七人の愚か者 ー最難関のダンジョンで出会った小学生と暴走族が脱出するために最強を目指す!ー

ほむらさん

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ダンジョン編

4 初心に帰る

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シャキン!シャキン!シャキン!シャキン!
何度も素振りを繰り返す。顔が勝手にニヤけてくる。

「良い!すごく良いぞ!そういや職業とかあったな。ナイトとかになってそうじゃね?」
ステータスを開いてみる。

なってなかった。

「まあよいわ!今宵のデュランダルは血に飢えておる。次の獲物はどーこーだー?」

近くには何もおらんな。ちょっと奥まで行ってみよう。
軽快なステップで進んでみる。お?いつもより動きにキレがあるぞ。



・・・・・スケルトンが3匹固まっておった。

ないわー。デュランダルあっても3匹同時は無理だろ!まーた聖水ぶっかけかあ?けど3匹分の聖水、口に入りきらん。いよいよもって入れ物必要だな。
周りを見渡すが入れ物になりそうなのが何も無い。何かないかと注意しながら探索するも、何も無いまま戦った場所まで戻ってきた。
ぬーーーん。壁削るか?剣でザクザク掘ってみるが、器作ろうにもどうもしっくりこない。
こうなったらしょうがない。一旦部屋まで戻ろう。
なんとなく全力でダッシュする。

「うおおおおおおおおお!?クッソはえええ!!!」

そうか!レベル上がったんだった!やべえぞこれ、マジで世界狙える。
そのまま部屋に入り、壁を駆け上がって天井にタッチ。そして華麗に着地。
とうとう人間の限界を超えてしまったようだ。もっとレベル上がったらどうなるんだよ?つーかレベル12でこれかよ!

HP :115
MP :72

筋力 :55
知力 :32
体力 :50
素早さ:102
器用さ:85
精神力:78
運  :50

最初の数値いくつだったんだろな?知力もっと上がれや!
毎日修行したら地味に強くなったりするんだろかね?

「オラ、ワクワクしてきたぞ!」

大好きなアニメの主人公がよく言うセリフを真似してみたが、当然聞いてる人などここにはいない。
とにかく修行開始だ!!!

それから2時間ほど、部屋を走り回ったり師匠から学んだ型稽古をしたりで汗を流した。


ふむ、体力が1上がったな。ステータス上がるならやる意味はあるってことだ!
それはそうと入れ物のことスッカリ忘れてたわ。
部屋を見渡してみるが、やっぱりそれらしい物は何も無い。
んーーー・・・石壁削って器作るか?てかもうそれしかない。


壁の前でデュランダルを構える。そして精神統一。


「フオオオオォォォほわちゃーーーーーー!!!」



デュランダルが折れた。





************************************************************





ブクブクブクブク

「っぷはあぁぁーーー!冷てええええ」

泉に潜って現実逃避してたが、どうせなら風呂入りてえなー。
気分爽快ではあるんだが、石鹸とかシャンプーとか欲しいところ。
あ、でもお肌つるつるだな。これが聖水パワーか?
んーーー聖水なあ・・・3匹分どうすっべ。

泉から出て服を着る。

「うーーーーーむ。」

折れたデュランダルが目に入る。

「お前はデュランダルではなかったようだな。ただの剣だ。よく考えたら序盤から聖剣なんて手に入るわけがない」

折れた剣先で石壁をゴリゴリやってみるが傷ひとつ付かん。
器作るのやめだ!やめ!!
こうなったら聖水作戦で1匹ずつ減らすしかねえな。

聖水を口に含み、ピューっと飛ばしてみる。
おおおお?倍くらい飛んだぞ!?そうか!レベルアップ効果だ!
これなら近くまで寄らなくてもなんとかなりそうだ。
そうと決まればサクッと行くぜ!

口いっぱいに聖水を含み通路を駆け抜ける。
うお!さっき倒した骨が復活してやがる!!ストップ!ストーーーーーップ!!うわこっち見てるし!
ピュピューーーッ!!

ジュワアァァァーーーー! カラン


【レベルが上がりました】
【レベルが上がりました】
【レベルが上がりました】
【レベルが上がりました】
【レベルが上がりました】


・・・・・
「お、おう。作戦通りだ・・・」

心臓バクバクいってるぜ・・・。あ、デュランダ、いや剣よ、また会ったな。
2代目を拾い上げる。

「安心しろ、もう壁は叩かない」

あー驚いたぁ・・・復活するんだなこいつら。
だったら3匹同時行かなくても、今の繰り返してレベル上げるか?
そうだ!レベル上がったんだった。

「ステータス!」


名前 :コテツ・クロダ
性別 :男
種族 :人間
年齢 :11歳
職業 :なし
レベル:17

HP :160
MP :98

筋力 :76
知力 :44
体力 :70
素早さ:140
器用さ:118
精神力:108
運  :50

【スキル】
剣術Lv1 棒術Lv2 体術Lv3
隠密Lv1 算術Lv3 料理Lv1 

【魔法】
なし

【固有スキル】
異世界言語:自動翻訳

【称号】
なし

【加護】
なし


ほほう・・・前どんなだったか忘れたけど、結構上がったんじゃない?
スキルは変わってねーな。聖水ぶっかけただけだしな。そろそろ剣で戦ってみるかね!
・・・いや、とりあえずは安全策だ。聖水で行けるとこまで行ってからだな。


疲れたし今日のところは部屋に戻って寝よう。
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