七人の愚か者 ー最難関のダンジョンで出会った小学生と暴走族が脱出するために最強を目指す!ー

ほむらさん

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ダンジョン編

38 宇宙人

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「宇宙人結界!」

よし、変身完了だ!このまま部屋戻ったらアニキおったまげるに違いない。
ただコレ・・・前が良く見えねえな。色薄くしたら宇宙人度下がるしどうすっかなー。
とりあえず歩いてみっか。

「ぶへっ!」

いってえええええええええ!激突したぞコノヤロー!
なんてこった!その場から動けないじゃん。これは失敗だ。

「宇宙人ヤメ!」

ふぃ~、なかなか上手くいかないもんだ。結界ってその場所で固定されるのかよ!
・・・いや、イメージが悪かったのかもしれん。体から3㎝くらいの距離で体を囲って、ずっとその距離を保ったまま一緒に移動できるようにイメージだ。

「宇宙人!」

これでどうだ!?
恐る恐る歩いてみる。

「お?行けたか!?」

手を上げたりシャドーボクシングしてみた所、ちゃんと一緒に動いてることを確認。
よーーーし!とりあえず成功だ!
しかし、前はよく見えないし息苦しいな。
目のところだけ丸く透明にして、そこ以外の色をもっと青くしてみっか。
あー宇宙人だから別に青くなくてもいいんだった。まあでもとりあえず青でいいや。
いやーそれにしても息苦しい。・・・やべえ、ホントに苦しくなってきたぞ!

「宇宙人解除!」

ハヒ~~~フゥッ!フゥッ!ハ~~~~ッ!やっべ死ぬかと思った。
そうだ!空気穴がねえんだ!くっそー、宇宙人極めるのも大変すぎるぞ。
えーと、目の部分を丸く透明にしてー、口の前にも丸く空気穴を開ける。あとは問題ねえか!?・・・んーまあそんなもんでたぶんOKだろ。そろそろ決着をつけねば!

「今度こそ、宇宙人結界ファイナル!!」

よし!前、見える!息、できる!そして・・・シャカシャカ走りも、できる!

「完成じゃああああああああああああ!!!!」

(アーーーーーッハッハッハッハ!!!バカだ!久々にバカがいる!アヒーッハヒーッ)

「ぬ!誰だ!?」

ぐぬぬぬ、なんか笑い声が聞こえた気がしたんだが・・・気のせいか。
まあいいや、そろそろアニキを驚かせに行きますか!



・・・・・



ガチャリ(ドアを開ける音)

「ウヴァアアアアアアアアアアアアアア!」

「ブホッ!な、なんだ!?」

よっしゃ!常に冷静沈着なアニキが驚いておるわ!

「・・・コテツか!?ペンキでもかぶったのか?」

あれ?驚く方向性が予想とちょっと違う。・・・そうか、青いだけだからペンキかぶったように見えるだけなのか!くそー、ちょっと失敗したなー。

「ぬー、ちょっと違う!ペンキじゃなくて結界だぞ」
「あ?結界???」

「宇宙人結界ヤメ!」

もうちょっと気合入れて宇宙人っぽく仕上げるべきだったか、まあ次回への課題にしよう。

「お、戻った」
「たはははは、結界の魔法使ったら今のが出来たのだ」
「結界ねえ・・・、なんで青いんだよ?」
「んとね、透明だと結界魔法成功したかよくわからんから色付けてみたんだ」
「ほう、防御力はどうだ?」
「んー・・・、わからん。宇宙人バージョンはすぐヤメたからなあ。あーそうそう!でね、おもろいこと発見したのだ!」

「チビ結界!」

目の前に正方形のチビ結界を作って見せてみる。

「ほう?その青い箱みたいなのが結界なのか?」

上に乗って、さらに斜め上の少し離れた所にもう1個チビ結界を作って、そこにジャンプして着地。

「どうよ?アニキ」
「へーー、なんかスゲーな!結界ってそういう物ではない気がするが、確かに色々と便利そうだ。どこまでも上に登って行けるんじゃねえか?」
「さっき天井まで行ったぞ!あーでも時間経つと消える」
「ふむ、もの凄く上空まで行って足場が消えたらシャレにならんな。・・・まあダンジョンから出ないことにゃ天井までしか行けんが」
「そこなんだよなー!でもドラゴンの頭まで届くようになるぞ!あっ、ほら、最初の奴消えた」
「なるほど・・・使い方によっては戦闘に生かせるな。足場にもなるし盾にもなりそうだ」
「おーーー!盾か!そうだコレ結界なんだった」

防御力どれくらいなのか調べる必要あるな。あ、MPろそろ無くなるか。
チビ結界が消えかかったので着地してステータス開いてみると、MPが無くなる寸前だった。さっきから妙に具合悪いのはそういうことか。

「MP無いから今日はもう調べられないっぽい」
「そうか、まあ明日でもいいだろう」

あーーーー、疲れたーーーー。魔法調べるのって大変すぎるわ。頭使いすぎて頭痛来てるし!でもこういう発見があるから魔法っておもろいな。しかし時空魔法って謎すぎだろ!火魔法とかなら火出すだけだから簡単なのにさ。あー、でも乾燥魔法とか高温とかもあるか・・・。何か思いついたらどんどん試していくしかねーな!

「さーてと、コテツ、今日はホルモン焼くから切ったりするの手伝ってくれ」
「おー!とうとうホルモンか!まだ食ってなかったもんな」
「ちゃんとキレイに処理して泉にぶち込んたりもしたから、一口サイズに切るだけで食えるハズだ」


ドラゴンホルモンとか絶対美味いに決まってる!今日はオレがご飯炊いてみるかな?
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