424 / 798
424 激突!ゼネトス軍vsナルティア軍
しおりを挟む
決戦の地は陸奥国の真ん中よりちょい上。
日本で言うと場所は岩手県、平泉の草原だ。
そこにナルティア軍は陣を敷き、ゼネトス軍の到着を待った。
もちろんアホみたいにただ待ち惚けていたのではなく、戦が有利になるように別動隊が隠れるための地下室を作り、本陣の両隣には弓隊を生かすための建物を配置した。
しかし防壁はあえて作らなかった。
なぜならビームライフルによる先制攻撃の後、そのまま敵陣に斬り込む作戦だからだ。奴らが来るのをこの地でずっと待っていたけど、これは防衛戦ではなく、あくまで攻撃的布陣なのだ。
『反乱軍のクズどもが!!コソコソと隠れながら陸奥北部を落としたようだが、俺様が来たからにはお前らの命もこれまでだ!!』
おお!アイツらも声を増幅する魔法が使えるのか!
そういや一体何の魔法なんだろう?付与魔法・・・ではないよな。ん-ーー、支援魔法っぽいか?ルルは知らないって言ってたけど、エルフに伝わってないだけなのかもしれん。
ナルティアが拡声器を持って立ち上がった。
「ゼネトス!!平泉までノコノコと首を落とされにやって来たか!反乱軍の総大将ナルティアだ!陸奥を平和な国にする為にあたしは立ち上がった!民を虫けらとしか思ってない貴様はこの国には不要だ!あたし自らの手で必ず貴様の息の根を止めてやるからな!!」
『なんだとコラ!テメエぶち殺してやる!!開戦だ!!!』
ぷっ!なんて気の短い野郎だ。会話による応酬もせずにブチキレやがった。
ちなみに俺がいる場所は本陣の左にある建物の上だ。
この高さからビームライフルを撃ち込めば、おそらく1500ほど削ることが出来るだろう。
絶対とは言えないからナルティアには敵兵を1000削るって言ってあるけどな。
ナルティアがこっちを見たので右手を上げて合図を送った。
さーて・・・、いっちょ頑張りますかね!!
ゼネトス軍はどうやら中央が先頭に立って突撃する魚鱗の陣のようだ。
かなり攻撃的な性格のようだし、あんまり後先を考えてない気がする。
今にして思えば、聖帝軍の陣形は本当に隙の無い完璧な配置だったな。
兵法に詳しくないから何の陣形だったのかはわからんけど、魚鱗の陣や鶴翼の陣みたいな在り来たりなヤツではなかった。
おっと!今考えることじゃねえな。
ゼネトス軍が魚鱗の陣ならば、狙いは当然ど真ん中だ!
一番効果の大きそうな所に照準を合わせる。
「お手並みは拝見させていただく!」
今回は主役じゃないので、控えめな名セリフを言ってからトリガーを引いた。
ドガーーーーーーーーーーーーーーン!!
狙い違わず、ゼネトス軍の前方に配備されていた突撃部隊を吹き飛ばした。
突然の出来事にゼネトス兵達が呆然としている。
待て、もう少しだ・・・・・・、よし!
右手を上げてから大きく前方に振り下ろし、ナルティアに総攻撃の合図を送った。
ビームライフルの凄まじさに唖然としていたナルティアだが、俺の合図に気付き、こちらを見てニッコリと微笑んだ。そしてすぐに勇ましい表情へと変化する。
「全軍、突撃だーーーーーーーーー!!」
「攻撃力上昇!防御力上昇!魔法防御力上昇!精神力上昇!身体能力上昇!」
「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」
支援魔法に包まれたナルティア軍が突撃を開始し、左右の建物にいる弓部隊と魔法部隊も攻撃を開始した。
俺も予定通りに建物を降りて、地下室に潜む伏兵部隊の元へと走る。
ちなみに伏兵部隊は、俺やニャルル達が率いる助っ人組だ。
この戦はナルティア達の力で成し遂げねばならないことで、もうすぐ陸奥を去る尾張の軍師はあくまでも助っ人選手でなければならない。
でも仲良くなった兵士達には死んで欲しくないから、サポート役を全力で頑張るぞ!赤い流星は援護力にも定評があるんでね!
