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188 雑貨屋の店主との交渉
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トラネコ健康ランドから移動し、和泉が世話になってるという雑貨屋に来た。
「あ、貴方様はもしや尾張軍師の小烏丸様では!?」
「ほう、俺のことを知っているのか」
「やはりそうでしたか!ええ、勿論知っていますとも!尾張をジャバルグの圧政から救ってくれた英雄ミスフィート様、その軍の中でも小烏丸様と言えば1、2を争う実力者との噂!」
民衆にそんな感じで噂が流れているのか・・・。少しこそばゆいな。
けど俺って、トラネコの街にはほとんど顔出したことないよな?
「どこかで俺の顔を見たことがあるのか?」
「ああ!それはですねえ、赤い衣装を着ていて、ヘルメットとマスクを付けているという噂だったのですぐ気付きました」
「そんな噂まで流れているのか・・・」
「ミスフィート軍は今や皆の憧れですからね!街の子供達までもが、絶対軍に入るんだと剣の稽古をしているくらいですよ!」
「ハハッ!それは頼もしい限りだ。将来が楽しみだな!」
「あの~、それでこのような雑貨屋に何用でいらしたのですか?」
おっと、ついつい話し込んでしまった。
「えーとな・・・、和泉!こっちへ来てくれ」
「は、はいっ!」
「おお?イズミじゃないか。しかしまあ随分と早い帰りだが、健康ランドへは行って来たのか?」
「いえ、それがですね・・・」
「理由は俺から話そう。えーとな、俺はエルフ達と健康ランドを作っていて、今日の開店を見届けて帰る所だったんだよ。だがその時に偶然、和泉と出会ったんだ」
「お二人は知り合いで?」
「いや、初対面だが彼女とは同郷なんだ。ずっと東にある日本という国の出身だ」
「ほ~~~!!二ホンと言う国は知りませんが、和泉は東の出身だったのか」
「はい、実はそうなのです。今まで話す機会がなかったもので・・・」
いきなり訳分らん世界に出現した状態だから、色々と隠してたんかな?
知らない土地で若い女が1人、変なことを言って目立つのも危険だから当然か。
「それでだ、和泉は俺に聞きたいことや話したいことが山のようにあるんだけども、俺はすぐにでもエルフ達をルーサイアに帰さねばならんので、しっかり話をするには和泉を一度ルーサイアに連れて行く必要があるんだ」
「イズミをルーサイアに!?」
「いきなりな話で店主には迷惑をかける。なのでコレを受け取ってくれ」
ガラスのコップ100個入りの箱と、職人手作りのグラスが5個入った箱を置いた。
「これは?」
「開けて自分の目で確認してくれ」
「いや、しかしこれを受け取るということは・・・」
頭ではわかっていながらも『見るだけならば』と、商売人としての知識欲が上回ったようで、店主が箱を開けグラスを手に取った。
「なんと美しい器だ!!」
「これはルーサイアにあるガラス工場で職人達が作った、最新作のグラスというモノだ。そのままグラスをしっかり持っていてくれ」
店主が持っているグラスに赤ワインを注いだ。
「赤ワインだ。どうだ?綺麗なモンだろう?」
「なんという見事な・・・」
「飲んで構わんぞ」
店主が恐る恐るワインを飲む。
「美味い!!!しかしなんて素晴らしい器、いえ、グラスでしたか」
「ただこのグラスには弱点があってな、落としたり雑に扱ったりすると割れてしまうんだよ」
「ひいいいいいいっ!」
「ハハッ!まあ普通に使う分には大丈夫だから安心してくれ。それでもう一つの箱の方には、ガラスのコップが100個入ってる。そっちはグラスの量産型だな」
店主が、持っていたグラスをテーブルに置いて、コップを確認する。
「こっちも素晴らしい出来じゃないですか!しかも100個も!」
「ルーサイアのガラス工場でせっせと量産中の品物だ。今はまだほとんど市場に出回っていないが、そう遠くないうちに尾張では当たり前のように見かける品物になるだろう」
「そのような物を、私が頂いてしまってもよろしいので??」
