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652 学校が完成したぞ!
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パメラによるゴーレム教室は今日も続いているが、学校も完成させなければならないので、これさえやってしまえばゴーレムに集中出来ると説得し、魔法部隊総出で授業が始まる前に一気に体育館を建ててもらった。
これでもう残りは校内の細かい所を調整するだけという段階まで来たので、もう完成したと言ってもいいだろう。それくらいならば、通りすがりにチョチョイとやってもらえるからな。
ってことで、うん。学校は完成ということにしよう!
あとは教科書を作って、先生達に授業の進め方についてしっかり話し合えば、開校はすぐそこだ。
しかし残念ながらタイミングが悪いことに、先生になってもらうつもりだった人達が何人も尾張へと帰郷してしまったんだよな~。
まあどっちみち、ミスフィートさんに開校の瞬間を見せないなんてのは有り得ないから、帰郷メンバーが揃うまでの我慢だ。
ちなみにかなり前から京の都のあちこちに看板を立てて、『京の都に学校が誕生します』という情報を派手に流してあるぞ!
もちろん学校に通うメリットも記載してあり、本来なら授業料が必要な所を、一期生の子供達に限り完全に免除するとデカデカと書いた。
じゃないとお金が無い人を見捨てることになるし、少しくらい金銭に余裕がある人でもお金が掛かるとなると『ウチにはそんな余裕など無い』と、生徒が集まらないに決まっているからだ。
無料で剣術や魔法や学問を習うことが出来て、毎日お昼に美味しい給食が食べられて、学校を卒業した時点で優秀な人材ということになるから仕事の斡旋もするし、希望する者はミスフィート軍に入ることも可能ということで、確実に元が取れるんだけどね~。
とにかく、このチャンスに飛びつかないような頑固者はもう知らん!来年にでも授業料を払って子供を入学させるか、ずっと貧乏暮らしをしていればいい。
おそらく英才教育を受けている人など殆どいないだろうから、年齢を当て嵌めていきなり5年生とかにするわけにはいかない。何才だろうがまずは1年生からだ。
そして子供達の成長具合を見ながらクラスを変えていき、年長者は十分な実力が備わったと判断した年に卒業させようと思ってる。どんなに出来が悪くても学校に6年通えば卒業だ。当然素行不良が過ぎれば退学もあるけどな。
とりあえずその先はまだ考えていない。必要だと思ったら中学校や高校も用意するけどね。まあ現時点では6年制の学校があれば十分だろう。
というわけで子供達の方はそんな感じでいいと思うんだけど、問題なのは大人の部だな。授業料を払えば何才でも入学出来るようにするつもりなんだけど、40歳くらいのおっさんを学校に6年間も縛り付けるわけにゃいかんだろう。
やはり自主的に授業に出てもらい、卒業試験に受かったら免許皆伝って感じにした方がいいかな?ただその場合、どうしても試験に受からない人には諦めてもらうしかないけど。
『剣術の卒業証書』『魔法の卒業証書』『学問の卒業証書』と、特化型の免状を渡し、それを所持していれば、それに適した仕事を軍で斡旋してあげるのだ。
当然取得する免状が多ければ、それだけ就ける職業の幅が広がる。
剣だけが得意で学の無い人となると少々扱いにくい感じだけど、何も無い人よりは断然使える人材だと思うしな。
もちろん卒業証書を紛失してしまった人の対処も必要になるけど、学校側でしっかりデータを記録しておけば再発行もスムーズにいくだろう。
問題はゴーレム科の扱いかな?
もぐりのゴーレム使いに好き勝手されると、他国にゴーレムを流される事態が発生してしまう恐れがある。これに関しては徹底した教育が必要だろう。
もちろん軍関係者以外にゴーレムの神髄を教えるような浅はかな真似はしないが、民間ゴーレムを作る実力があれば、その先まで到達する猛者も出現するかもしれん。
厳しいルールを作り、違反者は問答無用で死罪だな。
これは甲斐も三河も徹底しているハズだ。
定期的にミスフィート軍の圧倒的な強さを見せつける必要もあるだろう。
斬り合いでもゴーレム戦でも両方だ。
他国に逃げても必ず追いかけて殺すと理解させるのは手間だけど、下手な考えを起こされると面倒なことになるからな~。
フム、一度ライオウや清光さんに相談してみるか・・・。
「やった!ゴーレムが歩いたよ!!」
「あーーーーー!本当だ!!」
「おめでとーーーーー!私のも惜しいところまではきてると思うんだけどな~」
「ちょっともう一回青いゴーレムを見てくる!」
「あ、私も!」
―――――魔法部隊の声で現実世界に引き戻された。
ルルなどはもう昨日のうちにゴーレムを動かせるようになったので、今も騒いでいるのはゴーレム作りに苦戦している人達だ。
やっぱり『ゴーレムを動かす』というのが最初の大きな試練みたいで、ここが一番大変なのだ。逆に言うと、ここさえ突破すれば、巨大ゴーレムまでトントン拍子に進むらしい。
というわけで、なかなか上手くいかない勢が焦ってるわけです。
ちなみに、すでにゴーレムを歩かせることに成功しているルル達も、左右のバランスが悪かったり、歩き方がぎこちなかったりするので、その修正作業に真剣に取り組んでいる。
そんなこんなでゴーレム教室も3日目に突入し、ようやく全員がミニゴーレムを歩かせることに成功した。
「皆さん、まずは第一段階突破おめでとうございます!まだミニゴーレムを修正したい人もいるでしょうけど、そろそろ次の段階に進みますね」
パメラ先生のお言葉に全員が前を向いた。
「ゴーレムを作る時に使用した小さな魔石ですが、皆さん、これより大きな魔石があるのは知っていますよね?」
全員がウンウン頷いた。
「魔石がゴーレムの動力源だと最初に説明しましたが、すなわち大きな魔石を使うことで強いゴーレムを作ることが出来ます!」
全員がウンウン頷いた。
「しかし一般人が大きな魔石を手に入れるのは至難です。でも実は、その辺にいるゴブリンを倒して手に入れられる小さな魔石でも、ゴーレムの性能を上げることが出来る技があるのです!というわけで、次は皆さんにそれをやってもらいます」
「「はい!!」」
「まずは私が手本を見せますので、しっかり見ていて下さい」
「「はい!!」」
パメラが教壇に土の盛られた箱を置き、その上に小さな魔石を10個乗せた。
そして皆に見えるように手を翳し、土魔法を発動する。
ズズズズ・・・
魔石が溶けるように中央に集まって行き、眩い光を放った。
次の瞬間、周囲の土が覆いかぶさり、1分ほどでミニゴーレムが誕生した。
「はい!強いミニゴーレムちゃんの完成です!」
パメラの早業に、ミスフィート軍の精鋭である魔法部隊の全員が驚愕した。
「「わああああああああああ~~~~~~~~~~~~~~~!!」」
俺も魔石の融合は初めて見たけど、めっちゃ凄くね!?
なんて神秘的なんだろう・・・。いや~、マジで感動したぞ!!
これでもう残りは校内の細かい所を調整するだけという段階まで来たので、もう完成したと言ってもいいだろう。それくらいならば、通りすがりにチョチョイとやってもらえるからな。
ってことで、うん。学校は完成ということにしよう!
あとは教科書を作って、先生達に授業の進め方についてしっかり話し合えば、開校はすぐそこだ。
しかし残念ながらタイミングが悪いことに、先生になってもらうつもりだった人達が何人も尾張へと帰郷してしまったんだよな~。
まあどっちみち、ミスフィートさんに開校の瞬間を見せないなんてのは有り得ないから、帰郷メンバーが揃うまでの我慢だ。
ちなみにかなり前から京の都のあちこちに看板を立てて、『京の都に学校が誕生します』という情報を派手に流してあるぞ!
もちろん学校に通うメリットも記載してあり、本来なら授業料が必要な所を、一期生の子供達に限り完全に免除するとデカデカと書いた。
じゃないとお金が無い人を見捨てることになるし、少しくらい金銭に余裕がある人でもお金が掛かるとなると『ウチにはそんな余裕など無い』と、生徒が集まらないに決まっているからだ。
無料で剣術や魔法や学問を習うことが出来て、毎日お昼に美味しい給食が食べられて、学校を卒業した時点で優秀な人材ということになるから仕事の斡旋もするし、希望する者はミスフィート軍に入ることも可能ということで、確実に元が取れるんだけどね~。
とにかく、このチャンスに飛びつかないような頑固者はもう知らん!来年にでも授業料を払って子供を入学させるか、ずっと貧乏暮らしをしていればいい。
おそらく英才教育を受けている人など殆どいないだろうから、年齢を当て嵌めていきなり5年生とかにするわけにはいかない。何才だろうがまずは1年生からだ。
そして子供達の成長具合を見ながらクラスを変えていき、年長者は十分な実力が備わったと判断した年に卒業させようと思ってる。どんなに出来が悪くても学校に6年通えば卒業だ。当然素行不良が過ぎれば退学もあるけどな。
とりあえずその先はまだ考えていない。必要だと思ったら中学校や高校も用意するけどね。まあ現時点では6年制の学校があれば十分だろう。
というわけで子供達の方はそんな感じでいいと思うんだけど、問題なのは大人の部だな。授業料を払えば何才でも入学出来るようにするつもりなんだけど、40歳くらいのおっさんを学校に6年間も縛り付けるわけにゃいかんだろう。
やはり自主的に授業に出てもらい、卒業試験に受かったら免許皆伝って感じにした方がいいかな?ただその場合、どうしても試験に受からない人には諦めてもらうしかないけど。
『剣術の卒業証書』『魔法の卒業証書』『学問の卒業証書』と、特化型の免状を渡し、それを所持していれば、それに適した仕事を軍で斡旋してあげるのだ。
当然取得する免状が多ければ、それだけ就ける職業の幅が広がる。
剣だけが得意で学の無い人となると少々扱いにくい感じだけど、何も無い人よりは断然使える人材だと思うしな。
もちろん卒業証書を紛失してしまった人の対処も必要になるけど、学校側でしっかりデータを記録しておけば再発行もスムーズにいくだろう。
問題はゴーレム科の扱いかな?
もぐりのゴーレム使いに好き勝手されると、他国にゴーレムを流される事態が発生してしまう恐れがある。これに関しては徹底した教育が必要だろう。
もちろん軍関係者以外にゴーレムの神髄を教えるような浅はかな真似はしないが、民間ゴーレムを作る実力があれば、その先まで到達する猛者も出現するかもしれん。
厳しいルールを作り、違反者は問答無用で死罪だな。
これは甲斐も三河も徹底しているハズだ。
定期的にミスフィート軍の圧倒的な強さを見せつける必要もあるだろう。
斬り合いでもゴーレム戦でも両方だ。
他国に逃げても必ず追いかけて殺すと理解させるのは手間だけど、下手な考えを起こされると面倒なことになるからな~。
フム、一度ライオウや清光さんに相談してみるか・・・。
「やった!ゴーレムが歩いたよ!!」
「あーーーーー!本当だ!!」
「おめでとーーーーー!私のも惜しいところまではきてると思うんだけどな~」
「ちょっともう一回青いゴーレムを見てくる!」
「あ、私も!」
―――――魔法部隊の声で現実世界に引き戻された。
ルルなどはもう昨日のうちにゴーレムを動かせるようになったので、今も騒いでいるのはゴーレム作りに苦戦している人達だ。
やっぱり『ゴーレムを動かす』というのが最初の大きな試練みたいで、ここが一番大変なのだ。逆に言うと、ここさえ突破すれば、巨大ゴーレムまでトントン拍子に進むらしい。
というわけで、なかなか上手くいかない勢が焦ってるわけです。
ちなみに、すでにゴーレムを歩かせることに成功しているルル達も、左右のバランスが悪かったり、歩き方がぎこちなかったりするので、その修正作業に真剣に取り組んでいる。
そんなこんなでゴーレム教室も3日目に突入し、ようやく全員がミニゴーレムを歩かせることに成功した。
「皆さん、まずは第一段階突破おめでとうございます!まだミニゴーレムを修正したい人もいるでしょうけど、そろそろ次の段階に進みますね」
パメラ先生のお言葉に全員が前を向いた。
「ゴーレムを作る時に使用した小さな魔石ですが、皆さん、これより大きな魔石があるのは知っていますよね?」
全員がウンウン頷いた。
「魔石がゴーレムの動力源だと最初に説明しましたが、すなわち大きな魔石を使うことで強いゴーレムを作ることが出来ます!」
全員がウンウン頷いた。
「しかし一般人が大きな魔石を手に入れるのは至難です。でも実は、その辺にいるゴブリンを倒して手に入れられる小さな魔石でも、ゴーレムの性能を上げることが出来る技があるのです!というわけで、次は皆さんにそれをやってもらいます」
「「はい!!」」
「まずは私が手本を見せますので、しっかり見ていて下さい」
「「はい!!」」
パメラが教壇に土の盛られた箱を置き、その上に小さな魔石を10個乗せた。
そして皆に見えるように手を翳し、土魔法を発動する。
ズズズズ・・・
魔石が溶けるように中央に集まって行き、眩い光を放った。
次の瞬間、周囲の土が覆いかぶさり、1分ほどでミニゴーレムが誕生した。
「はい!強いミニゴーレムちゃんの完成です!」
パメラの早業に、ミスフィート軍の精鋭である魔法部隊の全員が驚愕した。
「「わああああああああああ~~~~~~~~~~~~~~~!!」」
俺も魔石の融合は初めて見たけど、めっちゃ凄くね!?
なんて神秘的なんだろう・・・。いや~、マジで感動したぞ!!
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