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ダンジョン編

91 決戦!4階ボス

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「そろそろMPの回復終わったか?」

「んー、満タンだな。いつでも行けるぞ」

会議しながらMP回復は前回と一緒なんだが会議室の横が戦場だった3階とは違い、今回はそこから4階ボス横の部屋まで歩きだった。会議室の場所変えたら?って話しもあったんだけど、4階はジメジメしてるから会議室に使うには不快ってことで却下された。海鮮ども弱いからボスんとこ来るまでそんなに疲れないしな。

「最初はネクロマンサー1体だけだから、青結界張ってすぐ二人で速攻をかける。倒せたら一瞬で終わるかもしれんな」
「楽に倒せるのが1番なんだけどね」
「召喚魔法が発動したら打ち合わせ通り二手に分かれるぞ。その際は状況判断で、ゾンビ大量ならば俺の目の前に、ドラゴンゾンビならばドラゴンに潰されなくていい感じに戦えそうな場所に棺桶2号を出してくれ。それ以外が出たとしてもコテツの判断で棺桶2号をいい位置に頼む」
「任せとけ!」
「マジックポーションはMP半分になった時点で使うこと」
「オーケイだ」

「んじゃ行くぞ!結界を頼む」
「青結界!アニキにも青結界!」

「よし、特攻!」


・・・・・


「見えたッ!ネクロ野郎だ」

こちらの姿を確認したネクロマンサーが早速杖を振り上げる。

「青結界!アニキにも青結界!」

結界が消されてすぐ青結界を張り直す。そしてアニキの斬撃がネクロの首を捉えた。

グシャッ!

「なんだと!?」
「ネクロも結界張ってんのか!」

アニキの攻撃で半壊したので、オレも追撃の一撃を加えると結界が砕け散った。
二人で速攻片を付けようと攻撃するとネクロが消えた。

「「は?」」

どこ行ったのかとキョロキョロ見渡すがどこにも「あ、いたぞ!」
奥の部屋入口の横あたりまで転移したようで杖を振りかざしている。

「アイツも転移使うのかよ!」

『@lsンgぇmゃpくデfdpンズいflkyz』

「やられた!召喚だ」

辺り一面に大量のゾンビが沸いた。
すかさずアニキの目の前にヒシャク2本を添えて棺桶2号を配置する。

「オレはネクロに特攻するからあとは頼んだ!」
「任せろ!全員聖水で殺菌消毒してやるわ!」

いつの間にか結界が消されていたので、自分とアニキに青結界を張り直す。
ゾンビが手薄なルートを選択して特攻!

手薄と言ってもゾンビまみれなので、黒槍で薙ぎ払いながら少しずつ前進して行く。
あーこんな状況になるのなら棺桶3号も用意しておけば良かった。なんで3号も作るって話しにならなかったのだろう?完璧な作戦のつもりでも毎回どこかに穴があるもんだな。
そもそもネクロが遠くに転移するのが想定外だったし。

ゾンビをバッタバッタとなぎ倒しながら進むとようやくネクロの姿が見えた。

「クソが!また結界消えてるし!」

青結界を張り直してからザッとアニキを探すがゾンビまみれで見つけることが出来ず、しょうがないからアニキには結界ナシで頑張ってもらうこととしネクロに接近する。

「やっと辿り着いたぞネクロ野郎!」

怒りの三段突きでネクロの結界を破壊した途端、目の前が真っ赤に染まる。
あぶねッ!魔法来やがった!
結界のお陰でセーフだったが、いつの間にかキャンセルしてくるヤツだから一瞬も気を抜けない。

近寄ろうとすると結界を消され、青結界を張り直し攻撃をするとヤツの結界に阻まれ、結界を破壊したと思いきや魔法が飛んでくる。
なんという泥沼な戦いなのか・・・。コイツも大ッ嫌いだ!

ふとアニキを探すとすでにゾンビの大半が倒されていて、大剣を持ったヤバそうなヤツと戦っている。
ネクロと泥沼しながら鑑定してみると、アニキと戦ってるモンスターの名前はデスナイトだった。

マジックポーションを飲みアニキに赤結界をかける。
ホントは銀結界をかけてあげたかったがコッチも泥沼でMPに余裕が無い。
アニキがチラッとこっちを見たので、結界に気付いてくれたようだ。

それにしてもこのままじゃジリ貧だ。ネクロのMPが尽きるかなんてわからんからこのまま泥沼してる場合ではない。魔法特化な敵だけあって防御を破って攻撃入れる隙が無いんだよ。チャンスと思ったら攻撃魔法飛んで来てすぐ振り出しに戻るの繰り返し。

もう怒ったぞ!そっちが知らない戦法で攻めてやる!
まずはマジックポーションを一気飲み。

「チビ結界チビ結界チビ結界チビ結界!」

ネクロの左右と上と目の前に視界を塞ぐようににチビ結界を張って囲む。

「転移!」

すかさず背後に転移し黒槍で三段突きを入れ結界を破壊。
ネクロが気付き後ろを向くが構わず、袈裟斬り、一閃、突きの3連コンボを叩き込む!

ヤツも杖でなんとか防御をするが、最後の突きは防げず黒槍がネクロの体を貫いた。
不意に手応えが無くなりネクロの姿が消える。

「転移!」

わかってんだよ!お前が逃げることぐらい!
素早くネクロを見つけ出し、転移から速攻で三段突きを叩き込んだ。

顔面、首、胸に風穴を開けられ、ネクロマンサーもとうとう力尽きる。


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