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498 小烏丸vsガルザリアス
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越後大名にギャンブルの楽しさを教え、ギャンブルの総本山とも言える陸奥国と同盟を結ばせる策は驚くほど上手く行った。
細かな決め事を全部丸投げされたのは予想外でしたけどね!
おそらく尾張軍師という肩書きのせいだ。
いや、三国と連絡をとれる俺にしか出来ない仕事だよな・・・。
でも越後との同盟は、きっとナルティア達の助けになることだろう。
尾張にとっての三河みたいなもんだ。
隣国に頼れる人達がいるってのは本当に有難いんだよね!
この同盟が末永く続くことを心から願うよ。
しかしそれ以外にも装備の強化に線路とトロッコの製作と、いきなり仕事まみれになったので、越後の城に2~3日滞在することになってしまいましたとさ・・・。
・・・・・
「お前らから見て、俺の実力ってのは陸奥ではどれ程のレベルだ?」
パシッ
「結構つえーけど、たぶんこがっちくらいじゃね?」
「あ~打ち筋は全然違うけど、結構いい勝負かもね~」
パシッ
「ロンじゃ!」
「あーーーーーーーーーーっ!リーチかかってたの忘れてた!」
「ほう、小烏丸は麻雀が強かったのか!陸奥に行く前に勝負しておく必要がありそうだな!」
「それは面白そうじゃの!」
「こがっちーーーーーーー!麻雀の時間だぞーーーーーーーー!!」
えーーーい、聞こえておるわ・・・。
こっちはそれ所じゃないんだけどな。
でもそろそろ疲れたし、気晴らしに麻雀でもするかぁ~。
作業の手を止め、麻雀卓の方へ歩いて行った。
「ガルザリアスと闘わないで済んだからヨシヨシって思ってたのに、何だかんだでやっぱ闘うのかよ!」
「麻雀なら怪我しないし!」
「お前とは剣で勝負してみたかったが、越後大名と尾張軍師ではどちらが負けても大事になる。木剣でぬるい手合わせ程度ならやるだけ無駄だしな」
「まあな。一つ警告しといてやろう。どれだけ戦場で強かろうが、陸奥の地ではギャンブルで負けると滅茶苦茶見下されるからな?」
「なんだと!?」
「ギャンブルの国なんだから当然だろ。俺も陸奥ではかなり尽力したから尊敬はされているんだけど、ギャンブルの強さは精々中の上だったんで、真のギャンブラー達にはナメられていたからな」
だからこそギャンブルの腕を上げようと思ってたし、それが面白いんだけどね。
剣の腕は正直頭打ちしてる状態だからな~。
「くっ!ならばすぐに陸奥に行くのは愚策か。越後大名として、見下されるのはさすがに我慢ならんぞ!」
「多少の負けは気にしない方がいいぞ?たとえ越後最強のギャンブラーとなっても、あの国には絶対勝てないギャンブラーが一人いるから」
「なにィ!?ギャンブルに絶対は無いだろう!」
「ああスマン!絶対は言い過ぎた。でもアイツだけはマジで異常なんだよ・・・」
リュウの奴、今も勝ち続けているのだろうか?
今度陸奥に行ったら、またあのひりつくような大勝負をやりてえなあ~。
「まあいい。そろそろ勝負すんぞ!対面に座りな!」
「見せてもらおうか、越後大名の実力とやらを」
さらっと名セリフをぶっ込んでから、ガルザリアスとの真剣勝負が始まった。
・・・・・
「ツモ。純チャンイーペーコードラ1、跳満だ」
「なにィ!?テンパイしてるのはわかってたが、デケエな・・・」
「こがっち、たまにはリーチかけろって!本気出し過ぎだろ!
「二人とも強いのじゃ・・・」
本気の俺と勝負がしたいってんだから手なんか抜けるわけないだろ。
しかしガルザリアスは想像以上に強かった。
「ツモだ!トイトイ混一色白ドラ3、倍満!!」
「マジか!!ラス牌ツモんなや!」
「うがああああああああ!またデケーし!!」
「ハコテンなのじゃ・・・」
そんなこんなで3回目の半荘が終わり、僅差でガルザリアスに軍配が上がった。
「おらああああああああああああ!!よーーし!俺の勝ちだ!!」
「くはッッ!3000点差で負けかよ!昨日始めたばかりの奴に負けるとは・・・」
「うっわ、僅差だな~。あ、これってさっきあたいに振り込んだ分じゃね?」
「あのリーチが失敗じゃったの!」
「それが麻雀の怖い所なんだよな~。3面待ちはやっぱリーチかけるだろ!」
「なんとか越後大名の威厳は守られたぞ!しかし仲間らが言っていたように確かに小烏丸は強かった。それでも陸奥じゃ中の上だって?」
「大体何となくだぞ?上の下かもしれんが、まあそれくらいだ」
「アイツら全員頭おかしいからな!」
「略して『あたおか』と呼ぶといい」
「あはははははははは!アイツらに聞かれたら怒られるぞ!」
「また『ボンタン』みたいな謎の言葉が出て来たのう・・・」
俺らは尾張を目指すんだから、陸奥に『あたおか』が伝わるわけでもないし、別に気にせんでいいだろ!(フラグ)
「しかしアレから結構時が経ってるんで、下手をするとガルザリアスは何も出来ずにフルボッコにされる可能性があるな」
「なんだと!?」
「何も知らずにフルボッコは可哀相だから教えてやろう。ちょっと一局だけやるぞ」
「ん?一局だけなのか」
ちょうどニャルルが歩いていたので、近寄って一声掛けた。
ジャラジャラジャラジャラ
全員席に着き、配牌まで進める。
「城の中にいると天気がわかんねえな。明日は晴れるかなぁ」
それを聞いたニャルルがコップを床に落とした。
ガシャーーーン
全員の視線がニャルルに向く。
今だ!
『秘儀・燕返し』
これは、刀の燕返しを得意技とする俺が麻雀の燕返しが出来ないのはダメだろう!ということで、こっそり練習しまくっていた超絶イカサマ技である。
やり方としては、手牌にしたい14枚の牌を自分の山に1列に積み込んでおき、全員の目を盗んで自分の手牌と入れ替える大技だ。
バレたらクッソ恥ずかしいので、絶対オススメはしないぞ!
しかしコップを1個オシャカにした甲斐あって、燕返しは見事成功する。
「おやおやおや~?」
俺の声を聞いて全員がこっちを向いた。
「いや~それがな、和了ってんだよ。天和だ!」
パタン
牌を倒して、手牌を見せる。
「「な、なんだってーーーーーーーーーーーーー!?」」
皆の驚愕する姿を見て、勝手に口端が上がってしまう。
うっひょーーーーーーーーー!こいつぁ気持ちいいぜーーーーーーーー!!
細かな決め事を全部丸投げされたのは予想外でしたけどね!
おそらく尾張軍師という肩書きのせいだ。
いや、三国と連絡をとれる俺にしか出来ない仕事だよな・・・。
でも越後との同盟は、きっとナルティア達の助けになることだろう。
尾張にとっての三河みたいなもんだ。
隣国に頼れる人達がいるってのは本当に有難いんだよね!
この同盟が末永く続くことを心から願うよ。
しかしそれ以外にも装備の強化に線路とトロッコの製作と、いきなり仕事まみれになったので、越後の城に2~3日滞在することになってしまいましたとさ・・・。
・・・・・
「お前らから見て、俺の実力ってのは陸奥ではどれ程のレベルだ?」
パシッ
「結構つえーけど、たぶんこがっちくらいじゃね?」
「あ~打ち筋は全然違うけど、結構いい勝負かもね~」
パシッ
「ロンじゃ!」
「あーーーーーーーーーーっ!リーチかかってたの忘れてた!」
「ほう、小烏丸は麻雀が強かったのか!陸奥に行く前に勝負しておく必要がありそうだな!」
「それは面白そうじゃの!」
「こがっちーーーーーーー!麻雀の時間だぞーーーーーーーー!!」
えーーーい、聞こえておるわ・・・。
こっちはそれ所じゃないんだけどな。
でもそろそろ疲れたし、気晴らしに麻雀でもするかぁ~。
作業の手を止め、麻雀卓の方へ歩いて行った。
「ガルザリアスと闘わないで済んだからヨシヨシって思ってたのに、何だかんだでやっぱ闘うのかよ!」
「麻雀なら怪我しないし!」
「お前とは剣で勝負してみたかったが、越後大名と尾張軍師ではどちらが負けても大事になる。木剣でぬるい手合わせ程度ならやるだけ無駄だしな」
「まあな。一つ警告しといてやろう。どれだけ戦場で強かろうが、陸奥の地ではギャンブルで負けると滅茶苦茶見下されるからな?」
「なんだと!?」
「ギャンブルの国なんだから当然だろ。俺も陸奥ではかなり尽力したから尊敬はされているんだけど、ギャンブルの強さは精々中の上だったんで、真のギャンブラー達にはナメられていたからな」
だからこそギャンブルの腕を上げようと思ってたし、それが面白いんだけどね。
剣の腕は正直頭打ちしてる状態だからな~。
「くっ!ならばすぐに陸奥に行くのは愚策か。越後大名として、見下されるのはさすがに我慢ならんぞ!」
「多少の負けは気にしない方がいいぞ?たとえ越後最強のギャンブラーとなっても、あの国には絶対勝てないギャンブラーが一人いるから」
「なにィ!?ギャンブルに絶対は無いだろう!」
「ああスマン!絶対は言い過ぎた。でもアイツだけはマジで異常なんだよ・・・」
リュウの奴、今も勝ち続けているのだろうか?
今度陸奥に行ったら、またあのひりつくような大勝負をやりてえなあ~。
「まあいい。そろそろ勝負すんぞ!対面に座りな!」
「見せてもらおうか、越後大名の実力とやらを」
さらっと名セリフをぶっ込んでから、ガルザリアスとの真剣勝負が始まった。
・・・・・
「ツモ。純チャンイーペーコードラ1、跳満だ」
「なにィ!?テンパイしてるのはわかってたが、デケエな・・・」
「こがっち、たまにはリーチかけろって!本気出し過ぎだろ!
「二人とも強いのじゃ・・・」
本気の俺と勝負がしたいってんだから手なんか抜けるわけないだろ。
しかしガルザリアスは想像以上に強かった。
「ツモだ!トイトイ混一色白ドラ3、倍満!!」
「マジか!!ラス牌ツモんなや!」
「うがああああああああ!またデケーし!!」
「ハコテンなのじゃ・・・」
そんなこんなで3回目の半荘が終わり、僅差でガルザリアスに軍配が上がった。
「おらああああああああああああ!!よーーし!俺の勝ちだ!!」
「くはッッ!3000点差で負けかよ!昨日始めたばかりの奴に負けるとは・・・」
「うっわ、僅差だな~。あ、これってさっきあたいに振り込んだ分じゃね?」
「あのリーチが失敗じゃったの!」
「それが麻雀の怖い所なんだよな~。3面待ちはやっぱリーチかけるだろ!」
「なんとか越後大名の威厳は守られたぞ!しかし仲間らが言っていたように確かに小烏丸は強かった。それでも陸奥じゃ中の上だって?」
「大体何となくだぞ?上の下かもしれんが、まあそれくらいだ」
「アイツら全員頭おかしいからな!」
「略して『あたおか』と呼ぶといい」
「あはははははははは!アイツらに聞かれたら怒られるぞ!」
「また『ボンタン』みたいな謎の言葉が出て来たのう・・・」
俺らは尾張を目指すんだから、陸奥に『あたおか』が伝わるわけでもないし、別に気にせんでいいだろ!(フラグ)
「しかしアレから結構時が経ってるんで、下手をするとガルザリアスは何も出来ずにフルボッコにされる可能性があるな」
「なんだと!?」
「何も知らずにフルボッコは可哀相だから教えてやろう。ちょっと一局だけやるぞ」
「ん?一局だけなのか」
ちょうどニャルルが歩いていたので、近寄って一声掛けた。
ジャラジャラジャラジャラ
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「城の中にいると天気がわかんねえな。明日は晴れるかなぁ」
それを聞いたニャルルがコップを床に落とした。
ガシャーーーン
全員の視線がニャルルに向く。
今だ!
『秘儀・燕返し』
これは、刀の燕返しを得意技とする俺が麻雀の燕返しが出来ないのはダメだろう!ということで、こっそり練習しまくっていた超絶イカサマ技である。
やり方としては、手牌にしたい14枚の牌を自分の山に1列に積み込んでおき、全員の目を盗んで自分の手牌と入れ替える大技だ。
バレたらクッソ恥ずかしいので、絶対オススメはしないぞ!
しかしコップを1個オシャカにした甲斐あって、燕返しは見事成功する。
「おやおやおや~?」
俺の声を聞いて全員がこっちを向いた。
「いや~それがな、和了ってんだよ。天和だ!」
パタン
牌を倒して、手牌を見せる。
「「な、なんだってーーーーーーーーーーーーー!?」」
皆の驚愕する姿を見て、勝手に口端が上がってしまう。
うっひょーーーーーーーーー!こいつぁ気持ちいいぜーーーーーーーー!!
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