「自分で使おうが店で高値で売ろうが、店主の好きにして構わん。その代わりしばらく和泉を借りるぞ?いつ戻るかわからんし、もしかするとルーサイアに住むことになるかもしれん」
「・・・・・・ふむ。イズミはそれで構わないのかね?」
「店長が良くしてくれたことに本当に感謝しています。でも私は、彼に色々な話を聞かなきゃならないんです!話の内容によっては私の人生がかかっているのです!」
「そうか、わかった。小烏丸様について行きなさい。ただし、今まで世話になった人達にはちゃんと報告して行くんだぞ?」
「うわ~~~~~ん!!てんちょ~~~~!!!」
和泉が店主に縋りついて泣きじゃくる。
そんな彼女をしばらく店主がヨシヨシとなだめていた。
「小烏丸様、グラスはすべてお返しします。これを受け取ってしまうと、私は二度とイズミに会えないような気がするのです」
「そんなことはない!と言いたい所だけど、確かに店主が手切れ金のように感じてしまうのもわかる・・・。ではこうしよう!店主には、トラネコでガラス製品の販売を開始する時の窓口となって頂きたい」
「わ、私の店が・・・、窓口ですと!?」
「工場で作られたガラスのコップは、この店を通して流通して行くんだ。一気に忙しくなるから覚悟しておけよ?従業員を数人雇った程度じゃ全然追いつかないからな?」
「ヒイィィィィィィ!!!」
和泉がいつどうやってこの世界に来たのかは本人に聞くまでわからんけど、この店主と出会えたのは本当に運が良かったな。
・・・・・
店主と別れた後、エルフ達にバスの中で少し待っててもらい、和泉は何人かの知り合いに事情を説明して、それぞれ別れの挨拶を済ませた。
さて、これでようやくルーサイアに帰ることが出来るぞ・・・。
待ちくたびれたであろうエルフ達に謝らんとな。
「こっちの都合で皆を待たせてしまってすまなかった!やっと用事が済んだのでルーサイアに帰れるぞ」
「私のせいで出発が遅れてしまって、本当にすみませんでした!」
「しょうがないよ。少し帰りが遅れたくらいで文句は言わないわ」
「歩いて移動するのに比べたら、これくらい何の問題もないですよ!」
「ありがとう」
これで今度こそようやく任務完了だ。
ルーサイアに帰ったら、しばらく休暇にしてまったりと過ごそう。
「あ、貴方様はもしや尾張軍師の小烏丸様では!?」
「ほう、俺のことを知っているのか」
「やはりそうでしたか!ええ、勿論知っていますとも!尾張をジャバルグの圧政から救ってくれた英雄ミスフィート様、その軍の中でも小烏丸様と言えば1、2を争う実力者との噂!」
民衆にそんな感じで噂が流れているのか・・・。少しこそばゆいな。
けど俺って、トラネコの街にはほとんど顔出したことないよな?
「どこかで俺の顔を見たことがあるのか?」
「ああ!それはですねえ、赤い衣装を着ていて、ヘルメットとマスクを付けているという噂だったのですぐ気付きました」
「そんな噂まで流れているのか・・・」
「ミスフィート軍は今や皆の憧れですからね!街の子供達までもが、絶対軍に入るんだと剣の稽古をしているくらいですよ!」
「ハハッ!それは頼もしい限りだ。将来が楽しみだな!」
「あの~、それでこのような雑貨屋に何用でいらしたのですか?」
おっと、ついつい話し込んでしまった。
「えーとな・・・、和泉!こっちへ来てくれ」
「は、はいっ!」
「おお?イズミじゃないか。しかしまあ随分と早い帰りだが、健康ランドへは行って来たのか?」
「いえ、それがですね・・・」
「理由は俺から話そう。えーとな、俺はエルフ達と健康ランドを作っていて、今日の開店を見届けて帰る所だったんだよ。だがその時に偶然、和泉と出会ったんだ」
「お二人は知り合いで?」
「いや、初対面だが彼女とは同郷なんだ。ずっと東にある日本という国の出身だ」
「ほ~~~!!二ホンと言う国は知りませんが、和泉は東の出身だったのか」
「はい、実はそうなのです。今まで話す機会がなかったもので・・・」
いきなり訳分らん世界に出現した状態だから、色々と隠してたんかな?
知らない土地で若い女が1人、変なことを言って目立つのも危険だから当然か。
「それでだ、和泉は俺に聞きたいことや話したいことが山のようにあるんだけども、俺はすぐにでもエルフ達をルーサイアに帰さねばならんので、しっかり話をするには和泉を一度ルーサイアに連れて行く必要があるんだ」
「イズミをルーサイアに!?」
「いきなりな話で店主には迷惑をかける。なのでコレを受け取ってくれ」
ガラスのコップ100個入りの箱と、職人手作りのグラスが5個入った箱を置いた。
「これは?」
「開けて自分の目で確認してくれ」
「いや、しかしこれを受け取るということは・・・」
頭ではわかっていながらも『見るだけならば』と、商売人としての知識欲が上回ったようで、店主が箱を開けグラスを手に取った。
「なんと美しい器だ!!」
「これはルーサイアにあるガラス工場で職人達が作った、最新作のグラスというモノだ。そのままグラスをしっかり持っていてくれ」
店主が持っているグラスに赤ワインを注いだ。
「赤ワインだ。どうだ?綺麗なモンだろう?」
「なんという見事な・・・」
「飲んで構わんぞ」
店主が恐る恐るワインを飲む。
「美味い!!!しかしなんて素晴らしい器、いえ、グラスでしたか」
「ただこのグラスには弱点があってな、落としたり雑に扱ったりすると割れてしまうんだよ」
「ひいいいいいいっ!」
「ハハッ!まあ普通に使う分には大丈夫だから安心してくれ。それでもう一つの箱の方には、ガラスのコップが100個入ってる。そっちはグラスの量産型だな」
店主が、持っていたグラスをテーブルに置いて、コップを確認する。
「こっちも素晴らしい出来じゃないですか!しかも100個も!」
「ルーサイアのガラス工場でせっせと量産中の品物だ。今はまだほとんど市場に出回っていないが、そう遠くないうちに尾張では当たり前のように見かける品物になるだろう」
「そのような物を、私が頂いてしまってもよろしいので??」
「自分で使おうが店で高値で売ろうが、店主の好きにして構わん。その代わりしばらく和泉を借りるぞ?いつ戻るかわからんし、もしかするとルーサイアに住むことになるかもしれん」
「・・・・・・ふむ。イズミはそれで構わないのかね?」
「店長が良くしてくれたことに本当に感謝しています。でも私は、彼に色々な話を聞かなきゃならないんです!話の内容によっては私の人生がかかっているのです!」
「そうか、わかった。小烏丸様について行きなさい。ただし、今まで世話になった人達にはちゃんと報告して行くんだぞ?」
「うわ~~~~~ん!!てんちょ~~~~!!!」
和泉が店主に縋りついて泣きじゃくる。
そんな彼女をしばらく店主がヨシヨシとなだめていた。
「小烏丸様、グラスはすべてお返しします。これを受け取ってしまうと、私は二度とイズミに会えないような気がするのです」
「そんなことはない!と言いたい所だけど、確かに店主が手切れ金のように感じてしまうのもわかる・・・。ではこうしよう!店主には、トラネコでガラス製品の販売を開始する時の窓口となって頂きたい」
「わ、私の店が・・・、窓口ですと!?」
「工場で作られたガラスのコップは、この店を通して流通して行くんだ。一気に忙しくなるから覚悟しておけよ?従業員を数人雇った程度じゃ全然追いつかないからな?」
「ヒイィィィィィィ!!!」
和泉がいつどうやってこの世界に来たのかは本人に聞くまでわからんけど、この店主と出会えたのは本当に運が良かったな。
・・・・・
店主と別れた後、エルフ達にバスの中で少し待っててもらい、和泉は何人かの知り合いに事情を説明して、それぞれ別れの挨拶を済ませた。
さて、これでようやくルーサイアに帰ることが出来るぞ・・・。
待ちくたびれたであろうエルフ達に謝らんとな。
「こっちの都合で皆を待たせてしまってすまなかった!やっと用事が済んだのでルーサイアに帰れるぞ」
「私のせいで出発が遅れてしまって、本当にすみませんでした!」
「しょうがないよ。少し帰りが遅れたくらいで文句は言わないわ」
「歩いて移動するのに比べたら、これくらい何の問題もないですよ!」
「ありがとう」
これで今度こそようやく任務完了だ。
ルーサイアに帰ったら、しばらく休暇にしてまったりと過ごそう。
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