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ダンジョン編
77 衝撃の美味さ
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念のためだ、と言いアニキが水ガチャを回しに行った。
オレも見に行こうと思ったけど、「水ガチャだぞ?適当にぶん回すの見てたってつまらんだろ」と言われ、たしかにそうだと思い付いて行かなかった。
「毒消しポーション3つゲットして来たぜ!」
アニキが帰ってきた。
「おおお!ミッションコンプリートだな!」
「これで安心して海鮮物が食えるぞ!」
「ヒャッフーーーーー!!!」
・・・・・
ジャンボホタテをそのまま火にかけて醤油を垂らす。
シュワ~パチパチパチ
もうね、匂い嗅ぐだけで気を失いそうになるほどのいい匂い!もちろん二人分だ。
「アニキ・・・コイツぁやべえぜ・・・」
「おう・・・想像以上の破壊力に正気を保っていられん」
「そろそろ食えるかな?」
「もう少し待て。具材がデカいから火が通るのにも時間がかかる」
聖水で浄化してあるので少々生だろうが腹は壊さないと思う。でも昨日毒くらったばっかりだしなー。ここは我慢だ。耐えるのだ。
「よしOKだ!食うぞ!」
「キターーーーーーーーー!」
どこを食っても美味いと思うが、ここはやはり貝柱行くしかないだろう!
マイ箸で貝柱を裂いて口に入れる。
「うおおおおおおおおお!!うんめええええええええええええええ!!!」
「おいしゅうございますううううううううう!!!」
もうね、桁違い。
昔食ったホタテももちろん美味かったけど、なぜかダンジョン産の食い物ってのは、それを上回る美味さなんだ。聖水処理のおかげかもしれんし、他の原因・・・そう、魔力があるからとかかもしれない。
かなりの大きさだったのに一気に食い尽くしてしまった。
「アニキ、足りない。我にもっとホタテをー!」
「まあ待て、アッチを見ろ。タコとイカがそろそろ準備OKだ!」
「よっしゃーーーーーーーーーー!焼きイカに焼きタコもキターーーー!」
「コイツの呼び方って焼きタコでいいんだろか?たこ焼きじゃ別もんだしな」
アニキ特製、秘伝のタレを塗って網の上で焼いてるんだけど、もうね、匂いだけで死ねる。
「コイツもOKだ!さあ食うぞ!」
「っしゃーーーーコラ!どこからでもかかって来い!」
「いや、かかって行くのは俺らのほうだけどな」
タコもイカも自分の身長ほどの大きさなので、さすがに一人一匹は無理ってことで二人いっぺんに襲い掛かった。
「は~~~っ、なんつー美味さだ・・・」
「おいしゅうございますうううううううううう!」
巨大魚介類が相手なので今日はご飯を炊かなかった。
でもご飯があったら、もういくらでも食えたんじゃなかろうか?
・・・・・
うん。食べきれなかった。
二人とも床に大の字になってもう一歩も動けない。
「うぅ~~~」
「ぐぅ・・・限界を超えてしまったようだ。がふッ」
やっと動けるようになったので、もう冷えてしまったが残った物をアイテムボックスに収納。朝ごはんのおかずだなこれは。
二人でバーベキューセットを洗って片付けた。
「明日の事なんだが、やっぱ安全に狩りするためには人魚で耐性上げといたほうがいいと思うわけよ」
「たしかにそうだなあ。人魚は二人で行かないと絶対危ないから、代りばんこに耐性上げだな」
「コテツは槍の修行したいだろうけど、耐性上げ終わるまで我慢してくれ」
「全然問題ないぞ」
「んで問題は対処方法なんだが、近寄らなきゃ歌声聞こえてても平気だったろ?」
「んーーー、たぶん最初は眠くなかった」
「なので単純にだ。一人が耐性上げしてる時、もう一人は離れた位置で待機。んで耐性上げしてる方が耐えきれなくなって座るか寝るかしたら、待機してる方がダッシュで駆け寄り一目散に人魚を倒す。これでどうだ?」
「・・・フムフム。なるほど、うん。それでいいと思う。あ、でももし後ろの人が寝てたらヤバくない?」
「うむ、ヤバイ。なのでもし後ろの人が眠くなってきたら、その場合でも即ダッシュで人魚を倒す」
「了解だ!前の人は人魚に攻撃しないで、ただ耐えてればいいんよね?」
「そうそう。根性で耐えてりゃその分耐性が上がるわけよ」
「ほーお・・・、アニキとの根性対決にもなるわけか!おもしろそう」
「一瞬で寝落ちしたコテツに俺が負けることはまず無かろうな!」
「言ったな?アニキ。オレのど根性を見せつけてくれるわ!」
「ハハッ。どこまで耐えるか見届けてやろう」
そういうわけで、急遽アニキとの根性対決が決定した。
「あれ?良く見たらアニキの特攻服直ってるじゃん」
「ああそうそう!寝て起きたらスッカリこの通りよ!」
「へーーー!次の日にはもう復活してたのか」
「理屈はわからんが自動修復は神だな。自分で縫い合わせたら絶対格好悪い事になっていただろう」
「オレもずっと前に破けた膝んとこにアップリケ付けてたことあるぞ!」
「あー、子供ん時は基本だよなそれ」
今考えるとアップリケって結構恥ずかしいな。黒衣に付けたら台無しだ!
