七人の愚か者 ー最難関のダンジョンで出会った小学生と暴走族が脱出するために最強を目指す!ー

ほむらさん

文字の大きさ
上 下
30 / 183
ダンジョン編

30 大当たり

しおりを挟む
「っしゃーーーーーーー!米きやがった!」
「おおおおおお!!」

銘柄は書いてないけど間違いなく米だ。10kgってとこだろか?

「フム。持った感じ10kgか。米とかも出るんだなーコレ」
「でもアニキ、電子ジャーが無いぞ!」
「そういやそうだ。うーむ、土鍋作るしかないだろなー。いや土鍋じゃなくても普通の鍋とかで行けた気もする。ただ蓋は絶対必要だから何かしら作らんとダメだな」
「鉄の鍋ならすぐ作れそうだぞ。土鍋ってよくわからん」
「土で作った鍋が土鍋な気がするが、陶芸家みたいな設備ねーからまぁ鉄鍋でいいだろう。どっちみち腹も減ってないから後でだな」
「さっきチャーシュー食いまくったからなー。とにかく今はガチャろうぜ」

アニキが欲しいのが特攻服だけってのはどう考えても厳しいよな。でも今の米みたいに思いがけない当たりがあるからデラックス狙いも全然アリだ。

ガチャコン

「こんちくしょー、青かよ。前回の青ってバッグだったか」

カードに書かれてる文字は【紳士靴】

「お!?全然悪くねえ!今履いてる奴も少しくたびれて来てたし丁度いいタイミングだ。靴下も欲しいとこだな。出そうなのはノーマルの赤ってとこか」
「シャツとパンツが赤からだからたぶんそこだとは思う。ただノーマル赤はジャンル的に一番範囲広いから狙って出せる物じゃないね」
「まぁ、ノーマルは回しまくったし次回だな。今はデラックスだ」

ガチャコン

「ぬう・・・緑か。青や緑が出やすいのはわかるがデラックスだとキツいな」

カードに書かれてる文字は【かき氷機】

「いらねー!!かき氷はたしかに食いたいが氷がねーんだよ!!!」
「おぉぅなんてこったい。氷は無理だ。レジェンドでも氷の加護出すの大変だぞ」
「まあしょうがねえ、これは地上に脱出するまで封印だな。・・・さて次でラストだ。次こそ赤以上の来やがれ!」
「アニキ、集中だ!心を無にするのだ。宇宙を感じろ」


アニキの雰囲気が変わった。あ、これいいの出るわ。プロにはわかる。


ガチャコン! キュピピピン!


「うおおおお!!!金だ!!金ってたしか・・・上から2つ目か!」
「キターーーー!!!アニキがやりおったー!」

いや待て。まだ女物の可能性がある。中身を見るまで慌ててはいけない。

「よ、よし、開けるぞ」

カードに書かれてる文字は・・・【ガントレット】だ。
・・・ガントレットって何だっけ?

「ぬう・・・。なんかゴッツいのはわかるが、ちと鑑定してみるか」


鑑定の結果、[オリハルコンの籠手]って名前だったもよう。


「こりゃ間違いなくつえーわ。鑑定半端だから名前しかわからんけど。」
「こっちで鑑定しないほうがいいんだよな?」
「おう、自分でやるぜ。しかし鎧とかの場合、特攻服の上に着れないだろうから籠手だったのはナイスだ。特攻服に籠手なら見た目的にも悪くねえ。敵の攻撃を防御するのにも最適だ」
「オリハルコンってゲームでは最強クラスだぞ」

アニキがガントレットを装着した。かっけえな!オレもあんなの欲しい。

「顔が勝手にニヤけてくるな。大物出した時のコテツの気持ちがわかったぜ」
「これだからガチャはやめられねー!あ、そうそうアニキ、壁は殴らないほうがいいぞ。剣ポッキリ折れたから」
「なんだと!?あぶねえ、やるとこだった」
「なんかここの壁すげえ硬いんだ。あー、やったのはここじゃなくて泉の部屋だけど」
「ほー。壊されないように特別製なのかもしれんな。アレ?でもこの前ドア付けるとき壁に穴開けたよな?」
「削ったのは、部屋の外側のほうの壁だからいけたのかも」
「なるほど。たしかに掘ったのは通路側の壁か。1度骨の剣使って壊れる壁と壊れない壁のチェックしたほうがいいかもしれん」

そういやアニキの部屋にもドア付けたほうがいいよな。ドラゴン素材置いたまんまだ。

「よーし、そろそろ属性ガチャいくぞ!」
「おう頑張れ!装甲厚くなったら2階のボスだ」
「さーて何からいこうかな。風と闇はやったから、次は土にすっか」

交換してもらったゴーレム石をガチャにセットする。よし光った。
ほっぺをピシャッと叩き気合いを入れる。さあ行くぜ!集中!

ここだ!

ガチャコン

「うーん、緑かあ。とはいえ属性ガチャはまだよく分かってないからな」

カードに書かれている文字は【盾】だ。

「なんだこりゃ?やけに重いぞ。鑑定!」


[グレンガルダンの盾]
:グレンガルダンの甲羅で作られた盾。非常に硬いが重い。評価C
:斬撃耐性 衝撃耐性 土魔法耐性 火魔法耐性


「これ持ってればたしかに防御力はあるんだろうけどさぁ~、重すぎ!」
「どれ、ちょっと持たせてくれ」

アニキが装着してみたがやっぱ重そうだな。

「こりゃダーメだ。ガッチリ鎧で固めた避ける気ナシの重戦士が持つような奴だ。素早さ特化のコテツが持つのは逆効果だな。俺もこんな重いの持って戦いたくはねえ」
「チキショー!ハズレだ。部屋のオブジェにするかマジックバッグに封印するか」
「咄嗟にガードするのにいいかもしれんから一応バッグに入れとけ」


そうだなー、ヤバイ攻撃きた時とかにコレをサッと出すのはアリかもしれん。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!

ほむらさん
ファンタジー
ヘルメット、マスク、そして赤い軍服。 幸か不幸か、偶然この服を手に入れたことにより、波乱な人生が幕を開けた。 これは、異世界で赤い流星の衣装を一生涯着続けることになった男の物語。 ※服は話の流れで比較的序盤に手に入れますが、しばらくは作業着生活です。 ※主人公は凄腕付与魔法使いです。 ※多種多様なヒロインが数多く登場します。 ※戦って内政してガチャしてラッキースケベしてと、バラエティー豊かな作品です。 ☆祝・100万文字達成!皆様に心よりの感謝を! 小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+にも投稿しています。  

【本編完結】転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

ウルティメイド〜クビになった『元』究極メイドは、素材があれば何でも作れるクラフト系スキルで商売をして生計を立てていく〜

西館亮太
ファンタジー
「お前は今日でクビだ。」 主に突然そう宣告された究極と称されるメイドの『アミナ』。 生まれてこの方、主人の世話しかした事の無かった彼女はクビを言い渡された後、自分を陥れたメイドに魔物の巣食う島に転送されてしまう。 その大陸は、街の外に出れば魔物に襲われる危険性を伴う非常に危険な土地だった。 だがそのまま死ぬ訳にもいかず、彼女は己の必要のないスキルだと思い込んでいた、素材と知識とイメージがあればどんな物でも作れる『究極創造』を使い、『物作り屋』として冒険者や街の住人相手に商売することにした。 しかし街に到着するなり、外の世界を知らない彼女のコミュ障が露呈したり、意外と知らない事もあったりと、悩みながら自身は究極なんかでは無かったと自覚する。 そこから始まる、依頼者達とのいざこざや、素材収集の中で起こる騒動に彼女は次々と巻き込まれていく事になる。 これは、彼女が本当の究極になるまでのお話である。 ※かなり冗長です。 説明口調も多いのでそれを加味した上でお楽しみ頂けたら幸いです

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第三章フェレスト王国エルフ編

クラスまるごと異世界転移

八神
ファンタジー
二年生に進級してもうすぐ5月になろうとしていたある日。 ソレは突然訪れた。 『君たちに力を授けよう。その力で世界を救うのだ』 そんな自分勝手な事を言うと自称『神』は俺を含めたクラス全員を異世界へと放り込んだ。 …そして俺たちが神に与えられた力とやらは『固有スキル』なるものだった。 どうやらその能力については本人以外には分からないようになっているらしい。 …大した情報を与えられてもいないのに世界を救えと言われても… そんな突然異世界へと送られた高校生達の物語。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

処理中です...