・・・・・
鎧を脱ぎ、武器が強化されたナルティア軍は、やはりめちゃくちゃ強かった。
1対1の鍔迫り合いになれば、ほぼ負けることがない。
そしてギャンブル王国となったことが、思わぬ相乗効果を生み出した。
なんか、みんなやたらと勘が良いのである。
弓で狙われればそれに気付くし、見えない角度からの斬撃でも回避する。
勘も鋭いし危険察知能力も上がっていて、危ないと思ったら熱くならずに一旦引くことが出来るのだ。
「まさかギャンブルにこんな効能があるとはな・・・」
殺られそうになっている味方の兵士を助けながら敵軍の横を駆け抜けているんだけど、まさかの現象に目から鱗である。
とはいえ、ミスフィート軍の兵士をギャンブル狂に育てるのもな~。
強さと引き換えに借金漬けとか、さすがにちょっと笑えない。
いや、ナルティア軍の兵士達はもうすでに手遅れ状態なんですけどね!!
国が裕福になったら、コイツらは間違いなく大金が飛び交う勝負をすると思う。
うん。もう過ぎてしまったことを後悔してもしゃーないな!
ギャンブル狂にだって幸せな未来はあるハズ!!
俺に出来ることは、最後に巨大カジノ施設を作ることだけだ・・・。
ラスベガスみたいなった未来の陸奥の国を思い浮かべながら、伏兵部隊のいる地下室の扉を開けた。
日本で言うと場所は岩手県、平泉の草原だ。
そこにナルティア軍は陣を敷き、ゼネトス軍の到着を待った。
もちろんアホみたいにただ待ち惚けていたのではなく、戦が有利になるように別動隊が隠れるための地下室を作り、本陣の両隣には弓隊を生かすための建物を配置した。
しかし防壁はあえて作らなかった。
なぜならビームライフルによる先制攻撃の後、そのまま敵陣に斬り込む作戦だからだ。奴らが来るのをこの地でずっと待っていたけど、これは防衛戦ではなく、あくまで攻撃的布陣なのだ。
『反乱軍のクズどもが!!コソコソと隠れながら陸奥北部を落としたようだが、俺様が来たからにはお前らの命もこれまでだ!!』
おお!アイツらも声を増幅する魔法が使えるのか!
そういや一体何の魔法なんだろう?付与魔法・・・ではないよな。ん-ーー、支援魔法っぽいか?ルルは知らないって言ってたけど、エルフに伝わってないだけなのかもしれん。
ナルティアが拡声器を持って立ち上がった。
「ゼネトス!!平泉までノコノコと首を落とされにやって来たか!反乱軍の総大将ナルティアだ!陸奥を平和な国にする為にあたしは立ち上がった!民を虫けらとしか思ってない貴様はこの国には不要だ!あたし自らの手で必ず貴様の息の根を止めてやるからな!!」
『なんだとコラ!テメエぶち殺してやる!!開戦だ!!!』
ぷっ!なんて気の短い野郎だ。会話による応酬もせずにブチキレやがった。
ちなみに俺がいる場所は本陣の左にある建物の上だ。
この高さからビームライフルを撃ち込めば、おそらく1500ほど削ることが出来るだろう。
絶対とは言えないからナルティアには敵兵を1000削るって言ってあるけどな。
ナルティアがこっちを見たので右手を上げて合図を送った。
さーて・・・、いっちょ頑張りますかね!!
ゼネトス軍はどうやら中央が先頭に立って突撃する魚鱗の陣のようだ。
かなり攻撃的な性格のようだし、あんまり後先を考えてない気がする。
今にして思えば、聖帝軍の陣形は本当に隙の無い完璧な配置だったな。
兵法に詳しくないから何の陣形だったのかはわからんけど、魚鱗の陣や鶴翼の陣みたいな在り来たりなヤツではなかった。
おっと!今考えることじゃねえな。
ゼネトス軍が魚鱗の陣ならば、狙いは当然ど真ん中だ!
一番効果の大きそうな所に照準を合わせる。
「お手並みは拝見させていただく!」
今回は主役じゃないので、控えめな名セリフを言ってからトリガーを引いた。
ドガーーーーーーーーーーーーーーン!!
狙い違わず、ゼネトス軍の前方に配備されていた突撃部隊を吹き飛ばした。
突然の出来事にゼネトス兵達が呆然としている。
待て、もう少しだ・・・・・・、よし!
