七人の愚か者 ー最難関のダンジョンで出会った小学生と暴走族が脱出するために最強を目指す!ー

ほむらさん

文字の大きさ
上 下
25 / 183
ダンジョン編

25 2階

しおりを挟む
「最初が1階でここが地下1階だとなんか紛らわしいから、最初が地下1階ここが地下2階ってことにして、めんどいから地下ってのもハズして、ここは2階って呼ぶぞ」
「んー?わかった」
「ってことで2階の探索だ。いきなり強いのと出会う可能性があるから2人行動にすっべ」
「んじゃモンスターが出たら代わり番こだな!」
「まあそれでいっか。何があるかわからんから最初は俺が行くぜ」
「オッケーだ!」

とりあえず一本道なのでそのまま直進。お?何かおる。

「アニキ、敵を発見!ワニっぽい?」
「ワニっちゃワニだな。まあサクッとやってくる」

アニキが行った。ほんとにサクッと倒した。

「上とそんなに強さ変わらんかもな?お、青の魔石だ」
「おー!青は初めてだぞ!」
「食えるかもしれんが魔石だけにしとくぞ?あ、俺のバッグ出してくれ」
「ドラゴンの肉いっぱいあるしな。ほい」

アニキにバッグを渡した。

「んじゃ次はコテツの番だ。魔石は俺も必要になったから、自分が倒した分を貰えるって感じでいくべ。自分の番の時大量の敵に出会えば、その分得をするってわけだ」
「よっしゃ、いっぱい来い!」
「多いとそんだけ危険だって事忘れんなよ?」

トコトコ進むと分かれ道があり、見た感じワニが3匹いる。
なるほど、このパターンか。

「行くぜい!」
「噛まれんなよー?」

シュタタタタ

やっぱこの靴最高だな!見よ!この軽快なステップ。
軽やかなステップからのー!!一刀両断!
1匹目を軽く倒すと残り2匹が攻撃してきた。が、その程度じゃオレを噛むことは出来ん!
サクサクッと3匹とも討伐した。

「よっしゃー!青の魔石3つゲットだぜ」
「おー、楽勝だな」

お宝BOXを出して石を3つ投入。チャリーン!

「アニキ、前に石集めて来た時、青もあったけど何から出たんだ?」
「んー・・・、覚えてねーな。色とか気にしてなかったし。まあとりあえず左行くぞ」
「そっかー、ラジャ」

お?なんかいますな。赤いトカゲが3匹か。

「ちっせーけどちょっとドラゴンっぽい敵だな。火とか吐きそうだから慎重に行く。特攻服燃やされたら堪らんからな」

たしかに火吐きそうな顔してんな。
うお!アニキが特攻したぞ。どの辺が慎重なんだ?
速攻で3匹片付けたようだ。

「赤い魔石だ。やっぱり火とか吐くっぽいな」
「アニキ、あんまり慎重に行ったように見えんかったぞ」
「ん?気付かれないタイミングで特攻しただけだ。一気に全滅させて反撃の間を与えん作戦だな」

なるほど。強ければ何でもアリということはわかった。


それほど苦労することもなくどんどん進んで行った。
そしてそこそこ広い部屋にソイツはいた。

「お?何だあのデカイのは」
「ゲームで見たことあるぞ。たぶんゴーレムだ」
「見た感じ硬そうだが、なんか弱点とかねーのか?」
「うーん・・・、ゲームだと普通に戦って倒しただけだな」
「そうか。んじゃ特攻してみっか」
「次どっちだっけ?」
「えーと、俺だな。よし行ってくる」

ガッギーーーーン

「うおおおおいってぇ!手が痺れてっぞ!」
「でもアニキ、ゴーレム結構壊れたぞ!あと一撃で倒せるんじゃね?」
「このクソ硬ぇ奴、もう一発殴らなきゃいかんのか」

ギン! グシャッ!

