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761 宇宙刑事合宿
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親父と虎徹さんと三人で宇宙刑事合宿の話で盛り上がってたんだけど、気付いた時にはもうルシオやピピン隊がいなくなっていた。
パシッ!
自分の両頬を叩いて気合を入れ直した清光さんが俺達の方を振り返った。
「じゃあ行ってくる!」
「アニキ!欲に飲まれるなよ!!」
「頑張って下さい」
「清光商店、期待してるぞ!」
闘気を漲らせてガチャ部屋に向かう清光さんは漢らしかったが、ガチャはそんなに甘くないと知ってる俺達は清光商店のオープンを確信した。
「さてと、俺達もそろそろ宇宙刑事合宿を始めるとしますか~」
「だな。早くしねえと清光商店のオープンに間に合わなくなる」
「よし、変身すっぞ!」
「今日はファンの子達がいないんで、ムービーはキャンセルで」
「合点承知!」
互いの変身の邪魔にならないよう、十分な距離をとって位置に着いた。
「常着!」 「赤者!」 「氷結!」
シュッ シュッ シュパッ!
ブンッ! ブンッ! ブオンッ!
ビュン シュバッ!シュバッ!シュバッ!シュバッ!
「「宇宙刑事」」
「ギャラバーン!」
「シャアリバーン!」
「サイダー!」
一人ずつじゃなく一斉に変身を始めたので非常にレアな光景だったのだが、ファンの子が一人もいなかったので学校で話題になることもなかった。
パシッ パシッ パシッ
三人でハイタッチを交わした。
「三人揃うと圧巻だな!」
「だが労役に忙しかった虎徹さんはともかく、俺と親父は体術のレベルが低い。深層に辿り着くまで派手に暴れよう」
「おいシャリバーン、変身してる時は本名で呼ぶな!」
「おっと失礼。サイダー・・・さん」
「さん付けも不要だ!」
「わかった、サイダー」
「しかし徒手空拳縛りか。初めての経験だから緊張するな・・・」
「最初の骨相手に緊張するのは数年ぶりだ」
「そこまでビビるこたぁねえぞ。最初は手数が必要だけど、体術のスキルレベルが上がれば一撃で倒せるようになるから結構おもしれーんだ!」
「一撃とは凄いな!」
「案ずるより産むが易しってやつだ!派手に行こうか!」
「「おう!!」」
宇宙刑事三人で通路に入ると骨がカタカタとこっちに向かってきたので、最初の1体は俺が戦うことになった。
「宇宙刑事シャアリバーン、行きまーーーす!」
パシッ ガン!
剣を持ってる骨の右腕を跳ね上げ右ストレートを叩き込んだが、体術レベルが2のパンチでは骨を粉砕することが出来なかった。
「しゃーねえ、手数で勝負だ!」
パシッ ゴスッ ガン! ゴギッ パシッ ガンガン バキッ!
何発殴ったかは数えてなかったが、ようやく骨が倒れて動かなくなった。
「くそッ!最初の骨相手でこんなに苦労するのかよ」
「思った以上に大変そうだな・・・」
「最初はそんなもんだぞ。でも拳も足も痛くないだろ?」
「あ、そういや痛くないかも」
「コンバットスーツのおかげか!」
「だからとにかく手数で勝負なんだ。メッチャ疲れるけどな!」
「こりゃ10階層まで遠いな~」
「おい、もしかして次の3体は俺一人で倒すのか?」
「アイツなら剣で斬られても痛くないから、最初は攻撃をくらいまくってでもガムシャラに特攻するのみだ!」
「いたぞ!」
「痛くないのなら突撃だーーーーー!!」
タタタタタタタタッ
パシッ ガンガン! ドガッ バゴッ ガスッ バキッ!
親父も俺と同じく体術レベルが低いので、とにかくパンチとキックを何発も叩き込みながら大暴れしている。
あまり攻撃が通らない相手が3体もいるので数回斬られたが、見た感じ血を流しているわけでもないし大丈夫そうだ。
そうこうしている間に、3体の骨を撃破。
「ふーーーーーっ、何とか撃破したが疲れるなこりゃ」
「骨でへこたれてるようじゃ話にならねーぞ!このあと犬とか出てくるだろ?こっちは攻撃力無いのにアイツ結構タフだから死ぬほど殴り続けるしかなくてさ、どんどん可哀相になってくるんだよ」
「うわ、それはちょっと勘弁してほしいかも・・・」
「動物虐待みたいなのは絶対に嫌だぞ!」
「結局オレも堪えられなくなってレーザーソード使っちまったもんな~。それから体術レベルが上がるまではずっと骨殴ってた」
「なるほど~、じゃあ俺と親父はその繰り返しで体術のレベル上げかな?」
「それが良さそうだな。魔石集めは捗らんだろうけどしょうがあるまい」
「体術のレベル上げなら木を殴り続けるのも悪くないぞ?倒すまでパンチ数千発って感じだから魔石は全然集まらねーけど」
「なるほど!魔物を殴り続けるわけだから体術レベルも上がりやすいのか」
「魔石を集めに来たのに感謝の正拳突きだけして帰ったら、グミちゃんにキツいヤキをぶち込まれるだろ!」
木を殴り続けるのは地獄だろうしそもそも魔石集めをしに来たわけだから、やっぱり骨を倒しまくることになった。
サイダーはすでに骨を一撃で粉砕できるようなので、次の骨5体にはギャラバーンとシャアリバーンの二人で突撃し、何度か斬られながらも根性で倒した。
「こりゃしばらくは骨で体術のレベル上げだな~。体術レベルが6くらいになったら一気に深層に突撃ってことにしよう」
「まあしょうがねえだろな。ところでサイダーの今の強さを見てみたいのだが」
「んじゃ木を倒してみせてやっか?」
「おお、いいですね!」
トレントが出現するゾーンまで移動した。
「よし、サイダー行くぜ!」
タタタタタタタタッ
ドゴン! バギャッ! ゴギン! グシャッ! ベキッ!
サイダーが、俺や親父とはレベルが違う重そうなパンチとキックで、トレントの硬い幹を粉砕していく。
そして敢えて弱点を狙わず、俺達とは別格の体術で木の幹をへし折った。
バキッ! ベキベキッッ! ズズーーーーーン!
「「サイダーすげええええええええええ!!」」
毎日労役を頑張っていた虎徹さんだったが、ここまで成長していたとは・・・。
これほどの差を見せられたからには、本気で体術を鍛えるしかねえな!
パシッ!
自分の両頬を叩いて気合を入れ直した清光さんが俺達の方を振り返った。
「じゃあ行ってくる!」
「アニキ!欲に飲まれるなよ!!」
「頑張って下さい」
「清光商店、期待してるぞ!」
闘気を漲らせてガチャ部屋に向かう清光さんは漢らしかったが、ガチャはそんなに甘くないと知ってる俺達は清光商店のオープンを確信した。
「さてと、俺達もそろそろ宇宙刑事合宿を始めるとしますか~」
「だな。早くしねえと清光商店のオープンに間に合わなくなる」
「よし、変身すっぞ!」
「今日はファンの子達がいないんで、ムービーはキャンセルで」
「合点承知!」
互いの変身の邪魔にならないよう、十分な距離をとって位置に着いた。
「常着!」 「赤者!」 「氷結!」
シュッ シュッ シュパッ!
ブンッ! ブンッ! ブオンッ!
ビュン シュバッ!シュバッ!シュバッ!シュバッ!
「「宇宙刑事」」
「ギャラバーン!」
「シャアリバーン!」
「サイダー!」
一人ずつじゃなく一斉に変身を始めたので非常にレアな光景だったのだが、ファンの子が一人もいなかったので学校で話題になることもなかった。
パシッ パシッ パシッ
三人でハイタッチを交わした。
「三人揃うと圧巻だな!」
「だが労役に忙しかった虎徹さんはともかく、俺と親父は体術のレベルが低い。深層に辿り着くまで派手に暴れよう」
「おいシャリバーン、変身してる時は本名で呼ぶな!」
「おっと失礼。サイダー・・・さん」
「さん付けも不要だ!」
「わかった、サイダー」
「しかし徒手空拳縛りか。初めての経験だから緊張するな・・・」
「最初の骨相手に緊張するのは数年ぶりだ」
「そこまでビビるこたぁねえぞ。最初は手数が必要だけど、体術のスキルレベルが上がれば一撃で倒せるようになるから結構おもしれーんだ!」
「一撃とは凄いな!」
「案ずるより産むが易しってやつだ!派手に行こうか!」
「「おう!!」」
宇宙刑事三人で通路に入ると骨がカタカタとこっちに向かってきたので、最初の1体は俺が戦うことになった。
「宇宙刑事シャアリバーン、行きまーーーす!」
パシッ ガン!
剣を持ってる骨の右腕を跳ね上げ右ストレートを叩き込んだが、体術レベルが2のパンチでは骨を粉砕することが出来なかった。
「しゃーねえ、手数で勝負だ!」
パシッ ゴスッ ガン! ゴギッ パシッ ガンガン バキッ!
何発殴ったかは数えてなかったが、ようやく骨が倒れて動かなくなった。
「くそッ!最初の骨相手でこんなに苦労するのかよ」
「思った以上に大変そうだな・・・」
「最初はそんなもんだぞ。でも拳も足も痛くないだろ?」
「あ、そういや痛くないかも」
「コンバットスーツのおかげか!」
「だからとにかく手数で勝負なんだ。メッチャ疲れるけどな!」
「こりゃ10階層まで遠いな~」
「おい、もしかして次の3体は俺一人で倒すのか?」
「アイツなら剣で斬られても痛くないから、最初は攻撃をくらいまくってでもガムシャラに特攻するのみだ!」
「いたぞ!」
「痛くないのなら突撃だーーーーー!!」
タタタタタタタタッ
パシッ ガンガン! ドガッ バゴッ ガスッ バキッ!
親父も俺と同じく体術レベルが低いので、とにかくパンチとキックを何発も叩き込みながら大暴れしている。
あまり攻撃が通らない相手が3体もいるので数回斬られたが、見た感じ血を流しているわけでもないし大丈夫そうだ。
そうこうしている間に、3体の骨を撃破。
「ふーーーーーっ、何とか撃破したが疲れるなこりゃ」
「骨でへこたれてるようじゃ話にならねーぞ!このあと犬とか出てくるだろ?こっちは攻撃力無いのにアイツ結構タフだから死ぬほど殴り続けるしかなくてさ、どんどん可哀相になってくるんだよ」
「うわ、それはちょっと勘弁してほしいかも・・・」
「動物虐待みたいなのは絶対に嫌だぞ!」
「結局オレも堪えられなくなってレーザーソード使っちまったもんな~。それから体術レベルが上がるまではずっと骨殴ってた」
「なるほど~、じゃあ俺と親父はその繰り返しで体術のレベル上げかな?」
「それが良さそうだな。魔石集めは捗らんだろうけどしょうがあるまい」
「体術のレベル上げなら木を殴り続けるのも悪くないぞ?倒すまでパンチ数千発って感じだから魔石は全然集まらねーけど」
「なるほど!魔物を殴り続けるわけだから体術レベルも上がりやすいのか」
「魔石を集めに来たのに感謝の正拳突きだけして帰ったら、グミちゃんにキツいヤキをぶち込まれるだろ!」
木を殴り続けるのは地獄だろうしそもそも魔石集めをしに来たわけだから、やっぱり骨を倒しまくることになった。
サイダーはすでに骨を一撃で粉砕できるようなので、次の骨5体にはギャラバーンとシャアリバーンの二人で突撃し、何度か斬られながらも根性で倒した。
「こりゃしばらくは骨で体術のレベル上げだな~。体術レベルが6くらいになったら一気に深層に突撃ってことにしよう」
「まあしょうがねえだろな。ところでサイダーの今の強さを見てみたいのだが」
「んじゃ木を倒してみせてやっか?」
「おお、いいですね!」
トレントが出現するゾーンまで移動した。
「よし、サイダー行くぜ!」
タタタタタタタタッ
ドゴン! バギャッ! ゴギン! グシャッ! ベキッ!
サイダーが、俺や親父とはレベルが違う重そうなパンチとキックで、トレントの硬い幹を粉砕していく。
そして敢えて弱点を狙わず、俺達とは別格の体術で木の幹をへし折った。
バキッ! ベキベキッッ! ズズーーーーーン!
「「サイダーすげええええええええええ!!」」
毎日労役を頑張っていた虎徹さんだったが、ここまで成長していたとは・・・。
これほどの差を見せられたからには、本気で体術を鍛えるしかねえな!
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