七人の愚か者 ー最難関のダンジョンで出会った小学生と暴走族が脱出するために最強を目指す!ー

ほむらさん

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ダンジョン編

11 道具作りじゃなくて工具作り

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気持ちよすぎて布団から出られぬ。
掛け毛皮は2枚あったので両面に改良したのだ。端っこに穴開けて毛を通して縛ったりね。
銀の毛皮に包まれて、もはやこれは王様クラスと言っても過言ではない。
だがまだまだ毛皮が足りぬ。枕まだだし、下にあと5枚くらい毛皮敷いて、ハイパー毛皮布団まで行くべきだろう。あ、ベッド作ってもいいな?木がちょっと足りんか。次の目標が出来たな!

さて今日も狩りに行きますか-。剣と毛皮と、あと木も必要だな。
今日はちょっと忙しいな。


・・・・・


「あーーー、部屋狭いな!木何とかしねえと」

毛皮作り先にやっといて良かったわ。枝全部落として、半分に切って立て掛けるか。おっとまずは乾燥乾燥。

「乾燥しろー!」

でだ、半分に切って-と。あーノコギリ作らんとな。
うん、今日は木ほっといて道具作りだ。

とりあえずいらん残骸集めて、全部ゴブさんに放り投げる。奴なら食うだろう。
怒って寄ってきたが知らんわ!お前に構ってる暇はない。

工具作り再開だ。そう、道具じゃなくてたしか工具だ。
えーとまずはー。ノコギリ、あ、トンカチが先だな。

枝を集めて火を付ける。んー、鍛冶屋さんってこんなことしてたっけ?
なんかもっといい環境でやってると思うんよなー。
炉?だっけ?なんか火をガンガン炊く奴。あれ作れねえかなあ?
よくわからんし、とりあえずいいや。よし、剣赤くなってきた。

謎のハンマーもどきで形を作っていく。お?なんか良いのが出来そうな気がするぞ。職人の感って奴か?

キンコンキンコン コンキンコンキン

鍛冶もいいな。鍛冶職人になろう!前よりスムーズに出来る感じだぞ。オレも成長したもんだ。

「おお、これだろ!トンカチってのはよ」

力作だ。冷ましといて次行こう。

ノコギリかー、よく考えたらノコギリってペラペラだよな。
そっか、だから切ってるとき違和感あったんだ。
おおー、わかるぞ!理想の形が!あとは鍛冶職人としてのオレが育ってるかどうかだ!
ハンマーを振り下ろす。

「うむ。こんなもんだろう」

もうちょい改良の余地あるが、とりあえずOKだ。
アツアツの鉄持つ道具も必要だな。なんか挟むんだよな。

あと何だっけ?釘・・・は最後で、あと彫刻刀だ。
彫刻刀は木彫り職人の命だからな。何種類か作ろう。

「いいね!これでクマ作りも捗るはずだ」

素晴らしい出来じゃないか。鍛冶極めたかもしれん。




釘作りは苦行だった・・・。あと何個か思いついた工具を完成させた。





************************************************************





「ベッドの完成じゃああああああああああ!!!」

木1本とかじゃ全然足りんかった。なんせ王様のベッドだからな。
木を組み合わせるのに真っ直ぐ切るのが難しかったが、石床が長方形の石を並べている感じだったので、それに沿って切り、形を揃えることが出来た。
コの字形の長い釘みたいなのを作って、それを継ぎ目に打って固定することに成功。
木彫り職人に不可能は無いのだ。クマもいっぱい彫ったぞ。

ベッドに毛皮を乗せてゆく。念願の5枚重ねだ!枕も作ったぞ。最初木で作ったんだが、しっくりこないので毛皮を切って丸めて縛った。紐が無かったので毛皮を細く切って豪華な紐もどきだ。

ちょっと寝転がってみる。

「ホッホッホ。余は幸せじゃー」

いやーこれは最高だわ・・・。職人に転職したのは正解だったな。

「あ、そうだ」

ベッドの周りにクマを並べてみた。
最初の頃に作った失敗作は全部ゴブさんにプレゼントした。
色を付けようと思って、ひとつ炭を塗ってみたんだが、触ると汚いし諦めた。もちろんゴブさんにやった。
絵の具ってどうやって作るんだろな?

「んーー、そろそろ新しいことすっか」

そういや最近探索もしてなかったな。おもろい敵とかいるかもしれん。
あ、そうだ。ステータス見てみよっと。


名前 :コテツ・クロダ
性別 :男
種族 :人間
年齢 :11歳
職業 :なし
レベル:32

HP :310
MP :185

筋力 :155
知力 :86
体力 :135
素早さ:260
器用さ:235
精神力:204
運  :50

【スキル】
剣術Lv4 棒術Lv2 体術Lv4
魔力操作Lv2
隠密Lv1 算術Lv3 料理Lv1 解体Lv3 鍛冶Lv3 木工Lv4 革細工Lv1
挑発Lv1 

【魔法】
火魔法Lv3

【固有スキル】
異世界言語:自動翻訳

【称号】
なし

【加護】
女神シャルロットの加護


「うおおおおおおお!!!すげー増えてる!!!」

知らん間にレベルも結構上がったな!職人なっといて良かったぜ。職業なしのまんまだけど、どうすりゃいいんだ?
こりゃもう、探索もするけど職人継続だろ!色々やったらどんどん増えそう。うひょー夢がふくらみますなぁ。
称号とかなんか付いてもいいと思うんだけどなー。木彫りの達人とかさぁ。クマしか作ってないからダメか。職人としてはまだまだってことだな。


とにかくめっちゃやる気出た。レベルも上げるぜー!
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