七人の愚か者 ー最難関のダンジョンで出会った小学生と暴走族が脱出するために最強を目指す!ー

ほむらさん

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ダンジョン編

3 聖水の威力

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ゴブリンのくせにあの強さって何なんだよ?おかしいって!絶対おかしいって!
最初に戦ったモンスターがボス級とか、なんというクソゲーなんだ・・・。

ハッ!?もしかしてオレが弱いだけなのか!?
ずっと修行してたのにゴブリンごときにまるで通用しないとは。


「どうも!ゴミクソです!よろしく!!!」




―――――悲しみの叫び声が部屋に虚しく響き渡る―――――




どこかで聞いたセリフだ。一度言ってみたかったんだよ。

とにかく次はスケルトンだ。聖水が効くか試さねばなるまい。
んー、しかし入れ物無いからなー、どうやってスケんとこまで持って行こうか・・・

両手で掬ってみる。アカン、だだ漏れだ。これじゃ10Mも歩けば無くなる。
なんとなく水を飲んでみる。おおぉやっぱうめーなぁ、女神の水は最高だぜ。
お?そうか!口からピューっと水を吹けば当てられるんじゃね?
そうと決まれば練習だ!

ピューッ ピューッ ピューーッ

よし、結構飛ぶようになってきたぞ。ギリギリ近づけば当てれるな!これは。
ん?待てよ・・・スケさんまだあそこにいるんか?

少し慎重に左通路へ確認に行く。
よし、やっぱり同じ場所にいた!・・・しかし相変わらず凶悪な顔してんなぁ。マジ悪魔だよ、デビルだよ。なんでいきなりこんな奴いるんだよ?だがお前が邪悪なほど聖水が効くってもんよ!

「っしゃーコラ!やってやんぜ!」

泉に戻って気合い一発、口いっぱいに聖水を吸い込む。
シャカシャカ走りでスケルトンが見える位置に移動。とくに意味はない。

決着の時は来た。奴が後ろを向いたらスタートだ。
なんという邪悪なツラよのう。聖水でつやつやの美肌にしてくれるわ!

そしてやっとスケルトンが背中を見せる。
いっけーーーー!

シュタタタタタタタ

あまり音をたてず軽快な走りで奴に近づく。4M、3M、2M
その時スケルトンが気配に気付きこちらに振り向く。歯をカタカタ言わせながら剣を振りかぶる。

うわやっべえ!発射発射発射-! ピュピューーー!

聖水がスケルトンに降り注いだ。

ジュワアアアァァァァァ!! カラン

白い靄とともにスケルトンは消え、剣だけが地面に落ちる。

「おおおぉぉ!?消滅した!!いよっしゃああ!!勝ったどーーーーーー!!!」

あーぶなかったあああ!聖水効かなかったら死んでたな。
よっしゃ!剣ゲットオオオォォ!!


【レベルが上がりました。】
【レベルが上がりました。】
【レベルが上がりました。】
【レベルが上がりました。】
【レベルが上がりました。】
      ・
      ・
      ・
      ・
ん?



「おおおおお!レベル上がったぞ!!レベルが・・・いくつなんだ?」

モンスター倒したんだからそりゃレベル上がるよな~。
しかし、うーむ・・・どうやって見るんだ?ゲームなら画面に色々出るのに。
メニューとかどうやって開くんんだよ?

「おい!メニュー開けーメニュー出ろー!」

くそう。Aボタンとか無いのかよ!クソゲーだなホントに。
必殺技とかあってもわからないだろこれじゃ。ステータスくらい見せろや!
お?そうだステータスって言えばいいんか?

「ステータス出てこ、、おわっ!?」


名前 :コテツ・クロダ
性別 :男
種族 :人間
年齢 :11歳
職業 :なし
レベル:12

HP :115
MP :72

筋力 :55
知力 :32
体力 :50
素早さ:102
器用さ:85
精神力:78
運  :50

【スキル】
剣術Lv1 棒術Lv2 体術Lv3
隠密Lv1 算術Lv3 料理Lv1 

【魔法】
なし

【固有スキル】
異世界言語:自動翻訳

【称号】
なし

【加護】
なし


「おっしゃー!ステータスキターーーー!!」

フムフム・・・強いのか弱いのかさっぱりわからんな。
レベルいっぱい上がった音聞こえたのに12ってことは、最初レベル1だったのか!?
あぶねえあぶねえ。剣で斬られてたら絶対死んでたろ・・・
素早さ102とかなかなかいいんじゃない?スキルしょぼいなー。ん?魔法!?魔法使えるのか!!どうやって使うんだ?なしって書いてるからダメなんか?うおおお魔法使いてええええええ!
いせかい・・げんご?なんだこりゃ?

「ふー何にしてもアレだな。レベル上げしかないっしょ!」

剣もあるし最強目指すしかねえな!あれ?剣どこいった?うお、ステータス邪魔くせえ!消えろ消えろ!お、消えた。
よっしゃ、剣あったー!

スケルトンの剣を拾い上げてみる。

「ほほう・・・いい剣だな。名のある職人が作った業物に違いあるまい」

時代劇かなんかで聞いたようなセリフを吐きながら、職人の仕事ぶりに感心する。長さも重さも非常にいい感じだ。そんな気がする。

「エクスカリバーと名付けよう。・・いやエクスカリバーはまだちょっと早いか?あと何あったっけか・・・よし、デュランダルに決定!」
(※クエクエではエクスカリバーが最強なのだ)

スケルトンが持ってた剣だけあって、無骨で少し暗黒寄りな感じがするが細かいことは気にしない。
どんな相手だろうが今なら倒せる!!!


いやドラゴンは無理だ。ゴブさんもやめておこう。
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