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474 ゼーレネイマスに怒りをぶつける
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噂の別宅は、猫ちゃん家から歩いてすぐの場所にあった。
それなのに、そのちょっとの間に魔王と連戦って何なんだよもう!
しかしそうなった原因ってゼーレネイマスが自慢したせいなんだよな。
こりゃあ、ちょっと文句言ってやらんと!
ギィーーーーーーッ
別宅の入口は、大きな両開きの扉だった。
「なんで別宅の方が圧倒的に広いんだよ!?」
「普通逆だよね?」
「まったくもって素人にゃね!あっちの家こそが至宝にゃ!さっきの交渉で、この島にいる間、ウチは猫にゃん家に住ませてもらうことが正式に決まったにゃ」
なにィ!?ニャルルの奴、いつの間にそんな交渉を・・・。
そんなに狭い場所が好きならば、今度段ボール箱みたいなのでも作ってやるか。
カツカツカツカツ
食堂に行くため、全員で砦や城といった感じの廊下を歩いて行く。
カツカツカツカツ
「・・・ちょっと待て。フルアーマーのゼーレネイマスが一緒じゃないのに、なぜ歩く効果音が『カツカツカツカツ』なんだ?」
前を歩いていたゴマちゃんが、俺の声に反応して振り向いた。
「ん?そういや変だな・・・って、こがっち!後ろだ!!」
バッ!
―――すぐ後ろに、くっころさんがいた。
「くっころ、いや、セレスティーナ!いつから俺の後ろにいた!?」
彼女の気配に全く気付かなかったぞ!ストーカースキルでも持ってるのか!?
「先程は公衆の面前で辱めを受けたが、私の心はまだ折れてなどいない!身体をどれだけ穢されようとも、私は何度だって立ち上がるぞ!もう一度勝負だ!!」
「いや、いつ穢したんだよ!?人聞きの悪いセリフを並べるのホントやめて!!」
「さあ剣を抜け!来ないのならば私から行くぞ!」
もうめんどくせえええええええええええええええええええええ!!
ギンッ!
「またつまらぬ剣を折ってしまった」
「くっ、殺せ!!」
気付くと、周りには俺とセレスティーナ以外誰もいなくなっていた。
「おーーーーい!もうみんな飽きて先に行っちまったじゃねえか!殺さないから食堂まで案内してくれ。猫ちゃんが色々買って来たから、たぶん大福とか食えるぞ?」
「大福だと!?」
セレスティーナがスッと立ち上がり、胸を張った。
「私について来い!」
「すごく元気だな。まあ、剣を折っただけなんだからそりゃそうか」
カツカツカツカツ
「・・・ハッ!?」
10歩くらい進んだ所で、セレスティーナが後ろを振り返った。
「貴様!今私のお尻を嫌らしい目で見ていただろう!!」
「見てねえよ!!いや、そりゃ視界には入るだろうけど、尻ったってフルアーマーじゃねえか!」
「む!・・・たしかに鎧しか見えないか。いや、しかし鎧の中身を想像して興奮していた可能性が・・・」
「早く食堂に連れて行ってくれませんかね!?」
なんという被害妄想の塊なんだ・・・。色々拗らせすぎだろ!
・・・・・
少し歩く度にセレスティーナに濡れ衣を着せられながらも、ようやく食堂に到着。
そんな長い距離じゃないのに30分くらいかかったぞ!
ってゼーレネイマスを発見!
