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650 アイヴィーって嫁候補じゃなかったよな?
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尾張のミケネコ城に置いてあるゴーレムが必要になった為、ミスフィートさんが取りに行ってくれることになったわけだけど、護衛がカーラとお嬢だけでは全然足りないので、とりあえず同行者を募集してみた。
すると久しぶりにルーサイアに帰りたいって人が思った以上にいっぱいいて、同行者が500名くらいに膨れ上がってしまった。
機関車の空きは十分なんだけど、故郷を満喫して来るという目的も追加されてしまったので、帰国組はルーサイアに5日ほど滞在することになった。
まあ、ホームシックによるストレスってのも馬鹿に出来ないので、これはこれで良い機会かもしれないな。みんな元気になって帰って来てほしい。
正直、俺もルーサイアに帰りたい!
でも順番待ちをしている嫁がまだまだいるから、そんな我儘は許されないのだ。
まあどうせ京の都での夜伽ラッシュが終わったら各城を巡って、そこにいる嫁さん候補達と夜伽して来る必要があるから、その時までの我慢だな。
尾張から伊勢を経由して京の都まで物資を運んで来る機関車がもうすぐ到着するからそれに乗って行ってもいいんだけど、京の都には軍用機関車があるので、安全面を考慮してやっぱりそれで出発することになった。
やはり大名が動くというのは大事なのですよ。
仕事じゃなく、自分の意志で同行する者が500人いたのは丁度良かったかもね。
本来の目的はゴーレムというのもあり、出発が遅れると帰って来るのもそれだけ遅くなってしまうので、出発は明後日ということになった。
明日は出発する為の準備をするので、ゴーレムで遊んでる暇などない。
というわけで、早速ミスフィート軍の魔法部隊をゴーレムに乗せて、ゴーレムというモノを知ってもらうことにした。
本当はミスフィートさん達に遊ばせるよりも、こっちの方が重要だったんだ。
まずゴーレムを知らなければ、パメラのゴーレム教室が始められないからな。
************************************************************
翌日、ルルを筆頭とするエルフ達を中心に召集された土魔法を得意とする魔法部隊に、一人ずつゴーレムを操縦してもらった。
中には当然ルーサイアへの帰郷を希望している者もいたのだけれど、まずはパメラのゴーレム教室に参加してもらい、ゴーレムが作れるようになるまで待ってもらうことにした。
ちょっと可哀相な事をしてしまったけど、コレを終わらせなければゴーレムの量産などいつまで経っても出来ないからな。
しかしゴーレムの凄まじさに大興奮したエルフ達は、これが自分で作れるようになるという話を聞いて目を輝かせ、帰郷よりもこっちの方が重要だと思ってくれたみたいで、不満を漏らす人がいなかったのは本当に良かった。
今日集まったのは100人くらいだったけど、一人10分でも夕方までに半数しか乗せることが出来なかった。残りは明日だな~。
ただエルフ嫁は10人しかいないので、指導の大半を旅の仲間達に任せることができた。教える方もなかなか大変だから本当に助かったよ・・・。
ニャルル教官だけ少し心配だったんだけど、意外にもゴーレムの指導はいつものテキトーな感じではなく、むしろ丁寧で分かりやすかったとの評判だった。
流石ゴーレムの第一人者だけあって、教える時も本気でやってるみたいだ。
これなら、学校でゴーレムの教官をやってもらうのもアリかもしれんな。
いつも学校の建設を任せていたエルフ達もゴーレムの操縦をしていたので、建設の仕事はまったく進まなかったが、こっちのが大事だから仕方あるまい。
というわけで、本日のゴーレム実習はここまで!
城に帰り、夕食を頂く為に食堂へと向かった。
・・・・・
「今日は私になったから!」
いつものテーブルでハンバーグを食ってると、目の前に現れたのは珍しくもアイヴィーだった。
ちなみに、今日はゴーレムで少し帰りが遅れたので、親父とグミはもうとっくに食べ終わって自室に戻った。
「何が?」
「夜伽に決まってるでしょ!」
はあ!?