「手がああああああ!!手えーーがああああああ!!!!」

アニキは悶絶している。でも倒せたようだ。

「コイツはイカンぞ。なんか重い武器必要だ。・・・ってやっぱり俺の剣少し欠けてるじゃねえか!」

岩を殴ったようなもんだからなー。オレの剣だったら折れてたかもしれん。

「帰ったら修理必要だな。あとゴーレム専用武器作るか」
「鉄のハンマーとか鬼が持ってる金棒みたいな、殴るタイプの武器が良さそうだ」

なるほど、刃が欠けるんじゃそれしかないか。剣集めなきゃな。

「アニキ、そこに入り口みたいのあるぞ」
「お?ゴーレムは入り口守ってたのか。おっと、黄色の魔石だよなこれ?しかも大きさ的にたぶん(中)だ」

10匹分と考えると苦労してでも倒す価値あるな。

「よーし入るぞコテツ。イテッ!手擦りむいてるじゃねえか」
「聖水持ってくれば良かったなー」

中に入るとそこは小さな部屋だった。そして真ん中に宝箱が!

「宝箱キタコレ!」
「デカブツ倒した甲斐あったな。よし、開けるぞ」

あ、罠とかあったらマズイ・・ってもうアニキが開けてしまった。大丈夫そうだな。

「ひょっとしてこれ、マジックバッグじゃねえか?」

俺のと形違うけど、これはマジックバッグくさい。おっと鑑定だ。

「鑑定!」

[マジックバッグ(中)]
:生物以外何でも入るバッグ。なかなかの容量。評価A
:登録者以外は使用不可

「おーアニキ、これやっぱりマジックバッグだぞ!マジックバッグ(中)だってさ。なかなかの容量って書いてある。今度はアニキが登録するのだ」
「登録なんてどうやるんだ?うーむ、まあ入れてみるか。剣入れ!」

アニキの剣が消えた。どうやらバッグに入ったようだ。

「おお?成功か!?・・・よし、剣出てこい!お、出てきた。」


これで2人ともマジックバッグ持ちだぜー!いやー良かった良かった。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!

ほむらさん
ファンタジー
ヘルメット、マスク、そして赤い軍服。 幸か不幸か、偶然この服を手に入れたことにより、波乱な人生が幕を開けた。 これは、異世界で赤い流星の衣装を一生涯着続けることになった男の物語。 ※服は話の流れで比較的序盤に手に入れますが、しばらくは作業着生活です。 ※主人公は凄腕付与魔法使いです。 ※多種多様なヒロインが数多く登場します。 ※戦って内政してガチャしてラッキースケベしてと、バラエティー豊かな作品です。 ☆祝・100万文字達成!皆様に心よりの感謝を! 小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+にも投稿しています。  

【本編完結】転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

ウルティメイド〜クビになった『元』究極メイドは、素材があれば何でも作れるクラフト系スキルで商売をして生計を立てていく〜

西館亮太
ファンタジー
「お前は今日でクビだ。」 主に突然そう宣告された究極と称されるメイドの『アミナ』。 生まれてこの方、主人の世話しかした事の無かった彼女はクビを言い渡された後、自分を陥れたメイドに魔物の巣食う島に転送されてしまう。 その大陸は、街の外に出れば魔物に襲われる危険性を伴う非常に危険な土地だった。 だがそのまま死ぬ訳にもいかず、彼女は己の必要のないスキルだと思い込んでいた、素材と知識とイメージがあればどんな物でも作れる『究極創造』を使い、『物作り屋』として冒険者や街の住人相手に商売することにした。 しかし街に到着するなり、外の世界を知らない彼女のコミュ障が露呈したり、意外と知らない事もあったりと、悩みながら自身は究極なんかでは無かったと自覚する。 そこから始まる、依頼者達とのいざこざや、素材収集の中で起こる騒動に彼女は次々と巻き込まれていく事になる。 これは、彼女が本当の究極になるまでのお話である。 ※かなり冗長です。 説明口調も多いのでそれを加味した上でお楽しみ頂けたら幸いです

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第三章フェレスト王国エルフ編

クラスまるごと異世界転移

八神
ファンタジー
二年生に進級してもうすぐ5月になろうとしていたある日。 ソレは突然訪れた。 『君たちに力を授けよう。その力で世界を救うのだ』 そんな自分勝手な事を言うと自称『神』は俺を含めたクラス全員を異世界へと放り込んだ。 …そして俺たちが神に与えられた力とやらは『固有スキル』なるものだった。 どうやらその能力については本人以外には分からないようになっているらしい。 …大した情報を与えられてもいないのに世界を救えと言われても… そんな突然異世界へと送られた高校生達の物語。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

処理中です...