「おい、ゼーレネイマス!」
「ぬ?」
突然名前を呼ばれたゼーレネイマスがこっちを見た。
「なんだコガラスマルか」
ストレスが6000万ポイントを超えていた俺は、奴のテーブルまで歩み寄り、壁ドンならぬテーブルドンをして猛抗議する。
「あンたが変な噂を流したせいで、ズウィードとセレスティーナに襲われたんだけど!!他にはもう来ないだろな!?」
「ほう、でも返り討ちにしたのだろう?ズウィードはサバサバした男。一度闘えばもう絡んでは来ん」
「ズウィードはな。問題なのはもう片方だ!」
「・・・アレはしつこい」
「もしかして、俺に押し付けたんじゃないだろうな!?」
ゼーレネイマスが目を逸らした。
「やはりそうだったのか・・・。で、何か良い対策は無いのか!?」
「そのうち飽きるであろう」
「すなわち対策など無いと?なるほど、今までの苦労には同情する。そして俺がゼーレネイマスの立場だったら、これ幸いにと同様の作戦をとった可能性が高いだろうから、そこに文句は言うまい」
ゼーレネイマスに文句を言ったところで、俺がくっころさんから開放されるわけじゃないからな。だったら彼には別の対処をさせる。
「セレスティーナはこっちで何とかする。だから、少しでも俺に対して悪かったと思っているのならば、せめて他の魔王が来るのを止めてくれ!」
「フム・・・。ならばコガラスマルの仲間等を鍛えるよう仕向けるか」
お!?それは良いアイデアだ!流石の切れ者だな。
魔王達に鍛えてもらえば、そこらで魔物と戦ってるよりも絶対強くなるだろう。
「良い作戦だ。それで行こう!でもケンちゃんはゼーレネイマスが直接鍛えてやってくれ。そうすれば彼はもっと強くなれる」
「元よりそのつもりよ。アレは根性のある面白き逸材だ」
「そうか、じゃあケンちゃんのことは任せたぞ!」
よし!これで俺を襲って来る刺客は激減するだろう。
問題はやはりセレスティーナか・・・。
一体どうすれば彼女の好奇心の対象から外れることが出来るのだろう?
正直、皆目見当がつかない。
本当に酷い目にあわせればいいのか?いや、それは俺がイヤだ。
とりあえずは『あー、ハイハイ』って感じで軽く受け流す感じでいくか。
―――食事はめっちゃ豪勢な和食だった。猫ちゃんって和の鉄人かなんかだろ!?
・・・・・
食事の後、洗面所を貸してもらってバシャバシャと顔を洗っていた。
ガチャッ
「おっと、先客がいたか」
「あぁ、少し待っていてくれ。すぐ終わるから」
「急ぐ必要などないぞ。ゆっくりと・・・」
くっころさんと目が合った。
「なっ、セレスティーナ!?」
「誰だ、この男前は!?」
「いや、誰って、さっきまで散々襲って来てたくせに何を言ってやがりますか!」
「知らんぞ、こんな男前なん・・・」
顔を洗う為に横に置いてあったマスクとヘルメットにセレスティーナが気付いた。
「あーーーーー!そのマスクは!!」
「気付くの遅くない!?服装で普通わかるだろ!」
「くっ、これで勝ったと思うなよ!?」
バタン!
なぜかセレスティーナは逃亡した。
「・・・・・・何なんだよホントに!!」
それなのに、そのちょっとの間に魔王と連戦って何なんだよもう!
しかしそうなった原因ってゼーレネイマスが自慢したせいなんだよな。
こりゃあ、ちょっと文句言ってやらんと!
ギィーーーーーーッ
別宅の入口は、大きな両開きの扉だった。
「なんで別宅の方が圧倒的に広いんだよ!?」
「普通逆だよね?」
「まったくもって素人にゃね!あっちの家こそが至宝にゃ!さっきの交渉で、この島にいる間、ウチは猫にゃん家に住ませてもらうことが正式に決まったにゃ」
なにィ!?ニャルルの奴、いつの間にそんな交渉を・・・。
そんなに狭い場所が好きならば、今度段ボール箱みたいなのでも作ってやるか。
カツカツカツカツ
食堂に行くため、全員で砦や城といった感じの廊下を歩いて行く。
カツカツカツカツ
「・・・ちょっと待て。フルアーマーのゼーレネイマスが一緒じゃないのに、なぜ歩く効果音が『カツカツカツカツ』なんだ?」
前を歩いていたゴマちゃんが、俺の声に反応して振り向いた。
「ん?そういや変だな・・・って、こがっち!後ろだ!!」
バッ!
―――すぐ後ろに、くっころさんがいた。
「くっころ、いや、セレスティーナ!いつから俺の後ろにいた!?」
彼女の気配に全く気付かなかったぞ!ストーカースキルでも持ってるのか!?
「先程は公衆の面前で辱めを受けたが、私の心はまだ折れてなどいない!身体をどれだけ穢されようとも、私は何度だって立ち上がるぞ!もう一度勝負だ!!」
「いや、いつ穢したんだよ!?人聞きの悪いセリフを並べるのホントやめて!!」
「さあ剣を抜け!来ないのならば私から行くぞ!」
もうめんどくせえええええええええええええええええええええ!!
ギンッ!
「またつまらぬ剣を折ってしまった」
「くっ、殺せ!!」
気付くと、周りには俺とセレスティーナ以外誰もいなくなっていた。
「おーーーーい!もうみんな飽きて先に行っちまったじゃねえか!殺さないから食堂まで案内してくれ。猫ちゃんが色々買って来たから、たぶん大福とか食えるぞ?」
「大福だと!?」
セレスティーナがスッと立ち上がり、胸を張った。
「私について来い!」
「すごく元気だな。まあ、剣を折っただけなんだからそりゃそうか」
カツカツカツカツ
「・・・ハッ!?」
10歩くらい進んだ所で、セレスティーナが後ろを振り返った。
「貴様!今私のお尻を嫌らしい目で見ていただろう!!」
「見てねえよ!!いや、そりゃ視界には入るだろうけど、尻ったってフルアーマーじゃねえか!」
「む!・・・たしかに鎧しか見えないか。いや、しかし鎧の中身を想像して興奮していた可能性が・・・」
「早く食堂に連れて行ってくれませんかね!?」
なんという被害妄想の塊なんだ・・・。色々拗らせすぎだろ!
・・・・・
少し歩く度にセレスティーナに濡れ衣を着せられながらも、ようやく食堂に到着。
そんな長い距離じゃないのに30分くらいかかったぞ!
ってゼーレネイマスを発見!
「おい、ゼーレネイマス!」
「ぬ?」
突然名前を呼ばれたゼーレネイマスがこっちを見た。
「なんだコガラスマルか」
ストレスが6000万ポイントを超えていた俺は、奴のテーブルまで歩み寄り、壁ドンならぬテーブルドンをして猛抗議する。
「あンたが変な噂を流したせいで、ズウィードとセレスティーナに襲われたんだけど!!他にはもう来ないだろな!?」
「ほう、でも返り討ちにしたのだろう?ズウィードはサバサバした男。一度闘えばもう絡んでは来ん」
「ズウィードはな。問題なのはもう片方だ!」
「・・・アレはしつこい」
「もしかして、俺に押し付けたんじゃないだろうな!?」
ゼーレネイマスが目を逸らした。
「やはりそうだったのか・・・。で、何か良い対策は無いのか!?」
「そのうち飽きるであろう」
「すなわち対策など無いと?なるほど、今までの苦労には同情する。そして俺がゼーレネイマスの立場だったら、これ幸いにと同様の作戦をとった可能性が高いだろうから、そこに文句は言うまい」
ゼーレネイマスに文句を言ったところで、俺がくっころさんから開放されるわけじゃないからな。だったら彼には別の対処をさせる。
「セレスティーナはこっちで何とかする。だから、少しでも俺に対して悪かったと思っているのならば、せめて他の魔王が来るのを止めてくれ!」
「フム・・・。ならばコガラスマルの仲間等を鍛えるよう仕向けるか」
お!?それは良いアイデアだ!流石の切れ者だな。
魔王達に鍛えてもらえば、そこらで魔物と戦ってるよりも絶対強くなるだろう。
「良い作戦だ。それで行こう!でもケンちゃんはゼーレネイマスが直接鍛えてやってくれ。そうすれば彼はもっと強くなれる」
「元よりそのつもりよ。アレは根性のある面白き逸材だ」
「そうか、じゃあケンちゃんのことは任せたぞ!」
よし!これで俺を襲って来る刺客は激減するだろう。
問題はやはりセレスティーナか・・・。
一体どうすれば彼女の好奇心の対象から外れることが出来るのだろう?
正直、皆目見当がつかない。
本当に酷い目にあわせればいいのか?いや、それは俺がイヤだ。
とりあえずは『あー、ハイハイ』って感じで軽く受け流す感じでいくか。
―――食事はめっちゃ豪勢な和食だった。猫ちゃんって和の鉄人かなんかだろ!?
・・・・・
食事の後、洗面所を貸してもらってバシャバシャと顔を洗っていた。
ガチャッ
「おっと、先客がいたか」
「あぁ、少し待っていてくれ。すぐ終わるから」
「急ぐ必要などないぞ。ゆっくりと・・・」
くっころさんと目が合った。
「なっ、セレスティーナ!?」
「誰だ、この男前は!?」
「いや、誰って、さっきまで散々襲って来てたくせに何を言ってやがりますか!」
「知らんぞ、こんな男前なん・・・」
顔を洗う為に横に置いてあったマスクとヘルメットにセレスティーナが気付いた。
「あーーーーー!そのマスクは!!」
「気付くの遅くない!?服装で普通わかるだろ!」
「くっ、これで勝ったと思うなよ!?」
バタン!
なぜかセレスティーナは逃亡した。
「・・・・・・何なんだよホントに!!」
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