱し空中にチビ結界を作り着地。
アニキが土壁を駆け上がるのを確認し、黒龍の首の後ろ側にチビ結界を作る。
「トドメだ!狙いは首!」
「了解ッ!」
正面からアニキの大剣が首を大きく斬り裂き、後ろからはチビ結界を蹴って勢いを付けたコテツの槍が黒龍の首を抉る。
『グガアアアアアアアアアアアァァ』
最後に断末魔の叫びをあげとうとう黒龍が力尽きた。
「ハアッ、ハアッ、ハアーッ」
「はあッ、どうだ?これはいったろ?」
【レベルが上がりました】
「っしゃああああああああああっッ!!!」
「やっと終わったーーー!!はひーーーっ」
とうとう9階のボスも撃破だ!いやーキツかったー。
久々のドラゴンだったんだけど下位竜とは全然違うのな!
「これが本物のドラゴンだったんだな」
「いや、最初のもドラゴンはドラゴンだろ?強さが桁違いなだけで」
「まあそうなんだけどさ!それよりアニキ!待望のレジェンドだぞ」
「ウム。今回も苦労したなあ。ついでだからここで血抜きもしてくべ」
「おっけーい」
首の傷にブラッディナイフを突き刺し血抜きを開始。
これだけでお手軽に血抜きが出来るので、もう血をもったいないとは思わなくなったな。でもちょっとくらい血を保存しとくか。黒龍ともなると貴重かもしれんし。
というわけで一旦ナイフを抜いて、取り出した棺桶6号に血を溜める。棺桶に血がいっぱいになった所で蓋をしてアイテムボックスに収納。そしてまた血抜きを開始した。
「黒龍だし貴重そうだから棺桶6号に血も少し取っといたぞ」
「なんつっても上位の龍だからな。取っといて悪いことはあるまい」
血抜きが終わり、収納の前にドラゴンから魔石(大)を取り出した。
「ほい、アニキ!」
「お、サンキュ。次は俺の番だったか」
「んじゃ黒龍は収納しとく」
広場を見渡して忘れ物が無いか確認したあと奥の部屋に進んだ。
「やっぱり階段かぁ」
「しゃーない。だが次は10階だ!いよいよ脱出のチャンス到来よ」
「5階の時は階段見て涙目だったよな・・・」
「俺も泣いたわ。だが今回倒したのは黒龍だぞ?もうダンジョン作ったヤツもお腹いっぱいだろ。次くらいでネタも尽きるハズだ!」
「おーなるほど!そう考えると次でクリアとしか思えないな!」
「ただ黒龍の次となると何が出て来るか想像つかんわ」
「とうとう魔王が来るか!?」
「まあそんなレベルのボスだろうな」
そんな会話をしながら宝箱の前に到着。
「んじゃ俺が開けるぞ」
「バッチ来い!」
中に入っていたのは財宝だった。
「お?財宝は久々だな!」
「もうオレら大富豪確定じゃん!」
中身は金貨が60枚、宝石は50個、そして水ガチャの銀から出たのと同じ万能薬が3本だった。当然二人で山分けした。
「階段の下に降りた所でいつもと一緒だろうし、今日はこのまま帰るべ」
「そうだな。レインボーの時間だぞ!・・・んじゃ転移!」
・・・・・
気高く聳え立つレジェンドガチャ。挑むのはこれでとうとう10回目か。
ボス戦で2個同時ゲット出来たのは結局4階の時だけだった。
「ふー、いつもなら気合に満ちてる所なんだが、レジェンドの戦績が酷すぎて正直自信を喪失している」
「諦めたらそこで試合終了ですよ?」
「わかってはいるんだが、俺の引きの悪さ見てきただろ?赤、緑、青、青だぞ!もう次も青しか引ける気がしねえ」
たしかにレジェンドでその成績じゃ萎えるよなあ。
「オレが思うに、アニキの欠点は欲望に飲まれやすいとこだと思う。ガチャで大切なことは3つなんだ。コンディションをしっかり整える。極限まで精神を集中。欲望に飲まれてはいけない」
「ほう、なるほど・・・」
「なので今回は完全に無心で挑むしかない!宇宙を感じればそこへ辿り着くハズ」
「わかった。目が覚めたぜ!無の極致へ行ってみせよう」
「最近のオススメは、魔石をセットしてレバーを光らせてからの精神統一だ。精神が漲ってからの作業は少ないほうがいい」
「確かにその通りかもしれんな。よし!その手順で挑んでみよう」
アニキがレジェンドガチャに魔石(大)をセットした。
そして座禅を組み精神統一に入る。
目を開く。そして完璧なフォームでレバーを回した。
アニキがとうとうやりおった!
見ただけでわかる。今のアニキには一点の曇りも無い。
ガチャコン!キュピピピン!
「おっしゃああああああああッッッ!!!貰ったぞ、金!」
「キターーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
カードに書かれている文字は【服】
カードがカプセルごと服に変化した。そう、長い間追い求めた白い特攻服に!
アニキ渾身の回転斬りが黒龍の鱗を斬り裂く。
反撃の隙を与えず、チビ結界で高くまで登っていたコテツが追撃。
「ジャスティス!!」
『ギャアアアアアアアアアッッ!!』
黒龍の首に深い傷を与えることに成功。
「よしッ!一気に決めるぞ!コテツ、加速だ!」
「加速!アニキにも加速!」
黒龍が死に物狂いでブレスを吐くが、それをジャンプで躱し空中にチビ結界を作り着地。
アニキが土壁を駆け上がるのを確認し、黒龍の首の後ろ側にチビ結界を作る。
「トドメだ!狙いは首!」
「了解ッ!」
正面からアニキの大剣が首を大きく斬り裂き、後ろからはチビ結界を蹴って勢いを付けたコテツの槍が黒龍の首を抉る。
『グガアアアアアアアアアアアァァ』
最後に断末魔の叫びをあげとうとう黒龍が力尽きた。
「ハアッ、ハアッ、ハアーッ」
「はあッ、どうだ?これはいったろ?」
【レベルが上がりました】
「っしゃああああああああああっッ!!!」
「やっと終わったーーー!!はひーーーっ」
とうとう9階のボスも撃破だ!いやーキツかったー。
久々のドラゴンだったんだけど下位竜とは全然違うのな!
「これが本物のドラゴンだったんだな」
「いや、最初のもドラゴンはドラゴンだろ?強さが桁違いなだけで」
「まあそうなんだけどさ!それよりアニキ!待望のレジェンドだぞ」
「ウム。今回も苦労したなあ。ついでだからここで血抜きもしてくべ」
「おっけーい」
首の傷にブラッディナイフを突き刺し血抜きを開始。
これだけでお手軽に血抜きが出来るので、もう血をもったいないとは思わなくなったな。でもちょっとくらい血を保存しとくか。黒龍ともなると貴重かもしれんし。
というわけで一旦ナイフを抜いて、取り出した棺桶6号に血を溜める。棺桶に血がいっぱいになった所で蓋をしてアイテムボックスに収納。そしてまた血抜きを開始した。
「黒龍だし貴重そうだから棺桶6号に血も少し取っといたぞ」
「なんつっても上位の龍だからな。取っといて悪いことはあるまい」
血抜きが終わり、収納の前にドラゴンから魔石(大)を取り出した。
「ほい、アニキ!」
「お、サンキュ。次は俺の番だったか」
「んじゃ黒龍は収納しとく」
広場を見渡して忘れ物が無いか確認したあと奥の部屋に進んだ。
「やっぱり階段かぁ」
「しゃーない。だが次は10階だ!いよいよ脱出のチャンス到来よ」
「5階の時は階段見て涙目だったよな・・・」
「俺も泣いたわ。だが今回倒したのは黒龍だぞ?もうダンジョン作ったヤツもお腹いっぱいだろ。次くらいでネタも尽きるハズだ!」
「おーなるほど!そう考えると次でクリアとしか思えないな!」
「ただ黒龍の次となると何が出て来るか想像つかんわ」
「とうとう魔王が来るか!?」
「まあそんなレベルのボスだろうな」
そんな会話をしながら宝箱の前に到着。
「んじゃ俺が開けるぞ」
「バッチ来い!」
中に入っていたのは財宝だった。
「お?財宝は久々だな!」
「もうオレら大富豪確定じゃん!」
中身は金貨が60枚、宝石は50個、そして水ガチャの銀から出たのと同じ万能薬が3本だった。当然二人で山分けした。
「階段の下に降りた所でいつもと一緒だろうし、今日はこのまま帰るべ」
「そうだな。レインボーの時間だぞ!・・・んじゃ転移!」
・・・・・
気高く聳え立つレジェンドガチャ。挑むのはこれでとうとう10回目か。
ボス戦で2個同時ゲット出来たのは結局4階の時だけだった。
「ふー、いつもなら気合に満ちてる所なんだが、レジェンドの戦績が酷すぎて正直自信を喪失している」
「諦めたらそこで試合終了ですよ?」
「わかってはいるんだが、俺の引きの悪さ見てきただろ?赤、緑、青、青だぞ!もう次も青しか引ける気がしねえ」
たしかにレジェンドでその成績じゃ萎えるよなあ。
「オレが思うに、アニキの欠点は欲望に飲まれやすいとこだと思う。ガチャで大切なことは3つなんだ。コンディションをしっかり整える。極限まで精神を集中。欲望に飲まれてはいけない」
「ほう、なるほど・・・」
「なので今回は完全に無心で挑むしかない!宇宙を感じればそこへ辿り着くハズ」
「わかった。目が覚めたぜ!無の極致へ行ってみせよう」
「最近のオススメは、魔石をセットしてレバーを光らせてからの精神統一だ。精神が漲ってからの作業は少ないほうがいい」
「確かにその通りかもしれんな。よし!その手順で挑んでみよう」
アニキがレジェンドガチャに魔石(大)をセットした。
そして座禅を組み精神統一に入る。
目を開く。そして完璧なフォームでレバーを回した。
アニキがとうとうやりおった!
見ただけでわかる。今のアニキには一点の曇りも無い。
ガチャコン!キュピピピン!
「おっしゃああああああああッッッ!!!貰ったぞ、金!」
「キターーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
カードに書かれている文字は【服】
カードがカプセルごと服に変化した。そう、長い間追い求めた白い特攻服に!
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