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209 あの伝説のお菓子
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ダンジョンに向かったメンバーが城に戻ったのは18時くらいだった。
俺の姿を見つけたミスフィートさんが駆け寄って来る。
「大発見だぞ、小烏丸!」
「おっ!?ようやく帰って来たのですね。で、その大発見というのは?」
「我らが昨日倒したダンジョンのフロアボスがまた出現していたのだ!しかもフロアボスを倒して奥の部屋に入ると、またもやお宝が入っていたのだ!!」
「おおおおっ!1日で全て復活するのか!!それは非常に大きいですね!」
これは本当にデカい!何度でもお宝が回収出来るのならば、少々物足りない内容だったのも頷ける。
「それでな、今日は7階層のボスまで倒して来たぞ」
「ほうほうほう。帰るのにも時間がかかりますから、毎回最初からやり直しとなると大変そうですねえ」
「ボスもそれほど強いわけではないから、地図が完成すればペースも上げられるのではないかと思っている」
「お?今日は地図を書きながら進んだのですか?」
「うむ!ユリには地図作りに集中してもらったのだ。なので明日からはもっと早く進めるだろうな」
地図作りはダンジョンの基本だというのに完全に忘れていた。
アリアのダンジョンでも、俺は記憶力頼りで攻略していたからな~。
みんながダンジョンに行くとなると、地図は絶対あった方がいいだろう。
「俺もダンジョンは気になってるのですが、作りたい料理の魔道具がまだあるんですよね。なんで魔道具を優先してしまっているのかは自分でも謎ですが」
「そうそう!イズミが作った、クリームシチューや新作のお菓子は最高に美味かったな!更に料理が美味くなるのならば、どんどん魔道具を作ってやってくれ!」
「そうなんですよね。俺も美味い料理が食いたいんで、ダンジョンよりも優先してしまってる感じです。まあダンジョンの難易度が、まだそれほどでも無いってのも理由の一つかな?」
「ダンジョンがどれほど深いのかはわからないが、この調子だとたぶん10階層でも余裕そうだな。20階層を超えるようなら、手強い魔物も出て来るかもしれぬが」
そこまで行くと、帰還アイテムでも無けりゃ何日もの泊りがけの探索になるな。
帰還出来るアイテムが存在するのならば話は変わるけど、異世界だからと言ってもそうそう都合良くはいかんか・・・。
************************************************************
次の日ミンサーが完成した。これで挽き肉が作り放題だ!
完成後、厨房に持って行って和泉に渡したら大変喜ばれ、早速料理班みんなで挽き肉を作りまくっていた。
そしてミンサーを作っていて何となく思い浮かんだのだけれど、フライドポテトやポテトチップスが食いたいなーと。
ジャガイモみたいな芋はあるので、後はそれを切断する道具があればいい。
糸のような細さのオリハルコンを1cm間隔で並べて固定した道具を作り、それを芋の上からスッと下ろし、次に芋を横にしてスッと下ろすだけで、フライドポテトの大きさに切断することは出来るな。
あとポテチを作る道具と言えばスライサーだな。これも作るのにそれほど苦労しないと思う。
最近甘いお菓子は食えるようになったけど、まだしょっぱいお菓子が無いんだよ。これはもう緊急案件だろ!
あ!これは逆に、甘い物大好きな女性には気付きにくいのかもしれないな?
ってことで麺製造機の前にその二つを作ろう。皆の為というよりも俺の為にだ!
・・・・・
完成!!
フライドポテト用の道具を3個、スライサーは5個作った。
1人でやるより、同時に何人かでやった方が大量に切断出来るからな。
「和泉ーーー!良い物作って来たぞ!!」
「ホント!?今度は何?」
作って来た道具をテーブルに並べた。
「ジャガイモっぽい芋があっただろ?あれでフライドポテトとポテチ作ろうぜ!」
「あーーーーーーーー!そのお菓子があったか!名案じゃない!!」
芋を何個か洗ってから、フライドポテトマシーンを使って見せる。
「どうよ、簡単だろ?」
「素晴らしいわ!私にもやらせて!」
和泉もスッスッと芋を切断した。
「切れ味最高じゃない!これは捗るわ~~~!」
「なんせオリハルコン製だからな。切れすぎるから気を付けろよ?」
「あーーーっ!小烏丸がまた何か面白いことやってるっス!!」
あっ、とうとうルーシーに見つかってしまった。
まあ全然良いんだけどな。むしろ手伝わせよう。
「いい所に来たな。ルーシーも芋切るの手伝ってくれ!」
「これってお野菜を切るだけの道具っス?」
「野菜というか、この芋だけを切る道具だ。だがこの芋が無茶苦茶美味いお菓子になるんだぞ」
「イモのお菓子???」
「芋なめんなよ?食ったら病みつきになること間違いナシだ!」
次にスライサーの方も使ってみる。
「うおお!こっちも切れ味凄まじいわ。流石オリハルコン製だな」
「でも切れすぎて怖いわね。気を付けて使わないとだわ」
「手をスライスしてしまうと非常に拙いんで、手で持ってる方は小さくなったら捨ててくれ。ケチケチして大怪我したら馬鹿みたいだからな。あとで安全面を重視した道具に作り変えるわ」
「こっちは随分と薄く切るんスね~」
「コレで作ったお菓子を食ったら、食いすぎてみんな太るぞ~~~!」
3人で芋をスライスしまくり、いよいよポテチを作る時が来た。
ジュワーッ!
「おおっ!油で揚げるっスか!!」
「どんどん揚げてくから、お皿に溜まったらお塩を振って下さーい」
和泉がどんどん芋を揚げて行き、結構溜まった段階で塩を振った。
「よっしゃ、味見してみようぜ!」
和泉も一旦手を止め、3人でポテチを試食してみる。
パリッ!
「うんめーーーーーーー!」
「おいしーーーーー!」
「フオオオオオオ!!パリパリしてて美味いっスーーー!!!」
結果は当然、やめられない止まらない。
作った分が一瞬で三人の胃の中に消えたのだった。
俺の姿を見つけたミスフィートさんが駆け寄って来る。
「大発見だぞ、小烏丸!」
「おっ!?ようやく帰って来たのですね。で、その大発見というのは?」
「我らが昨日倒したダンジョンのフロアボスがまた出現していたのだ!しかもフロアボスを倒して奥の部屋に入ると、またもやお宝が入っていたのだ!!」
「おおおおっ!1日で全て復活するのか!!それは非常に大きいですね!」
これは本当にデカい!何度でもお宝が回収出来るのならば、少々物足りない内容だったのも頷ける。
「それでな、今日は7階層のボスまで倒して来たぞ」
「ほうほうほう。帰るのにも時間がかかりますから、毎回最初からやり直しとなると大変そうですねえ」
「ボスもそれほど強いわけではないから、地図が完成すればペースも上げられるのではないかと思っている」
「お?今日は地図を書きながら進んだのですか?」
「うむ!ユリには地図作りに集中してもらったのだ。なので明日からはもっと早く進めるだろうな」
地図作りはダンジョンの基本だというのに完全に忘れていた。
アリアのダンジョンでも、俺は記憶力頼りで攻略していたからな~。
みんながダンジョンに行くとなると、地図は絶対あった方がいいだろう。
「俺もダンジョンは気になってるのですが、作りたい料理の魔道具がまだあるんですよね。なんで魔道具を優先してしまっているのかは自分でも謎ですが」
「そうそう!イズミが作った、クリームシチューや新作のお菓子は最高に美味かったな!更に料理が美味くなるのならば、どんどん魔道具を作ってやってくれ!」
「そうなんですよね。俺も美味い料理が食いたいんで、ダンジョンよりも優先してしまってる感じです。まあダンジョンの難易度が、まだそれほどでも無いってのも理由の一つかな?」
「ダンジョンがどれほど深いのかはわからないが、この調子だとたぶん10階層でも余裕そうだな。20階層を超えるようなら、手強い魔物も出て来るかもしれぬが」
そこまで行くと、帰還アイテムでも無けりゃ何日もの泊りがけの探索になるな。
帰還出来るアイテムが存在するのならば話は変わるけど、異世界だからと言ってもそうそう都合良くはいかんか・・・。
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次の日ミンサーが完成した。これで挽き肉が作り放題だ!
完成後、厨房に持って行って和泉に渡したら大変喜ばれ、早速料理班みんなで挽き肉を作りまくっていた。
そしてミンサーを作っていて何となく思い浮かんだのだけれど、フライドポテトやポテトチップスが食いたいなーと。
ジャガイモみたいな芋はあるので、後はそれを切断する道具があればいい。
糸のような細さのオリハルコンを1cm間隔で並べて固定した道具を作り、それを芋の上からスッと下ろし、次に芋を横にしてスッと下ろすだけで、フライドポテトの大きさに切断することは出来るな。
あとポテチを作る道具と言えばスライサーだな。これも作るのにそれほど苦労しないと思う。
最近甘いお菓子は食えるようになったけど、まだしょっぱいお菓子が無いんだよ。これはもう緊急案件だろ!
あ!これは逆に、甘い物大好きな女性には気付きにくいのかもしれないな?
ってことで麺製造機の前にその二つを作ろう。皆の為というよりも俺の為にだ!
・・・・・
完成!!
フライドポテト用の道具を3個、スライサーは5個作った。
1人でやるより、同時に何人かでやった方が大量に切断出来るからな。
「和泉ーーー!良い物作って来たぞ!!」
「ホント!?今度は何?」
作って来た道具をテーブルに並べた。
「ジャガイモっぽい芋があっただろ?あれでフライドポテトとポテチ作ろうぜ!」
「あーーーーーーーー!そのお菓子があったか!名案じゃない!!」
芋を何個か洗ってから、フライドポテトマシーンを使って見せる。
「どうよ、簡単だろ?」
「素晴らしいわ!私にもやらせて!」
和泉もスッスッと芋を切断した。
「切れ味最高じゃない!これは捗るわ~~~!」
「なんせオリハルコン製だからな。切れすぎるから気を付けろよ?」
「あーーーっ!小烏丸がまた何か面白いことやってるっス!!」
あっ、とうとうルーシーに見つかってしまった。
まあ全然良いんだけどな。むしろ手伝わせよう。
「いい所に来たな。ルーシーも芋切るの手伝ってくれ!」
「これってお野菜を切るだけの道具っス?」
「野菜というか、この芋だけを切る道具だ。だがこの芋が無茶苦茶美味いお菓子になるんだぞ」
「イモのお菓子???」
「芋なめんなよ?食ったら病みつきになること間違いナシだ!」
次にスライサーの方も使ってみる。
「うおお!こっちも切れ味凄まじいわ。流石オリハルコン製だな」
「でも切れすぎて怖いわね。気を付けて使わないとだわ」
「手をスライスしてしまうと非常に拙いんで、手で持ってる方は小さくなったら捨ててくれ。ケチケチして大怪我したら馬鹿みたいだからな。あとで安全面を重視した道具に作り変えるわ」
「こっちは随分と薄く切るんスね~」
「コレで作ったお菓子を食ったら、食いすぎてみんな太るぞ~~~!」
3人で芋をスライスしまくり、いよいよポテチを作る時が来た。
ジュワーッ!
「おおっ!油で揚げるっスか!!」
「どんどん揚げてくから、お皿に溜まったらお塩を振って下さーい」
和泉がどんどん芋を揚げて行き、結構溜まった段階で塩を振った。
「よっしゃ、味見してみようぜ!」
和泉も一旦手を止め、3人でポテチを試食してみる。
パリッ!
「うんめーーーーーーー!」
「おいしーーーーー!」
「フオオオオオオ!!パリパリしてて美味いっスーーー!!!」
結果は当然、やめられない止まらない。
作った分が一瞬で三人の胃の中に消えたのだった。
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