オレも見に行こうと思ったけど、「水ガチャだぞ?適当にぶん回すの見てたってつまらんだろ」と言われ、たしかにそうだと思い付いて行かなかった。
「毒消しポーション3つゲットして来たぜ!」
アニキが帰ってきた。
「おおお!ミッションコンプリートだな!」
「これで安心して海鮮物が食えるぞ!」
「ヒャッフーーーーー!!!」
・・・・・
ジャンボホタテをそのまま火にかけて醤油を垂らす。
シュワ~パチパチパチ
もうね、匂い嗅ぐだけで気を失いそうになるほどのいい匂い!もちろん二人分だ。
「アニキ・・・コイツぁやべえぜ・・・」
「おう・・・想像以上の破壊力に正気を保っていられん」
「そろそろ食えるかな?」
「もう少し待て。具材がデカいから火が通るのにも時間がかかる」
聖水で浄化してあるので少々生だろうが腹は壊さないと思う。でも昨日毒くらったばっかりだしなー。ここは我慢だ。耐えるのだ。
「よしOKだ!食うぞ!」
「キターーーーーーーーー!」
どこを食っても美味いと思うが、ここはやはり貝柱行くしかないだろう!
マイ箸で貝柱を裂いて口に入れる。
「うおおおおおおおおお!!うんめええええええええええええええ!!!」
「おいしゅうございますううううううううう!!!」
もうね、桁違い。
昔食ったホタテももちろん美味かったけど、なぜかダンジョン産の食い物ってのは、それを上回る美味さなんだ。聖水処理のおかげかもしれんし、他の原因・・・そう、魔力があるからとかかもしれない。
かなりの大きさだったのに一気に食い尽くしてしまった。
「アニキ、足りない。我にもっとホタテをー!」
「まあ待て、アッチを見ろ。タコとイカがそろそろ準備OKだ!」
「よっしゃーーーーーーーーーー!焼きイカに焼きタコもキターーーー!」
「コイツの呼び方って焼きタコでいいんだろか?たこ焼きじゃ別もんだしな」
アニキ特製、秘伝のタレを塗って網の上で焼いてるんだけど、もうね、匂いだけで死ねる。
「コイツもOKだ!さあ食うぞ!」
「っしゃーーーーコラ!どこからでもかかって来い!」
「いや、かかって行くのは俺らのほうだけどな」
タコもイカも自分の身長ほどの大きさなので、さすがに一人一匹は無理ってことで二人いっぺんに襲い掛かった。
「は~~~っ、なんつー美味さだ・・・」
「おいしゅうございますうううううううううう!」
巨大魚介類が相手なので今日はご飯を炊かなかった。
でもご飯があったら、もういくらでも食えたんじゃなかろうか?
・・・・・
うん。食べきれなかった。
二人とも床に大の字になってもう一歩も動けない。
「うぅ~~~」
「ぐぅ・・・限界を超えてしまったようだ。がふッ」
やっと動けるようになったので、もう冷えてしまったが残った物をアイテムボックスに収納。朝ごはんのおかずだなこれは。
二人でバーベキューセットを洗って片付けた。
「明日の事なんだが、やっぱ安全に狩りするためには人魚で耐性上げといたほうがいいと思うわけよ」
「たしかにそうだなあ。人魚は二人で行かないと絶対危ないから、代りばんこに耐性上げだな」
「コテツは槍の修行したいだろうけど、耐性上げ終わるまで我慢してくれ」
「全然問題ないぞ」
「んで問題は対処方法なんだが、近寄らなきゃ歌声聞こえてても平気だったろ?」
「んーーー、たぶん最初は眠くなかった」
「なので単純にだ。一人が耐性上げしてる時、もう一人は離れた位置で待機。んで耐性上げしてる方が耐えきれなくなって座るか寝るかしたら、待機してる方がダッシュで駆け寄り一目散に人魚を倒す。これでどうだ?」
「・・・フムフム。なるほど、うん。それでいいと思う。あ、でももし後ろの人が寝てたらヤバくない?」
「うむ、ヤバイ。なのでもし後ろの人が眠くなってきたら、その場合でも即ダッシュで人魚を倒す」
「了解だ!前の人は人魚に攻撃しないで、ただ耐えてればいいんよね?」
「そうそう。根性で耐えてりゃその分耐性が上がるわけよ」
「ほーお・・・、アニキとの根性対決にもなるわけか!おもしろそう」
「一瞬で寝落ちしたコテツに俺が負けることはまず無かろうな!」
「言ったな?アニキ。オレのど根性を見せつけてくれるわ!」
「ハハッ。どこまで耐えるか見届けてやろう」
そういうわけで、急遽アニキとの根性対決が決定した。
「あれ?良く見たらアニキの特攻服直ってるじゃん」
「ああそうそう!寝て起きたらスッカリこの通りよ!」
「へーーー!次の日にはもう復活してたのか」
「理屈はわからんが自動修復は神だな。自分で縫い合わせたら絶対格好悪い事になっていただろう」
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