右手を上げてから大きく前方に振り下ろし、ナルティアに総攻撃の合図を送った。
ビームライフルの凄まじさに唖然としていたナルティアだが、俺の合図に気付き、こちらを見てニッコリと微笑んだ。そしてすぐに勇ましい表情へと変化する。
「全軍、突撃だーーーーーーーーー!!」
「攻撃力上昇!防御力上昇!魔法防御力上昇!精神力上昇!身体能力上昇!」
「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」
支援魔法に包まれたナルティア軍が突撃を開始し、左右の建物にいる弓部隊と魔法部隊も攻撃を開始した。
俺も予定通りに建物を降りて、地下室に潜む伏兵部隊の元へと走る。
ちなみに伏兵部隊は、俺やニャルル達が率いる助っ人組だ。
この戦はナルティア達の力で成し遂げねばならないことで、もうすぐ陸奥を去る尾張の軍師はあくまでも助っ人選手でなければならない。
でも仲良くなった兵士達には死んで欲しくないから、サポート役を全力で頑張るぞ!赤い流星は援護力にも定評があるんでね!
・・・・・
鎧を脱ぎ、武器が強化されたナルティア軍は、やはりめちゃくちゃ強かった。
1対1の鍔迫り合いになれば、ほぼ負けることがない。
そしてギャンブル王国となったことが、思わぬ相乗効果を生み出した。
なんか、みんなやたらと勘が良いのである。
弓で狙われればそれに気付くし、見えない角度からの斬撃でも回避する。
勘も鋭いし危険察知能力も上がっていて、危ないと思ったら熱くならずに一旦引くことが出来るのだ。
「まさかギャンブルにこんな効能があるとはな・・・」
殺られそうになっている味方の兵士を助けながら敵軍の横を駆け抜けているんだけど、まさかの現象に目から鱗である。
とはいえ、ミスフィート軍の兵士をギャンブル狂に育てるのもな~。
強さと引き換えに借金漬けとか、さすがにちょっと笑えない。
いや、ナルティア軍の兵士達はもうすでに手遅れ状態なんですけどね!!
国が裕福になったら、コイツらは間違いなく大金が飛び交う勝負をすると思う。
うん。もう過ぎてしまったことを後悔してもしゃーないな!
ギャンブル狂にだって幸せな未来はあるハズ!!
俺に出来ることは、最後に巨大カジノ施設を作ることだけだ・・・。
ラスベガスみたいなった未来の陸奥の国を思い浮かべながら、伏兵部隊のいる地下室の扉を開けた。
3
お気に入りに追加
1,225
あなたにおすすめの小説
ド底辺から始める下克上! 〜神に嫌われ無能力となった男。街を追放された末、理を外れた【超越】魔法に覚醒し、一大領主へ成り上がる。
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
この世界では、18の歳になると、創造神・ミーネより皆に魔力が授けられる。
捨て子だったハイネは教会に拾われたこともあり、どれだけ辛いことがあっても、ミーネを信奉し日々拝んできたが………
魔力付与式当日。
なぜかハイネにだけ、魔力が与えられることはなかった。日々の努力や信仰は全く報われなかったのだ。
ハイネは、大人たちの都合により、身体に『悪魔』を封印された忌み子でもあった。
そのため、
「能力を与えられなかったのは、呪われているからだ」
と決めつけられ、領主であるマルテ伯爵に街を追放されてしまう。
その夜、山で魔物に襲われ死にかけるハイネ。
そのとき、『悪魔』を封印していた首輪が切れ、身体に眠る力が目覚めた。
実は、封印されていたのは悪魔ではなく、別世界を司る女神だったのだ。
今は、ハイネと完全に同化していると言う。
ハイネはその女神の力を使い、この世には本来存在しない魔法・『超越』魔法で窮地を切り抜ける。
さらに、この『超越』魔法の規格外っぷりは恐ろしく……
戦闘で並外れた魔法を発動できるのはもちろん、生産面でも、この世の常識を飛び越えたアイテムを量産できるのだ。
この力を使い、まずは小さな村を悪徳代官たちから救うハイネ。
本人は気づくよしもない。
それが、元底辺聖職者の一大両者は成り上がる第一歩だとは。
◇
一方、そんなハイネを追放した街では……。
領主であるマルテ伯爵が、窮地に追い込まれていた。
彼は、ハイネを『呪われた底辺聖職者』と厄介者扱いしていたが、実はそのハイネの作る護符により街は魔物の侵略を免れていたのだ。
また、マルテ伯爵の娘は、ハイネに密かな思いを寄せており……
父に愛想を尽かし、家を出奔し、ハイネを探す旅に出てしまう。
そうして、民や娘からの信頼を失い続けた伯爵は、人生崩壊の一途を辿るのであった。
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる