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673 時空魔法の修行開始
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話の成り行きから、大先輩である虎徹さん直々に時空魔法を指導してもらえることになった。
時空魔法なんてとんでもないモノを手に入れてしまったので、正直、仕事どころではなくなってしまったのです。
というわけで時空魔法の習得を最優先とし、今日も虎徹さんと一緒にアリアダンジョンへとやって来た。
「あれ?誰もいないぞ」
「昨日ガチャでメチャクチャ盛り上がったから、間違いなく三人共やる気マックス状態です。朝早くから魔石集めに行ったみたいですね」
「まあ、時間を惜しんで狩りするくらいじゃないと、泊まり込みをした意味が無くなっちまうしな!」
一応三人共仕事を休んでアリアダンジョンに来ているから、急ぐ必要が無いわけでもないのだ。
昨日のガチャで狙い通りの服をゲットしていれば心に余裕を持てたろうけど、グミはともかく、エロ特化のチェリンと大バカ殿様は納得してないだろうからな~。
「とりあえず、チャッチャと指輪を作っちゃいますね」
「それって結構時間かかるんじゃねえの?」
「昨日城に帰ってから作ってたんですよ。その続きからなので、そこまで時間はかかりません。『+++』だと何日もかかるので『++』になりますが」
「十分だ!それでも破格の性能なのは、ゴーレムん時もらった指輪で実証済みだ」
「ゴーレム大戦、すげー盛り上がりましたもんね!」
「甲斐のゴーレムもパワーアップしてたから優位性は無かったけどな。まあ同じくらいの性能だからおもしれーんだけど!」
昨日は慌ただしかったから指輪をいじってる時間なんて無かった。しかし簡単に作ってしまうと価値が下がってしまうから、そう言ってみただけだったりする。
正直、時間がもったいなかったけど、1時間かけて虎徹さんの指輪を完成させた。
「完成!」
「ん?終わったか!」
虎徹さんに、[時空魔法強化の指輪][炎魔法強化の指輪][魔力増幅の指輪][MP消費軽減の指輪]を渡した。すべて強化値は++だ。
実は虎徹さんも『女神シャルロットの加護』を持っているので、炎魔法の使い手だったりする。
「よっしゃーーーーーーーーーー!って炎強化の指輪もあるじゃん!!」
「それはサービスです。時空魔法の指輪以外は元からあったヤツですが」
「これはマジで嬉しいぞ!サンキューな!!」
虎徹さんには相当お世話になってるから、こういうところでお返しせんとね。
「ちょっと大広場で威力を試してみていいか?」
「もちろん構いませんよ。どうせ今から時空魔法の特訓ですし」
大広場へと移動した。
「よし、んじゃ行くぜ!デンジャラスファイヤーDX!」
ああ!そういや、そんな名前の技だったな!
虎徹さんが作り出した巨大な火の玉が、ゴゴゴゴゴ!と飛んでいった。
ドゴーーーーーーーーーーーーーーーン!!
「うおおおおおーーーーー!メチャクチャ強くなってる!!」
「前にコレを見たのって、美濃の軍勢を追っ払った時でしたよね」
「よし!パワーアップしたし、今日から『デンジャラスファイヤーEX』だ!」
「山火事には注意して下さいね」
DXはデラックスだと思うけど、EXってエクストラだっけ?
まあ勢いで命名しただけだろうから、気にしたら負けか。
「んじゃそろそろ時空魔法の修行を始めるぞーーーーー!」
「よっしゃ!バッチ来い!」
ようやく時空魔法のレベルを上げることが出来るぜ!
「んーーー、どっちにすっかな?バリアの方は息が出来なくなって死ぬかもしれないから、チビ結界にしとくか」
「いやいやいやいや!死ぬかもしれないって、そんな危険なの!?」
「前にココで勝負した時に、身体の周りに結界を張っただろ?バリーンと割れるヤツだ。アレって空気穴を作り忘れると、空気が一切入って来なくなるんだよ」
「あ~なるほど!そりゃヤバイっすね・・・」
「・・・ん?小烏丸の後ろに落ちてるアイテムって何なんだ?」
アイテム??
後ろを見てみたけど、別に何も無かった。
「別に何も・・・、どわーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
突然目の前に、全身真っ青の宇宙人が現れた。
「ウヴァアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーッッッ!」
こ、この声は!?
「虎徹さんじゃん!なんで突然宇宙人になってるんですか!!」
「わはははははははははは!!これってオレが一番最初に作った結界なんだぞ!」
「一番最初に?いや、青くする必要無くない!?」
「あ、そういや最初は透明の結界を作ったんだった!でもマジで最初だったから、結界が出来てるのか全然分からなくてさ、見えるように色付きバリアにしたんよ」
「なるほど!確かに一発目に作ったのが透明バリアじゃ、まず成功したのかどうかで不安になりそうですね」
「まあそういうことだ。でも作った自分も笑うくらい面白かったから、アニキに『ウヴァアアアア!』ってやったら、クッソ驚いてたぞ!!」
「わはははははははははは!そんなもん驚くに決まってるじゃないですか!」
虎徹さんと清光さんのダンジョン時代の話って、なんかイチイチ面白いんだよな!
ずっとこんな場所で暮らしてたのに、悲壮感が無いのがマジで凄い!
そしてどんどん力を付けていき、ダンジョンを脱出するためにあの『死神』すら倒したっていうんだから、その根性と執念も凄まじいの一言だ。
そしてダンジョンを脱出したと思ったら、外は猛吹雪だったらしい・・・。
最下層にある魔法陣から外にワープしたらしいから引き返すことも出来ず、転移魔法が使えなかったら100%死ぬという、最悪なトラップを踏んだような状態だ。
ちなみにココって北極みたいな場所にあるダンジョンらしく、外はずっと吹雪いていて永久の銀世界なんだとさ。
真っ白で視界すら無いまま、何度も崖から落ちたりしながらも、半年かけて雪原を突破し、最北端にあるという村に辿り着いたそうだ。
・・・うん。二人とも化け物ですね。
「というわけで、安全なチビ結界を作ることから始めるぞ」
おっと、時空魔法の修行中だった!
じゃあまずは、そのチビ結界ってのを作ってみることにしますかね!
時空魔法なんてとんでもないモノを手に入れてしまったので、正直、仕事どころではなくなってしまったのです。
というわけで時空魔法の習得を最優先とし、今日も虎徹さんと一緒にアリアダンジョンへとやって来た。
「あれ?誰もいないぞ」
「昨日ガチャでメチャクチャ盛り上がったから、間違いなく三人共やる気マックス状態です。朝早くから魔石集めに行ったみたいですね」
「まあ、時間を惜しんで狩りするくらいじゃないと、泊まり込みをした意味が無くなっちまうしな!」
一応三人共仕事を休んでアリアダンジョンに来ているから、急ぐ必要が無いわけでもないのだ。
昨日のガチャで狙い通りの服をゲットしていれば心に余裕を持てたろうけど、グミはともかく、エロ特化のチェリンと大バカ殿様は納得してないだろうからな~。
「とりあえず、チャッチャと指輪を作っちゃいますね」
「それって結構時間かかるんじゃねえの?」
「昨日城に帰ってから作ってたんですよ。その続きからなので、そこまで時間はかかりません。『+++』だと何日もかかるので『++』になりますが」
「十分だ!それでも破格の性能なのは、ゴーレムん時もらった指輪で実証済みだ」
「ゴーレム大戦、すげー盛り上がりましたもんね!」
「甲斐のゴーレムもパワーアップしてたから優位性は無かったけどな。まあ同じくらいの性能だからおもしれーんだけど!」
昨日は慌ただしかったから指輪をいじってる時間なんて無かった。しかし簡単に作ってしまうと価値が下がってしまうから、そう言ってみただけだったりする。
正直、時間がもったいなかったけど、1時間かけて虎徹さんの指輪を完成させた。
「完成!」
「ん?終わったか!」
虎徹さんに、[時空魔法強化の指輪][炎魔法強化の指輪][魔力増幅の指輪][MP消費軽減の指輪]を渡した。すべて強化値は++だ。
実は虎徹さんも『女神シャルロットの加護』を持っているので、炎魔法の使い手だったりする。
「よっしゃーーーーーーーーーー!って炎強化の指輪もあるじゃん!!」
「それはサービスです。時空魔法の指輪以外は元からあったヤツですが」
「これはマジで嬉しいぞ!サンキューな!!」
虎徹さんには相当お世話になってるから、こういうところでお返しせんとね。
「ちょっと大広場で威力を試してみていいか?」
「もちろん構いませんよ。どうせ今から時空魔法の特訓ですし」
大広場へと移動した。
「よし、んじゃ行くぜ!デンジャラスファイヤーDX!」
ああ!そういや、そんな名前の技だったな!
虎徹さんが作り出した巨大な火の玉が、ゴゴゴゴゴ!と飛んでいった。
ドゴーーーーーーーーーーーーーーーン!!
「うおおおおおーーーーー!メチャクチャ強くなってる!!」
「前にコレを見たのって、美濃の軍勢を追っ払った時でしたよね」
「よし!パワーアップしたし、今日から『デンジャラスファイヤーEX』だ!」
「山火事には注意して下さいね」
DXはデラックスだと思うけど、EXってエクストラだっけ?
まあ勢いで命名しただけだろうから、気にしたら負けか。
「んじゃそろそろ時空魔法の修行を始めるぞーーーーー!」
「よっしゃ!バッチ来い!」
ようやく時空魔法のレベルを上げることが出来るぜ!
「んーーー、どっちにすっかな?バリアの方は息が出来なくなって死ぬかもしれないから、チビ結界にしとくか」
「いやいやいやいや!死ぬかもしれないって、そんな危険なの!?」
「前にココで勝負した時に、身体の周りに結界を張っただろ?バリーンと割れるヤツだ。アレって空気穴を作り忘れると、空気が一切入って来なくなるんだよ」
「あ~なるほど!そりゃヤバイっすね・・・」
「・・・ん?小烏丸の後ろに落ちてるアイテムって何なんだ?」
アイテム??
後ろを見てみたけど、別に何も無かった。
「別に何も・・・、どわーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
突然目の前に、全身真っ青の宇宙人が現れた。
「ウヴァアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーッッッ!」
こ、この声は!?
「虎徹さんじゃん!なんで突然宇宙人になってるんですか!!」
「わはははははははははは!!これってオレが一番最初に作った結界なんだぞ!」
「一番最初に?いや、青くする必要無くない!?」
「あ、そういや最初は透明の結界を作ったんだった!でもマジで最初だったから、結界が出来てるのか全然分からなくてさ、見えるように色付きバリアにしたんよ」
「なるほど!確かに一発目に作ったのが透明バリアじゃ、まず成功したのかどうかで不安になりそうですね」
「まあそういうことだ。でも作った自分も笑うくらい面白かったから、アニキに『ウヴァアアアア!』ってやったら、クッソ驚いてたぞ!!」
「わはははははははははは!そんなもん驚くに決まってるじゃないですか!」
虎徹さんと清光さんのダンジョン時代の話って、なんかイチイチ面白いんだよな!
ずっとこんな場所で暮らしてたのに、悲壮感が無いのがマジで凄い!
そしてどんどん力を付けていき、ダンジョンを脱出するためにあの『死神』すら倒したっていうんだから、その根性と執念も凄まじいの一言だ。
そしてダンジョンを脱出したと思ったら、外は猛吹雪だったらしい・・・。
最下層にある魔法陣から外にワープしたらしいから引き返すことも出来ず、転移魔法が使えなかったら100%死ぬという、最悪なトラップを踏んだような状態だ。
ちなみにココって北極みたいな場所にあるダンジョンらしく、外はずっと吹雪いていて永久の銀世界なんだとさ。
真っ白で視界すら無いまま、何度も崖から落ちたりしながらも、半年かけて雪原を突破し、最北端にあるという村に辿り着いたそうだ。
・・・うん。二人とも化け物ですね。
「というわけで、安全なチビ結界を作ることから始めるぞ」
おっと、時空魔法の修行中だった!
じゃあまずは、そのチビ結界ってのを作ってみることにしますかね!
応援ありがとうございます!
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