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ダンジョン編
81 アニキの危険な挑戦
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結局その日は部屋に帰ることにした。円卓会議室には聖水が無いからだ。
そして部屋に戻ってから聖水を入れる樽を作り、がぶ飲み用のヒシャクも何個か作る。
会議室に樽を置いとけば聖水が温くなるしホコリも入るので、アイテムボックスに入れて置くことにした。
アニキは基本4階の狩りなので、オレと同じく会議室から通った方が効率がいい。なので円卓会議室に毛皮を持って行き、アニキが土魔法で作ったベッドに毛皮を敷いて宿泊施設を完成させた。寝る場所が増えるとその分毛皮も使うので、そろそろまた毛皮の量産しなきゃならんな。
「そうそう、ノーマルガチャから黒いTシャツ出たんでコテツにやるよ。その服ならコッチの黒シャツのほうが合うだろ?あと靴下もいっぱい出たんでコレもやろう」
黒いTシャツかー。たしかにアニキの言う通りだ。靴下もありがたい。
「サンキューアニキ!水ガチャはどうだった?」
「ライフポーションと毒消しポーションばっかだな。マジックポーションは緑だからテキトー回しじゃ少し厳しいな。次からは、少しだけテキトー回しに調整してみるつもりだ」
「なるほど・・・。確かに緑狙いって難しいかもだ」
運の調整という荒行が果たして出来るのか?という疑問はあるけど、やってみる価値は絶対ある。精神集中で運を引き寄せるやり方は間違いなく効果があると信じている。ならば微調整が出来ても不思議じゃあない。
「よし、んじゃそろそろ狩りに行って来る。コテツは修行頑張れ!」
「今日からはここに寝泊まりしての強化合宿だ!すぐに強くなってやる!」
「赤ゴブの一撃には要注意だぞ?まあココには棺桶あるから死ななきゃ大丈夫とは思うがな」
「んむ。気を付ける。結界の時間切れの時が一番危ないしな」
ということで今日も修行開始だ!
************************************************************
「あ”~~~、4階少し飽きてきたな・・・」
アニキが帰ってきた。
「海鮮ども弱いもんな。単調作業の繰り返しはたしかに飽きるかも」
「そう、それなんだよ!張り合いのある魔物がまるでいねえ。水竜また沸かねえかなあ」
中ボスクラスも一回倒したら沸かないんだよな。ゴブさんはすぐ沸くのに。
「たまには気晴らしに3階攻めてみるとかは?」
「3階か・・・アリだな。クソ猿ってのまだ見てねえし」
「アレは見なくてもいいと思うけど。ウンコだぞ?」
「まあ一度戦ってみりゃコテツの気持ちも理解出来よう」
「どうしても行くと言うのならコレを授けよう」
グレンガルダンの盾をアニキに渡した。オレには結界があるからまったく使わんし。
「なるほど、これでクソから身を守れってことか」
「絶対必要!間違いないから」
「ありがたく頂いとくぜ」
そんな会話のあと海鮮三昧の食事をし、新しいベッドで眠りについた。
・・・・・
今日もゴブさんとの修行を終え、ベンチで休憩してるとアニキが帰ってきた。
「もう絶対左の道には行かんぞ!」
「ぷぷっ!やっぱり行ってきたんかー!」
アニキが水筒から聖水を一気飲みする。
「ぷはーッ、猿一匹ん時はまだ良かったんだよ。三匹んとこ酷すぎるだろ!アレは」
あの悲惨な戦いを思い出す。つか思い出したくもない嫌な記憶だ。
「永久無限クソ地獄、ほんとヤバイ」
「盾のおかげでマジ助かったわ!糞は聖水で洗い流したが、強烈な匂いのアレをマジックバッグに入れたくないんで入口んとこに置いてある。匂いが消えるまであそこに放置しといてくれ」
「了解だ!・・・一緒に置いてあるブラシって前からあったっけ?」
「あー昨日ガチャから出したんだがいきなり出番が来たな。酷い使い方をしてしまったから、もう掃除用として使うしか無くなっちまった」
「南無~~」
「そういや中ボス部屋の奥に面白い魔物がいたぞ」
「あ、そういえば中ボスの奥行ってないや」
「それがよ、俺に変身しやがった!」
「ええ!?」
「ドッペルゲンガーって名前だった。聞いた事あるだろ?この名前」
「あーどこかで聞いた名前な気がする」
ドッペルゲンガーか。何で聞いたんだっけ・・・、テレビかな?
「マジでビビったぞ!?だって通路の先に俺が立ってるんだもの」
「捕まえたら分身の術が使えるな!」
「自分と同じ顔が近くにいたら気持ち悪いだろ!」
「んーー、たしかに裸で走り回られたりしたら困るぞ」
「でよ、近づいたら魔剣で襲い掛かってきたんで反撃したわけよ」
「魔剣も持ってんのか!・・・ん?それって倒したら魔剣二つにならん?」
「一瞬俺もそう期待したんだが、残念ながら倒した途端真っ黒な魔物になって魔剣も消えた」
「やっぱダメかー!」
まあそう簡単に魔剣が増殖したら色々ヤバイよな。
「んでドッペルの強さなんだが、非常に微妙だったわ。動きにキレが無いというか、もっさりしてるというか・・・とにかく先生には成れんなアレじゃ」
「なんだ、あんまり強くないのか」
「まあそういうこった。クソ猿ゾーン通ってまで狩りたい魔物では無い」
あーそっか。クソ猿越えて行かんとドッペルゲンガーに会えないんだな。
じゃあ別に会わなくてもいいや。
そして部屋に戻ってから聖水を入れる樽を作り、がぶ飲み用のヒシャクも何個か作る。
会議室に樽を置いとけば聖水が温くなるしホコリも入るので、アイテムボックスに入れて置くことにした。
アニキは基本4階の狩りなので、オレと同じく会議室から通った方が効率がいい。なので円卓会議室に毛皮を持って行き、アニキが土魔法で作ったベッドに毛皮を敷いて宿泊施設を完成させた。寝る場所が増えるとその分毛皮も使うので、そろそろまた毛皮の量産しなきゃならんな。
「そうそう、ノーマルガチャから黒いTシャツ出たんでコテツにやるよ。その服ならコッチの黒シャツのほうが合うだろ?あと靴下もいっぱい出たんでコレもやろう」
黒いTシャツかー。たしかにアニキの言う通りだ。靴下もありがたい。
「サンキューアニキ!水ガチャはどうだった?」
「ライフポーションと毒消しポーションばっかだな。マジックポーションは緑だからテキトー回しじゃ少し厳しいな。次からは、少しだけテキトー回しに調整してみるつもりだ」
「なるほど・・・。確かに緑狙いって難しいかもだ」
運の調整という荒行が果たして出来るのか?という疑問はあるけど、やってみる価値は絶対ある。精神集中で運を引き寄せるやり方は間違いなく効果があると信じている。ならば微調整が出来ても不思議じゃあない。
「よし、んじゃそろそろ狩りに行って来る。コテツは修行頑張れ!」
「今日からはここに寝泊まりしての強化合宿だ!すぐに強くなってやる!」
「赤ゴブの一撃には要注意だぞ?まあココには棺桶あるから死ななきゃ大丈夫とは思うがな」
「んむ。気を付ける。結界の時間切れの時が一番危ないしな」
ということで今日も修行開始だ!
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「あ”~~~、4階少し飽きてきたな・・・」
アニキが帰ってきた。
「海鮮ども弱いもんな。単調作業の繰り返しはたしかに飽きるかも」
「そう、それなんだよ!張り合いのある魔物がまるでいねえ。水竜また沸かねえかなあ」
中ボスクラスも一回倒したら沸かないんだよな。ゴブさんはすぐ沸くのに。
「たまには気晴らしに3階攻めてみるとかは?」
「3階か・・・アリだな。クソ猿ってのまだ見てねえし」
「アレは見なくてもいいと思うけど。ウンコだぞ?」
「まあ一度戦ってみりゃコテツの気持ちも理解出来よう」
「どうしても行くと言うのならコレを授けよう」
グレンガルダンの盾をアニキに渡した。オレには結界があるからまったく使わんし。
「なるほど、これでクソから身を守れってことか」
「絶対必要!間違いないから」
「ありがたく頂いとくぜ」
そんな会話のあと海鮮三昧の食事をし、新しいベッドで眠りについた。
・・・・・
今日もゴブさんとの修行を終え、ベンチで休憩してるとアニキが帰ってきた。
「もう絶対左の道には行かんぞ!」
「ぷぷっ!やっぱり行ってきたんかー!」
アニキが水筒から聖水を一気飲みする。
「ぷはーッ、猿一匹ん時はまだ良かったんだよ。三匹んとこ酷すぎるだろ!アレは」
あの悲惨な戦いを思い出す。つか思い出したくもない嫌な記憶だ。
「永久無限クソ地獄、ほんとヤバイ」
「盾のおかげでマジ助かったわ!糞は聖水で洗い流したが、強烈な匂いのアレをマジックバッグに入れたくないんで入口んとこに置いてある。匂いが消えるまであそこに放置しといてくれ」
「了解だ!・・・一緒に置いてあるブラシって前からあったっけ?」
「あー昨日ガチャから出したんだがいきなり出番が来たな。酷い使い方をしてしまったから、もう掃除用として使うしか無くなっちまった」
「南無~~」
「そういや中ボス部屋の奥に面白い魔物がいたぞ」
「あ、そういえば中ボスの奥行ってないや」
「それがよ、俺に変身しやがった!」
「ええ!?」
「ドッペルゲンガーって名前だった。聞いた事あるだろ?この名前」
「あーどこかで聞いた名前な気がする」
ドッペルゲンガーか。何で聞いたんだっけ・・・、テレビかな?
「マジでビビったぞ!?だって通路の先に俺が立ってるんだもの」
「捕まえたら分身の術が使えるな!」
「自分と同じ顔が近くにいたら気持ち悪いだろ!」
「んーー、たしかに裸で走り回られたりしたら困るぞ」
「でよ、近づいたら魔剣で襲い掛かってきたんで反撃したわけよ」
「魔剣も持ってんのか!・・・ん?それって倒したら魔剣二つにならん?」
「一瞬俺もそう期待したんだが、残念ながら倒した途端真っ黒な魔物になって魔剣も消えた」
「やっぱダメかー!」
まあそう簡単に魔剣が増殖したら色々ヤバイよな。
「んでドッペルの強さなんだが、非常に微妙だったわ。動きにキレが無いというか、もっさりしてるというか・・・とにかく先生には成れんなアレじゃ」
「なんだ、あんまり強くないのか」
「まあそういうこった。クソ猿ゾーン通ってまで狩りたい魔物では無い」
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じゃあ別に会わなくてもいいや。
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