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ダンジョン編
76 危険極まりない敵
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今日は朝からドラゴンの解体をした。さすがにこれほどの大物となると大変で、作業が終わった時にはもうお昼をかなり過ぎたくらいの時間だった。(もちろん腹時計)
ちなみに期待の魔石は(大)じゃなくやはり水属性の(中)だった。
「変な時間になっちゃったし今日は特訓って気分じゃないなあ」
「んー、なら一緒に水魔石でも集めに行くか?」
「そういやサハギンっての見てみたいかも。どんだけキモいのか気になる」
「まあ言ってしまえば半魚人だ。頭は魚なんだけどよ、手も足も生えてんだ」
「歩く魚かー。それだと食いたくは無いね」
「アレを食うぐらいなら喜んでウニの方食うわ」
「食あたり確定なのにそっち選ぶんかーい」
・・・・・
まあそういうわけで、サハギンを見るためにやって来ました、4階へ。
「んじゃとりあえず食材を狩りながらどんどん進むぞ」
「あいおー。んじゃいつものように交代交代だな」
「ウム。それで行こう」
4階のモンスターは食材特化なせいか、みんな雑魚い。
なのでオレのしょぼくれ槍でも全然問題ナシ。言ってて悲しくなるが、実際そうなのだからしゃーない。
とまあそういうわけなのでサクサク進んでいった。
「確かこの先にサハギンだ」
「おーやっとか!楽しみだな」
いました!前方に半魚人が!
「うわー、ほんとキモいなコイツ」
「だろ?こんなん食えねーって」
アニキが言ったまんまで、魚頭のおっさんが立って歩いている。
三又の槍を持ってるのでちょっと警戒だな。
「えーと次はアニキの番だ」
「俺かい!コテツは戦ってみたくはないのか?」
「んーー、別にいいかな。まだ槍の修行してないし」
「しゃーねえな、んじゃサクッとやってくるわ」
戦いを見た感じそれほど強くはないようだ。
一応魔石集めが今日のミッションなので、続けて3体のほうもアニキが倒した。
「この槍はいらねーだろ?ヌメヌメしてるしよ」
「価値がありそうな槍でもないし放置でいいと思う」
「んじゃ魔石だけな。んで前回はここで引き返したからこの先は不明だ」
「マグロチャンスは残ってるってことか!」
「まあ一応な。次はコテツの番だから楽しみにしとけ」
話しながら歩いてると、何やら歌声が聞こえてきた。
「おおお!?誰か歌ってる!人がいるのかも!!」
「確かに何か聞こえる。行ってみるべ」
近寄って行くと、岩の上に女の人が座ってるのが見えた。しかし後ろ向きなので顔は見えない。
もう少し近寄ると下半身が魚なのがわかった。
「アニキ、人魚だ!初めて見たぞ!」
「魚人がいたのだから人魚がいても不思議では無いのか」
どんな顔してるのか気になってドキドキしながら近寄ると、なんか強烈な眠気が・・・。
バタン
「ぐ-ぐー、zzzz」
コテツは深い眠りについた。
「くっ、何だこの強烈な眠気は・・・あの人魚の歌か!?」
ここで寝たらアウトだと察知し、人魚に特攻し魔剣で薙ぎ払った。
「ハアッ、ハアッ、危ねえとこだった・・・」
なんて恐ろしい人魚なんだ!と思いつつも少し期待しながら顔を確認する。
「って干からびてるやんけ!!!」
俺のドキドキを返せ!!人魚ってもっと、こう、美人であるべきだろが!
「おい!コテツ、起きろ!」
期待を裏切られた傷心を抱えつつ、コテツの頬を叩き目覚めさせる。
「うー、ムニャ・・・ってうわ!なんだこのミイラは!?」
「コテツの愛する人魚だ。危険を感じて叩き斬ったところ、正体はこんなんだった」
そういやたしか人魚の顔が気になって、近寄ってくと凄い眠気が・・・。
「なんでオレ寝てたんだ??」
「わからん。俺もヤバかった。あの歌声のせいかもしれん」
歌声で眠らされたのか!もしやと思いステータスを見てみると、睡眠耐性Lv1と幻惑耐性Lv1が追加されており、魅了耐性もLv1上がっていた。
「アニキ!睡眠耐性と幻惑耐性が増えてて、あと魅了耐性のレベルが上がってる」
「なんだと!?やはり人魚はヤバイ魔物だったのか」
二人とも寝てたらたぶんココでやられてた。またアニキに助けられたなー。
(※睡眠耐性は外部からの強制睡眠に対する耐性なので夜は普通に眠れます)
「この先は人魚3体だと思うけど、危険なので今日の所は引き返そう」
「そうだな。二人とも寝てしまったら完全にゲームオーバーだ。何か対策練らんとな」
「んじゃ転移するから手貸して。・・・転移!」
・・・・・
というわけで部屋に戻ってきたけど、なんだかなーな気分だ。
「戻って来て言うのもなんだけどさ、人魚で耐性上げるのはどう?」
「なるほど・・・そいつはいいアイデアかもしれん。二人とも眠らないように細心の注意が必要ではあるがな。結界を上手く使えばなんとかなるか」
「あとは単純に耳栓とか?」
「それでもいいかもしれんが、魅了使って来るのが怖いな」
「んーーまあ対策はメシ食ってから考えよう!ちょー腹減った」
「そうすっか。聖水で浄化してる食材がそろそろ食べ頃だ!」
「ホタテ食いたい!」
というわけで対策はメシの後だ。ホタテ、タコ、イカがオレを待っている!
ちなみに期待の魔石は(大)じゃなくやはり水属性の(中)だった。
「変な時間になっちゃったし今日は特訓って気分じゃないなあ」
「んー、なら一緒に水魔石でも集めに行くか?」
「そういやサハギンっての見てみたいかも。どんだけキモいのか気になる」
「まあ言ってしまえば半魚人だ。頭は魚なんだけどよ、手も足も生えてんだ」
「歩く魚かー。それだと食いたくは無いね」
「アレを食うぐらいなら喜んでウニの方食うわ」
「食あたり確定なのにそっち選ぶんかーい」
・・・・・
まあそういうわけで、サハギンを見るためにやって来ました、4階へ。
「んじゃとりあえず食材を狩りながらどんどん進むぞ」
「あいおー。んじゃいつものように交代交代だな」
「ウム。それで行こう」
4階のモンスターは食材特化なせいか、みんな雑魚い。
なのでオレのしょぼくれ槍でも全然問題ナシ。言ってて悲しくなるが、実際そうなのだからしゃーない。
とまあそういうわけなのでサクサク進んでいった。
「確かこの先にサハギンだ」
「おーやっとか!楽しみだな」
いました!前方に半魚人が!
「うわー、ほんとキモいなコイツ」
「だろ?こんなん食えねーって」
アニキが言ったまんまで、魚頭のおっさんが立って歩いている。
三又の槍を持ってるのでちょっと警戒だな。
「えーと次はアニキの番だ」
「俺かい!コテツは戦ってみたくはないのか?」
「んーー、別にいいかな。まだ槍の修行してないし」
「しゃーねえな、んじゃサクッとやってくるわ」
戦いを見た感じそれほど強くはないようだ。
一応魔石集めが今日のミッションなので、続けて3体のほうもアニキが倒した。
「この槍はいらねーだろ?ヌメヌメしてるしよ」
「価値がありそうな槍でもないし放置でいいと思う」
「んじゃ魔石だけな。んで前回はここで引き返したからこの先は不明だ」
「マグロチャンスは残ってるってことか!」
「まあ一応な。次はコテツの番だから楽しみにしとけ」
話しながら歩いてると、何やら歌声が聞こえてきた。
「おおお!?誰か歌ってる!人がいるのかも!!」
「確かに何か聞こえる。行ってみるべ」
近寄って行くと、岩の上に女の人が座ってるのが見えた。しかし後ろ向きなので顔は見えない。
もう少し近寄ると下半身が魚なのがわかった。
「アニキ、人魚だ!初めて見たぞ!」
「魚人がいたのだから人魚がいても不思議では無いのか」
どんな顔してるのか気になってドキドキしながら近寄ると、なんか強烈な眠気が・・・。
バタン
「ぐ-ぐー、zzzz」
コテツは深い眠りについた。
「くっ、何だこの強烈な眠気は・・・あの人魚の歌か!?」
ここで寝たらアウトだと察知し、人魚に特攻し魔剣で薙ぎ払った。
「ハアッ、ハアッ、危ねえとこだった・・・」
なんて恐ろしい人魚なんだ!と思いつつも少し期待しながら顔を確認する。
「って干からびてるやんけ!!!」
俺のドキドキを返せ!!人魚ってもっと、こう、美人であるべきだろが!
「おい!コテツ、起きろ!」
期待を裏切られた傷心を抱えつつ、コテツの頬を叩き目覚めさせる。
「うー、ムニャ・・・ってうわ!なんだこのミイラは!?」
「コテツの愛する人魚だ。危険を感じて叩き斬ったところ、正体はこんなんだった」
そういやたしか人魚の顔が気になって、近寄ってくと凄い眠気が・・・。
「なんでオレ寝てたんだ??」
「わからん。俺もヤバかった。あの歌声のせいかもしれん」
歌声で眠らされたのか!もしやと思いステータスを見てみると、睡眠耐性Lv1と幻惑耐性Lv1が追加されており、魅了耐性もLv1上がっていた。
「アニキ!睡眠耐性と幻惑耐性が増えてて、あと魅了耐性のレベルが上がってる」
「なんだと!?やはり人魚はヤバイ魔物だったのか」
二人とも寝てたらたぶんココでやられてた。またアニキに助けられたなー。
(※睡眠耐性は外部からの強制睡眠に対する耐性なので夜は普通に眠れます)
「この先は人魚3体だと思うけど、危険なので今日の所は引き返そう」
「そうだな。二人とも寝てしまったら完全にゲームオーバーだ。何か対策練らんとな」
「んじゃ転移するから手貸して。・・・転移!」
・・・・・
というわけで部屋に戻ってきたけど、なんだかなーな気分だ。
「戻って来て言うのもなんだけどさ、人魚で耐性上げるのはどう?」
「なるほど・・・そいつはいいアイデアかもしれん。二人とも眠らないように細心の注意が必要ではあるがな。結界を上手く使えばなんとかなるか」
「あとは単純に耳栓とか?」
「それでもいいかもしれんが、魅了使って来るのが怖いな」
「んーーまあ対策はメシ食ってから考えよう!ちょー腹減った」
「そうすっか。聖水で浄化してる食材がそろそろ食べ頃だ!」
「ホタテ食いたい!」
というわけで対策はメシの後だ。ホタテ、タコ、イカがオレを待っている!
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