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535 総力戦・クライマックス
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総力戦は乱戦にもつれ込み、気付いた時には大名同士が剣を交える最終段階にまで突入していた。
しかし一般的な戦とは違って、最後は大名同士のタイマン勝負にはならず、誰もが敵の大名機を狙ってもOKって感じみたいだな。
とにかく大名機を撃破すれば勝利となるのが総力戦のようだ。
『ぐおおおォォォ!あの壺をキシリーナ様に届けてくれよ、あれはいい物だッ!』
ドガーーーーーーーーーーーーーーン!
『マクベイン様ああああああああぁぁぁぁぁぁ!!』
ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!
ダダダダダダダッ!ボシュッ!ボシュッ!ボシュッ!
ここまで来るともう、甲斐二十四将の猛者達もただでは済まない。
一人、また一人と撃破されて行く。
『ハッハッハッハ!見たか、最新ゴーレムが量産の暁には三河なぞあっという間に叩いてみせるわ!』
ボシュッ!ダダダダダダダダダ!ガギン!
『まだまだァーーー!』
『む?下か』
ゴシャッッッッッ!
『やったな!?』
『うおおおおおおおおおおおおッッ!やらせはせん!この俺がいる限り、御屋形様をやらせはせんぞーっ!道連れに一人でも多く地獄に引きずり込んでくれるわ!』
あの変な形をした緑色のゴーレムすげえな!
なんで丸っこくて腕が無いのかは知らんけど、とにかく凄まじい気迫だ。
正直まだ味方のゴーレムですらちゃんと見てないんだけど、乗ってるのは甲斐の宿老とかなのではなかろうか?
そうか、なるほど!丸っこい身体の中に武器が詰まってるような感じなのね。
ああいうタイプのゴーレムまであるとはな・・・。とにかく凄い火力だ!
敵も味方も音声をオープンにしたまま戦ってるから臨場感が半端無い。
アニメを見てるかのように、少し離れた敵機の声も聞こえて来るのだ。
『弾幕薄いよ、なにやってんの!』
ボシュッ!ズガガガガガガガガガ!
『それでも男ですか!軟弱者!』
『カインさんだけにいい思いはさせないぞ!!』
これぞまさに最終局面だな!
しかしまたニャルルとはぐれてしまった。
とはいえ邪魔されると敵よりもやっかいだから、まあそれはいいか・・・。
おっと!いつまでも見てないで、そろそろ俺も派手に行きましょうかね!
赤い流星の力を見せてやんぜ!
ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!
・・・・・
『もらった!』
特攻服を着た清光機にバズーカ砲を撃ちまくる。
服といっても、見た目だけで中身は鋼鉄なんだろうけど。
『来たか、赤い流星専用ザキュ!』
ドンッ! ドンッ! ドンッ! ドンッ!
ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!
ゴガッ!
なにィ!?肩当てが吹き飛んだ!
『なんスかその武器!?威力ヤバ過ぎでしょう!!』
『頭を狙ったんだが外したか!テメェ改造しやがったな!?』
『3倍の速度が赤い流星のチャームポイントなんだから当然ですよ!』
『チャームポイントって、なんかニュアンスが少し違わねえか!?』
ドンッ! ドンッ! ドンッ! ドンッ!
ボシュッ! ボシュッ! ボシュッ!
『くっ!その紫特攻服ゴーレムも速いな!まったく当たらん』
武器をザキュマシンガンに持ち替えた。
ダダダダダダダダダダダダ!
『ぐおッ!だがその武器の威力じゃ俺は倒せん!!』
どうする!?いや、悩むまでもない。近接戦闘しかねえ!!
『ガハハハハハハハハハハ!!くらえ、キヨミツ!!』
ガシーーーーーーーーーーーーーーン!
不意に登場した黄金のライオウ機が、清光機に巨大な剣を叩きつけるが、その攻撃はやたらと頑強な盾で防がれた。
『チイッ!いい所だったのに邪魔が入りやがったか!』
『お主の相手は儂であろう!!』
【キュピーーーーーン】
何かを感じて後ろを振り向くと、白い機体がバズーカを構えている姿が見えた。
間一髪でそれを避け、ザキュマシンガンで牽制する。
ダダダダダダダダダダダダダダダダ!
『見つけたぞ!赤い流星!!』
『見えるぞ!私にも敵が見える!!』
『アニキはやらせねえぜ!オラアアアアアアアアアアアア!』
虎徹機が武器を持ち替えながら突っ込んで来る姿を冷静に視認しながら、武器を薙刀に持ち替える。
ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!
ガギーーーーーーーーーーーーーン!
ギンッ!ギギンッ!ゴガッ!ギャリン!
薙刀と白いゴーレムの持つ槍が激しくぶつかり合う。
『なんで槍持ってんスか!?』
『オレの得意武器は槍だぜ!!』
そういえばそうだったーーー!!
剣の時よりも間違いなく強くなってやがる!
こっちは不慣れにもほどがある薙刀だ。これは厳しいかもしれない。
ふと虎徹機の斜め後方に目線を向けると、汎用機がデカい武器を持って狙いを定めていた。
【キュピーーーーーン】
『後ろか!?』
しかしそのデカい武器から打ち出された散弾は、虎徹さんが持つ格好良い盾によって防がれる。
『その赤いゴーレムと斬り合いながら吾輩の攻撃に気付くとはやりおる!』
この声はゼーレネイマス!!
『ゼーレネイマス!後ろだ!!』
『なにッ!?』
ゼーレネイマスは、後方から来た猫プリントゴーレムと斬り合いになった。
『余所見してる場合か?』
ガギンッ!
『くっ!それでこそ私のライバルだ!』
『見える!動きが見える!』
どうする?この白いゴーレムに打ち勝つ方法は・・・。
『ぐああああああああああああああああああああああああああ!!』
―――――その時、戦場に断末魔の叫び声が響き渡った。
俺だけじゃなく、目の前の白いゴーレム、デカい武器を持っていた汎用機、猫プリントゴーレムが、声の聞こえた方に視線を向ける。
そこに見えたモノは、
片腕を失ったライオウ機。
頭部を破壊された清光機。
・・・そして爪を突き出したポーズで静止している猫型ゴーレムの姿だった。
しかし一般的な戦とは違って、最後は大名同士のタイマン勝負にはならず、誰もが敵の大名機を狙ってもOKって感じみたいだな。
とにかく大名機を撃破すれば勝利となるのが総力戦のようだ。
『ぐおおおォォォ!あの壺をキシリーナ様に届けてくれよ、あれはいい物だッ!』
ドガーーーーーーーーーーーーーーン!
『マクベイン様ああああああああぁぁぁぁぁぁ!!』
ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!
ダダダダダダダッ!ボシュッ!ボシュッ!ボシュッ!
ここまで来るともう、甲斐二十四将の猛者達もただでは済まない。
一人、また一人と撃破されて行く。
『ハッハッハッハ!見たか、最新ゴーレムが量産の暁には三河なぞあっという間に叩いてみせるわ!』
ボシュッ!ダダダダダダダダダ!ガギン!
『まだまだァーーー!』
『む?下か』
ゴシャッッッッッ!
『やったな!?』
『うおおおおおおおおおおおおッッ!やらせはせん!この俺がいる限り、御屋形様をやらせはせんぞーっ!道連れに一人でも多く地獄に引きずり込んでくれるわ!』
あの変な形をした緑色のゴーレムすげえな!
なんで丸っこくて腕が無いのかは知らんけど、とにかく凄まじい気迫だ。
正直まだ味方のゴーレムですらちゃんと見てないんだけど、乗ってるのは甲斐の宿老とかなのではなかろうか?
そうか、なるほど!丸っこい身体の中に武器が詰まってるような感じなのね。
ああいうタイプのゴーレムまであるとはな・・・。とにかく凄い火力だ!
敵も味方も音声をオープンにしたまま戦ってるから臨場感が半端無い。
アニメを見てるかのように、少し離れた敵機の声も聞こえて来るのだ。
『弾幕薄いよ、なにやってんの!』
ボシュッ!ズガガガガガガガガガ!
『それでも男ですか!軟弱者!』
『カインさんだけにいい思いはさせないぞ!!』
これぞまさに最終局面だな!
しかしまたニャルルとはぐれてしまった。
とはいえ邪魔されると敵よりもやっかいだから、まあそれはいいか・・・。
おっと!いつまでも見てないで、そろそろ俺も派手に行きましょうかね!
赤い流星の力を見せてやんぜ!
ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!
・・・・・
『もらった!』
特攻服を着た清光機にバズーカ砲を撃ちまくる。
服といっても、見た目だけで中身は鋼鉄なんだろうけど。
『来たか、赤い流星専用ザキュ!』
ドンッ! ドンッ! ドンッ! ドンッ!
ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!
ゴガッ!
なにィ!?肩当てが吹き飛んだ!
『なんスかその武器!?威力ヤバ過ぎでしょう!!』
『頭を狙ったんだが外したか!テメェ改造しやがったな!?』
『3倍の速度が赤い流星のチャームポイントなんだから当然ですよ!』
『チャームポイントって、なんかニュアンスが少し違わねえか!?』
ドンッ! ドンッ! ドンッ! ドンッ!
ボシュッ! ボシュッ! ボシュッ!
『くっ!その紫特攻服ゴーレムも速いな!まったく当たらん』
武器をザキュマシンガンに持ち替えた。
ダダダダダダダダダダダダ!
『ぐおッ!だがその武器の威力じゃ俺は倒せん!!』
どうする!?いや、悩むまでもない。近接戦闘しかねえ!!
『ガハハハハハハハハハハ!!くらえ、キヨミツ!!』
ガシーーーーーーーーーーーーーーン!
不意に登場した黄金のライオウ機が、清光機に巨大な剣を叩きつけるが、その攻撃はやたらと頑強な盾で防がれた。
『チイッ!いい所だったのに邪魔が入りやがったか!』
『お主の相手は儂であろう!!』
【キュピーーーーーン】
何かを感じて後ろを振り向くと、白い機体がバズーカを構えている姿が見えた。
間一髪でそれを避け、ザキュマシンガンで牽制する。
ダダダダダダダダダダダダダダダダ!
『見つけたぞ!赤い流星!!』
『見えるぞ!私にも敵が見える!!』
『アニキはやらせねえぜ!オラアアアアアアアアアアアア!』
虎徹機が武器を持ち替えながら突っ込んで来る姿を冷静に視認しながら、武器を薙刀に持ち替える。
ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!ガシン!
ガギーーーーーーーーーーーーーン!
ギンッ!ギギンッ!ゴガッ!ギャリン!
薙刀と白いゴーレムの持つ槍が激しくぶつかり合う。
『なんで槍持ってんスか!?』
『オレの得意武器は槍だぜ!!』
そういえばそうだったーーー!!
剣の時よりも間違いなく強くなってやがる!
こっちは不慣れにもほどがある薙刀だ。これは厳しいかもしれない。
ふと虎徹機の斜め後方に目線を向けると、汎用機がデカい武器を持って狙いを定めていた。
【キュピーーーーーン】
『後ろか!?』
しかしそのデカい武器から打ち出された散弾は、虎徹さんが持つ格好良い盾によって防がれる。
『その赤いゴーレムと斬り合いながら吾輩の攻撃に気付くとはやりおる!』
この声はゼーレネイマス!!
『ゼーレネイマス!後ろだ!!』
『なにッ!?』
ゼーレネイマスは、後方から来た猫プリントゴーレムと斬り合いになった。
『余所見してる場合か?』
ガギンッ!
『くっ!それでこそ私のライバルだ!』
『見える!動きが見える!』
どうする?この白いゴーレムに打ち勝つ方法は・・・。
『ぐああああああああああああああああああああああああああ!!』
―――――その時、戦場に断末魔の叫び声が響き渡った。
俺だけじゃなく、目の前の白いゴーレム、デカい武器を持っていた汎用機、猫プリントゴーレムが、声の聞こえた方に視線を向ける。
そこに見えたモノは、
片腕を失ったライオウ機。
頭部を破壊された清光機。
・・・そして爪を突き出したポーズで静止している猫型ゴーレムの姿だった。
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