七人の愚か者 ー最難関のダンジョンで出会った小学生と暴走族が脱出するために最強を目指す!ー

ほむらさん

文字の大きさ
62 / 183
ダンジョン編

62 強敵

しおりを挟む
やっぱ読まれてたか!

転移からの不意打ちは、もう何度も当たり前のように使ってるのでアニキには避けられる。というかむしろ逆にカウンターくらうんだよな。
今回も剣を横薙ぎにした直後、真上から大剣が来てギリギリ避けたところだ。

「流石に何度もやられてるから気配でわかるようになったぜ」
「左後ろじゃなくて右後ろにすればよかった!」

一番反撃しにくい位置だからこそ、逆に読まれやすいのかもしれない。

「んじゃ今度はこっちから行くぜ!」

何のフェイントもなくアニキが正面から攻撃してきた。
ずいぶん普通に来たなーと思いながら横に回避。

ゴギン!

壁にぶち当たった。

グシャッ!

しかも剣が振り下ろされたから結界が半壊。
よく見ると左右後ろが壁に囲まれている。

完全にしてやられた!

「転移!」

距離を取ってとりあえずの危機を乗り切る。

「あぶねーーー!!!いつの間にか壁に囲まれていたとは!!」

「フハハハハハハ!あと一撃でアウトだぜ!?」

くっそー!いきなりピンチだ。攻撃当てたいけどアニキに隙が無いんだよなあ・・・。
オレが勝ってる部分はスピードだけ。怒涛の連撃で行くしかねえ!

「小細工はナシ!正面からやってやんぜい!」

シュタタタタタ


なーんてね。

「チビ結界!チビ結界!チビ結界!チビ結界!・・・(ごにょ)ちびけっかい

アニキの壁のパクリだ。左右と後ろ、そして視界を隠すように正面にも結界を出す。


「そう来たか!だがそれはもう効かぬ!」

アニキが屈んだところで足元を狙い剣を一閃。
気付いたアニキがすかさずジャンプで避ける。

ドゴン!

「え?」

バスタードソードを叩きこむ!
アニキの結界も半壊した。

「な、なんだとお!?結界は4つのハズ・・・なぜ上にもあるんだ!?」

退避しながらアニキが不思議がる。

「小っちゃい声で上にも出しといた!!!」
「クソっ!声に出すのを逆にフェイントで使って来るとは」

よし!なんとかイーブンに持ち込んだぞ。これでどっちもあと一撃で終わる。



「アニキ・・・もはや次の一撃が、我らの最後の攻撃となろう」

「よかろう、ならば砕いてみせよう。この剣に我が生涯の全てを込めて!」



壁やチビ結界の無い広い場所に移動し、最大の強敵ア ニ キと対峙する。
ここからは本当に小細工ナシだ。先生に学んだ剣の全てを叩き込むのみ。

コテツから攻撃を仕掛けた。腰を落とし、振りはシャープに最短軌道で。
剣と剣がぶつかり火花を散らす。お化け結界を使用中なので、ガントレットの防御は使えない。戦いの後に剣が痛んでしまうが、それはもうしょうがない。後で修理すればいいだけのこと。

アニキはパワー、コテツはスピード、攻撃スタイルに違いはあるが、互いの剣技に差はほとんど無い。違いがあるとしたらそれはスタミナ。そして経験の差。
次第にコテツが圧され出す。パワー負けでスタミナがガンガン減っていくのだ。

「互いにリザード流剣術を身に纏った今、他の剣術は武器にはならぬ!」

くそー!アニキが何か言ってるが、とにかくこのままじゃ負ける!何か無いか!?スピードが取り得なのに、そのスピードで翻弄することが出来ない。ならばどうする!?・・・やっぱスピードだ。これじゃあ足りない!もっと速く動け!体よ加速しろ!

結界が光りだす。


「クッ!来やがったか!」

コテツの動きが明らかに変わった。捌いていた剣撃が目で追えないほどに速くなって行く。もう体がその速さに付いて行けず、軌道予測で対処するしか無い。

そして3連撃の最後の突きがアニキの結界を破壊した。



「ハアッ、ハアッ、ハアッ、ハアッ、ハアッ」
「はあっ、はあッ、ハアッ、ハーーーーッ!よし、勝ったーーーーー!!!」

「ハアーっ、クッソやられたわ!最後のスピードは何だよアレ?いくらなんでも付いて行けねーぞ」

極たまーにしか発動しない加速、やっと意味がわかった。

「アニキ!加速のやり方やっとわかったぞ!」
「なに!?とうとう判明したのか!」

「自分を速くするというよりも、お化け結界に加速の魔法かける感じで行けた!」
「へーーー!なるほど・・・、結界のほうに秘密があったのか」
「たださ、加速すると2倍疲れる。長い間加速しっぱなしとかはたぶん無理」
「それはまあ・・・、速くなる分、倍動くわけだもんな。なるほどそうなのかもしれん。・・・ん?結界に魔法をかけるってことは俺にも使えるのか?それ」

「たぶん出来るぞ!」
「マジかよ!ちょっとやってみてくれ!」

たぶん出来るよな?えーと・・・MPはまだ大丈夫だ。

「アニキにお化け結界白!んでもって加速!」

「んじゃどれ!一発試してみっか」


アニキが剣を構えて連撃を始める。・・・うおおおおお!速い!!オレあんなことになってたんか!
そりゃあアニキが苦戦するわけだ・・・。やべえ、加速マジすげー!

「ふーーーっ。こいつぁヤベエわ・・・。とんでもねえ魔法だぞコレ!ボス戦で確実に切り札となるだろうな。時空魔法、確かに紛れもなくレジェンドだ」


問題は加速によるスタミナ消費か。これから毎日走りまくって体力付けなきゃいかんな。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

勇者辞めます

緑川
ファンタジー
俺勇者だけど、今日で辞めるわ。幼馴染から手紙も来たし、せっかくなんで懐かしの故郷に必ず帰省します。探さないでください。 追伸、路銀の仕送りは忘れずに。

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

スーパー忍者・タカシの大冒険

Selfish
ファンタジー
時は現代。ある日、タカシはいつものように学校から帰る途中、目に見えない奇妙な光に包まれた。そして、彼の手の中に一通の封筒が現れる。それは、赤い文字で「スーパー忍者・タカシ様へ」と書かれたものだった。タカシはその手紙を開けると、そこに書かれた内容はこうだった。

スキルハンター~ぼっち&ひきこもり生活を配信し続けたら、【開眼】してスキルの覚え方を習得しちゃった件~

名無し
ファンタジー
 主人公の時田カケルは、いつも同じダンジョンに一人でこもっていたため、《ひきこうもりハンター》と呼ばれていた。そんなカケルが動画の配信をしても当たり前のように登録者はほとんど集まらなかったが、彼は現状が楽だからと引きこもり続けていた。そんなある日、唯一見に来てくれていた視聴者がいなくなり、とうとう無の境地に達したカケル。そこで【開眼】という、スキルの覚え方がわかるというスキルを習得し、人生を大きく変えていくことになるのだった……。

生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。

水定ゆう
ファンタジー
 村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。  異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。  そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。  生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!  ※とりあえず、一時完結いたしました。  今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。  その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...