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ダンジョン編

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たぶんアレだな?アイツが弱いんじゃなくてオレが強くなったんだ。
レベル結構上がったし、思えば最初見た時はスケルトン怖かったのに、さっきは別に何ともなかった。
戦った時の手応えの無さ考えると3匹同時も余裕だなきっと。
行けるとこまで一気に行ってみっか!



「うおらああああああああ!!!」

剣を弾くまでもなく、敵の攻撃は華麗に避けて、スケルトンを3匹葬った。

【レベルが上がりました】


「よっしゃー!もうお前らなんか怖くないぞ!」

おっと紫の石はちゃんと拾っていこう。んーー、シャツん中入れとくか。
剣はもういいや。帰りに持てたら持ってかえろ。

少し進むと道が真っ直ぐと右とに分かれてて、スケルトンが5匹固まっていた。

「骨しか出て来ないのか、この道は!」

サクッと処分する。紫石だけ持って帰ることに決めた。
んーーどっち行こうか?
骨を垂直に立てて、倒れた方向に行くことにしよう。
後ろだった。スケさんよ、帰れと言うのか?クソ、もっかいだ。

「よーーし右に決定!」

何かのCMの曲を口ずさみながら気分良く進んでゆく。
骨じゃない敵来なさいよまったくもう。・・お?おおおおおおおおおおお?

「犬だ!!!」

灰色でフカフカしてて、アレなんだべ?雑種かな?
ムムムム・・・・なんかデカくねえか?2Mくらいあるような気が・・・
いや大丈夫だ。かの有名なモツゴロウさんは巨大な虎ですら、わしゃわしゃ言いながら手懐けるという。

「安心しろ!オレは味方だ!わしゃわしゃしゃしゃ」

「ガルルルルルルル!!!」

牙を剥き出しながら凄い速さで走ってきた。おい、ちょっと待て、モツゴロウさん!話しが違う。

なんとか避けるが腕を少し引き裂かれた。クッソいてえ!

「残念だがどうやらお前とはわかり合えないようだ」

こうなったら戦うしかねえな!奴は犬ではない。ただのモンスターよ。
くっ、速い!、、しかし、だ!!


ギリギリで攻撃を躱し、すれ違いざまに剣で首を落とした。

【レベルが上がりました】
【レベルが上がりました】


「ふぃーーー、強かったなーコイツ」

一匹だから良かったけど複数いたらちょっとヤバイぞ。
でも頑張った甲斐はあった!見なさいよこの立派な毛皮!!
よーし、血が止まったら持って帰ろう。ここで作業するのはちょっと落ち着かん。頭は・・・グロいから置いていこう・・・。


大変だったけど、デカイの引き摺りつつ、復活した骨を倒しながらなんとか部屋に帰った。





************************************************************





―――――【神殿】―――――

「アーーーーッハッハッハッハ!!!ププッ!!アーッハッハッハッハ!!」

女神シャルロットは神殿の中で転げ回っていた。

「ヒイイィィーッ!!ブパッ!!ハヒーッ、、クッッ!」

はぁはぁはぁはぁ・・・

「何なのよあの子・・・クッソおもろいんですけど!!!ぷぷぷぷっハヒ~ハヒ~・・・」

なんとなく気になって、何をしてるのかちょくちょく確認をしていたのだけれども。


「安心しろ!オレは味方だ!わしゃわしゃしゃしゃ」

あの子供と同じポーズを決めてみる。

「アーーッハッハ!おもしろーーー!魔物相手に何やってんのよ!」

ハフーハヒー、、あぁ横っ腹痛くなってきた。ふー、落ち着け落ち着け。

よく考えたらこの部屋の場所って最悪よね。すぐ隣にドラゴンとあのゴブリンとファントムって。
泉の水でファントム倒せるなんて知らなかったわー。私グッジョブじゃない!?
(※偶然です。レベル1でこんなダンジョンに放り込むとか鬼畜です。デビルです)


「とても気に入ったわ。もう勇者じゃないからアリエッタ様の加護はあげられないけど、特別にわたしの加護を授けましょう」

倒した獲物を引き摺り部屋に帰って行く姿を微笑ましく見つめる。
暇な時間が出来たらちょくちょく見守ることにしましょう。


よかったわね?これで魔法が使えるわよ。
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