「いやいやいやいや、確かアイヴィーって嫁候補じゃなかった気がするんだが?」
「うん」
「だよな?」
どういうこっちゃ?突然気が変わったのだろうか?
「正直言うとさ~、私って結婚とか全然興味無かったのね」
「ほうほう」
「小烏丸のことは好きだけど、恋愛感情ってのがよく分からなくてさ。なんて言ったらいいんだろ?」
「人間的に好きって感じか。性格が合うとか、面白いから好きとか」
「そうそう!」
「まあ恋愛ってのは、その感覚の延長上にある独占欲ってところかな」
「ふ~ん。まあとにかくそんな感じだったのよ!」
「それがどうして気が変わったんだ?」
「ソフィアがね、小烏丸はド変態の性豪だって言ってたから、もう気になって気になって・・・」
「ただの好奇心かよ!!」
つーかソフィア!なんてこと言いふらしてくれてんだ!!
「ソフィアだけじゃなくルーシーもイズミも言ってたしさ~、私だけ蚊帳の外で面白くないんだもん」
「アイツらも言ってんのかい!!」
許さん、許さんぞーーーーー!次の夜伽の時に絶対懲らしめてやる!
「そういうわけで、私も試すことにしたの!」
「いやいやいや!試すって、結婚ってそんな軽いもんじゃないと思うが・・・」
「だってさ~、嫁が多すぎてお試しだけとか出来ないじゃないのさ!もう結婚するしかないのよ!」
「そんなんでいいのかよ!?」
「問題なし!」
ん~、まあHから始まる愛もあるとは聞くが・・・。
「あれ?夜伽って今日なんだろ?精神統一はしなくていいのか?」
「あ~、なんかみんなやってるみたいだけど、私は別にしなくていいや!」
「軽いなオイ!まあどれほどの効果があるのか立証されたわけでもないが」
「とにかくそういうことだから!!部屋で待ってるね~!」
「あ、ああ、わかった!準備があるから、えーと・・・2時間後くらいにな」
「了解!!」
そう言うと、アイヴィーは元気良く食堂を飛び出して行った。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
・・・アイヴィー、昨日までの嫁とまるで違うぞ!
すると久しぶりにルーサイアに帰りたいって人が思った以上にいっぱいいて、同行者が500名くらいに膨れ上がってしまった。
機関車の空きは十分なんだけど、故郷を満喫して来るという目的も追加されてしまったので、帰国組はルーサイアに5日ほど滞在することになった。
まあ、ホームシックによるストレスってのも馬鹿に出来ないので、これはこれで良い機会かもしれないな。みんな元気になって帰って来てほしい。
正直、俺もルーサイアに帰りたい!
でも順番待ちをしている嫁がまだまだいるから、そんな我儘は許されないのだ。
まあどうせ京の都での夜伽ラッシュが終わったら各城を巡って、そこにいる嫁さん候補達と夜伽して来る必要があるから、その時までの我慢だな。
尾張から伊勢を経由して京の都まで物資を運んで来る機関車がもうすぐ到着するからそれに乗って行ってもいいんだけど、京の都には軍用機関車があるので、安全面を考慮してやっぱりそれで出発することになった。
やはり大名が動くというのは大事なのですよ。
仕事じゃなく、自分の意志で同行する者が500人いたのは丁度良かったかもね。
本来の目的はゴーレムというのもあり、出発が遅れると帰って来るのもそれだけ遅くなってしまうので、出発は明後日ということになった。
明日は出発する為の準備をするので、ゴーレムで遊んでる暇などない。
というわけで、早速ミスフィート軍の魔法部隊をゴーレムに乗せて、ゴーレムというモノを知ってもらうことにした。
本当はミスフィートさん達に遊ばせるよりも、こっちの方が重要だったんだ。
まずゴーレムを知らなければ、パメラのゴーレム教室が始められないからな。
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翌日、ルルを筆頭とするエルフ達を中心に召集された土魔法を得意とする魔法部隊に、一人ずつゴーレムを操縦してもらった。
中には当然ルーサイアへの帰郷を希望している者もいたのだけれど、まずはパメラのゴーレム教室に参加してもらい、ゴーレムが作れるようになるまで待ってもらうことにした。
ちょっと可哀相な事をしてしまったけど、コレを終わらせなければゴーレムの量産などいつまで経っても出来ないからな。
しかしゴーレムの凄まじさに大興奮したエルフ達は、これが自分で作れるようになるという話を聞いて目を輝かせ、帰郷よりもこっちの方が重要だと思ってくれたみたいで、不満を漏らす人がいなかったのは本当に良かった。
今日集まったのは100人くらいだったけど、一人10分でも夕方までに半数しか乗せることが出来なかった。残りは明日だな~。
ただエルフ嫁は10人しかいないので、指導の大半を旅の仲間達に任せることができた。教える方もなかなか大変だから本当に助かったよ・・・。
ニャルル教官だけ少し心配だったんだけど、意外にもゴーレムの指導はいつものテキトーな感じではなく、むしろ丁寧で分かりやすかったとの評判だった。
流石ゴーレムの第一人者だけあって、教える時も本気でやってるみたいだ。
これなら、学校でゴーレムの教官をやってもらうのもアリかもしれんな。
いつも学校の建設を任せていたエルフ達もゴーレムの操縦をしていたので、建設の仕事はまったく進まなかったが、こっちのが大事だから仕方あるまい。
というわけで、本日のゴーレム実習はここまで!
城に帰り、夕食を頂く為に食堂へと向かった。
・・・・・
「今日は私になったから!」
いつものテーブルでハンバーグを食ってると、目の前に現れたのは珍しくもアイヴィーだった。
ちなみに、今日はゴーレムで少し帰りが遅れたので、親父とグミはもうとっくに食べ終わって自室に戻った。
「何が?」
「夜伽に決まってるでしょ!」
はあ!?
「いやいやいやいや、確かアイヴィーって嫁候補じゃなかった気がするんだが?」
「うん」
「だよな?」
どういうこっちゃ?突然気が変わったのだろうか?
「正直言うとさ~、私って結婚とか全然興味無かったのね」
「ほうほう」
「小烏丸のことは好きだけど、恋愛感情ってのがよく分からなくてさ。なんて言ったらいいんだろ?」
「人間的に好きって感じか。性格が合うとか、面白いから好きとか」
「そうそう!」
「まあ恋愛ってのは、その感覚の延長上にある独占欲ってところかな」
「ふ~ん。まあとにかくそんな感じだったのよ!」
「それがどうして気が変わったんだ?」
「ソフィアがね、小烏丸はド変態の性豪だって言ってたから、もう気になって気になって・・・」
「ただの好奇心かよ!!」
つーかソフィア!なんてこと言いふらしてくれてんだ!!
「ソフィアだけじゃなくルーシーもイズミも言ってたしさ~、私だけ蚊帳の外で面白くないんだもん」
「アイツらも言ってんのかい!!」
許さん、許さんぞーーーーー!次の夜伽の時に絶対懲らしめてやる!
「そういうわけで、私も試すことにしたの!」
「いやいやいや!試すって、結婚ってそんな軽いもんじゃないと思うが・・・」
「だってさ~、嫁が多すぎてお試しだけとか出来ないじゃないのさ!もう結婚するしかないのよ!」
「そんなんでいいのかよ!?」
「問題なし!」
ん~、まあHから始まる愛もあるとは聞くが・・・。
「あれ?夜伽って今日なんだろ?精神統一はしなくていいのか?」
「あ~、なんかみんなやってるみたいだけど、私は別にしなくていいや!」
「軽いなオイ!まあどれほどの効果があるのか立証されたわけでもないが」
「とにかくそういうことだから!!部屋で待ってるね~!」
「あ、ああ、わかった!準備があるから、えーと・・・2時間後くらいにな」
「了解!!」
そう言うと、アイヴィーは元気良く食堂を飛び出して行った。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
・・・アイヴィー、昨日までの嫁とまるで違うぞ!
応援ありがとうございます!
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