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547 ニャルルと一緒にルーサイア港へ
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この城でも大浴場でユリ率いるミケネコ勢に過剰な接待を受けて、また賢者にジョブチェンジしてしまうハプニングはあったものの、美味い食事をご馳走になったりと本当に楽しい1日を過ごした。
そして次の日の朝、ミケネコ城の資材置き場に全てのゴーレムを運び込んだ。
民間ゴーレムなんかは兵士達のオモチャにしても良かったんだけどさ、俺はすぐ京の都に向かって出発するわけだから、不在中に何かあっても困るわけですよ。
なので、ゴーレムはしばらくココに封印だ。
マジックバッグでもない限り城から運び出すことも出来ない状態なので、盗まれる心配も無用である。
すなわち、ここから先の移動手段はバスや機関車になるわけだ。
ようやく仲間達にアスファルト風道路の素晴らしさを見せつけられるぞ!
「これでとりあえず落ち着いたわけだけど、せっかく尾張まで来たのにすぐ出発するのもどうかと思うから、今日・明日はルーサイアでゆっくりしようと思ってる」
「街で遊んできていいのか?」
「皆、好きに行動して構わないぞ!遊ぶための金も渡しておこう」
「待つにゃ!!」
ニャルルの強い一言に、皆の視線が集中した。
「こがにゃんは大事なことを忘れてるにゃ!」
「な、なんだってーーーーー!?」
「ウチはまだ尾張に来てから刺身を食ってにゃいにゃ!!」
あ、そういやスッカリ忘れてた。
たまたまだと思うけど、城で出された食事にも刺身は無かったもんな。
「すまんニャルル。城主らに注文すれば作ってもらえただろうに、到着したばかりでそこまで頭が回っていなかった。よ~し!じゃあ今からルーサイア港に行って新鮮な魚をゴッソリ補給しようか!」
「やったにゃーーーーー!めちゃくちゃ楽しみにゃ!!」
「他の皆はどうする?漁をするとやはりそれなりに時間がかかってしまうから、海に興味が無い人は来なくても全然構わんぞ」
「ん~~~、どうしようかな~?」
「私は海じゃなくて街が見たいわ!」
「まちがいい!!」
「あたしもーーー!」
結局漁に行くメンバーは俺とニャルルとセレスティーナの三人で、他の人達は街へ繰り出すこととなった。
そして思う存分遊べるように、皆に使いきれないほどの金を渡していく。
甲斐に魔石を売ったりして儲けたお金なので、お小遣いというよりは自分で稼いだ金みたいなもんなんだよね。
ただ大盤振る舞いはここまでかな?
ミスフィートさんと合流したら、もう旅の仲間ではなく軍人となるわけだ。
そこから先は給料制になるので、金の管理は自分でしてもらう。
まあ俺の部隊に給料を渡すのは、結局直属の上司である俺なんだけどさ!
・・・・・
それほど遠い場所でもないので、バスは使わずブラブラと街を見ながら、ニャルルとセレスティーナと共にルーサイア港まで歩いて来た。
「にゃんで港に人がうじゃうじゃいるんにゃ?」
「海の方にいるのは釣り人だな。そして建物に出入りしているのは、魚の売買をしている人達だ。しかし本当に港が人で溢れているのには驚きだ・・・」
「前はそんなに人がいなかったのか?」
「それなりに人はいたけど、ここまで凄くはなかった。漁師達の頑張りが実を結んだのだろう」
というかランスロットだな。ルーサイア港の全てを彼に任せているのだから。
本当に頼れる男に成長したもんだ。
朝から港に来たのは正解だったようで、建物内では熱いセリが行われていた。
俺達は漁に出るつもりだから参加しないけどな。
ココでの収益がミスフィートさんの助けになっているのを考えると、尾張だけじゃなく海に面した全ての領地にデカい港を造らなきゃなるまい。港だけあっても意味が無いので、漁船も大量に造る必要があるだろう。
・・・いきなり仕事がドーンと増えてしまいましたよ?
まあ今まで仕事をサボって旅行していたのだから、少しずつ遅れを取り戻さなきゃならんわな。いや、強制的に旅行させられたんですけどね!
建物から出て釣り人達の近くまで歩いて来た。
「・・・ん?なあおっちゃん、この釣り針って自分で作ったのか?」
海に向かって釣りをしていたおっちゃんが振り向いた。
俺の姿を見た40歳くらいの男は、目を大きく開いて驚いている。
「その姿・・・。も、もしかして、ミスフィート軍軍師の小烏丸様では!?」
「正解だ。ちょっと遠くまで行ってたんだが、やっとルーサイアに帰って来れたんだよ。それはともかく釣り針のことを教えてもらいたいのだが?」
「あ、スミマセン!えーと、この釣り針は『蛍屋』で買ったヤツです。めちゃくちゃ魚が釣れるんで、ここで釣りをしてる奴らは大体そこで買ってるんですよ!」
「蛍屋か・・・、良い名だな。釣具屋なのか?」
「いや、鍛冶屋なんですが、日用雑貨なんかも置いてあって・・・」
尾張にそんな鍛冶屋なんかあったっけかな?
いや、俺がいない間にできただけか。ホント浦島状態でまいっちゃうよ。
「時間を取らせたな。大物が釣れるよう祈っとくよ!じゃあ頑張ってくれ!」
「い、いえ、はい!いや~、尾張の英雄と話ができるなんて今日は本当にツイてるぞ!絶対大物を釣り上げてみせます!!」
釣りの邪魔しちゃ悪いんで、話を切り上げて場所を変えた。
「あ、船にゃ!!」
ニャルルが指差す方向を見ると、漁船が港に帰って来たところだった。
「よし、良いタイミングだ!あの船の船長と少し話をしたら俺達も漁に出ようか」
「腕がにゃるにゃ!」
「漁をするのは佐渡ヶ島以来だな!」
漁も楽しみだけど、その前にランスロットと会うのが楽しみだな!
他の船員達も逞しく成長したことだろう。
よし!仕事用の船を使わてももらうのも悪いんで、久々に大型船を使おうか。
そんなのを出したら、ランスロットが大騒ぎする予感しかしないけどな!
そして次の日の朝、ミケネコ城の資材置き場に全てのゴーレムを運び込んだ。
民間ゴーレムなんかは兵士達のオモチャにしても良かったんだけどさ、俺はすぐ京の都に向かって出発するわけだから、不在中に何かあっても困るわけですよ。
なので、ゴーレムはしばらくココに封印だ。
マジックバッグでもない限り城から運び出すことも出来ない状態なので、盗まれる心配も無用である。
すなわち、ここから先の移動手段はバスや機関車になるわけだ。
ようやく仲間達にアスファルト風道路の素晴らしさを見せつけられるぞ!
「これでとりあえず落ち着いたわけだけど、せっかく尾張まで来たのにすぐ出発するのもどうかと思うから、今日・明日はルーサイアでゆっくりしようと思ってる」
「街で遊んできていいのか?」
「皆、好きに行動して構わないぞ!遊ぶための金も渡しておこう」
「待つにゃ!!」
ニャルルの強い一言に、皆の視線が集中した。
「こがにゃんは大事なことを忘れてるにゃ!」
「な、なんだってーーーーー!?」
「ウチはまだ尾張に来てから刺身を食ってにゃいにゃ!!」
あ、そういやスッカリ忘れてた。
たまたまだと思うけど、城で出された食事にも刺身は無かったもんな。
「すまんニャルル。城主らに注文すれば作ってもらえただろうに、到着したばかりでそこまで頭が回っていなかった。よ~し!じゃあ今からルーサイア港に行って新鮮な魚をゴッソリ補給しようか!」
「やったにゃーーーーー!めちゃくちゃ楽しみにゃ!!」
「他の皆はどうする?漁をするとやはりそれなりに時間がかかってしまうから、海に興味が無い人は来なくても全然構わんぞ」
「ん~~~、どうしようかな~?」
「私は海じゃなくて街が見たいわ!」
「まちがいい!!」
「あたしもーーー!」
結局漁に行くメンバーは俺とニャルルとセレスティーナの三人で、他の人達は街へ繰り出すこととなった。
そして思う存分遊べるように、皆に使いきれないほどの金を渡していく。
甲斐に魔石を売ったりして儲けたお金なので、お小遣いというよりは自分で稼いだ金みたいなもんなんだよね。
ただ大盤振る舞いはここまでかな?
