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ダンジョン編
79 そろそろ気になる4階ボス
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蟹づくしを思う存分楽しみアニキと二人、床で大の字になっていた。
「ヤバイほど美味かったな。ただ最強を決めるとなるとホタテと迷うとこ」
「あーーホタテも最強だったなー。というか4階の食い物全部最強」
「しかしウニ、テメーはダメだ」
「わはははは」
もうホント美味い物ばっかりすぎて、逆にドラゴンほとんど食べてないよ。
「ドラゴン食う暇が無い」
「ドラゴンの美味さもガチなんだが、こう海鮮物がいっぱいあるとなー」
「そういえば腹痛くならんね」
「ちゃんと火通して食ってるし浄化処理も完璧だからな」
「毒消しポーションあるからまた海鮮丼チャレンジしてみる?」
「そうだなー。もうちょいしたらまたやってみっか」
まだあの時の腹痛は記憶に新しい。オレも今すぐリベンジとなると食う時緊張しそうだ。すげー吐きそうにもなったし毒耐性Lv2上がるくらいだからマジでヤバイよな。
そんな会話をした後、その日は歯を磨いてすぐ寝たのだった。
************************************************************
翌朝
「問題の人魚ゾーンが楽勝になったということは、ようやくその先に進めるわけだ」
「そろそろボスいそうじゃない?」
「うむ。そしてまだ恒例のゴブリンが発見されていない」
「海鮮ゴブリンか!」
「例え食えるとしてもあんなの絶対食わないがな」
「オレもヤだぞ!」
「まあそういう事なんで偵察して来ようと思うんだがコテツはどうする?」
「んーーそろそろ修行しなきゃだけどボスは気になる。一緒に見に行くぞ!」
「よし、ならとっとと見に行こうぜ」
「んじゃ転移!」
・・・・・
今日も当然海鮮物を捕獲しながらどんどん進む。
そして人魚ゾーンまで来たんだが、耐性完璧なのでサクッと倒した。
「よし、この先は未踏破ゾーンだ。一応慎重に進むぞ」
「だな!人魚みたいに変なことしてくる敵いたらヤバイ」
と、警戒しながら進んだのだが、その先はボス横部屋だった。
「そろそろだとは思っていたが人魚のすぐ先だったか」
「ってことは向こうにたぶんゴブさんがいて、右の通路行くとボスだな」
「2階の黒ゴブは違うパターンだったから、向こうに居るのはゴブじゃないかもな」
「見て来る?」
「いや、先にボスの偵察をしよう。こっちのが気になる」
「んむ。オレも早くボス見たい」
ということでボスの偵察だ。またいきなり魔法くらうのは勘弁なので、銀結界を張ってから行くことにした。
「結界張ったから大丈夫だとは思うが慎重にな」
「海鮮ソーンのボスってやっぱそれっぽいヤツかな?」
「どうかな?ここの魔物は全部弱いが、ボスはきっとツエーぞー」
少しビクつきながら通路を進むとボスの姿が明らかとなる。
真っ黒のローブを着ていて、フードを被っているので顔は見えない。
名前 :ネクロマンサー
「ネクロマンサー、聞いたことあるような名前だ」
「杖持ってるぞ!めっちゃ魔法使ってきそうじゃね?」
するとネクロマンサーが無言で杖を振り上げた。
二人は魔法に警戒し、身構える。
「魔法来ねーな」
「何だったんだ?・・・アレ?」
妙な不安を感じたコテツがそれに気付く。
「あ!!!結界が無くなってる!」
「なにッ!?」
気付いたと同時にネクロマンサーが巨大な炎を撃ってきた。
「お化け赤!アニキにもお化け赤!」
張り直した結界でなんとか炎を防いだ。
そしてネクロマンサーがまた杖を振り上げ結界が消える。
「逃げるぞコテツ!」
「わかった!」
ハイパーダッシュで部屋まで撤退、なんとか逃げ切った。
「クッソ、あの野郎!結界キャンセルしてきやがるじゃん!」
「・・・これはまた作戦考える必要が出て来たな」
「結界が消えてるのに気付かなかったら丸焼けにされてたぞ」
「今パッと思いついたのは、アイツ相手に銀結界はダメだという事。すぐ消されるからMPの無駄になってしまう。となると白結界やチビ結界の連続使用か・・・」
たしかにすぐ消されるんじゃ、MP消費の多い赤結界銀結界は使えない。でもきっと魔法バンバン撃ってくるから結界ナシで耐えるのは絶対厳しい。・・・これは困ったぞ。
あれ?そういえばネクロマンサーってゲームにいたような・・・あっ!
「アニキ!ネクロマンサーってたしか死体操って来るモンスターだぞ!」
「死体だと!?ゾンビの召喚でもして来るのか」
「たぶん?部屋中ゾンビまみれとかになるかもしれない」
「色んな意味でキツいなそれは・・・」
ゾンビまみれで魔法バンバンとか考えただけで恐ろしいわ。
「となるとゾンビ対策に棺桶2号を作って持参する必要があるな」
「聖水かけてる暇あればいいけど・・・」
「ネクロ自体は物理攻撃力あるようには見えなかったから、二手に分かれて対処すればいいかもしれん」
「ボス担当とゾンビ担当かー」
「ただネクロは魔法撃ってくるから、コテツがボス担当になるぞ?出来るか?」
「修行すれば行ける!」
ボスとのタイマンかー!こうなったら一刻も早くゴブさん行って修行しなきゃな!
「ヤバイほど美味かったな。ただ最強を決めるとなるとホタテと迷うとこ」
「あーーホタテも最強だったなー。というか4階の食い物全部最強」
「しかしウニ、テメーはダメだ」
「わはははは」
もうホント美味い物ばっかりすぎて、逆にドラゴンほとんど食べてないよ。
「ドラゴン食う暇が無い」
「ドラゴンの美味さもガチなんだが、こう海鮮物がいっぱいあるとなー」
「そういえば腹痛くならんね」
「ちゃんと火通して食ってるし浄化処理も完璧だからな」
「毒消しポーションあるからまた海鮮丼チャレンジしてみる?」
「そうだなー。もうちょいしたらまたやってみっか」
まだあの時の腹痛は記憶に新しい。オレも今すぐリベンジとなると食う時緊張しそうだ。すげー吐きそうにもなったし毒耐性Lv2上がるくらいだからマジでヤバイよな。
そんな会話をした後、その日は歯を磨いてすぐ寝たのだった。
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翌朝
「問題の人魚ゾーンが楽勝になったということは、ようやくその先に進めるわけだ」
「そろそろボスいそうじゃない?」
「うむ。そしてまだ恒例のゴブリンが発見されていない」
「海鮮ゴブリンか!」
「例え食えるとしてもあんなの絶対食わないがな」
「オレもヤだぞ!」
「まあそういう事なんで偵察して来ようと思うんだがコテツはどうする?」
「んーーそろそろ修行しなきゃだけどボスは気になる。一緒に見に行くぞ!」
「よし、ならとっとと見に行こうぜ」
「んじゃ転移!」
・・・・・
今日も当然海鮮物を捕獲しながらどんどん進む。
そして人魚ゾーンまで来たんだが、耐性完璧なのでサクッと倒した。
「よし、この先は未踏破ゾーンだ。一応慎重に進むぞ」
「だな!人魚みたいに変なことしてくる敵いたらヤバイ」
と、警戒しながら進んだのだが、その先はボス横部屋だった。
「そろそろだとは思っていたが人魚のすぐ先だったか」
「ってことは向こうにたぶんゴブさんがいて、右の通路行くとボスだな」
「2階の黒ゴブは違うパターンだったから、向こうに居るのはゴブじゃないかもな」
「見て来る?」
「いや、先にボスの偵察をしよう。こっちのが気になる」
「んむ。オレも早くボス見たい」
ということでボスの偵察だ。またいきなり魔法くらうのは勘弁なので、銀結界を張ってから行くことにした。
「結界張ったから大丈夫だとは思うが慎重にな」
「海鮮ソーンのボスってやっぱそれっぽいヤツかな?」
「どうかな?ここの魔物は全部弱いが、ボスはきっとツエーぞー」
少しビクつきながら通路を進むとボスの姿が明らかとなる。
真っ黒のローブを着ていて、フードを被っているので顔は見えない。
名前 :ネクロマンサー
「ネクロマンサー、聞いたことあるような名前だ」
「杖持ってるぞ!めっちゃ魔法使ってきそうじゃね?」
するとネクロマンサーが無言で杖を振り上げた。
二人は魔法に警戒し、身構える。
「魔法来ねーな」
「何だったんだ?・・・アレ?」
妙な不安を感じたコテツがそれに気付く。
「あ!!!結界が無くなってる!」
「なにッ!?」
気付いたと同時にネクロマンサーが巨大な炎を撃ってきた。
「お化け赤!アニキにもお化け赤!」
張り直した結界でなんとか炎を防いだ。
そしてネクロマンサーがまた杖を振り上げ結界が消える。
「逃げるぞコテツ!」
「わかった!」
ハイパーダッシュで部屋まで撤退、なんとか逃げ切った。
「クッソ、あの野郎!結界キャンセルしてきやがるじゃん!」
「・・・これはまた作戦考える必要が出て来たな」
「結界が消えてるのに気付かなかったら丸焼けにされてたぞ」
「今パッと思いついたのは、アイツ相手に銀結界はダメだという事。すぐ消されるからMPの無駄になってしまう。となると白結界やチビ結界の連続使用か・・・」
たしかにすぐ消されるんじゃ、MP消費の多い赤結界銀結界は使えない。でもきっと魔法バンバン撃ってくるから結界ナシで耐えるのは絶対厳しい。・・・これは困ったぞ。
あれ?そういえばネクロマンサーってゲームにいたような・・・あっ!
「アニキ!ネクロマンサーってたしか死体操って来るモンスターだぞ!」
「死体だと!?ゾンビの召喚でもして来るのか」
「たぶん?部屋中ゾンビまみれとかになるかもしれない」
「色んな意味でキツいなそれは・・・」
ゾンビまみれで魔法バンバンとか考えただけで恐ろしいわ。
「となるとゾンビ対策に棺桶2号を作って持参する必要があるな」
「聖水かけてる暇あればいいけど・・・」
「ネクロ自体は物理攻撃力あるようには見えなかったから、二手に分かれて対処すればいいかもしれん」
「ボス担当とゾンビ担当かー」
「ただネクロは魔法撃ってくるから、コテツがボス担当になるぞ?出来るか?」
「修行すれば行ける!」
ボスとのタイマンかー!こうなったら一刻も早くゴブさん行って修行しなきゃな!
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