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647 これがゴーレムだ!!
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試運転の結果、全員から素晴らしいゴーレムだという花丸評価がでた。
ついでに幼女組のゴーレムも、1号機より格段に良くなっていたそうだ。
ララとメルティー様がゴーレムの背中に乗って高笑いしてたので、怪我をしないか不安だったんだが、それはどうやら杞憂だったみたいだな。
二人がチャミィとメメに自分達のゴーレムも作ってくれるよう頼んでたみたいだけど、一体どんなゴーレムが完成するのかまったく読めなくて面白そうだから、パメラや大人勢には何も口出ししないよう言っといた。
っていうかララは土魔法の適性があったハズだから、学校でゴーレムの勉強をすれば自作だって出来るようになるハズ。
メルティー様はどうなんだろうと思い、城に帰ってからマリアナに聞いてみると、なんとあの子までもが土魔法に適正があることを知った。それと風魔法の適正もあるらしいので、学校で魔法を習えば本格的な魔法少女になれるかもだ。
開校はすぐそこまで来ているから、期待して待っててくれ!
・・・・・
翌日。
昨日の夕食時に、『明日、ココにいるほとんどの人が一度も見たことが無いであろう、とんでもないモノを披露するぞ!』と盛大に告知したので、玉座の間は朝から人でごった返していた。
そして『ちょっとデカいから場所を変えるぞ!』と言い、集まった全員をゾロゾロと引き連れ、学校のグラウンドへと移動を開始。
「もう学校が完成してるじゃないか!」
「外観は完成してるように見えるかもですが、中の細かい部分がまだですね。それと雨の日でも運動が出来る、屋内の運動場を建てている所なんですよ。その屋内運動場のことを『体育館』と呼びます」
「城の中にある訓練場みたいな感じか」
「そうですね~。子供が走り回ったりして遊ぶ場所でもあるので、訓練場よりもほっこりした雰囲気になると思いますよ」
「それは素晴らしいな!」
ミスフィートさんにも、特別臨時教員として剣術の先生をやってもらうことになっているので、体育館とグラウンドが主戦場となるだろう。
大名が直々に剣術を教えてくれるなんて、ミスフィート軍の兵士ですら羨ましがるかもしれんな!
ゴーレム専用のグラウンドに到着。
パメラと一緒に前に出て、皆の方へ振り返った。
すぐ目の前に、ミスフィートさん以外にも主だった重臣達がズラリと並んでいる。
「皆、よく集まってくれた!昨日の夕食時に『とんでもないモノを見せる』と言ったわけだが、俺がとんでもないモノと言ったら本当にとんでもないモノなのはご存じの通りだ!」
「「わははははははははははははははははは!」」
「実物を見せずにゴチャゴチャ言っても絶対に伝わらないので、勿体ぶらずにサクッと披露するぞ!パメラ、例のモノを出してくれ」
「はいは~い!」
クルっと後ろを向いて、パメラがマジックバッグからゴーレムを取り出した。
「「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」」
グラウンドに聳え立つ青いゴーレムを見て、ギャラリー達から大歓声が上がった。
「驚いただろ?しかし本当に驚くのはこれからだ!」
コックピットを開けてゴーレムに乗り込んだ。
起動スイッチを押すと、モニター画面に軍の皆が並んでいる姿が映った。
音声モードをフルオープンに切り替える。
ガシン! ガシン! ガシン! ガシン! ガシン! ガシン!
『『な、なんだってーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?』』
ガシュン! ガシュン! ガシュン!
ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!
ガシュン! ガシュン! ガシュン!
剣を振り下ろし、薙ぎ払い、剣を振り上げ、最初の位置までダッシュ。
そこでも何度か剣を振り、武器をバズーカに切り替える。
ボシュッ!
ボシュッ!
ボシュッ!
ドーーーーーン! ドーーーーーン! ドーーーーーン!
ガシュン! ガシュン! ガシュン!
予め用意してあった壁にバズーカ砲を数回ぶち当ててから剣に持ち替え、それを何度か振った後、剣を背中の鞘に収めて初期状態に戻した。
ガシャン!
コックピットを開けて外に出ると、全員が目を大きくしたまま、口をあんぐりと開けて固まっていた。
「これがゴーレムだ!!」
俺の決めゼリフを聞き、ようやく全員が我に返った。
「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」
いきなり格好良い乗り物を見せられたミスフィート軍の盛り上がりは凄まじく、しばらく歓声が鳴り止まなかった。
そして落ち着いた所で、ゴーレムとの出会いを話し始める。
「俺が北の果て北海道から帰って来たのは周知の通りだが、陸奥の国から越後の国に進み、次に入ったのは信濃の国だった。そして国境の門を抜けてバスを走らせている時に、奇妙なモノと遭遇したんだよ。それがゴーレムだったんだ!」
あの時は本当に驚いたな~。
「ゴーレムの操縦者から情報をゲットした俺と旅の仲間達は、すぐ先の街で工房に寄ってゴーレムを何体か購入した。まあそのゴーレムは一般人が作ったヤツだから最低限って感じの性能だったんだけど、そこで色々と情報を仕入れることが出来た」
あのおっちゃん元気にやってっかな?
いい魔石を手に入れたから、まだ必死にゴーレムを作ってるのかもしれんな。
「まあそんなこんなで次に信濃の武将と知り合ったんだが、信濃は甲斐の大名が支配する国だったんで甲斐軍だな。んでその人に連れられ、とうとう甲斐の大名と接触することに成功したんだ」
そういやなぜか信濃の国って、指定第2類医薬品みたいな名前の街ばかりだったのを思い出した。逆に覚えやすかったけどね!
「当然のことながら、俺は甲斐大名の『ライオウ』と交渉を開始した。しかし交渉は難航し、『漢を見せろ』と言われた俺は、なぜか戦場に連れて行かれたんだ!しかも戦う相手は三河軍だ!!」
「「・・・え!?」」
「甲斐と三河がやり合ってるのは知っているだろう?だがその戦は、普通の戦ではなかった。何とゴーレムに乗って戦うんだよ!しかも両方ともだぞ?ズラッと並んだゴーレムがドッカンドッカンやり合うんだ!」
「「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」」
「残念ながら、初陣だったのもあって虎徹さんに負けたんだけどさ、ライオウに認められて交渉が成立したんだ。すなわち漢を見せることには成功したわけだ」
借り物ゴーレムだったけど、アレはアレで楽しかったな~!
「そしてその交渉の一つは、ゴーレムの作り方を教えてもらうことだったんだ。俺は土魔法の適正が無くて、怖い先生に教室を追い出されたけどな!」
「「わははははははははははははははははははははははは!!」」
「長くなったが、ここまで詳しく説明したのには理由がある。すなわちこの青いゴーレムを作ったのは、ココにいるパメラなのだ!!」
全員の視線がパメラに向いた。
「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」
わはははは!パメラが照れてる照れてる!
マジで長々と話をしてしまったけど、この先、甲斐と三河のゴーレム大戦に尾張が参戦するには、全員に一度しっかりと説明する必要があったのですよ。
いや~、疲れたな・・・。
ついでに幼女組のゴーレムも、1号機より格段に良くなっていたそうだ。
ララとメルティー様がゴーレムの背中に乗って高笑いしてたので、怪我をしないか不安だったんだが、それはどうやら杞憂だったみたいだな。
二人がチャミィとメメに自分達のゴーレムも作ってくれるよう頼んでたみたいだけど、一体どんなゴーレムが完成するのかまったく読めなくて面白そうだから、パメラや大人勢には何も口出ししないよう言っといた。
っていうかララは土魔法の適性があったハズだから、学校でゴーレムの勉強をすれば自作だって出来るようになるハズ。
メルティー様はどうなんだろうと思い、城に帰ってからマリアナに聞いてみると、なんとあの子までもが土魔法に適正があることを知った。それと風魔法の適正もあるらしいので、学校で魔法を習えば本格的な魔法少女になれるかもだ。
開校はすぐそこまで来ているから、期待して待っててくれ!
・・・・・
翌日。
昨日の夕食時に、『明日、ココにいるほとんどの人が一度も見たことが無いであろう、とんでもないモノを披露するぞ!』と盛大に告知したので、玉座の間は朝から人でごった返していた。
そして『ちょっとデカいから場所を変えるぞ!』と言い、集まった全員をゾロゾロと引き連れ、学校のグラウンドへと移動を開始。
「もう学校が完成してるじゃないか!」
「外観は完成してるように見えるかもですが、中の細かい部分がまだですね。それと雨の日でも運動が出来る、屋内の運動場を建てている所なんですよ。その屋内運動場のことを『体育館』と呼びます」
「城の中にある訓練場みたいな感じか」
「そうですね~。子供が走り回ったりして遊ぶ場所でもあるので、訓練場よりもほっこりした雰囲気になると思いますよ」
「それは素晴らしいな!」
ミスフィートさんにも、特別臨時教員として剣術の先生をやってもらうことになっているので、体育館とグラウンドが主戦場となるだろう。
大名が直々に剣術を教えてくれるなんて、ミスフィート軍の兵士ですら羨ましがるかもしれんな!
ゴーレム専用のグラウンドに到着。
パメラと一緒に前に出て、皆の方へ振り返った。
すぐ目の前に、ミスフィートさん以外にも主だった重臣達がズラリと並んでいる。
「皆、よく集まってくれた!昨日の夕食時に『とんでもないモノを見せる』と言ったわけだが、俺がとんでもないモノと言ったら本当にとんでもないモノなのはご存じの通りだ!」
「「わははははははははははははははははは!」」
「実物を見せずにゴチャゴチャ言っても絶対に伝わらないので、勿体ぶらずにサクッと披露するぞ!パメラ、例のモノを出してくれ」
「はいは~い!」
クルっと後ろを向いて、パメラがマジックバッグからゴーレムを取り出した。
「「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」」
グラウンドに聳え立つ青いゴーレムを見て、ギャラリー達から大歓声が上がった。
「驚いただろ?しかし本当に驚くのはこれからだ!」
コックピットを開けてゴーレムに乗り込んだ。
起動スイッチを押すと、モニター画面に軍の皆が並んでいる姿が映った。
音声モードをフルオープンに切り替える。
ガシン! ガシン! ガシン! ガシン! ガシン! ガシン!
『『な、なんだってーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?』』
ガシュン! ガシュン! ガシュン!
ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!
ガシュン! ガシュン! ガシュン!
剣を振り下ろし、薙ぎ払い、剣を振り上げ、最初の位置までダッシュ。
そこでも何度か剣を振り、武器をバズーカに切り替える。
ボシュッ!
ボシュッ!
ボシュッ!
ドーーーーーン! ドーーーーーン! ドーーーーーン!
ガシュン! ガシュン! ガシュン!
予め用意してあった壁にバズーカ砲を数回ぶち当ててから剣に持ち替え、それを何度か振った後、剣を背中の鞘に収めて初期状態に戻した。
ガシャン!
コックピットを開けて外に出ると、全員が目を大きくしたまま、口をあんぐりと開けて固まっていた。
「これがゴーレムだ!!」
俺の決めゼリフを聞き、ようやく全員が我に返った。
「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」
いきなり格好良い乗り物を見せられたミスフィート軍の盛り上がりは凄まじく、しばらく歓声が鳴り止まなかった。
そして落ち着いた所で、ゴーレムとの出会いを話し始める。
「俺が北の果て北海道から帰って来たのは周知の通りだが、陸奥の国から越後の国に進み、次に入ったのは信濃の国だった。そして国境の門を抜けてバスを走らせている時に、奇妙なモノと遭遇したんだよ。それがゴーレムだったんだ!」
あの時は本当に驚いたな~。
「ゴーレムの操縦者から情報をゲットした俺と旅の仲間達は、すぐ先の街で工房に寄ってゴーレムを何体か購入した。まあそのゴーレムは一般人が作ったヤツだから最低限って感じの性能だったんだけど、そこで色々と情報を仕入れることが出来た」
あのおっちゃん元気にやってっかな?
いい魔石を手に入れたから、まだ必死にゴーレムを作ってるのかもしれんな。
「まあそんなこんなで次に信濃の武将と知り合ったんだが、信濃は甲斐の大名が支配する国だったんで甲斐軍だな。んでその人に連れられ、とうとう甲斐の大名と接触することに成功したんだ」
そういやなぜか信濃の国って、指定第2類医薬品みたいな名前の街ばかりだったのを思い出した。逆に覚えやすかったけどね!
「当然のことながら、俺は甲斐大名の『ライオウ』と交渉を開始した。しかし交渉は難航し、『漢を見せろ』と言われた俺は、なぜか戦場に連れて行かれたんだ!しかも戦う相手は三河軍だ!!」
「「・・・え!?」」
「甲斐と三河がやり合ってるのは知っているだろう?だがその戦は、普通の戦ではなかった。何とゴーレムに乗って戦うんだよ!しかも両方ともだぞ?ズラッと並んだゴーレムがドッカンドッカンやり合うんだ!」
「「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」」
「残念ながら、初陣だったのもあって虎徹さんに負けたんだけどさ、ライオウに認められて交渉が成立したんだ。すなわち漢を見せることには成功したわけだ」
借り物ゴーレムだったけど、アレはアレで楽しかったな~!
「そしてその交渉の一つは、ゴーレムの作り方を教えてもらうことだったんだ。俺は土魔法の適正が無くて、怖い先生に教室を追い出されたけどな!」
「「わははははははははははははははははははははははは!!」」
「長くなったが、ここまで詳しく説明したのには理由がある。すなわちこの青いゴーレムを作ったのは、ココにいるパメラなのだ!!」
全員の視線がパメラに向いた。
「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」
わはははは!パメラが照れてる照れてる!
マジで長々と話をしてしまったけど、この先、甲斐と三河のゴーレム大戦に尾張が参戦するには、全員に一度しっかりと説明する必要があったのですよ。
いや~、疲れたな・・・。
応援ありがとうございます!
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