ミスフィートさんと合流したら、もう旅の仲間ではなく軍人となるわけだ。
そこから先は給料制になるので、金の管理は自分でしてもらう。
まあ俺の部隊に給料を渡すのは、結局直属の上司である俺なんだけどさ!
・・・・・
それほど遠い場所でもないので、バスは使わずブラブラと街を見ながら、ニャルルとセレスティーナと共にルーサイア港まで歩いて来た。
「にゃんで港に人がうじゃうじゃいるんにゃ?」
「海の方にいるのは釣り人だな。そして建物に出入りしているのは、魚の売買をしている人達だ。しかし本当に港が人で溢れているのには驚きだ・・・」
「前はそんなに人がいなかったのか?」
「それなりに人はいたけど、ここまで凄くはなかった。漁師達の頑張りが実を結んだのだろう」
というかランスロットだな。ルーサイア港の全てを彼に任せているのだから。
本当に頼れる男に成長したもんだ。
朝から港に来たのは正解だったようで、建物内では熱いセリが行われていた。
俺達は漁に出るつもりだから参加しないけどな。
ココでの収益がミスフィートさんの助けになっているのを考えると、尾張だけじゃなく海に面した全ての領地にデカい港を造らなきゃなるまい。港だけあっても意味が無いので、漁船も大量に造る必要があるだろう。
・・・いきなり仕事がドーンと増えてしまいましたよ?
まあ今まで仕事をサボって旅行していたのだから、少しずつ遅れを取り戻さなきゃならんわな。いや、強制的に旅行させられたんですけどね!
建物から出て釣り人達の近くまで歩いて来た。
「・・・ん?なあおっちゃん、この釣り針って自分で作ったのか?」
海に向かって釣りをしていたおっちゃんが振り向いた。
俺の姿を見た40歳くらいの男は、目を大きく開いて驚いている。
「その姿・・・。も、もしかして、ミスフィート軍軍師の小烏丸様では!?」
「正解だ。ちょっと遠くまで行ってたんだが、やっとルーサイアに帰って来れたんだよ。それはともかく釣り針のことを教えてもらいたいのだが?」
「あ、スミマセン!えーと、この釣り針は『蛍屋』で買ったヤツです。めちゃくちゃ魚が釣れるんで、ここで釣りをしてる奴らは大体そこで買ってるんですよ!」
「蛍屋か・・・、良い名だな。釣具屋なのか?」
「いや、鍛冶屋なんですが、日用雑貨なんかも置いてあって・・・」
尾張にそんな鍛冶屋なんかあったっけかな?
いや、俺がいない間にできただけか。ホント浦島状態でまいっちゃうよ。
「時間を取らせたな。大物が釣れるよう祈っとくよ!じゃあ頑張ってくれ!」
「い、いえ、はい!いや~、尾張の英雄と話ができるなんて今日は本当にツイてるぞ!絶対大物を釣り上げてみせます!!」
釣りの邪魔しちゃ悪いんで、話を切り上げて場所を変えた。
「あ、船にゃ!!」
ニャルルが指差す方向を見ると、漁船が港に帰って来たところだった。
「よし、良いタイミングだ!あの船の船長と少し話をしたら俺達も漁に出ようか」
「腕がにゃるにゃ!」
「漁をするのは佐渡ヶ島以来だな!」
漁も楽しみだけど、その前にランスロットと会うのが楽しみだな!
他の船員達も逞しく成長したことだろう。
よし!仕事用の船を使わてももらうのも悪いんで、久々に大型船を使おうか。
そんなのを出したら、ランスロットが大騒ぎする予感しかしないけどな!
応援ありがとうございます!
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