73 / 183
ダンジョン編
73 続・4階探索
しおりを挟む
「アレは・・・まさか」
「ウニじゃないのか!?全身トゲトゲだぞ!」
「ウニの弱点ってどこだ?まん丸過ぎてまるでわからん」
ウニの弱点か・・・、漁師ってただ拾って来るだけでウニ倒さないよな?
「さっぱりわからんね。適当にぶった斬ろう」
「魔石の場所も予測付かないから斬ってしまいそうだな。ど真ん中は避けるぞ」
近寄るとウニが突進して来た。
「おっと危ねえ!」
あのトゲトゲが刺さったら悲惨なことになるのは確実。
避けながら黒槍をザクッと突き刺してみる。
「ん?動かなくなったな」
「よわッ!ウニ弱っ!!」
海の生き物は鮮度が命。魔石は後回しにしてアイテムボックスに収納する。
「なんかここのモンスター弱い気がする。モンスターというより大きい海産物みたいな?」
「そんな感じだな・・・。魔剣やめてツーハンデッドソードにするわ」
3匹のほうのウニも倒すと、次に出てきたのはエビだった。
もちろん二人とも目を血走らせながら襲い掛かる。
「大漁大漁~!」
「今夜は海鮮丼で決まりだろう!」
「でもマグロが出てこんなあ」
「魚だからなあ・・・水場がないと泳げないわけだし」
話してるうちに、いかにも中ボスが出そうな大部屋に到着。
部屋の半分から先は水だ。絶対何かいるぞ!
「水場だ!!!マグロが来るぞ!」
「間違いねえ!ようやく魚系のお出ましか!」
「アニキ!釣り竿だ!とうとう出番が来たのだ!」
「「・・・え?」」
出てきたのはドラゴンだった。
名前 :水竜(下位竜)
「アニキ・・・釣り竿じゃなく魔剣のほうだ」
「まさかのドラゴンとは。武器置くから結界くれ」
「お化け銀!アニキにもお化け銀!」
いきなりとは言え、ドラゴンくらいではもう動じない二人であった。
『ギュアアアアアアアアアアアアア!!!!』
「懐かしい鳴き声だな」
「若干微妙に違うような気もするけどまあこんなんだった」
「ハッ!」
アニキの魔剣が水竜の鱗を引き裂く。どうやら普通にダメージが通るようだ。
「せいっ!」
槍を使うのは今日が久々だけど、今回は武器がいいから大丈夫だろう。
鱗をちょっぴり引き裂いた。
「あれえ??」
何度も攻撃を加えるがイマイチ手応えが無い。
「アニキ、なんか今日は全然ダメージが入らんとです」
「ていッ!!・・・槍の訓練してないからじゃねえか?」
「よっと!槍のレベル全然低いからなーっとぉ!」
最初のドラゴン戦よりも酷い気がする。結界使ってるし身体能力が上がってるので攻撃は食らわないけど、黒槍を使ってこんなしょぼくれた攻撃じゃイカンでしょ!
『ギャオオオオアアアアアアアア!!!』
ブレスが来た!
二人とも屈んでブレスが終わるのを待つ。水竜だけあって火じゃなくて水だ。お化け結界は魔法だけじゃなく、水のブレスもちゃんと防いでくれるようだ。
ブレス攻撃が終わったと同時に攻撃を再開。コテツの攻撃は相変わらず貧弱だ。結局アニキ一人で戦ってるようなもん。
もうこれはすぐにでもゴブさんに弟子入りせんとマズイな・・・。
「オラアアア!!!」
アニキ渾身の一撃でとうとうドラゴンが倒れた。
・・・・・
「なんも出来んかった」
「ふーっ、まあ今回はしゃーねえだろ?槍育ててねーしな。結界張っただけでも十分貢献してるって」
「くっそー!明日からゴブさんとこで修行しまくるぞ!」
「ハハッ、赤ゴブの強さはガチだからすぐ上達すると思うぜ?」
お化け結界があるから特訓で死ぬことはないハズ。もう狂ったように修行してやる!
「それよりドラゴンだドラゴン!失われたドラゴン肉の復活だぞ!生レバーやホルモンまで完全復活だ!」
「おお!そうだった!腐る前にアイテムボックスに入れなきゃな!」
「流石にすぐ腐ることは無い。けど早いに越したことはないな」
ということでアイテムボックスに収納した。
「まだ血抜きしてねえぞー。あーでもそれは後でもいいのか。アイテムボックスって時間停止だもんな」
「あーそっか!血抜き忘れてた!帰ったらガチャ前広場でやろう」
デカかったけど強くは無かったので、ボスではなく中ボスだったと思う。
でだ、中ボス倒すとあるハズなんだよ。お宝が!
「パッと見、お宝部屋の入口無いよね」
「嫌な予感がする。半分以上が水の部屋だぞ」
「やっぱり入口は水の底っスか・・・」
別にどうしてもお宝手に入れなきゃってことは無いんだけどさ、せっかくだしなあ。
アニキも同じような思いなのだろう。すごく悩んでいる。
「わかった。オレが偵察してくる!」
「コテツ泳げるんか?」
「泳げるぞ!しかもなんとこの黒衣は防水機能付きだ!」
「あーーそういや付いてたな!脱臭機能も」
「あと思ったのが、お化け結界の顔だけバージョン作れば、そこに空気溜まりそうじゃない?」
「なるほど・・・いやそれならスライム結界はどうよ?空気穴無しで」
「んーーー、スライム結界はデカいから入口通れないかも」
「ならもうアレだ。体から10㎝くらいの隙間がある宇宙服みたいの作るべきだ」
「ソレだ!えーと、色は白でいいよな?長持ちするし」
「魔物がもう居ないのなら防御力は無くても問題無いと思うぞ」
「お?いつの間にかお化け銀切れてたか。んじゃ行くぞ!宇宙服結界!」
すると体の周りに真っ白い宇宙服が現れた。なんと目の周辺はは四角く透明に。
コテツの宇宙服イメージがそうさせたのだろう。
「ウニじゃないのか!?全身トゲトゲだぞ!」
「ウニの弱点ってどこだ?まん丸過ぎてまるでわからん」
ウニの弱点か・・・、漁師ってただ拾って来るだけでウニ倒さないよな?
「さっぱりわからんね。適当にぶった斬ろう」
「魔石の場所も予測付かないから斬ってしまいそうだな。ど真ん中は避けるぞ」
近寄るとウニが突進して来た。
「おっと危ねえ!」
あのトゲトゲが刺さったら悲惨なことになるのは確実。
避けながら黒槍をザクッと突き刺してみる。
「ん?動かなくなったな」
「よわッ!ウニ弱っ!!」
海の生き物は鮮度が命。魔石は後回しにしてアイテムボックスに収納する。
「なんかここのモンスター弱い気がする。モンスターというより大きい海産物みたいな?」
「そんな感じだな・・・。魔剣やめてツーハンデッドソードにするわ」
3匹のほうのウニも倒すと、次に出てきたのはエビだった。
もちろん二人とも目を血走らせながら襲い掛かる。
「大漁大漁~!」
「今夜は海鮮丼で決まりだろう!」
「でもマグロが出てこんなあ」
「魚だからなあ・・・水場がないと泳げないわけだし」
話してるうちに、いかにも中ボスが出そうな大部屋に到着。
部屋の半分から先は水だ。絶対何かいるぞ!
「水場だ!!!マグロが来るぞ!」
「間違いねえ!ようやく魚系のお出ましか!」
「アニキ!釣り竿だ!とうとう出番が来たのだ!」
「「・・・え?」」
出てきたのはドラゴンだった。
名前 :水竜(下位竜)
「アニキ・・・釣り竿じゃなく魔剣のほうだ」
「まさかのドラゴンとは。武器置くから結界くれ」
「お化け銀!アニキにもお化け銀!」
いきなりとは言え、ドラゴンくらいではもう動じない二人であった。
『ギュアアアアアアアアアアアアア!!!!』
「懐かしい鳴き声だな」
「若干微妙に違うような気もするけどまあこんなんだった」
「ハッ!」
アニキの魔剣が水竜の鱗を引き裂く。どうやら普通にダメージが通るようだ。
「せいっ!」
槍を使うのは今日が久々だけど、今回は武器がいいから大丈夫だろう。
鱗をちょっぴり引き裂いた。
「あれえ??」
何度も攻撃を加えるがイマイチ手応えが無い。
「アニキ、なんか今日は全然ダメージが入らんとです」
「ていッ!!・・・槍の訓練してないからじゃねえか?」
「よっと!槍のレベル全然低いからなーっとぉ!」
最初のドラゴン戦よりも酷い気がする。結界使ってるし身体能力が上がってるので攻撃は食らわないけど、黒槍を使ってこんなしょぼくれた攻撃じゃイカンでしょ!
『ギャオオオオアアアアアアアア!!!』
ブレスが来た!
二人とも屈んでブレスが終わるのを待つ。水竜だけあって火じゃなくて水だ。お化け結界は魔法だけじゃなく、水のブレスもちゃんと防いでくれるようだ。
ブレス攻撃が終わったと同時に攻撃を再開。コテツの攻撃は相変わらず貧弱だ。結局アニキ一人で戦ってるようなもん。
もうこれはすぐにでもゴブさんに弟子入りせんとマズイな・・・。
「オラアアア!!!」
アニキ渾身の一撃でとうとうドラゴンが倒れた。
・・・・・
「なんも出来んかった」
「ふーっ、まあ今回はしゃーねえだろ?槍育ててねーしな。結界張っただけでも十分貢献してるって」
「くっそー!明日からゴブさんとこで修行しまくるぞ!」
「ハハッ、赤ゴブの強さはガチだからすぐ上達すると思うぜ?」
お化け結界があるから特訓で死ぬことはないハズ。もう狂ったように修行してやる!
「それよりドラゴンだドラゴン!失われたドラゴン肉の復活だぞ!生レバーやホルモンまで完全復活だ!」
「おお!そうだった!腐る前にアイテムボックスに入れなきゃな!」
「流石にすぐ腐ることは無い。けど早いに越したことはないな」
ということでアイテムボックスに収納した。
「まだ血抜きしてねえぞー。あーでもそれは後でもいいのか。アイテムボックスって時間停止だもんな」
「あーそっか!血抜き忘れてた!帰ったらガチャ前広場でやろう」
デカかったけど強くは無かったので、ボスではなく中ボスだったと思う。
でだ、中ボス倒すとあるハズなんだよ。お宝が!
「パッと見、お宝部屋の入口無いよね」
「嫌な予感がする。半分以上が水の部屋だぞ」
「やっぱり入口は水の底っスか・・・」
別にどうしてもお宝手に入れなきゃってことは無いんだけどさ、せっかくだしなあ。
アニキも同じような思いなのだろう。すごく悩んでいる。
「わかった。オレが偵察してくる!」
「コテツ泳げるんか?」
「泳げるぞ!しかもなんとこの黒衣は防水機能付きだ!」
「あーーそういや付いてたな!脱臭機能も」
「あと思ったのが、お化け結界の顔だけバージョン作れば、そこに空気溜まりそうじゃない?」
「なるほど・・・いやそれならスライム結界はどうよ?空気穴無しで」
「んーーー、スライム結界はデカいから入口通れないかも」
「ならもうアレだ。体から10㎝くらいの隙間がある宇宙服みたいの作るべきだ」
「ソレだ!えーと、色は白でいいよな?長持ちするし」
「魔物がもう居ないのなら防御力は無くても問題無いと思うぞ」
「お?いつの間にかお化け銀切れてたか。んじゃ行くぞ!宇宙服結界!」
すると体の周りに真っ白い宇宙服が現れた。なんと目の周辺はは四角く透明に。
コテツの宇宙服イメージがそうさせたのだろう。
2
お気に入りに追加
140
あなたにおすすめの小説
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる