上 下
42 / 183
ダンジョン編

42 予想外

しおりを挟む
座禅ってすげーよな。
なぜかわからんけど立ってる時や椅子に座ってる状態とかだと無の心になれないんだよ。
ところが座禅だと不思議と集中出来るんだ。まあそういうわけでアニキが瞑想中。


ガチャコン


「なんだよ!いい感じだったのに青とは」

んーまあよくあること。集中上手くいってもダメなもんはダメ。それでもやっぱ少しでもいいの出したいから、努力を怠ってはならぬ。ガチャ神に見放されるわけにいかんからな。

「なんだと!?デラックスで重曹か!」

ジューソー?

「ジューソーって何だ?」
「ああ、重曹は料理とかに使うやつだ。炭酸ジュースとか作れるぞ、あとラーメンな」
「おおおおおお!!!ラーメン食いてーーー」

「しかし残念なお知らせだ。小麦粉がねえ!」
「ああーーーー!なんてこった!」
「ついでに言うと、炭酸ジュース作ろうにも肉しかねえ!」
「ダメじゃーーーん!炭酸肉ジュースって死ぬほど不味そう」

「調味料なら腐るほどあるんだがなあ・・・。えーと水に重曹と、あと入れるのなんだ?クエン酸?だよな確か」
「クエン酸って何だ?」
「あー、酸っぱいやつだ。レモン汁とか酢とか。ジュースに酢を入れるのはどうかと思うがそれしかねえ。まあどっちみち調味料と肉しかねーから作れねえな」
「ダンジョン出てからのお楽しみかー」
「そういうことだ。よし次行くぞ、集中!」

・・・・・・・


ガチャコン


「クッソー!今日はなんかダメだ、青しか出ねえ。・・・まあ見てみっか」

後ろから一緒にカードを見てみる。『傘』

「なるほど、雨降った時に重宝しそうだ。ダンジョンに雨降らんけどな!」
「プハハハハハハ」
「よし次でラストだ!頼むぞ、赤以上で」
「そろそろいいの来るはず!気合だ」


ガチャコン!


「お!?力強い音、赤か!」

おお!デラックスの赤ってたしか前は服出たよな?
カードに書かれている文字は・・・『服』だ!アニキの目が光った。

「んー?なんだこりゃ。どこかで見たような・・・ってチャイナ服じゃねえか!」

アニキが地面にチャイナ服を叩きつける。前にも見たな、このシーン。

「赤はアレか?今んとこ服ばっかだがコスプレの方向なのか?・・・あー、でもよく考えると特攻服もコスプレ寄りの服だな。ワンチャンあるような気はする」
「青と緑はなんかごちゃ混ぜだから、赤もまだわからんけどね」
「まあな。ちょっとまとめてみっか。えーと、金からガントレットで銀から特攻服だろ?赤からナース服チャイナ服で、緑は・・・えーと米か?あとアレだ、かき氷機。んで青からバッグと靴とさっきの重曹だ」
「ふむふむ、やっぱ青と緑はごちゃ混ぜだな。一応緑のほうが高級っぽいのかも」
「米はわかるが、かき氷機なあ・・・確かに価値はあるのか。米がここにあるってことは、デラックスの緑で小麦粉も出る可能性高いな」
「オレもたまにはデラックスやってみっかな?最初に特攻服出してからやってねえ」
「コテツのほうが運良さそうだから、もう一回特攻服引き当ててくれ!」
「わはは!まかせろ!」

よし、魔石集め頑張るか!・・・って2階ボスのこと忘れてた。

「アニキ、デュラハンどーする?」
「あー、そうだ、そいつの事忘れてたな。バット捌きを極めたのは奴に勝つためだ。今ならプロ野球選手目指せそうだがな!」
「オレのメイス捌きも完璧だぞ!」
「よっしゃ、ならもういきなり討伐に行くか!」
「バッチ来い!」

えーと用意だけはちゃんとせんとな。聖水入りの水筒は・・・よし、ある。メイスもある。あとはなんだ?チャーシューもある。

「水筒と武器以外必要な物ってある?」

「・・・よし、ん?あーそうだな。前にガチャで出した盾は・・・結界あるからいらんか。鎧もレギンスも着てるし見た感じ問題なさそうだ。こっちも特攻服着てるし、ガントレットも装着済み、水筒も武器もある。問題ねえな」

水筒ってこれ水はすぐ飲めるけど、流血した時って水かぶったほうがいいよな?それに回復すると言っても、水飲んだだけで傷って塞がるんだろか?最近怪我してないからよくわからんままだ。

「流血した場合って、この水筒じゃなんか不安じゃない?」
「んーーー、まあ不安っちゃ不安か。ボス戦だと回復する暇あるかわからんしな。ドラゴンの時みたいに泉にダイブしてすぐ復帰したい気持ちはある」
「ダイブ用の箱作って水入れてさ、2階ボス横の部屋に置いとかない?」
「おー、それいいな。えーと、んじゃあ縦2M横1Mで、深さ30cmくらい水が入る大きさの箱作るか。俺の身長180cmちょいあるから、ダイブするのにそれくらいの幅が欲しい」
「フムフム、なるほど。縦2M横1Mの、深さはー、えーとじゃあ40cmくらいで30cm水を入れる、と」
「距離測るのにメジャーとか、せめて定規が欲しいとこだな。まあ無いからこんなもんだろう感覚で作るしかねえが、とりあえず俺の身長以上あればいい」
「おっけー、んじゃ箱作り開始!」


木が足りなくて取りに行ったりしたので、結局今日は時間切れ。討伐は明日ということになった。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!

ほむらさん
ファンタジー
ヘルメット、マスク、そして赤い軍服。 幸か不幸か、偶然この服を手に入れたことにより、波乱な人生が幕を開けた。 これは、異世界で赤い流星の衣装を一生涯着続けることになった男の物語。 ※服は話の流れで比較的序盤に手に入れますが、しばらくは作業着生活です。 ※主人公は凄腕付与魔法使いです。 ※多種多様なヒロインが数多く登場します。 ※戦って内政してガチャしてラッキースケベしてと、バラエティー豊かな作品です。 ☆祝・100万文字達成!皆様に心よりの感謝を! 小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+にも投稿しています。  

劣等生のハイランカー

双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す! 無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。 カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。 唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。 学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。 クラスメイトは全員ライバル! 卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである! そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。 それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。 難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。 かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。 「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」 学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。 「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」 時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。 制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。 そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。 (各20話編成) 1章:ダンジョン学園【完結】 2章:ダンジョンチルドレン【完結】 3章:大罪の権能【完結】 4章:暴食の力【完結】 5章:暗躍する嫉妬【完結】 6章:奇妙な共闘【完結】 7章:最弱種族の下剋上【完結】

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

転生弁護士のクエスト同行記 ~冒険者用の契約書を作ることにしたらクエストの成功率が爆上がりしました~

昼から山猫
ファンタジー
異世界に降り立った元日本の弁護士が、冒険者ギルドの依頼で「クエスト契約書」を作成することに。出発前に役割分担を明文化し、報酬の配分や責任範囲を細かく決めると、パーティ同士の内輪揉めは激減し、クエスト成功率が劇的に上がる。そんな噂が広がり、冒険者は誰もが法律事務所に相談してから旅立つように。魔王討伐の最強パーティにも声をかけられ、彼の“契約書”は世界の運命を左右する重要要素となっていく。

ド田舎からやってきた少年、初めての大都会で無双する~今まで遊び場にしていたダンジョンは、攻略不可能の規格外ダンジョンだったみたい〜

むらくも航
ファンタジー
ド田舎の村で育った『エアル』は、この日旅立つ。 幼少の頃、おじいちゃんから聞いた話に憧れ、大都会で立派な『探索者』になりたいと思ったからだ。 そんなエアルがこれまでにしてきたことは、たった一つ。 故郷にあるダンジョンで体を動かしてきたことだ。 自然と共に生き、魔物たちとも触れ合ってきた。 だが、エアルは知らない。 ただの“遊び場”と化していたダンジョンは、攻略不可能のSSSランクであることを。 遊び相手たちは、全て最低でもAランクオーバーの凶暴な魔物たちであることを。 これは、故郷のダンジョンで力をつけすぎた少年エアルが、大都会で無自覚に無双し、羽ばたいていく物語──。

貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~

喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。 庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。 そして18年。 おっさんの実力が白日の下に。 FランクダンジョンはSSSランクだった。 最初のザコ敵はアイアンスライム。 特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。 追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。 そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。 世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。

狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。 街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。 彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)

処理中です...