554 / 798
554 託す
しおりを挟む
視界ゼロの植物男だったことが災いし、美しくなったレイリアの街並みを横目でしか見ることが出来ないまま、俺達一行はレイリア城に到着した。
「ここがレイリア城だ!」
「お前、葉が生い茂った植物を抱えてるくせに、何で前が見えるんだよ!?」
「俺くらいの紳士になると、前が見えないくらいでへこたれたりしないのだ」
「いや、紳士とか全然関係ねえだろ!」
「こがっちって、なぜか見えなくても戦えるんだよな~」
「街全体が暗闇に包まれたのに、怪我一つしないで黒龍を倒してたよね!」
「こがにゃんはちょっと頭がおかしいにゃ」
「マスクが怪しいと思って一度貸してもらったのだが、同じように植物を抱えたら前がまったく見えなかったぞ!」
俺が平然と植物男をこなしている姿に疑問をもったセレスティーナに、マスクとヘルメットを貸してやったことがあるのだ。ショーナンの街を抜ける時だったかな?
仲間とそんな会話をしながら、城門まで歩いて来た。
「止まれ!一般人の立ち入りは許可出来ない!」
しかし葉っぱが邪魔で俺の姿が見えず、知らない面々を見て、門番に一般人だと思われてしまったようだ。お嬢は・・・ああ、俺の後ろにいたのか。
抱えてた『コーヒーノキ』を地面に降ろした。
「うぇええええええええええ!?こ、小烏丸様!!・・・ですよね?本物!?」
「俺のことをまだ覚えていたとは、なかなか優秀だな」
「その声!本物だーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「尾張軍師、只今帰還した!同行者は旅の途中で集めた仲間だ。通るぞ?」
「ワタクシもいましてよ?」
「あっ!ベアトリーチェ様!あれ?確か美濃で戦っているとか・・・」
「美濃は平定しましてよ!ドワンゴ殿が後処理をしてくれていますわ!」
「なんと!?おめでとうございます!!あ、どうぞお通り下さい!!」
再び地面に置いてあった『コーヒーノキ』を抱え、ようやく俺達は城内へと入って行った。
一見どこにでもいる植物男だったのもあり、奇異な目で見られてはいたけど、俺だと気付かれることなく、玉座の間へと到着した。
両手が塞がってる俺の代わりに、お嬢に扉を開けてもらう。
ギィーーーーーーーーーーー
さて、一体誰がこの城に残ってるんだろな?
「はあ!?」
「フローラ!只今美濃より帰還しましてよ!」
「お嬢じゃない!久しぶりね!!でもその植物は一体何!?」
フローラがいたのか!
当然姿は見えないけど、彼女が駆け寄って来たのがわかった。
「何の植物なのよ?こんなの城内に持って来てどうするつもり?」
「これは『コーヒーノキ』という植物だ。俺の宝物だから取り扱いには注意な!」
「コーヒーノキ?聞いたことないわね。・・・あれ?今の声って」
植物を右側にそっと置いて顔を見せた。
「小烏丸じゃないの!!」
「おっと!」
フローラに抱きしめられた。
なんか城に寄るたびに毎度このパターンだな。
それだけ皆に心配をかけたってことなのだろう。本当にごめんな!
「あれ?小烏丸くんがいる!!」
声の方を見ると、そこにいたのはミリーだった。
メイド服を着た彼女は、相変わらずそこにいるだけでほっこりするね!
「久しぶりだな!やっと北の大地より帰還したぞ!」
そう言った直後にミリーが駆け寄って来て、彼女にも抱きしめられた。
「うわあああああああああああん!!」
「ぐすっ、ぐすっ」
「もう嫁が増えるのが当たり前になってきたな」
「これは嫁っつーか、普通に仲間に慕われてるだけじゃねえのか?」
「いや、嫁にゃ」
「嫁だよね?」
フローラとミリーが泣き止むまで10分ほどあやし続けた。
嬉しいんだけど、ガヤ席のヤツらに見られてるのが恥ずかしいんだよな・・・。
「えーとすなわち、ミスフィートさんの居城は一応レイリア城のままで、フローラとミリーが城の留守を任せられてる状態なんだな?」
「そういうこと!戦闘が得意な人達はほとんど最前線にいて、内政向きの面々が各城を守りながら物資の輸送なんかをしているわ」
「ちょっと前までイズミとナターシャもいたんだけど、京の都の統治が落ち着いたから、料理班として連れて行かれちゃった!」
「料理も士気を維持するのに重要だからな。それはしょうがない」
和泉がこの城に居れば安心して『コーヒーノキ』を任せられたんだが、いないものはしょうがない。まあでもフローラとミリーの真面目な性格なら任せられるな。
「二人に大切なことを頼みたい!」
「「え!?何??」」
「そこにある植物を城の庭に植えてくから、お世話をしてもらいたいんだ」
二人が床に置かれた『コーヒーノキ』を見た。
「えーと・・・、水をあげればいいだけよね?」
「育てるのが難しいとかだったら困るよ!」
「いあ、旅の間に枯れなかったくらいだから、そう弱い植物ってわけでもない。ただ絶対この地に繁殖させたい植物だから、毎日健康チェックをして欲しいんだ。育成方法は後で紙に書いて渡そう。いや待てよ?小まめに連絡を取りたいから通信機を預けておいた方がいいか。俺が直接見に来ればいいんだが、他にも仕事が盛沢山だからなあ・・・。でも京の都に畑を増やすのもどうかと思うから、やっぱ京の都ではなく、治安の良い伊勢の国をコーヒー産地にするべきだと思うんだよ。しかしこれは本当に難しい問題だぞ・・・なぜ俺の身体は一つしか無いんだ!!」
「話が止まらない!?」
「何かすごく大変そうなんですけど!!」
「さすが北海道からここまで植物男をやってただけあるな!情熱が半端無いぜ!」
「万が一植物を枯らしでもしたら大暴れしそうな予感がするよ!」
「コーヒーが大切なのはわかるけどアホにゃ!」
「絶対アホだよなコイツ」
やはり『コーヒーノキ』は、フローラとミリーに託すしかないだろうな。
しかし比較的信頼できる二人といえど心配だ・・・。
定期的にこの城まで足を運んで、自分の目でも確認しなければなるまい。
「ここがレイリア城だ!」
「お前、葉が生い茂った植物を抱えてるくせに、何で前が見えるんだよ!?」
「俺くらいの紳士になると、前が見えないくらいでへこたれたりしないのだ」
「いや、紳士とか全然関係ねえだろ!」
「こがっちって、なぜか見えなくても戦えるんだよな~」
「街全体が暗闇に包まれたのに、怪我一つしないで黒龍を倒してたよね!」
「こがにゃんはちょっと頭がおかしいにゃ」
「マスクが怪しいと思って一度貸してもらったのだが、同じように植物を抱えたら前がまったく見えなかったぞ!」
俺が平然と植物男をこなしている姿に疑問をもったセレスティーナに、マスクとヘルメットを貸してやったことがあるのだ。ショーナンの街を抜ける時だったかな?
仲間とそんな会話をしながら、城門まで歩いて来た。
「止まれ!一般人の立ち入りは許可出来ない!」
しかし葉っぱが邪魔で俺の姿が見えず、知らない面々を見て、門番に一般人だと思われてしまったようだ。お嬢は・・・ああ、俺の後ろにいたのか。
抱えてた『コーヒーノキ』を地面に降ろした。
「うぇええええええええええ!?こ、小烏丸様!!・・・ですよね?本物!?」
「俺のことをまだ覚えていたとは、なかなか優秀だな」
「その声!本物だーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「尾張軍師、只今帰還した!同行者は旅の途中で集めた仲間だ。通るぞ?」
「ワタクシもいましてよ?」
「あっ!ベアトリーチェ様!あれ?確か美濃で戦っているとか・・・」
「美濃は平定しましてよ!ドワンゴ殿が後処理をしてくれていますわ!」
「なんと!?おめでとうございます!!あ、どうぞお通り下さい!!」
再び地面に置いてあった『コーヒーノキ』を抱え、ようやく俺達は城内へと入って行った。
一見どこにでもいる植物男だったのもあり、奇異な目で見られてはいたけど、俺だと気付かれることなく、玉座の間へと到着した。
両手が塞がってる俺の代わりに、お嬢に扉を開けてもらう。
ギィーーーーーーーーーーー
さて、一体誰がこの城に残ってるんだろな?
「はあ!?」
「フローラ!只今美濃より帰還しましてよ!」
「お嬢じゃない!久しぶりね!!でもその植物は一体何!?」
フローラがいたのか!
当然姿は見えないけど、彼女が駆け寄って来たのがわかった。
「何の植物なのよ?こんなの城内に持って来てどうするつもり?」
「これは『コーヒーノキ』という植物だ。俺の宝物だから取り扱いには注意な!」
「コーヒーノキ?聞いたことないわね。・・・あれ?今の声って」
植物を右側にそっと置いて顔を見せた。
「小烏丸じゃないの!!」
「おっと!」
フローラに抱きしめられた。
なんか城に寄るたびに毎度このパターンだな。
それだけ皆に心配をかけたってことなのだろう。本当にごめんな!
「あれ?小烏丸くんがいる!!」
声の方を見ると、そこにいたのはミリーだった。
メイド服を着た彼女は、相変わらずそこにいるだけでほっこりするね!
「久しぶりだな!やっと北の大地より帰還したぞ!」
そう言った直後にミリーが駆け寄って来て、彼女にも抱きしめられた。
「うわあああああああああああん!!」
「ぐすっ、ぐすっ」
「もう嫁が増えるのが当たり前になってきたな」
「これは嫁っつーか、普通に仲間に慕われてるだけじゃねえのか?」
「いや、嫁にゃ」
「嫁だよね?」
フローラとミリーが泣き止むまで10分ほどあやし続けた。
嬉しいんだけど、ガヤ席のヤツらに見られてるのが恥ずかしいんだよな・・・。
「えーとすなわち、ミスフィートさんの居城は一応レイリア城のままで、フローラとミリーが城の留守を任せられてる状態なんだな?」
「そういうこと!戦闘が得意な人達はほとんど最前線にいて、内政向きの面々が各城を守りながら物資の輸送なんかをしているわ」
「ちょっと前までイズミとナターシャもいたんだけど、京の都の統治が落ち着いたから、料理班として連れて行かれちゃった!」
「料理も士気を維持するのに重要だからな。それはしょうがない」
和泉がこの城に居れば安心して『コーヒーノキ』を任せられたんだが、いないものはしょうがない。まあでもフローラとミリーの真面目な性格なら任せられるな。
「二人に大切なことを頼みたい!」
「「え!?何??」」
「そこにある植物を城の庭に植えてくから、お世話をしてもらいたいんだ」
二人が床に置かれた『コーヒーノキ』を見た。
「えーと・・・、水をあげればいいだけよね?」
「育てるのが難しいとかだったら困るよ!」
「いあ、旅の間に枯れなかったくらいだから、そう弱い植物ってわけでもない。ただ絶対この地に繁殖させたい植物だから、毎日健康チェックをして欲しいんだ。育成方法は後で紙に書いて渡そう。いや待てよ?小まめに連絡を取りたいから通信機を預けておいた方がいいか。俺が直接見に来ればいいんだが、他にも仕事が盛沢山だからなあ・・・。でも京の都に畑を増やすのもどうかと思うから、やっぱ京の都ではなく、治安の良い伊勢の国をコーヒー産地にするべきだと思うんだよ。しかしこれは本当に難しい問題だぞ・・・なぜ俺の身体は一つしか無いんだ!!」
「話が止まらない!?」
「何かすごく大変そうなんですけど!!」
「さすが北海道からここまで植物男をやってただけあるな!情熱が半端無いぜ!」
「万が一植物を枯らしでもしたら大暴れしそうな予感がするよ!」
「コーヒーが大切なのはわかるけどアホにゃ!」
「絶対アホだよなコイツ」
やはり『コーヒーノキ』は、フローラとミリーに託すしかないだろうな。
しかし比較的信頼できる二人といえど心配だ・・・。
定期的にこの城まで足を運んで、自分の目でも確認しなければなるまい。
4
お気に入りに追加
1,225
あなたにおすすめの小説
ド底辺から始める下克上! 〜神に嫌われ無能力となった男。街を追放された末、理を外れた【超越】魔法に覚醒し、一大領主へ成り上がる。
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
この世界では、18の歳になると、創造神・ミーネより皆に魔力が授けられる。
捨て子だったハイネは教会に拾われたこともあり、どれだけ辛いことがあっても、ミーネを信奉し日々拝んできたが………
魔力付与式当日。
なぜかハイネにだけ、魔力が与えられることはなかった。日々の努力や信仰は全く報われなかったのだ。
ハイネは、大人たちの都合により、身体に『悪魔』を封印された忌み子でもあった。
そのため、
「能力を与えられなかったのは、呪われているからだ」
と決めつけられ、領主であるマルテ伯爵に街を追放されてしまう。
その夜、山で魔物に襲われ死にかけるハイネ。
そのとき、『悪魔』を封印していた首輪が切れ、身体に眠る力が目覚めた。
実は、封印されていたのは悪魔ではなく、別世界を司る女神だったのだ。
今は、ハイネと完全に同化していると言う。
ハイネはその女神の力を使い、この世には本来存在しない魔法・『超越』魔法で窮地を切り抜ける。
さらに、この『超越』魔法の規格外っぷりは恐ろしく……
戦闘で並外れた魔法を発動できるのはもちろん、生産面でも、この世の常識を飛び越えたアイテムを量産できるのだ。
この力を使い、まずは小さな村を悪徳代官たちから救うハイネ。
本人は気づくよしもない。
それが、元底辺聖職者の一大両者は成り上がる第一歩だとは。
◇
一方、そんなハイネを追放した街では……。
領主であるマルテ伯爵が、窮地に追い込まれていた。
彼は、ハイネを『呪われた底辺聖職者』と厄介者扱いしていたが、実はそのハイネの作る護符により街は魔物の侵略を免れていたのだ。
また、マルテ伯爵の娘は、ハイネに密かな思いを寄せており……
父に愛想を尽かし、家を出奔し、ハイネを探す旅に出てしまう。
そうして、民や娘からの信頼を失い続けた伯爵は、人生崩壊の一途を辿るのであった。
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる